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2016年10月 9日 (日)

映画館への道---「ハドソン川の奇跡」を見ました

 僕はほとんどの映画を、歩いて行ける距離にある「新座シネプレックス」で見ています。
こんな道を新座シネプレックスまで歩きます。(写真下)
Dsc01115_320
「えっ、すごい田舎じゃん!」
そうなんです。
池袋駅から東武東上線で約25分、そう都会から離れているわけではないのですが、志木市は自然がいっぱいです。
我が家の近くの斜面林には、なんとカッコウも来ます。
柳瀬川には、鮎釣りの人たちが、いつも竿を出している姿が見られます。
この柳瀬川土手は我家の裏手50mにあります。この土手道を歩くこと、20分程で新座シネプレックスに到着します。
季節を感じて歩くいつものウォーキングコースでもあります。
 映画館まではこんな寂しい道でも、新座シネプレックスは9つのスクリーンを持ち、音響装置も素晴らしく、快適な椅子に座ってゆったりと映画を楽しむことができる大型シアターです。(写真下)
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さて、映画の話に戻ると、最近ここで見たのは9月に「超高速参勤交代リターンズ」でした
第一作が最近の日本映画としては、良い出来で面白かったのですが、この二作目はドタバタが過ぎて、駄目でした。
感想を書くまでもない映画で、原作のほうが楽しく読めました。この映画、第一作がヒットしたからといって、二作で打ち止めです。
余計なことを言うようですが、もう第三作は作らないで良いと思います。
 そして、一昨日、「ハドソン川の奇跡」を見てきました。
監督はクリント・イーストウッド、主演はトム・ハンクスとあれば、見逃すわけにはいきません。
実はイーストウッド監督の前作で、監督最大のヒットとなったらしい「アメリカン・スナイパー」を見て、なんだこの映画はとがっかりしたのです。
傑作ともてはやされましたが、僕にはどうおまけしても「☆☆☆星3つ」にしか評価できませんでした。
期待が大きかっただけに、どうした「巨匠」、の心境だったのです。
そして、最新作「ハドソン川の奇跡」(原題はサリー)はどうだったか。
Photo良い映画でした。
実は映画館で見ている時より、あとから何となくじわっとくる感じです。
イーストウッド監督の過去の作品は、後で思い起こす場面、忘れがたい映像が必ずありました。残念ながらアメリカン・スナイパーを除いては。でもこの映画にはあります。
「ハドソン川の奇跡」は、2009年、ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故、この実話の映画化で、当時水上に不時着した旅客機が川に浮かび、その両翼に乗客が立ち並んでいる映像が、世界中に発信され、いまでも皆よく覚えているニュースです。
 真冬のハドソン川への不時着という、難しい選択をした飛行機事故が、乗客、乗員155名が全員無事で生還したことから、当時のニューヨーク州知事のデビッド・パターソンが称賛し「ハドソン川の奇跡」と呼んだことから、以後こう呼ばれるようになったそうです。
機長が英雄視され、大きく報道されたことは知っていました。
しかしその後、この映画に描かれたような、機長の判断は間違いではなかったかとの疑惑がかけらたことなどは、この映画を見るまで全く知りませんでした。
映画は、事故調査側の疑惑の追及と、自分たちは正しい判断をしたと、疑惑に正面から立ち向かう機長、副機長の行動と心情が描かれています。
飛行中の事故発生から僅か208秒間の出来事、そしてハドソン川での救助作業、その後の事故調査委員会による厳しい追及、悩みながらも冷静に対応してゆく機長の不屈の信念、そして人間の冷静な判断力が、乗員、乗客のすべてを救ったのだと解明されるラストまで、それを96分という短い映画の中で、気負うことなくまとめ上げた手腕はさすがだと思いました。
最近の映画では短い上映時間、でもこれ以上エピソードなどを入れて長くするより、緊張感の中で見終わることが出来た96分でした。
機長役のトム・ハンクス、機長を支える副機長役のアーロン・エッカート、ともに良かったです。
水上への不時着事故を、墜落と呼んで追及する事故調査委員会側の人物像が、映画の中で敵役になりすぎている印象がありましたが、事故原因を厳しく追及する様は、どこかの国の原発事故、オリンピック施設、新市場建設にまつわる疑惑の解明と比較して、日米の違いを思わせて複雑な心境です。
映画は、途中、集中できない部分もありましたが、「☆☆☆☆4つ」とします。アカデミー各賞候補とも言われているようですが、これもあると思います。


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