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2015年8月26日 (水)

福島第一原発の相次ぐ作業員の死亡---富岡労基署は東電に甘いのではないか

東京電力福島第一原発の事故処理現場で、8月に入っての3週間で3人の作業員が死亡した。
いくら批判されても東京電力の労務管理体制は、一向に改善されていない。
下請け、孫請け、そのまた下の下請けに見られる、「多重下請け」による無責任体制で、5000人もの現場が動いている。
漏れ聴こえてくるところによると、死亡事故以外にも、かなりの事故が発生していると聞く。安全管理が劣悪で、契約違反、労災適用にも軋轢が生じている。

普通であれば、工場、作業所、土木建設現場などで3週間に3人もの作業員の死亡があれば、所轄労働基準監督所による厳しい抜本改善が求められる。
毎週、一人の死亡事故が発生している異常事態で、こんな建設現場を聞いたことがない。

建築現場では、作業員の玉掛けなど、技能資格保持の有無一つで、監督官は「我々には、労基法や労働安全衛生法などに、行政権など強い権限が与えられていることを忘れないように」と強面で監査臨検していくし、出頭命令も珍しくない。帳簿、書類、作業員の資格証明書などの提出にも容赦がない。
人身事故続発の、福島第一原発現場には、富岡労基署の権限がどのように周知徹底されているのだろう。

問題の根は東京電力だけでなく、関係省庁など上部組織に及ぶと思われるが、先ずは福島第一原発現場作業員の死亡事故撲滅に向けて、劣悪な作業環境の改善と安全確保に、富岡労働基準監督所の厳しい指導が求められる。
東電に労務、安全管理の当事者たる自覚が希薄で、責任を担えないなら、当該工事の中止命令も必要だ。

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コメント

東電への政府による何らかの支持圧力があるように感じられますね。

投稿: トックリヤシ | 2015年8月27日 (木) 09時10分

>トックリヤシさま
先のわからない生産性無き作業現場、そして被曝。劣悪な労務管理体制。毎週の死者。不足する作業員。いくら、東電がいまや国営企業化しているといっても、こんな状況がこれからも続くようであれば、本当に監視体制の官民癒着を糾弾する必要が生じますね。国民の安全が脅かされるのですから。

投稿: Souroku | 2015年8月27日 (木) 18時08分

東電と政府は一体となっていますから
もちろん労基署も同じですね。
人の命の重みなど考えていないのです。
線量計外して仕事する人が多くなっているようです
すぐに上限になってしまうから
とにかく、まったく先が見えませんね

投稿: マジョ | 2015年8月27日 (木) 21時59分

>マジョさま
厚労省が8月26日に急遽、「東京電力福島第一原子力発電所における安全衛生管理対策を強化します」というガイドラインを発表しました。確か、1月にも「労働災害防止対策の徹底を求める」とかを副大臣が発表していましたね。守らせようとする本気度が全く感じられません。

投稿: Souroku | 2015年8月28日 (金) 08時14分

亡くなった方たちは、そこでしか働けなかったのでしょうか?自殺行為だから、どんなにお金を積まれても、そこで働かないように言ってあげたいですね。でも事故を起こした原発は放置できないのでしょうか?何かカミュのシジフォスの神話みたいですね。

投稿: トントン | 2015年8月29日 (土) 11時17分

>トントンさま
建設大手のK社関係者の話です。福島原発の関係者で、真剣にこの困難に立ち向かうべく作業に従事している人たちも多いのですが、様々な理由で全国から下請け会社の募集に応じた人たちの中には、借金により望まぬまま働かされている人もいるようです。大阪の中1男女遺棄事件の容疑者も、福島原発作業員と知ったときは、何か暗い気持ちにさせられました。多くの作業員の今後の被曝の影響も心配です。
事故を起こした福島第一原発を、もし今放棄したら、確実に東日本には人は住めなくなります。原発とは、かように恐ろしいものだと思います。

投稿: Souroku | 2015年8月29日 (土) 15時47分

本当に人間の能力をはるかに超えるものに、日本も手をだしてしまったのですね。暗い気持ちになりますね。
それでも福島原発をどうにか収めようと、働いている方たちに、感謝の気持ちを送ります。

投稿: トントン | 2015年8月30日 (日) 13時50分

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