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2018年7月 6日 (金)

二冊の本「自作の小屋で暮らそう」と「山小舎を造ろうよ」

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高村友也さんの「自作の小屋で暮らそう」(Bライフの愉しみ)を読みました。単行本が出版されたのは6年程前の事ですが、しばらく絶版状態で、昨年12月文庫版が発刊されました。
柳瀬川書店をいつものように覗いていたら、帯に書かれた「働かず、縛られず、好きなだけ寝る極意!」に、単行本版は読んでいなかったので「おっ、どんな極意?」と思わず買ってしまいました。
著者の高村さんは、時間に囚われない自由な暮らしを求めて、10万円で小さな小屋を作る過程を詳細に綴り、そこに自らBライフと名付けた暮らしぶりを織り込んでいます。
Bライフについては、書くと長くなるので省略しますが、高村さんの東大哲学科から慶大大学院哲学科の経歴から、何か人生哲学なるものが語られていることを期待すると、ちょっと違うかもしれません。
人それぞれかもしれないが、こんな生き方もあるのだと教えてくれる本です。でも僕は、極小空間の小屋作りの過程における、徹底したローコストの追求ぶりには共感できますが、次元の違う、高村さんのBライフ生活はとても無理だと思いました。
でも、指南書の多いログハウス造りとは次元の異なる手作り感には、驚かされることが多い本でした。

この本を読んで、思い出したのは30年以上前の1987年、西丸震哉さんの書かれた「山小舎を造ろうョ」(少し人生を考え直したい人に)でした。
 この西丸さんの本は、高村さんの語る、働かず、縛られず、好きなだけ寝るBライフなる生活を実現すべく、人生ののすべてを含めた生活の場所として、その拠点を作る実体験とは、違った発想の本です
どちらかと言えば、アウトドアー的な試みで、人生を豊かにする拠点を作ろうと説くのです。
まず野宿、登山で言えばビバークから始まり、小屋掛け、テント、竪穴住居などの考えを経て、半畳からの山小舎作りの発想に到ります。このあたり実に面白く読めます。
そして、0.75畳、1畳、2畳とだんだん大きくなり8畳夫婦用から、12畳にまで広がります。それぞ間取りのイラストも描かれていて、これなら自分も出来るのではと夢が広がります。
地形的、気象学的ノウハウも語られます。原則的には山小舎は生計の場にはなる性質のものではないし、そうしたくともできるものではない。
しかし、山小舎を持つという夢を持ち束縛からの解放を求めようと語ります。これには大いに共感できました。
昔、谷川岳南面の沢と岩場を登っていた時期があります。タクシー代など持たなかったので水上駅から夜道を谷川温泉まで歩きました。そしてさらに沢沿いの登山道を進み、夜半、二股付近でビバークして翌朝の登攀に備えました。もし、この付近に小さな掘立小屋でもよいから、それが持てたらと良いなと友と語ったものでした。
八ヶ岳山麓の甲斐大泉の土地が坪千円と言われた時には、本当に欲しいと思いました。
すべては夢と終わりましたが、改めて二冊の本を読んで、高村さんの必要最低限の生活から得られるもの、西丸さんの、空想の世界で山小舎を思い描くのは楽しいとの言葉に、大いに刺激される僕なのです。

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