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2017年3月25日 (土)

公立保育園の民営化(埼玉県志木市の場合)

 最近の民間認定保育園を巡るニュースです。
 ○兵庫県姫路市私立認定こども園「わんずまざー保育園」は定員を大きく超過して園児を受け入れた上、ずさんな保育状態次々に明るみになり、こんな保育園が存在したのかと、大きな社会問題になっています。
同園にたいする姫路市の認定が取り消されることは必至で、園児たちは市内の幼稚園や保育園、認定こども園への転園が決まりつつあると報道されています。

 ○また、三重県津市の私立認定こども園「さつき保育園」は、2017年3月末で突然閉演することが発表され、津市は4月以降も保育が必要な園児らに対する受け入れ施設の調整などの作業を急いでいますが、保護者らは困惑していると報道されました。
閉鎖を発表した、さつき保育園の運営母体の社会福祉法人ライト(愛知県岡崎市)は、閉園の理由を経営の悪化によるものと説明しているようです。

 実は僕の住む志木市では、市立幼稚園の民営化が問題になっています。
志木市では、以前、市立保育園が6か所ありましたが、現在は4か所に減っています。

 1.志木市立いろは保育園
 2.志木市立北美保育園
 3.志木市立西原保育園
 4.志木市立館保育園
 廃止(志木市立ばんば保育園)
 廃止(志木市立三ツ木保育園)
残る4か所の保育園のうち、志木ニュータウンにある館保育園もまた、廃止が囁かれる中、市は2016年9月に「館保育園の方向性を定める基本方針(素案)」をまとめました。
この中で、市は廃止を含め、多様な運営形態の検討を進めてきたが、結果として館保育園は「民営化により継続する」と発表したのです。

「館保育園は、近隣に緑や公園が多く、また近くには小中学校や図書館などが立地し、保育環境、子育て環境にも恵まれている。この環境を生かし民間のノウハウを活用し、特色ある保育園を設置する」と謳っていますが、民営化しなければならない理由は見つかりません。
また、民営化による期待できる効果として、次のように民間保育園の特色ある運営をあげています。
「民間保育園は各園の運営母体により、様々な方針があり、それぞれ園としての特色を生かした保育サービスの充実などが期待できる。また、運営面全体にわたって、保護者のニーズに柔軟な対応が可能である」

市はこの素案に対して、市民からの意見を公募しました。これに対し僕は、市は「民営化によるノウハウの活用が」望めるとしますが、公立保育園は、保育の面から運営の安定性、職員の勤務状態と継続性、現場経験の蓄積、専門性の向上などで、営利目的の民営と比べて優れている。
また、市の将来の保育行政の展望がまったく見られないなか、民間丸投げのような、保育行政に市場原理、財政対策を持ち込む事は押さえて、全国的にも評価の高い少人数学級に見られる、市独自の小学校教育と市立保育園の連携、接続教育の一貫性など、多様な展開を見せることを考えるべきだ。
それが、市の望む高齢化が進むなか、子育て世代の流入促進に結びつくのではないかとして、
下記のような意見を市に提出しました。
しかし、48通もの意見が提出され、回答者の全員が館保育園の継続を求めるものであったにもかかわらず、市は「経費削減」を優先し、民営化は既定路線となってしまったのです。おそらく次には残る3つの保育園も、同じ路線が敷かれることでしょう。


 そして意見公募から半年、最初に挙げた、二つの認可保育園の事例は、氷山の一角とも報道されるように、民営化の負の面にも目を向けて、志木市の保育行政の民営化路線の再考を促したいものです。

「館保育園の方向性を求める基本方針(素案)」に対する私の意見(意見公募に提出)

 志木市の公立保育園「館」「いろは」「北美保」「西原」の維持、さらにこれら保育園は、市内の私立保育園を含めた保育行政の総合的発展の中核を為す存在として必要であると考え、公立(志木市立)保育園の民営化に反対の立場で書きます。

1.志木市の公立保育園に対する総合的な展望が説明不足のまま、館保育園の方向性云々で、民営化により保育事業の継続とされても納得出来ません

2.市の保育のあり方の視点として「保育事業の継続は必須」としながら、公共施設のマネジメント戦略に組み込まれての、館保育園閉鎖なる短絡性も疑問です。

3.意見公募閲覧用資料の「2. 充実した保育環境の活用」に書かれているような、恵まれた保育環境を持つ館保育園は、環境面において確かに市立、民営での違いは少ないでしょう。
しかし、これを「生かし民間のノウハウを活用し」以下はいただけません。
多世代交流---、高齢化が進む館地区への子育て世代の流入促進---なる文章は、特色ある民間の保育園の設置ではなく、志木市としての保育行政の今後を占う真価を問われる問題で、館地区の二つの小学校(2小、4小)の存続、統廃合を含めて総合的な地域の活性化には、市立保育園での展開こそ、行政の手腕が発揮できるでしょう

4.民営化による期待できる効果が挙げられていますが、民営化による負の面がまったく説明されていません。一方的です。
民営による保育所運営の安定性の問題、例えば志木市でも過去に例があった、業績悪化による突然の閉鎖など、事業の継続性が危惧されます。
また、保育所職員の勤務状態と継続性、現場経験の蓄積、専門性の向上なども、民営が有利とは言えません。 

5.少人数教育などに見られる志木市独自の教育方針が全国的にも注目されるなか、何故、小、中学校と同じように、就学前児童の保護、教育に行政が直接関与しようとせず、保育事業の継続には財政面だけに力点が置かれるのか。

6.公共施設マネジメントの視点からだけでは、保育の行政、役割を放棄するに等しいものです。行政の責任は、もっと重いのです。
 保育行政に市場原理、財政対策を持ち込む事は、危険です。ある意味で、子供達、そして日本の将来にも影響を及ぼします。新たな視点からの展開で、全国的にも注目されるような志木市独自の保育行政をするぞとの気概をもっていただきたい。

7.館保育園は、私が志木ニュータウン入居以来33年間存在し、環境、利便性、信頼性など住民から評価されてきました。
子供、孫までお世話になった住民もおります。この館保育園の民営化に反対し、「館保育園の方向性を定める基本方針(素案)」に対する意見とさせていただきます。 
                                                 以上

 

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