« 2012年秋 柳瀬川の彼岸花が満開です | トップページ | 廻り目平から金峰山に登ります »

2012年10月 9日 (火)

海賊対処法によるソマリア沖船舶護衛その30(2012年6月~8月そして9月) 船舶護衛活動の曲がり角

インド洋給油活動の時と同じように、派遣前には、あれほど大騒ぎしたマスコミが、その後の状況をまったく報じなくなった海賊対処法によるソマリア沖派遣護衛艦の毎月の活動を書いています。(防衛省、国土交通省海事局発表資料、ソマリア沖EU部隊、NATO部隊資料、海上自衛隊情報、ジブチ情報その他資料による)

*平成24年9月の海賊対処法による船舶護衛実績(389回護衛~395回護衛の7回)
   護衛艦(第12次派遣部隊) 107 いかづち  157 さわぎり     
 
 護衛した船舶  
日本籍船 0隻 
            日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船    
3隻
                   
合計3隻  1回平均0.43隻
           
               外国籍船 24隻  1回平均3.42隻 

護衛回(日程)                   日本籍船  日本関係外国籍船   外国籍船
389 (8/30-9/1)    西行き       0         1            0 
(9/1-4) ジブチ基地にて4日間補給、休養
390 (9/4-7)        東行き        0           0             8
391 (9/7-9)       西行き       0            0             5
392 (9/9-11)       東行き     0            1            4 
393 (9/12-14)      西行き       0           1            3
(9/14-18) ジブチ基地にて5日間補給、休養                               
394 (9/18-20)     東行き      0          0             2   
395 (9/21-23)      西行き      0           0            2

(9/24-30)      活動報告無し(9月24日~30日まで、護衛活動休止?)

いかづち、さわぎりと交代のため、第13次派遣部隊の「まきなみ」「ゆうぎり」が9月25日にジプチ基地に到着した事と何らかの関係があるのだろうか。

合計                               0                  3                      24

ブログ作成が出来なかった6月、7月、8月については、日本籍船、並びに日本関係船舶数が3ヶ月、29回の護衛で僅か18隻と、あまりに少ないため護衛ごとの船舶数を書いても、0が並ぶばかりなので省略します。
これは防衛省のホームページの護衛実績発表でも同じで、7月まではそれでも護衛船舶数0隻と書いていたのですが、8月からは実績表に0を記入する事をやめてしまいました。
きっと上司から、0ばかり並べるのは拙いよ。寝た子を起こすなと云われたのでしょう。発表を曖昧にする手法は、インド洋給油でも常に行われていました。

不思議な事が起きています。
海上自衛隊によるソマリア沖の海賊対処の船舶護衛は、派遣時に年間2000隻と云われた日本関係船舶が、実際に護衛活動を開始してみたら、想定の2割にも満たない状況が続き、ゆえに護衛対象を外国の運航会社が運航する船舶にまで拡大して、国際貢献をうたって活動してきた経過があります。
外国籍船
(中国を筆頭に、ギリシャ、シンガポール、ドイツなどの船舶運航会社が運航する日本と関係ない積荷の船)は以前は1回の護衛に平均して7~8隻位参加したのですが、最近はなぜか少なくなり直近の護衛では、上記9月実績でもわかるように僅か2隻しかありません。
これは、いったい何を意味するのか、今のところ判明しません。
尖閣諸島、竹島問題のこじれから
中国、韓国の船舶が護衛船団に加わらなくなったのか、または以前から言われていた護衛される船舶の日程調整が難しく、かつ2隻の護衛艦が同時に補給、休養の為、1ヶ月に7日程度ジブチ基地に戻ることによる護衛の空白期間が生まれるため船団に船舶が加わり難くなっているのか。
あるいは、護衛船団に加わらなくても、安全に航行できると考える船舶が増加しているのか、などなど、もちろん、防衛省、国土交通省が情報を出す事は絶対に無いのですが、10月の護衛実績と外国籍船舶の分析などから、何らかの糸口はつかめると思いますので、調べを続ける事にします。

Ag30001_1024
7月に閣議決定で1年間延長された海賊対処活動ですが、その際も報道陣には哨戒機P-3Cによる活動を公開しただけで、護衛艦による船舶護衛については、その実状を国民にあまり知らせたくないようでした。
(上、東京新聞記事。この写真は、第372回護衛活動で、外国籍船3隻を護衛し、写真の一般貨物船は、中国かシンガポールの船舶です。 クリックすると拡大します)
今や、確保したジブチ基地を拠点に、国際貢献活動の取り組み姿勢を広くアピールしたい政府ですが、
日本船舶の護衛活動を主目的とした海賊対処行動における護衛艦による船舶護衛が、護衛すべき船舶の少なさから、曲がり角に来ていることは感じられます
112makinami_320

(第13次派遣部隊の護衛艦「112まきなみ」乗員180名)

153yuugiri_320

(同、護衛艦「153ゆうぎり」乗員190名。ただし定員は220名。共に海上自衛隊大湊基地所属)

|

« 2012年秋 柳瀬川の彼岸花が満開です | トップページ | 廻り目平から金峰山に登ります »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2012年秋 柳瀬川の彼岸花が満開です | トップページ | 廻り目平から金峰山に登ります »