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2018年6月22日 (金)

一橋大学兼松講堂と北國銀行武蔵ヶ辻支店

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(写真上、一橋大学兼松講堂--- 設計伊藤忠太

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(写真上2枚目と下、金沢市北國銀行武蔵ヶ辻支店---設計 村野藤吾)
Dsc03968_1024最近、二つの建物を見ました。
一つは石川、富山に旅行した際、金沢市内で見たのが北國銀行武蔵ヶ辻支店(旧加納合同銀行本店)です。
観光客で賑わう近江町市場の入口近くの武蔵ヶ辻交差点の角にあります。遠目にも縦長の尖塔アーチを三つ並べたファサードが印象的で、存在感があり目立つ建物です。
昨年の白山登山の際には、バスの中からしか見られなかったのですが、今回は近江町市場に行きがてら、内部までゆっくり見ることが出来ました。
建築家村野藤吾(1891~1984)の現存する建物が少ない初期の作品として1932年(昭和7年)竣工の貴重な建物です。
当初建っていた場所から、再開発に際して曳家で移動したそうですが、古い建物が壊されることが多い中、北國銀行は、良くこの建物を残してくれました。

もう一つは、一橋大学兼松講堂です。
一橋大学の小平祭でキャンパスツアーの企画があり、これに参加して大学構内の建物群をみることができました。
僕は都内の大学キャンパスは、ほとんど訪ねたことがありますが、国立にある一橋大学の構内に入るのは初めてでした。
ガイドできるよう事前に調べたという一年生二人の案内で巡りました。
どの校舎も趣がある落ち着いた建物でしたが、目玉はやはり兼松講堂です。
一橋大学の前身である東京商科大学の講堂として、建築家伊藤忠太(1867~1954)の設計で1927年に竣工した、ロマネスク様式の建物です。1927年は村野藤吾の加納合同銀行の竣工の5年前になります。
2000年(平成12年)に国登録有形文化財として登録されたことや、ポストモダンで再評価された異形の建築家、伊藤忠太の設計であることから、大学で一番有名な建物となったようです。
2003年4月から2004年3月にかけて卒業生等の募金により大改修が行われ、内外装、耐震、空調などの諸機能をが一新されて現在の姿になりました。
兼松講堂以外にも、本館、図書館、東本館などは、全て伊東忠太の設計なのです。
伊東忠太は村野藤吾の東京帝国大学建築科時代の師であり、村野は後にこんな話をされています。
「当時のことですから建築科といってもまだほとんどたいした実験室もない。いまから考えたら、卒業生は自分で勉強したようなものです。もっとも先生がたはえらかったですよ。佐藤功一、岡田信一郎、伊藤忠太、内藤多仲、今和次郎、こういった先生です。」  

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