2017年8月 9日 (水)

オーストラリアで沖縄駐留のオスプレイMV-22墜落

オーストラリアで、訓練中の米国海兵隊のオスプレイMV-22が、墜落したと報道されましたので、少し詳しく調べてみました。

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(写真上、強襲揚陸艦 ボノム ・ リシャールに着艦するMV-22、尾翼の竜マークは普天間基地所属の第265ティルトローター部隊を表す。14番機と思われる。
艦は違いますが、墜落した機体も、この写真より少し上空から、舷側寄りの甲板に衝突し、手摺と舷側甲板を破壊して海面に落下した模様です。墜落したのが何番機か不明です。)

 墜落事故はオーストラリアの東部クイーンズランド州ロックハンプトンに近いショールウオーターベイ沖で起こりました。
墜落したMV-22は、海兵隊沖縄普天間飛行場所属の第31海兵遠征部隊(31MEU)の第265海兵ティルトローター部隊所属です。
沖縄のMV-22が、オーストラリアまでと、驚く方がおられると思いますが、沖縄の海兵隊は半年ごとに兵員の約半数が入れ替わり、訓練も年4カ月以上はオーストラリア、フィリッピン、タイ、シンガポール、マレーシア、韓国、グァムなど、海外で行われています。
常に普天間基地に駐留しているわけではないのです。
今回の墜落も7月下旬まで行われていた米豪の合同軍事練習「2017タリスマン・セーバー」に参加し、その後の追加訓練中に起こりました。尚、オーストラリアは、米軍の恒久基地を置くことは許していないので、海兵隊基地もありません。
 8月5日、訓練に参加していたワスプ級強襲揚陸艦 ボノム ・ リシャール(USS Bonhomme Richard, LHD-6)(写真上)から発進したMV-22のうちの1機が、サン・アントニオ級ドッグ型輸送揚陸艦グリーン・ベイ (USS Green Bay, LPD-20)(写真下)に着艦しようとした際、バランスを崩して、飛行甲板舷側寄りの部分に激突、そのまま海面に落下したのです。グリーン・ベイも、飛行甲板横が大きく損傷しました。
600pxuss_bonhomme_richard_lhd6MV-22には、乗員5名、搭乗の海兵隊員21名の計26名が搭乗していました。
(MV-22の定員は乗員5名、搭乗者23名の28名)
直ぐにヘリコプターによる捜索と海上での救助活動が行われ、23名が救助されましたが、機体は水中に没し、3名が行方不明になりました。救助された23名のうち、1名は足の骨折で重傷です。
その後、機体はオーストラリア海軍の調査船により、海底で発見されましたが、その状況から3名は死亡した模様と発表され、捜索も中止されました。3名は機体に閉じ込められた可能性もあるとみられています。
機体は水中探査機を投入して状況を調べ、今後米豪が協力して改修作業を本格化させると、東京新聞が報じています。しかし機体の引き上げには、日数がかかる模様です。
死亡した海兵隊員の氏名も公表され、家族の談話なども、ネット上で発表されています。また、事故率の一番高い航空機として知られる、垂直離着陸機ハリアーに迫る事故率になりつつあるのではないかと、オスプレイの安全性に疑問を抱く家族もいるようです。
The_green_bay_lpd_20_near_new_orlea_97257924_trio3名の氏名
1st Lt. Benjamin R. Cross 中尉 ベンジャミン・ロバート・クロス 26歳
Pfc. Ruben P. Velasco 一等兵 ルベン・P・ベラスコ 19歳
Cpl. Nathaniel F. Ordway 伍長 ナサニエル・F・オードウェイ 21歳

クロス中尉とオードウェイ伍長は、第265海兵ティルトローター部隊のオスプレイ搭乗員で、ベラスコ一等兵は第三大隊第五海兵隊の兵士です。皆、若い海兵隊員たちです。オスプレイの開発段階からの事故死者は、50名近くにのぼり、今回の墜落事故による死者は米軍にも大きな衝撃を与えています。

沖縄に駐留する海兵隊のMV22の最近の事故では、2016年12月の沖縄県名護市沖で、普天間基地の24機のオスプレィの中の1機が空中給油中に墜落大破、2名が負傷した事故が記憶に新しいところです。
今回のオーストラリアの墜落で、普天間基地の24機のオスプレイのうち、2機が墜落したことになります。どちらも航空機事故の規模を示す四段階評価で最も重大な「クラスA」に当たると米海軍安全センターが発表しています。
「クラスA」は二百万ドル(約二億二千万円)相当以上の被害や機体の損傷、死者が出た場合に適用されます。
普天間基地のMV-22は、この2機を失っただけでなく、名護市沖での事故と同じ時期、別の1機も基地内で着陸時の故障により胴体着陸しました。
また17年6月6日に伊江島補助飛行場に、同10日は奄美空港に緊急着陸するなど不具合が相次いでいたのです。

訓練中の事故も多いのですが、緊張感に包まれる実戦では、その操縦性が不安視される事故が実際に起きています。
今年1月にイエメン中部でISとの戦闘に参加していたMV-22、1機が海兵隊員の収容時に着陸に失敗し、乗員3名が負傷しました。オスプレイの操縦の難しさが伝えられますが、舞い上がる砂塵の中、操縦士が動揺してしまったと報じられています。
機体が敵側の手に渡ることが無いよう、空爆で完全に破壊された写真を見た方も多いと思います。
オスプレイMV-22の事故率増加、日本の自衛隊の購入の是非については、2017年4月23日に当ブログで詳しく書いていますが、執拗に反論してくる方たちも多いのです。
http://yanasegawa.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-245b.html
しかし、事故率の高さなど云々より、普天間基地所属の24機のうち、一年にも満たない中で、2機が墜落してしまった現実は重く受け止めるべきです。
日本政府は、オーストラリア、ショールウオーターベイ沖での墜落事故を受けて、国内の飛行自粛を6日に要請しました。しかし、7日午前10時40分頃には普天間飛行場からMV-22の発進が確認され、要請など全く無視された状態です。政府関係者は、要請を事実上拒否されたとの考えをしめしたと、東京新聞が伝えています。
沖縄だけでなく、千葉県木更津市と県も陸上自衛隊木更津駐屯地で実施されている定期整備に伴う試験飛行の自粛を、米軍に働きかけるよう防衛省北関東防衛局に要請しました。そのほか、北海道や佐賀県、青森県でも安全性への懸念や飛行中止を求める動きが広がったとも東京新聞は報じています。
オスプレイの国内飛行は、我家から近い横田基地にも空軍仕様機CV-22の配備が決まっており、看過できない問題です。このことは、近日中に、再度オスプレイの問題として書く予定です。

「8月10日追記」
日本政府の自粛要請にも関わらず、オスプレイの飛行を続ける在日米軍側は、飛行継続の理由を次のように語ったと、報道されています。
〇シュローティ在日米軍副司令官
「安全性を確認した上で、運用上必要だと判断した」
〇米国防省のデービス報道部長
「米軍は全ての運用において安全を最優先している」
「オスプレイは日本の防衛や日米の安全保障、地域の安定のために必要だ」
米軍側に、何故こうまで強気の発言を許すのか、日本政府の自粛要請なるものを改めて検証してみると、その理由はすぐ理解できました。
要請と言っても、
「出来ましたら自粛してくださいとの、極めて低姿勢のお願いだったことがわかったのです。次の菅官房長官の発言で、良くわかります。
これでは、米側は、何の配慮も必要ない。今までどうりだと思うことでしょう。

〇菅官房長官

「防衛省から米側に対し、運用上必要なものを除いて、国内におけるオスプレイの飛行自粛を申し入れている」

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2017年4月25日 (火)

第一空母打撃群に核攻撃の可能性

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(写真上、米軍第一空母打撃群 原子力空母 カール・ビンソン)(写真は全てウイキペディアより)
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政権内からは北朝鮮から、今にも弾道ミサイルが飛来するような、発言があいついでいる。
今日の東京新聞朝刊、「ニュースの追跡」では、内閣官房の永井達也危機管理審議官が4月21日、全都道府県の危機管理担当官を集めた説明会でこう訴えたと書いている。
「住民の身を守る方法について、周知をお願いしたい」
この、「住民を守る方法とは、内閣官房が同日公表した「弾道ミサイル落下時の行動について」と題するマニュアルの事だ。
屋外にいた場合は、「近くのできるだけ頑丈な建物や地下街などに避難する」
「物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守る」
屋内にいる人への注意に続いて、こうも書かれている。近くにミサイルが落下したときは、「口と鼻をハンカチで覆い、風上に避難すること」

太平洋戦争中の話かと思えば、北朝鮮からのミサイル落下の恐れを政府が緊急発進した際、どのような行動をとるべきかの話である。

おかしな話である。今までは、北朝鮮のミサイル発射準備に対して、迎撃態勢を広報し、防衛省敷地にパック3を配備する映像などをテレビから流していたくせに、今回、在日米軍基地に対して、本当にミサイルが着弾する恐れが高まると、迎撃態勢などについては、触れなくなってしまった。
即ち、今までは危機意識をあおるセレモニーだったのだ。
米軍の攻撃に対し、日本で先ず狙われるのは、北朝鮮も発表してしているように、日本国内の米軍基地とその周辺である。日本の都市が狙われることは考え難い。
米朝戦争の状況によるが次の目標は原発かもしれない。
米軍基地はともかく、原発に対する防御態勢がどのようになされているか、知らされたことはない。
在日米軍基地周辺と原発周辺の住民、そして大都市での具体的な避難準備が無いまま、「物陰に身を隠す」マニュアルなど笑止である。過剰な危機意識を煽るのは、国民を不安に陥れる。それを利用して、政権の強さをアピールするなど、時代錯誤も甚だしい愚行である。

僕はこう考察している。
挑発行動を繰りかえしているが、北朝鮮が公表しているように、危険な威嚇が無い限り北朝鮮からの先制攻撃は無い。
突然、日本の都市にミサイルが飛んでくることはない。
最近の米韓の軍事訓練、原子力空母カール・ビンソンの映像、そして伴走する護衛艦などを見ると、挑発、威嚇が双方のような気もする。
今日(軍創設85周年記念日)を含めて近日中に北朝鮮が核実験、長距離弾道ミサイル発射実験を行った時、米軍が核関連施設、固定式ミサイル発射施設などに対してピンポイントの攻撃を行うだろうか。これも99パーセント無いと思う。

ただし、万が一として危惧していることがある。
もしも、米軍が上記の北朝鮮軍事施設に対して、限定的範囲のミサイル攻撃を行った場合の事である。
北朝鮮は国営テレビが流す火器一斉射撃などの映像、音声に見られるような都市攻撃などの全面戦争になる反撃はしないとみる。
北朝鮮は先ず、攻撃した米軍第一空母打撃群に対してのみ、核爆弾を使った何らかの攻撃をするとみる。
攻撃に対する防御体制は完璧、最強と言われる艦隊に対して、どんな方法で核攻撃するのかは読めない。
ただし艦隊が日本海に入り、北朝鮮に近づくほど、危険は増す。
もし核攻撃から100パーセント防御できないとしたら、世界で使用される3発目の原爆は原子力空母を含む艦隊の頭上、あるいは近辺海域で炸裂する。
地対艦ミサイルでは、防御されてしまう可能性が高いので、偽装船舶などの自爆的水上攻撃、あるいはこれまた自爆水中攻撃などが考えられる。
北朝鮮の反撃は、予想に反して無差別都市攻撃などではなく、攻撃してきた艦隊にのみ行われたとする。
この場合、空母カールビンソンを含む第一空母打撃群艦隊が消滅したと知ったら、米国はどんな戦争に持ち込むことになるのだろうか。まったく読めない。

北朝鮮近海に向かっていると伝えられる米軍第一空母打撃群は、ミニッツ級の原子力空母カール・ビンソン Carl Vinson(CVN-70)タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦1隻 lake champlain(CG57、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦2隻 Wayne E, Meyer(DDG-108)、Michael Murphy(DDG-112)それに艦名は不詳だがサプライ級補給艦(戦闘支援艦)1隻、原子力潜水艦1隻 Columbus(SSN-762)で構成されている。補給艦に関しては、USNS Rainier(T-AOE-7)或いはUSNS Arctic(T-AOE-8)かも知れない。他に艦隊写真には2隻ほどの小艦艇が映っている。
別の最大級のオハイオ級原潜1隻 Michigan(SSBN-727/SSGN-727)も釜山港に寄港しているので同行したと見られる
西太平洋で合流した海上自衛隊の護衛艦2隻(さみだれ、あしがら)は、日本海まで同行するようだが、なるべく早いうちに離れ、別行動をとったほうが危険は少ない。
自衛隊が米軍と共同で行動している限り、今のままだと、日本は否が応でも戦争に巻き込まれる。
巻き込まれると言うより、最近の状況を見ると、望んで指揮下に入り戦争に参加しようとしているようにしか思えない。(写真一番下、上2枚目も同写真)

 何故こんな状況が生まれているのか、安保関連法に基づく「平時の米艦防護」即ち、安保法で施行で可能となった、日本周辺で弾道ミサイル発射警戒や日米共同訓練を行う米艦が突発的な攻撃や妨害を受けた際、自衛隊が武器を使って反撃する任務によるものである。
こんな事、国民がどれほど理解しているだろうか。避難する日本人を載せた米艦を守るような絵ばかり見せられたような気がする。
安倍政権の常套句、「国民にわかり易く説明」がいかにまやかしか、今後安保関連法の説明された以上の解釈がどれほど行われるのだろう。
ソマリア沖海賊対処法による護衛艦並びに対潜水艦哨戒機派遣と、ジブチ基地建設が、いかに拡大解釈されていったか、国民の殆んどは知らされていない。
今や日本の戦略的海外基地と説明されるようになったジブチ基地も、最初は、海賊対処に当たる航空機を雨露から守り、海上勤務に疲れた自衛隊員にせめて温かい食事を提供する場所だと解説されていた。恐るべし。

写真下、上から
巡洋艦lake champlain(CG57)
駆逐艦Michael Murphy(DDG-112)
駆逐艦Wayne E, Meyer(DDG-108)


海上自衛隊護衛艦あしがら(DDG-178)
海上自衛隊護衛艦さみだれ(DD-106)
原子力空母カール・ビンソンと並行する「あしがら」(前方)「さみだれ」(後方)

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2017年4月23日 (日)

オスプレィMV22事故率増加

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(写真上、オスプレィMV22B ウイキペディアより)

2017年4月17日の東京新聞に次の記事が掲載されました。
「オスプレィMV22重大事故率増加」
「飛行時間増→本来なら事故率下がるはず」

米海兵隊が各地で運用する新型輸送機MV22オスプレイについて、
10万時間当たりの重大(クラスA)事故率が、従来発表されていたものより
増加したことが東京新聞の取材で明らかになったとの記事です。
クラスA事故とは、死者や200万ドル(約2億2千万円)以上の深刻な損害を出した事故の事を指します。
これにもからくりがあり、米海兵隊は2009年、損害額100万ドル(1億1千万円)以上としていたAクラスの重大事故を200万ドルに引き上げたのです。当然事故率は下がりました。

今回の発表で事故率が大幅に増加したMV22は、海兵隊仕様機で、空軍は別仕様機種であるCV22を使用しています。米軍横田基地に配備計画のあるCV22の事故率は、MV22を上回って4.86件とされていますが、最近の詳細は明らかにされていません。

MV22の最近の事故では、2016年12月の沖縄県名護市沖で、普天間基地の24機のオスプレィの中の1機が空中給油中に墜落大破、2名が負傷した事故が記憶に新しいところです。(同じ時期、別の1機も普天間基地で、着陸時の故障により胴体着陸しました)
これだけではなく、翌月の今年1月にはイエメン中部でISとの戦闘に参加していた1機が海兵隊員の収容時に着陸に失敗し、乗員3名が負傷しました。
機体が敵側の手に渡ることが無いよう、空爆で完全に破壊された写真を見た方も多いと思います。しかしこの2件の事故は、2016年9月までの今回発表の統計には、時期的なずれにより、含まれていません。

当ブログで、オスプレイ配備の懸念などを書くと、「心配は無い!オスプレイの事故率は低くて安全だ、日本の防衛に必要だ」といったコメントが執拗に付けられることが多いのです。事故が、海兵隊全航空機の平均事故率より低いことなどが根拠に挙げられています。

しかし、「一般的に航空機の事故率は飛行時間の増加と共に低減する」(2015年5月15日衆院外務委員会での左藤章防衛副大臣の国会答弁)とはうらはらに、事故は増え続けていたことは明らかでした。自国が高額な税金を使って購入しようとしている航空機の構造上の問題や危険性の指摘を、情報やデーターを無視して過小評価する事のおかしさは、自分が自家用車を購入することに当てはめれば明らかです。

「事故率とは、航空機の実際の飛行実績に基づき、10万飛行時間当たりで事故が起きた割合を算出した数値をいいます」
東京新聞によると、海兵隊本部(米ワシントン)の広報担当が明らかにした事故率は3.44件。(2011年10月~16年9月」)これは、従来発表されていた、事故率1.93件(2003年10月~12年4月)より1.8倍の増加です。
これは、米軍のオスプレィの沖縄配備、横田配備、木更津の整備拠点作りなどに、政府や防衛省が安全性の根拠にしていた海兵隊全航空機の平均事故率2.45件を上回る数値で、今までの説明との整合性がつきません。

米軍はオスプレィを沖縄普天間基地に24機配備し、今年後半には東京都の横田基地に空軍仕様のCV22を3機程度配備します。将来的には2021年までに10機体制にする計画です。
米国以外の国として、初めてオスプレィを購入することになる日本の陸上自衛隊は、2018年度から、先ず5機を佐賀県の佐賀空港に配備し、殊に購入を約束した12機を追加し、総数17機を配備する計画です。さらに20機ほどの追加打診も受けていると、メーカの米ボーイング社の関係者が報道関係に語ったと伝えられています。今や忘れられていますが、当初は自衛隊ではオスプレイの導入は望んでおらず、政治主導での導入計画だったことは、記憶に留めておかねばなりません。
現在、米軍と陸上自衛隊保有予定ののオスプレイの定期整備拠点が、千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地に出来ていて、分解点検整備を始めています。横田基地のCV22、10機もこれに加わる可能性もあると見ます。---続く

「追記」
佐賀空港に配備されるオスプレイ5機の、米国からの購入価格は540億円で、1機当たりの価格は、108億円となります。この価格にはエンジンや敵味方識別装置などのシステムを搭載した機体本体のほか、故障時に修理するための予備部品、技術サポート費、米国への開発分担金なども含まれます。
米軍への1機当たりの納入価格を調べ、比べてみると日本の購入価格はかなり高額で、セット料金の詳細が明らかにされていませんが、残念ながら次期戦闘機と同じで、言い値で買わされたと思わざるをえません。
特に垂直離着陸輸送機は、競合機種が他に無いのですから、さもありなんです。
米国以外では、日本が世界初のオスプレイ購入国と書きましたが、日本に先がけてイスラエルが6機の購入を米側に打診していました。
ところが契約直前に、イスラエル側の事情、すなわち軍事予算の振り分け、高速輸送機の必要性などの議論により、導入は中止になったのです。
イスラエル以外でも、カナダ、インドなどが救援機などの用途に少数機の導入を計画していると伝えらてれますが、まだ具体的進展は見られません。
日本の17機、そして将来的には40機導入という話は、オスプレイを売りたい米国からの圧力と考えられますが、輸送機配備計画としては、かなり異常なことと言わざるを得ません。このあたり、戦略なき導入と言われてもしかたないことです。
ともかく、近い将来、米軍、自衛隊合わせて、50機以上のオスプレイが、日本上空を飛び回ることになるわけです。市街地訓練や、全国7つの訓練ルート(グリーン、ピンク、ブルー、ブラウン、オレンジ、イエローの各ルートが本州、パープルが沖縄)で、低空飛行や夜間訓練などが頻繁に行われることの危険性を、国民が自らの問題として認識しなければならないでしょう。
そして、米国のニューメキシコ州で計画されていたオスプレイの低空飛行訓練は、住民が安全性に不安を示し反対したことから棚上げされたこと、ハワイでは下降気流が地面を削り、自然環境に影響があるとの理由で訓練が中止されたことなども、再度検証してみる必要があります。

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米海兵隊はオスプレイを「侵攻輸送機」呼ぶこともあるように、通常の輸送機の範疇に入らない攻撃機能を併せ持つ航空機です。
(写真左、機体後部の機関砲銃座 ウイキペディアより)

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2017年4月 4日 (火)

在沖海兵隊の県外移転提案---民間シンクタンク「ND」

 今年の2月に、日本の民間シンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」が、沖縄県の米国海兵隊の運用を見直し、実働部隊の県外移転を提言する辺野古新基地建設の代替案を提案しました。
これは、二月に那覇市で開いたシンポジュウム「今こそ辺野古に代わる選択を」で発表されたもので、このシンポジュウムは満員の盛況だったと伝えられています。
この提言を、東京新聞が3月19日の社説と、3月27日の「こちら特報部」でかなり詳しく記事にしています。(記事はクリックすると拡大されて、読みやすくなります)
他のメディアがほとんど報じないので、参考と記録のために、東京新聞のコピーを載せておきます。
この提言をお知らせしたいと思ったのは、東京新聞の社説でも触れているように米軍の準機関紙「Stars and Stripes」星条旗新聞)ネットでもこの提言をちゃんと報道しているからです。
https://www.stripes.com/news/japanese-think-tank-argues-for-moving-marines-off-okinawa-1.455613#.WOL8eoe1skk

もちろん、この提言に対する米軍の主張を、よりしっかり併記しているわけですが、それでも無視を決め込む日本のマスメディアより、評価できると思うのです。

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2017年2月 3日 (金)

イエメンでのオスプレイMV-22の墜落---操縦の難しさ!実戦での墜落に米軍もショック大!

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トランプ政権下の軍事作戦で、米国に初の戦死者が出たと報じられています。
1月28日、場所はイエメン中部のバイダ州で、アルカイダの拠点を米国海軍特殊部隊シールズが攻撃し、双方で激しい銃撃戦となり、米兵1人が死亡、3名が負傷しました。負傷した米兵を救出するため、アデン湾の強襲揚陸艦マキン・アイランド(LHD 8)(注1)から派遣された海兵隊の垂直離着陸機MV-22オスプレイ(写真上)が着陸に失敗して不時着(墜落?)し、再離陸できなくなり、機体はその場でF-16戦闘機の空爆で破壊され遺棄されました。(英文ニュースサイトでは、Hard LandingまたはCrash Landingと書かれています)
米国NBCニュースは、墜落原因は敵の攻撃によるものではないと、発表しています。
(注1):MV-22が発進したのは、ジブチのキャンプ・レモニエとの情報もあります。

このMV-22の墜落で、さらに1人ないし2人の負傷者が出たようですが、詳細は発表されていません。(新たに負傷者3名、うち一人は重傷との情報もあります。)
おそらく、操縦していた搭乗員と思われます。
機体が破壊されたのは、最新のステルス戦闘機にも使用されているレーダー塗料などが使われているため、敵にわたるのを防ぐためだったと伝えられています。

 日本でも、沖縄普天間基地に配備されている米国海兵隊のMV-22、24機のうち、1機が昨年12月に空中給油訓練中に海岸に墜落大破、もう1機が普天間基地内で着陸に失敗して損傷したばかりです。沖縄海兵隊の運用では、MV-22の事故率は高いのです。
イエメンにおける戦闘中のMV-22の緊急着陸時の墜落は、実戦での運用がまだ少ないだけに、米軍内でも墜落のショックは大きく、戦闘中の操縦の難しさ、機体の安全性などを危惧する声が高まりそうです
英文サイトの書き込などにも、砂塵の巻き上げ、突風などに弱く、訓練でも戦闘時の極限状態での操縦性、緊急着陸態勢の機体の動作安定性などに、操縦士の技量の優劣が大きく影響するなどのコメントがあります。今回の墜落も無関係とはおもえません。
ベルとボーイング社の共同開発で生産された同機の、米軍の購入価格は1機60億〜70億円ほどだそうですが、今回の戦闘では、それを失うという手痛い損害を受けました。

この、MV-22、生産国の米国以外では、まだ購入している国は有りません。販売は進んでいないのが実情なのです。
そんななか、日本の自衛隊が先ず17機を、3600億円で購入することが決まっています。初の購入国というより、米国の圧力と、すり寄る日本側の思惑が一致して、言い値で購入させられたというほうが正しいでしょう。
17機以後にも、日本は追加で20機ほどの購入を希望をしていると、米国のメーカー筋が情報を流しています
日本に先がけて、最初の購入国となるはずだったイスラエルも当初、5機の購入を決めていましたが、軍の装備品調達予算の関係で、高額すぎると白紙に戻されました。

トランプ政権になって、日本側が案じる米軍のさらなる駐留経費負担増額云々よりは、米軍と共に他国でも戦える自衛隊の軍備増強、そして兵器、装備品の購入圧力のほうがはるかに強まることは必至です。これもまた、MV-22購入と同じく、すり寄る事は目に見えています。
 イエメンでの墜落は、日本のメディアでは、今のところ詳しく報道していません。
しかし、米軍、そして陸自機も加わって、将来51機ものMV-22、CV-22が日本各地で飛行する事の危険性が指摘されていることも考えて、この件、少し詳しく書いてみます。

Iva121jpp023223254戦闘で死亡したのは、海兵隊シールズ部隊のWilliam Ryan Owens兵曹長(36歳)で、遺体は米国デラウェア州のドーバー空軍基地に運ばれました。
2月1日、トランプ大統領が娘のイバンカさんと共に弔問に訪れ、「とても悲しく美しい訪問だった。彼はすばらしい兵士だった」と語りました。(写真左
このような米国の、一人の戦死した兵士への手厚い弔意に比べて、このシールズによる襲撃で死亡したのは、武装勢力戦闘員14名の他に、子供を含む16名の民間人犠牲者が出たことが報じられ、作戦に対する批判も予想されると報道されています。
なお今回の作戦で死亡した武装勢力側の戦闘員の半数は女性だったとも伝えられています。

「多数の命を救うためには、少数の犠牲もやむをえない、巻き添えが無いようにすべきだが、やるべき時には躊躇しない」
こう述べたのは、CIA長官のジョン・ブレナンですが、トランプ大統領は1月28日、過激派組織「イスラム国」(IS)の壊滅に向けた戦略を30日以内に策定するよう命じる大統領令に署名しています。
戦闘員の死亡者より、民間人の犠牲者数が上回る攻撃とは、とても、やむをえない少数の犠牲とは言えません。
トランプ大統領の就任により、より激しい論調が生まれてくる恐れもあります。

ところで、爆破されたとされるMV-22の機体の詳細発表はまだですが、英文ニュースによると、F-16戦闘機による空爆で破壊されたとされています。

下写真は、イエメンで破壊されたMV-22の残骸とも報道されています。
跡形もなく完全に破壊されています。
「ビン・ラーディン殺害作戦」で不時着したステルス型VH-60ブラックホークヘリコプターを、作戦終了後の撤退時に完全破壊できなかっいた教訓が生かされたようです。V22ospreycrashlanded706x397

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2016年12月14日 (水)

沖縄のオスプレイは不時着ではなく墜落が正しい

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「沖縄でオスプレイが不時着」
今朝のNHKニュース映像を見て、これは「不時着」ではなく、「墜落」だと思いました。
NHKニュース制作スタッフは、間違っています。確信犯的に誤訳?しています。
Iwj2bsjxwzcqgupjnolcrq9uqkydyasymkw
航空機の墜落は、Crash 不時着は、Forced landing です。

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左の2枚の写真を見て、これをオスプレィMV22B(一番上の写真)の不時着と思う日本人はいないでしょう。
墜落!機体大破、残骸散乱と見出しをつけてもおかしくない状況です。
英文ニュースサイトでは、
米軍準機関紙STARS AND STRIPES(星条旗新聞)や、保守系メディアも含めて、どこもはっきりCrasheだと報道しています。
米軍はオスプレィに関して、極端に墜落と報道されるのを嫌い、過去、オスプレィの事故を不時着と発表することが多いにも関わらずです。
同じ時間帯のニュースで、安倍首相とロシア大統領との会談について、あの桜井よしこさん似の政治部解説委員の岩田明子さんが、政府広報官のような解説をしていましたが、いつもの安倍さんよいしょのお話だと思えば、それが今のNHKだからと、諦めもつきますが、オスプレイの墜落報道はいけません。
これは、意識的に誤った報道をしていて、小学生が見たらこれを不時着と呼ぶのだと思ってしまいます。
報道側の目で見て、状況を正しく判断してください。
戦闘を衝突、戦争を事変、敗走を転進、全滅を玉砕と報道してはいけません。「政府が右というものを左と言うわけにはいかない」とのたまう、あなた方のボスは間もなく任を解かれて去ります。少し、自由な報道姿勢に戻りなさい。
参考までに英文ニュースの一部を、コピーしておきます。もう少し知りたいと思う方はOsprey Crasheと検索してみてください。報道がたくさんあります。どこも見出しはCrasheと
つけています。
尚、墜落したオスプレィMV22Bは、沖縄の第3海兵遠征軍所属、第1海兵航空団の第36海兵航空部の航空機です。胴体横に竜06と書かれていますが、横田基地にも飛来したことがある、ドラゴン06機(機体番号8027)と見られます。
搭乗員5名は沖縄のキャンプ・フォスター海軍病院に収容され、うち2名は負傷しているが3名は軽傷と報道されています。負傷と報道された2名のうち、1名は足の骨折、他の一命は全身打撲によるダメージが大きいようで、こちらのほうが重傷です。
Osprey crashes near Okinawa, crew members rescued

By: Jeff Schogol,  December 13, 2016 (Photo Credit: Lance Cpl. Jorge A. Rosales/Marine Corps)

An MV-22B Osprey crashed in shallow water off Okinawa, Japan, on Tuesday, the latest in a series of Marine aviation mishaps.

All five crew members aboard the Osprey were rescued by the Air Force’s 33 rd Rescue Squadron at Kadena Air Base, Okinawa, III Marine Expeditionary Force announced.

The crew members were being treated at the United States Naval Hospital at Camp Foster, according to a III MEF news release, which did not specify the severity of their injuries. They are with Marine Aircraft Group 36, 1 st Marine Aircraft Wing.

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2015年5月14日 (木)

普天間基地と横田基地

Futenma
沖縄県普天間基地


Yokota
東京都横田基地

昨日(2015年5月13日)の東京新聞朝刊に、同じ「まちのど真ん中」と題して、日米両政府が12日、米空軍が特殊作戦に使うCV22オスプレイを米軍横田基地に配備すると正式に発表し、突然の申し入れに地元自治体が困惑しているとの記事を掲載し」、両基地の大きな写真も掲載しました。
この、写真は東京新聞掲載のものではなく、横田基地もかなり古い写真です。それでも、両基地とも市街地に囲まれているのがよくわかります。
まさに「まちのど真ん中」です。(普天間基地の写真はクリックすると拡大します)

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2015年4月30日 (木)

米国と共に「平和を仕事に」はもう出来ない

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(写真上、東京新聞より。これが自衛隊の一番の仕事だ。銃口を向けて射殺しようとしているのは人間だ。僕の子供の頃は、周りに戦争で人を殺した大人がいた。親戚のおじさん、友人の父、近所のお兄さん。もう、殺し合いは絶対にやめようと誓って70年。また、繰り返すのか)

「積極的平和主義」
「国際平和支援法」

そして自衛隊員募集ポスターには、「平和を仕事に」

安倍晋三首相は28日昼(日本時間29日未明)、オバマ米大統領との日米首脳会談後の共同記者会見で「きょう私たちは半世紀を上回る日米同盟の歴史に新たな1ページを開いた。世界の中の日米同盟とも呼ぶべきものだ」と表明した。

 同時に「日本と米国は自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有するパートナーだ。その揺るぎない絆で結ばれた日米同盟はもはやアジア太平洋地域のみならず、世界の平和と安定になくてはならないものになっている」と訴えた。

安倍首相は、「平和」「国際支援」という言葉が好きだ。「積極的平和主義」「国際平和支援法」そして自衛隊員募集ポスターには「平和を仕事に」。
このポスターには武器が見えず戦争の影がない。しかし安倍首相の言う「平和」の裏には全て「戦争」が隠されている。
ベトナム、イラク、アフガニスタン、
米国の介入した戦争で平和と安定がもたらされたことはない。米国が火をつけて戦争に至ったことがいくつあるだろう。
米国の世界各地での戦争に協力すると約束した自衛隊に、「平和を仕事に」はブラックジョークにしかならない。各国の軍隊への加入を呼びかけるポスターに、和を仕事に」
に類したキャッチフレーズなどが使われている例を知らない。
以前、イラク戦争派遣時に自衛隊員が戦死したら国葬、弔慰金は1億円以上などの声も聞こえたが、政府、そして自民党、公明党はこの事態が戦争に深く関わるとの認識をどれほど持っているのだろうか。
安倍首相と閣僚、影で入れ知恵する者達、自民党、公明党議員そして外務官僚達は人の命を軽んじてはいないか。人の命に対する真摯さを失っていないか。兵隊と民間人の区別さえつかない現代の戦いを理解しているのか。
米国支援の戦争で戦死者が出たら、世界の平和と安定に尽くしてくれた英雄だったと、胸を張って国民に説明出来ると思っているのだろうか。
中東に、ウクライナに、アフリカに。世界の安定の名のもとに米国と共に参戦する準備を着々と行う日本国。今、自衛隊員、その家族の胸中は複雑な思いで揺れていることだろう。

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2014年9月23日 (火)

福島第一原発の爆発 「自衛隊によるヘリコプター放水」

今日も昨日の続きで動画です。
あれこれ書くよりも、事実をきちんと保存しておくことも大切だと思っています。
自民党の軍事に強いと云われる議員さん、福島第一原発での自衛隊ヘリコプターによる放水を見ての話。
「1番機はともかく、2から4番機、とくに2番機と4番機は、敵の95式対空砲が撃ってくるからと、爆撃目標に近づかず、爆弾を投棄しているのと同じだ。○○○○だな」

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2014年9月22日 (月)

自民党の憲法改正 石破茂前幹事長の「軍法会議設置による命令違反への厳罰発言」

「石破茂前幹事長の「軍法会議設置による命令違反への厳罰の発言」、以前のものですがネット上から消える前に残しておきたいと思い保存しました。

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