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2013年7月 5日 (金)

築20年で解体される高層ビル--旧日本長期信用銀行

以前、某銀行本店の超高層ビルの設計に携わった際、施主からの要望の一つに、「都市環境の中で存在感を持ち、100年使える建物にして欲しい」というものがありました。
この銀行本店ビルが、建設時の思いのまま、長く存続して欲しいと願うのですが、そんな建築物に対する甘い感情に逆行する事態が起きはじめています。

200pxshinseibank_head_office_320竣工後、僅か20年で解体取り壊しが決まった超高層ビルがあります。
東京都千代田区内幸町、日比谷公園の南側にある、中層部から上が大きく張り出した存在感の有る「旧日本長期信用銀行本店ビル」です(写真上)
この建物は、設計が日建設計で、1993年8月に竣工した地上22階、地下5階、高さ約130メートル延床面積62,423.66㎡の超高層ビルです。
設計、建設に4年以上の年月を費やしたビルを、たった20年で簡単に取り壊してしまうとは、同じ建築設計を仕事としてきた者にとっては、なんともやりきれない気持ちです。

それだけではありません。同じ銀行本店ビルとして、評価の高かった「旧三和銀行本店ビル」(写真下)も取り壊しが決まったそうです。
設計中の某銀行本店の機能面などの参考に、二度ほど内部を見学させてもらった思い出のある超高層ビルです。
このビルだって、1973年11月の竣工ですから、まだ築40年です。地上25階、地下4階、高さ約100メートル、延床面積 94,541㎡の格調高い名建築です。設計も同じく日建設計です。
公共的な都市環境を形作る建築物の保存、活用の諸外国の例に詳しく無いので偉そうなことはいえませんが、超高層ビルに限らず京都文化会館などもそうですが、著名な建築物が、いとも簡単に取り壊されてしまう経済活動優先の日本はどこか間違っていると思っています。

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超高層ビルでは、解体が進行中で、すでにほとんど姿を消した丹下健三建築事務所設計の赤坂プリンスホテルが話題になりましたがは、霞ヶ関ビルの後、1970年3月に日本で3番目(東京では2番目)に竣工した東京浜松町駅前の「世界貿易センタービル」も解体が決まっているようです。
地上40階、高さ152メートルの堂々としたビルです。ここの展望フロワーは、それほど混雑せず隠れた穴場として、気に入っていた場所なので残念です。

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