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2015年7月 6日 (月)

米国の野望に加担---いつかきた道へ

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2003年3月20日、米国がイラクに攻撃を仕掛けた日です。その直前にこの「サンデー毎日緊急増刊号」<ブッシュ 帝国の野望>が出されました。
この記事を読み、あらためて当時の状況に目を向けてみると、「安全保障関連法案」の成立を急ぎ米国に追従せんとする安倍政権が、イラク戦争に突入した米国という大樹の根としっかりと結ばれていることがわかります。
現在の状況と何か似通うところがあるなと感じる方も多いと思います。
なぜなら、ブッシュを安倍にと、主語を置き換えてみると、何が何でもというところが、そのままこの特集号の記事に重なります。
そして、集団的自衛権の本質が、自衛隊を米国戦略のために使う制度であるということで、状況が一致するからです。

馬鹿安倍:「もう引き返せない」 「やるしかないんだ」
狂人ブッシュ:「時間切れになりつつある」 「ゲームは終わった」

イラク戦争後の世界がどうなったか、ここに書くまでもないでしょうが、この攻撃に協力参戦した国々では、戦争への疑問と参戦の誤りを検証する事が行われました。残念ながら
日本を除いては。
米国でさえ、2015年6月15日の東京新聞社説が
「ブッシュの戦争が落とす影」と題して、米国大統領選に出馬表明した共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の抱える苦渋を書いています。(以下社説転載)
共和党支持を鮮明にするFOXテレビが先月行ったインタビューがいい例です。イラク戦争をめぐり「現在の事実が当時全てわかっていたとして、侵攻を認めていましたか」との質問にブッシュ氏の答えは「ええ、認めていました」と明快でした。兄のブッシュ前大統領への敬意を示した回答でした。
しかし、直後から噴出した内外の批判を受け数日後には、「質問の趣旨を取り違えていた」と訂正。さらにその数日後には「今であれば認めていない」と発言を撤回せざるを得ませんでした。

自衛隊のイラク派遣、インド洋給油など、軍事行動に対する後の検証、反省などが、ほとんど顧みられない特殊な国である日本の、安全保証関連法案の成立は、とても危険です。
海賊対処法に見られる法案と活動の、いつの間にやらの拡大解釈などもそのひとつの事例に挙げられます。(あれ、いつから海上自衛隊がCTF-151の司令官になっていたのと驚く人たちが多いはずです)
もし、安全保障法案が成立したとすると、一見無関係に見える海賊対処法による現在の自衛隊の活動が、
米軍が日本の参加を強く望んでいるテロ対策部隊であるCTF-150への参加も視野に入ってくると思います。
安倍政権は、集団的自衛権の説明で、戦争時のホルムズ海峡の機雷除去など、不可能なことを言って惑わしますが、実際にはほとんどありえない事です。イランによる海峡封鎖は起こる可能性は考え難いのが現実です。米国がサウジアラビアやイスラエルと組んで、なにかしでかさない限りですが。
それでもです。もしも、海上自衛隊の機雷掃海中に、護衛艦に守られた勇敢な日本のタンカーが粛々とホルムズ海峡を進む。こんな光景を夢見ても無駄です。日本は日本船籍のタンカーなどほとんど所有していない、0隻に近いのです。外国籍の外国人船員だけのタンカーが、危険海域に入ってくれる保証など、日本政府は得ていません。
これについてはこのブログで連載している
ソマリア沖海賊対処の記事で詳しく説明しておりますので参照してください。
ホルムズ海峡の戦闘時の機雷除去などは、嘘八百の隠れ蓑で、実際は米軍が自軍の負担軽減を強く望む、テロ対策部隊CTF-150への海上自衛隊の参加、そして併せて見えてくるのはシーレーン確保の名を借りた
南シナ海での集団的自衛権の行使です。
勿論、米国の戦略に組み込まれた監視活動の強化です。
現に今、海賊対処活動に従事しているP3C哨戒機は、海賊の目視監視だけではなく、中国潜水艦の監視活動も主要任務で(P3C哨戒機は潜水艦哨戒機です)、データーは全て米国海軍に提供されています。
自民党政権が
シーレーン云々を言いだすときは、いろいろな意味で、かなりやばいぞと気をつけたほうがよいのです。インド洋給油活動、海賊対処行動でも、嫌というほど聞かされましたね。
このあたりのことは、ジブチ政府の中国の基地建設受け入れで混迷する自衛隊のジブチ拠点(基地です)とも絡めて、あとでまとめることにします。

以下、サンデー毎日緊急増刊号の記事の一部を抜粋します

全ての写真はクリックすると拡大して読みやすくなります。
(青字が抜粋部分)

「絶望と恐怖 戦争の世紀が始まる」

「ノー・ウォー(戦争反対)」
世界中から巻き起こった平和への希求の声もむなしく、
イラク攻撃に向けたカウントダウンが始まった。
「大義」「正義」の片鱗すらない軍靴の響きの前に
《国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、
共同の利益の場合を除くほかは武力を用いない----》
と、その憲章で高らかに謳ったはずの国際連合の理念が
消えかけようとしている。
安保理を舞台に戦争回避に向けての攻防も続く。
だが---。超大国の恣意で一国の運命が決せられるとしたらー。
世界は「恐怖の時代」に入ろうとしている。
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新たな「帝国が」世界、日本を変える

振り返れば、最初から「戦争ありきだった」。
議会の承認なしに開戦する権限を持ち、かって世界に君臨したローマ皇帝のように振舞う男は、査察活動の最中であろうとも、「時間切れになりつつある」と繰り返し、巻き起こる「反戦」の声にいらだつかのように、「ゲームは終わった」と切って捨てた。
どうして、これほどまでに、「戦争」にこだわるのか。
そして、傭兵よろしく、帝国に追従する日本の行く末はーー。


イラクへの攻撃に突進した米国
それでは、なぜイラクなのか?
これについて、福島原発事故を起こした東日本大震災の一年前に、著書<大地震に怯える日本列島>「原子炉時限爆弾」を発表し、迫り来る原発事故への警鐘をならし、福島第一原発事故を的確に捉えたノンフィクション作家、広瀬 隆氏。
氏は「アメリカの世界戦略は、地球上に緊張関係を作り出さずにはいられない」と現在に至るイラク戦争後の世界の状況をこれまた的確に予言しています。
 
 では、なぜイラクなのか。これはもう、世界戦略の一環としてやっているのだとしか言いようがないのです。アメリカという国家は、いつも地球上にいくつかの緊張状態を作っておかないと困ってしまう。国内で国防予算の争奪戦をするためにも、何らかの緊張状態は必要なのです。また、国際的な緊張が続いているというのは、軍需産業にとっても最高の状態といえるでしょう。
<戦争は短期決戦で終結するとの見方もあるようです。>
 それは戦闘の終わり方の話。米国がフセイン体制を完全に叩いたとしても」、その行動がもたらす影響はずっと尾を引くことになるでしょう。 
今や、15億人もいるイスラムの民衆は欧米諸国に対して怒りの感情を抱き、イスラエル・パレスチナ問題は一段と混迷を深めています。アラブは今、マッチ一本で燃え上がる状態といっていい。こんな時に戦争を始めたら、
中東問題はもはや抑えが効かなくなるでしょう。

 しかし、今のホワイトハウスはイラク攻撃後、世界から自国がどんな目で見られるようになるかをふくめて、国家としての展望を計算出来ているとは」思えません。
ブッシュは西側諸国も追随すると確信して「戦争だ、戦争だ」と叫んでいるのでしょうが、後ろを振り向いたら実は-----ということだってありうる。その時、日本だけだったという事態にでもなれば、それこそ日本にとっても大きな悲劇でしかない。

<問題を解決するには武力行使もやむを得ない> 軍事評論家 江畑謙介
   (江畑さんは間違えましたね。10年たつとその誤りがより見えてきます。この人は個々の軍事解説では優秀だと思いましたが、戦略的思考では誤りました。旧日本軍参謀にも総合戦略思考に欠ける軍人が多かったのですが、対する連合国側でも、参戦国内の戦略の意思疎通と将軍たちの基本的戦略の違いで、死ななくても良い多くの若者が戦死しました)

<戦争とテロの現場で幅を利かせる「妄想」と「ごまかし」 ノンフィクション作家 吉岡忍

<なりふり構わない全ての行動は、アメリカ一国の「国益」に帰納される>東京国際大学教授 渥美堅持
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