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2013年8月10日 (土)

空振りは良い、見逃しはいけない---緊急地震速報と地震予知観測

旅行と山行のため、ブログ更新がおろそかになりました。

気象庁が8月8日の午後4時56分、「緊急地震速報」で、奈良県と大阪府で震度6弱から7程度の揺れを予告しましたが、実際には各地で地震による揺れは感じられず、想定された地震も発震していなかった件で、誤報だったと発表しました。
このところ少なかった緊急地震速報、関東でも携帯電話が一斉に鳴り、びっくりされた方も多かったと思います。
誤報に至った原因は、まだはっきり断定できないようですが、海底地震計の異常によるシステムの判断ミスではないかとの事です。
和歌山県(内陸部)で発震した小さな地震に連動するように、別の場所に設置された海底地震計が、何らかの信号を捉えて、その相乗効果によりシステムが大きな地震発生と勘違いして、「緊急地震速報」が発表されてしまったようです。
東日本大震災直後も、緊急地震速報が何度も発表されましたが、「正解」は3分の1だったといった分析結果が発表されています。空振りは珍しいことでは無いのです
ただ、今回は前例の無い過大な震度予測であったことから、社会に多大な心配と迷惑をかけたと異例の気象庁の謝罪会見となりました。
参考までに、先に書いた東日本大震災後である2011年3月29日に気象庁が発表した「緊急地震速報」の分析結果の記事を転載します。

「参考」毎日新聞ニュースより転載
<東日本大震災>地震速報「正解」は3分の1 気象庁
毎日新聞 3月29日(火)20時34分配信

気象庁は29日、東日本大震災後に発表した45回の緊急地震速報の分析結果をまとめた。
適切な発表は15回で、実際の揺れが発表基準に満たない「空振り」が震災前より増えたことが明らかになった。

 同庁地震火山部管理課によると、震度5弱以上の揺れを観測した22回中、速報を発表しなかった「見逃し」は7回(約32%)で、大震災前の約44%と大差はない。
一方、震度4以上と予測しながら2以下の地域があった空振りの回数は30回(約67%)で、大震災前の約29%から急増した。

 適切に発表ができない原因は、複数の地震を一つの地震として処理してしまうことや地震計のダウン。
同課の上垣内修課長は
「複数の地震を正しく分離して処理する改善を進めているが、数カ月以上かかる。
地震波が観測されたのは確かなので、本当に強い揺れが来ると考え身を守る行動をとってほしい」と説明した。【飯田和樹】
 転載終わり

この時点では、
「複数の地震を正しく分離して処理する改善を進めているが、数カ月以上かかる。」とされていますが、今回の誤報でこのシステムの改良は進んでいないことがわかります。

僕がが会員になっている有料制の地震予知研究会のポリシーは、「空振りは良い、見逃しはいけない」です。
しかし、予知観測により、地震の発生があると判断をしても、それをどう発信するかは、緊急地震速報より格段に難しいのです。
それが状況判断の出来る限られた会員への情報提供という制約になっているのです。会員は、得た地震予知情報をブログ、ツイッターなどで発表することは出来ません。


地震予知における「空振りは良い、見逃しはいけない
今回の気象庁の「緊急地震速報」も空振りと云えますが、緊急地震速報と関連したと思われる小さな地震は発生しているわけですから、全くの空振りではなく、バットにボールがかすったチップといえるでしょう。
このへんが実際に地震が発震して、そのP波を捉えて速報を出す緊急地震速報と、地震の前兆現象を捉えて、地震が起きそうだと予測する地震予知との違いであり、難しさなのです。
地震予知において、さまざまなデーターの収集から、地震が起きそうだと予想して、予知を出す。しかし、実際には地震は起きない。空振りです。
例えば、地中深くの岩盤がじりじりと動いて、今にも留め金が外れそうなのに、何故かそこで、引っ掛かるように動きが止まってしまう。東日本大震災以後、このような現象が増えています。
今度の緊急地震速報の出された震源地では、日本の
地震予知研究では、その名の知れたグループが「琵琶湖周辺の地殻の異常」による大きな地震の予報を出していました。これも電磁波、ラドンなどの異常が感知されているにもかかわらず、なかなか予知どおりの地震の発生は見られず、グループでは、空振りではなく、先に伸びているという見方をしていました。
僕は今回の緊急地震速報から、すわ、琵琶湖周辺の大地震かと思ったのです。
幸い誤報で良かったのですが、空振りではなく、本当に地震が起きても不思議ではない状況と考えていました。
気象庁担当者が、この琵琶湖周辺の大型地震予知について、知らなかったとは思えません。
気象庁から、海底の地震計が何かのノイズを拾ったことによるシステムの不具合と発表されても、なにかこの地震予知グループによる琵琶湖周辺の大地震の予知が、潜在的プレッシャーとなって人為的な緊急地震速報のミスにつながったとの思いが捨て切れません。
「複数の場所で発生する地震を、正しく分離して処理し地震速報につなげる」。この正しく分離するシステムの構築に、なにか難しさが潜んでいると思われます。
普通に考えれば、緊急地震速報のシステムにそんな人為的なものが入り込む余地は無いといわれるでしょうが、毎日地震予知に思いをめぐらせていると、そんな考えも浮かんできてしまいます。
海底の地震計が何らかのノイズ(地震以外の振動)で誤動作したというのも、ノイズによる地震計の異常と見るべきか、いやいや、この現象も地震に関連したなんらかのスイッチが押された結果と考えたほうが、今後の予報に役立つのではと思うのです。

気象庁の発表した緊急地震速報の分析では、
震度5弱以上の地震が起きながら、事前に速報を発表しなかったった「見逃し」は約32%。
一方、震度4以上と予測しながら、そこまで大きな揺れがなかった「空振り」は約67%との事。
これは、僕も会員である有料ですが地震予知情報を流してくれる「地震予知研究会」「見逃し」、「空振り率」よりはるかに悪い成績です。
ちなみに、会の地震予知的中率は70%を越えていて、日常生活に於いてかなり信頼性の高い情報として生かされています。
気象庁も、空振りを恐れることなく、緊急地震速報の精度を上げて欲しいのです。
空振りは、地震が小さくてよかったと思えば良い事で、
怖いのは事前に速報が発表されない見逃しなのですから。

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