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2017年2月 3日 (金)

イエメンでのオスプレイMV-22の墜落---操縦の難しさ!実戦での墜落に米軍もショック大!

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トランプ政権下の軍事作戦で、米国に初の戦死者が出たと報じられています。
1月28日、場所はイエメン中部のバイダ州で、アルカイダの拠点を米国海軍特殊部隊シールズが攻撃し、双方で激しい銃撃戦となり、米兵1人が死亡、3名が負傷しました。負傷した米兵を救出するため、アデン湾の強襲揚陸艦マキン・アイランド(LHD 8)(注1)から派遣された海兵隊の垂直離着陸機MV-22オスプレイ(写真上)が着陸に失敗して不時着(墜落?)し、再離陸できなくなり、機体はその場でF-16戦闘機の空爆で破壊され遺棄されました。(英文ニュースサイトでは、Hard LandingまたはCrash Landingと書かれています)
米国NBCニュースは、墜落原因は敵の攻撃によるものではないと、発表しています。
(注1):MV-22が発進したのは、ジブチのキャンプ・レモニエとの情報もあります。

このMV-22の墜落で、さらに1人ないし2人の負傷者が出たようですが、詳細は発表されていません。(新たに負傷者3名、うち一人は重傷との情報もあります。)
おそらく、操縦していた搭乗員と思われます。
機体が破壊されたのは、最新のステルス戦闘機にも使用されているレーダー塗料などが使われているため、敵にわたるのを防ぐためだったと伝えられています。

 日本でも、沖縄普天間基地に配備されている米国海兵隊のMV-22、24機のうち、1機が昨年12月に空中給油訓練中に海岸に墜落大破、もう1機が普天間基地内で着陸に失敗して損傷したばかりです。沖縄海兵隊の運用では、MV-22の事故率は高いのです。
イエメンにおける戦闘中のMV-22の緊急着陸時の墜落は、実戦での運用がまだ少ないだけに、米軍内でも墜落のショックは大きく、戦闘中の操縦の難しさ、機体の安全性などを危惧する声が高まりそうです
英文サイトの書き込などにも、砂塵の巻き上げ、突風などに弱く、訓練でも戦闘時の極限状態での操縦性、緊急着陸態勢の機体の動作安定性などに、操縦士の技量の優劣が大きく影響するなどのコメントがあります。今回の墜落も無関係とはおもえません。
ベルとボーイング社の共同開発で生産された同機の、米軍の購入価格は1機60億〜70億円ほどだそうですが、今回の戦闘では、それを失うという手痛い損害を受けました。

この、MV-22、生産国の米国以外では、まだ購入している国は有りません。販売は進んでいないのが実情なのです。
そんななか、日本の自衛隊が先ず17機を、3600億円で購入することが決まっています。初の購入国というより、米国の圧力と、すり寄る日本側の思惑が一致して、言い値で購入させられたというほうが正しいでしょう。
17機以後にも、日本は追加で20機ほどの購入を希望をしていると、米国のメーカー筋が情報を流しています
日本に先がけて、最初の購入国となるはずだったイスラエルも当初、5機の購入を決めていましたが、軍の装備品調達予算の関係で、高額すぎると白紙に戻されました。

トランプ政権になって、日本側が案じる米軍のさらなる駐留経費負担増額云々よりは、米軍と共に他国でも戦える自衛隊の軍備増強、そして兵器、装備品の購入圧力のほうがはるかに強まることは必至です。これもまた、MV-22購入と同じく、すり寄る事は目に見えています。
 イエメンでの墜落は、日本のメディアでは、今のところ詳しく報道していません。
しかし、米軍、そして陸自機も加わって、将来51機ものMV-22、CV-22が日本各地で飛行する事の危険性が指摘されていることも考えて、この件、少し詳しく書いてみます。

Iva121jpp023223254戦闘で死亡したのは、海兵隊シールズ部隊のWilliam Ryan Owens兵曹長(36歳)で、遺体は米国デラウェア州のドーバー空軍基地に運ばれました。
2月1日、トランプ大統領が娘のイバンカさんと共に弔問に訪れ、「とても悲しく美しい訪問だった。彼はすばらしい兵士だった」と語りました。(写真左
このような米国の、一人の戦死した兵士への手厚い弔意に比べて、このシールズによる襲撃で死亡したのは、武装勢力戦闘員14名の他に、子供を含む16名の民間人犠牲者が出たことが報じられ、作戦に対する批判も予想されると報道されています。
なお今回の作戦で死亡した武装勢力側の戦闘員の半数は女性だったとも伝えられています。

「多数の命を救うためには、少数の犠牲もやむをえない、巻き添えが無いようにすべきだが、やるべき時には躊躇しない」
こう述べたのは、CIA長官のジョン・ブレナンですが、トランプ大統領は1月28日、過激派組織「イスラム国」(IS)の壊滅に向けた戦略を30日以内に策定するよう命じる大統領令に署名しています。
戦闘員の死亡者より、民間人の犠牲者数が上回る攻撃とは、とても、やむをえない少数の犠牲とは言えません。
トランプ大統領の就任により、より激しい論調が生まれてくる恐れもあります。

ところで、爆破されたとされるMV-22の機体の詳細発表はまだですが、英文ニュースによると、F-16戦闘機による空爆で破壊されたとされています。

下写真は、イエメンで破壊されたMV-22の残骸とも報道されています。
跡形もなく完全に破壊されています。
「ビン・ラーディン殺害作戦」で不時着したステルス型VH-60ブラックホークヘリコプターを、作戦終了後の撤退時に完全破壊できなかっいた教訓が生かされたようです。V22ospreycrashlanded706x397

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コメント

あと何機墜落すれば、こんなものいらないってことに?
もっと墜ちろ墜ちろって願いたくなります。。。

投稿: トックリヤシ | 2017年2月 5日 (日) 08時56分

>トックリヤシさま
速さと航続距離の長さ。でも日本でどう使えるのか?。陸自でも戦略なき兵器導入との意見もあると聞きます。
東京の横田基地にも、今年CV-22が配備される予定で、危険すぎると住民が反対しています。

投稿: Souroku | 2017年2月 6日 (月) 10時16分

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