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2018年2月28日 (水)

太極拳の呼吸法から考える

 毎週、二日ないし三日参加する太極拳を始めて二年程になります。なんとか、全体の形と流れを覚え、練習も楽しくなっています。
太極拳で大切なのは、「調身、調息、調心」これは姿勢、呼吸、心を整えるという意味です。
太極拳は姿勢、呼吸、意識を組み合わせたバランス運動なのです。
僕は太極拳を習うようになってからら、呼吸をより意識するようになりました。
そんななかで、斎藤孝著「呼吸入門」を読んで、呼吸とはかくも奥深いものだと改めて思うようにもなりました。
呼吸の意味を考えることから、心との関係、正しい呼吸法、そして日本の文化との関連まで詳しく書かれておりとても得るものがありました。 
太極拳の先生からは、低い姿勢の維持と共に、常に呼吸を意識するよう注意されます。
太極拳の基本の呼吸は、腹式呼吸です。
鼻から吸って鼻から出す。鼻から出すのが苦手ならば、口から吐いてもかまわないと教えられています。
吐く息が特に大切で、吸うときの倍の時間をかけて完全に吐き切ります。
練習前の心の準備として行う「立禅」は心を落ち着けて呼吸を整えるために行います。5秒吸って、10秒で吐く、深く長く、静かな呼吸が求められます。
五臓六腑は、基本的には自分の意志でコントロールできません。しかしこの五臓六腑の中で、肺だけは自分の意志でコントロールできる唯一の臓器です。そう、呼吸でコントロールできるのです。
この呼吸について、読んだ本の中から、興味ある部分を抜粋してみます。

堀泰典さんの「体内静電気を抜けば病気は怖くない!」には
 ほとんどの人が「ハイ、深呼吸して」というと、すーっと息を吸います。呼吸は、吸うことで始まり、吐くことで終わると思っていると人が多いのだろうと思います。でも、よく考えてみてください。人間は生まれたとき、オギャーと泣きます。
「このとき、呼吸は?」
「オギャーか。吐いてるなあ」
「じゃあ、死ぬときは。息をどうするという?」
「息を-----引き取る----やな」
引き取る。つまり最後は息を吸ってこの世とさよならします。呼吸という字も。「呼」は吐くことで、「吸」は吸うこと。吐くことがさきですよという意味です。だから、長い呼吸をしようと思ったら、吐くことに意識を向けて、ゆっくりと吐きます。吐ききると、今度は自然に酸素が入ってきます。ゆっくりとしたリズムで吸えるはずです。逆に、吸うことに意識を向けると、呼吸は短く浅いものになりがちです。

五木寛之さんの「気の発見」望月勇(気功家)との対話です
「吐く息に重点を置く呼吸法」
五木「いのち」というのは、古い日本の言葉では、「いきのみち」と書いたという説もある。「息の道」が縮まって、「いのち」になったのだという説。だから、息をする、呼吸するということは、人間が生きているということと同じ意味なんですね。
望月 ええ。
五木 このとき、呼吸というと、呼と吸ですね。「呼」は吐く息で、「吸」は吸う息ですよね。
望月 はい。
五木 ほんらい、吐く方が先なのに、私は吸う方に重点を置いてやっていたんですね。深呼吸の指導のときも、「はい、大きく息を吸って、はい、吐いて」と言いますね。これでは、呼吸ではなくて、「吸呼」になってしまいます。吸呼で呼吸をしても、苦しいだけでまったく効果が無い。だから、おもしろくなかったんですね。
望月 そうですね。ヨガでは、まず吐く息に意識を向けるように教えます。吐く息に意識を集中して、体の中の老廃物、邪気が全部出ていくことをイメージして、すべてを出し切るんです。吸う息の場合は特別に意識せずに」自然にまかせて、はいってくるだけでいいんです。
五木 とにかく吐く息をできるだけたくさん、吐き切るまで全部吐き切る。あとはべつに吸う努力もせずに、自然に空気が流れ込んでくるのにまかせておけばよい。
○2月26日の東京新聞に、フリーダイビングの岡本美鈴さんが、「私の呼吸法」で腹式呼吸について、感情的になった時、この呼吸法で平常心に戻れることを書いています。(記事はクリックすると拡大します)
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「書き写し}
私の呼吸法 岡本美鈴
 息を止めて潜るフリーダイビングには欠かせない呼吸法がある。
いわゆる「腹式呼吸」で、吸う時はお腹から胸に息を入れ、二倍以上の時間をかけて細く長く吐き出す。
これを五、六回繰り返す。
息止めを長く行うコツは酸素の消費を抑えること。
この呼吸によって、心拍数が下がり、気持ちもリラックスして筋肉の酸素消費を節約できるのだ。
私は息止め時間を競う種目で七分間に成功したこともある。
日常で感情的になった時も有効だ。イライラしたり、怒っている時は肩や胸のあたりだけで息をし、とても浅い呼吸になるが、腹式呼吸を行うことで平常心に戻ることができる。おかげて性格が穏やかになったような気がする。
おまけに肺活量は成人女性の平均値の倍の五千六百ccに増え、呼吸機能年齢はなんと十八歳に若返った。
 最近は一般のオフィスでもこの呼吸法をお伝えする機会が増えてきた。
社員の方に体験してもらうと、穏やかでスッキリした表情に変わるのが分かる。気持ちを切り替えたい時、集中したい時にぜひ活用してほしいと思う。
フリーダイビングのメンタル面の技術が、こうして多くの人のお役に立てる事はとてもうれしい。        
 競技だけでなく私の人生も改善した呼吸法。将来的には、社会で役立つメソッドとして確立したいと思う。 
(フリーダイビング金ダリスト)

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コメント

なるほどね、以前から聞くには聞いていたのですが。。。
改めてなるべく意識してやってみましょう^^

投稿: トックリヤシ | 2018年3月 1日 (木) 09時50分

>トックリヤシさま
ダイビングの達人に、呼吸法のことを考えて頂くとは、恐縮です。僕はシュノーケルが苦手です。呼吸がどうも上手くいかず、だんだん血中酸素が不足してくるようで苦しくなるのです。

投稿: Souroku | 2018年3月 1日 (木) 21時01分

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