« 森本敏防衛相の原発抑止力発言に対する河野太郎議員のブログ発信 | トップページ | 2万年前の土器発見に驚くその2---志木市埋蔵文化財保管センターにて »

2012年9月10日 (月)

2万年前の土器発見に驚く

少し前ですが、世界最古となる約2万年前の土器片が発見されたと報道されました。
場所は中国・江西省の洞窟遺跡で、北京大学や米国のボストン大学、ハーバート大学、ドイツのエーベルハルト・カール大学などの研究チームが6月29日の米国科学誌サイエンスに発表しました。
洞窟からは280個以上の土器の破片が出土し、チームは破片が見つかった地層を詳しく調べ、地層に含まれる動物の骨や炭などの炭素を解析して古い地層は氷河期とされる1万9千~2万年前と結論付けたようです。
破片は土器の縁の部分などとみられ、厚さ0・7~1・2センチ程度。表面を滑らかに整えたり、筋で模様を付けたりした破片もありました。

今日の表題に「2万年前の土器発見に驚く」としましたが、実は3年前に中国湖南省の洞窟遺跡で、同じ北京大学と米国などの研究チームにより世界最古となる約1万8000年前の土器が発見されたと報じられ、遂に日本で発見されていた最古の土器より古いものが中国で発見されたか、それって確かなもの、年代測定は正確だろうかと思ったりしたからです。
今回の発見は土器が含まれる地層を細かく分けて測定し、埋没状況もわかる写真が公開されており、信頼できる発表と思えるので、2万年前が遂に出たかと驚いた次第です。
日本でも最古の土器とされる発見は、青森県の大平山元Ⅰ遺跡から1998年に出土した土器片で、放射性炭素C14による測定で約1万6千年前のものと認められ、一時は、世界最古の土器発見かとされたものです。

しかし、2万年前の土器とは!。
僕が小学生の頃の学校で学ぶ日本の歴史では、土器を伴わない石器の発見は無いので、旧石器は存在しないとされていましたし、土器でさえ、5千年から古くても8千年前のものという学説が主流だったと思います。
それが、岩宿遺跡の発見で旧石器が確認され、土器も最初はそんな古いものは無いと、嘲笑されたりもしましたが、C14の測定や穀物、骨など同時発見物の複合的判断なども加味され9000年前、それよりさかのぼる土器などが次々に発見されたり、再判定されるなど、その存在が認められるようになりました。
石器は、見つかった地層からその年代を確認する方法がとられている以上、そこに捏造などというあるべからざる事件が起きたり、発表論文への疑惑がついて廻ったりする要素があります。
しかし土器については、今後も科学的年代測定の精度があがることにより、地層分布などを含めた総合的検証によりよりより確実な年代判定が出来ることでしょう。
中国で2万年前の土器片が発見されたなら、日本でも1万6千年前より古いものが見つかる可能性もあるのではと思いますし、今後の発見と研究にに期待したいと思うのです。
僕の住む志木市は古くから人々が居住したことを示す遺跡も多くあり、土器などは今でも畑、道路工事現場などで、表面採集が可能です。Dscn7753_320

(写真左、数年前に幸町の「塚の山古墳」脇の道路工事の残土から表面採集した縄文式土器の一部。
近くが広い面積に分布する西原大塚遺跡なので、縄文中期(4000年から5500年前)のものと思う。土器にはさまざまな文様がついており、年代差も大きいのかも知れない)

|

« 森本敏防衛相の原発抑止力発言に対する河野太郎議員のブログ発信 | トップページ | 2万年前の土器発見に驚くその2---志木市埋蔵文化財保管センターにて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 森本敏防衛相の原発抑止力発言に対する河野太郎議員のブログ発信 | トップページ | 2万年前の土器発見に驚くその2---志木市埋蔵文化財保管センターにて »