« エーデルワイスを想わせる?庭の花 | トップページ | のんびりとした一日---高麗川と日和田山へ »

2012年6月11日 (月)

「原子炉時限爆弾」と「レベル7」---2冊の本、そして大飯原発再稼動

柳瀬川通信:報道部 

「大飯原発再稼動すべきというのが私の判断だ
---6月8日、野田総理記者会見

本当はこんな記者会見はいやでしょうがないが、再稼動推進のためには福井県の西川知事を援護しなければならない、のっぴきならない事情がある。しかし原子力保安院の誰かさんが言った、それこそ「寝た子を起こすようなもんじゃないか」
消費増税のどたばた議論の陰で、「そっと再稼動に持ち込みたかったのに」

野田総理の無表情に原稿を読む顔にそれが良く現れている。責任、責任と言うけれど、国の最高責任者が国民に対して真摯に呼びかける姿はそこには無い。
総理を含めて民主党の閣僚たちの顔が、ますます悪相になってゆく。自己の精神的な破壊現象が起きているのだろう。
そうだろう。いくら、頭脳明晰でないとはいえ、こんな脈略の無い矛盾だらけの作文を読ませられる身になれば、どんな顔をしたらよいか分らなくなるに違いない。
「きっこさん曰く、(きっこのブログ)ツッコミどころ満載で、支離滅裂で、矛盾と詭弁が入り乱れてる野田首相の会見の全文」まったくそのとおりと思うのだ。
それにしても、この記者会見原稿はひどいものだ。
急遽、記者会見原稿を書けといわれた経産省の官僚は困った。
国内全ての原発再稼動へと、嘘で固めたシナリオを進めていく過程とはいえ、突然のことでまとめようも無かったのだろう。
「とほほーー、なんて書けばいいんだよーーー」
「そう難しく考えるな」
「先の短い思考停止状態の総理だ、適当に書いておけよ、もっともらしい顔して読んでくれるよ」
「真面目にAからBなんて、無理につじつま会わせなんかすると、かえってぼろがでるぞ」「AからC、BからZ、なんでもありさ」
「責任は総理に取らせるように書けよ」
「忘れるなよ、枕詞は国民を守るためだぞ、なんども繰り返せ」
今の原発再稼動をとりまく厳しい状況下で、原発の安全性と電力需要を両立した国民が納得できる論旨の展開など出来るわけが無い。
読売、産経新聞などは、福島第一原発事故の教訓や被災者の苦悩、原発の安全性などを忘れさった視点で、再稼動、原発推進を書くのだからこれはいかようにも作文できる。こちらは、ようはインチキなのだ。

この、首相記者会見の後、地元の二人の首長は次のように語っている。
首相の説明の「支離滅裂、矛盾と詭弁」。普通ならこう続けると思う文を、180度反対の方に持っていく。
日本語の文章としてもおかしい脈絡の無さなど、全くお構いなしに、このお二人いたく感じ入った様子である。
もちろんご不満などあるはずが無い。

<西川一誠福井県知事のコメント> 野田首相から原発に対する政府の基本的な考えと、首相の強い思いを国民に向けてしっかり語っていただいたと重く受け止めている。
大飯原発の運転再開の判断では、福島のような事故を絶対に起こさせないとの強い決意で臨みたい。

県原子力安全専門委員会、おおい町、県議会の意見を聴き、県として判断する。

 <福井県おおい町の時岡忍町長の話> 野田首相に原発の必要性で踏み込んでもらった。不満はない。関西の電力を支えているのが福井県とおおい町だという言葉もあり、ありがたいと思っている。今、おおい町として再稼働判断で日程的な話はできない。まずは県原子力安全専門委員会の報告を確認したい。

「その県の原子力安全専門委員会といえば
委員長、臨時専門委員2人を除く9名の委員のうち、5名が電力業界から1490万円(表向きの研究費名目だけで)の寄付を受けていたことが判明。
もう、こんな話は聞き飽きた。

                                       <担当:作山記者>

今、僕が読み返している本が2冊あります。
Dscn7550_320 一冊は福島原発事故の前に書かれた本。「原発の大事故は必ず起こる。そうなれば日本は壊滅する。その可能性が最も高く怖い原因は大地震だ」。
ゆえに原発は廃止せよと叫んだ広瀬隆著「原子炉時限爆弾」

もう一冊は、事故後東京新聞に連載され、大きな反響を呼んだ記事の単行本化「レベル7ー福島原発事故、隠された真実」

福島原発事故後の生々しい現状をレポートした第一部「福島原発の1週間」、そして第二部「汚染水との闘い」、第三部「想定外への分岐点」、第四部「国策 推進の陰で」、第五部「安全神話の源流」、第六部「X年の廃炉」と事故発生から、その対応次に原子力立地にまつわる暗部の問題から原発推進の過程、そして廃炉にいたる問題点など、多くの取材から得た東京新聞スタッフの圧巻のドキュメントが読む者を圧倒します。読んでみると新聞連載時より加筆修正され、より充実した内容であることがわかります。

原発事故への科学的根拠に基づいた警告は無視され、ひとたび事故が起きたら、今度は収拾のつかない混乱情況に陥る。
情報は隠され、国民の安全は無視される。そんな中でも今なお進められる欺瞞と陰謀の原発政策を、この2冊から読み取る事ができます。
原発事故から1年3ヶ月、福島第一原発の収拾の目途も立たない中で、安全確証も無いまま、大飯原発再稼動されようとしています。
なぜ、日本は同じ過ちを繰り返そうとするのでしょうか。もう一度事故を起こさないと失敗は改められないのでしょうか。
大規模な地殻変動が予想される中で、性懲りも無く再び「原子炉時限爆弾」のスイッチを入れようと画策する動きが盛んです。
これらは、明治維新から70年足らずの間に3度の戦争を仕掛け、日本を破滅に導きながら、何の反省もしなかった指導者たちの姿にどうしても重なってしまいます。
原発とは離れますが、国民の願いとはかけ離れた方向に進むことを厭わない政府、マスコミもまた自ら世論誘導、虚偽の報道など戦時下と同じ状況を作り、もしもこれに自民党、民主党の一部が画策する自衛隊の軍隊化、秘密保全法などが加わることを思うと恐ろしくなります。
押し付けられたというけれど、憲法9条という歯止めが無くなると、どこに行くか分らない危険性を持つ国だという事を心しておかねばなりません。

|

« エーデルワイスを想わせる?庭の花 | トップページ | のんびりとした一日---高麗川と日和田山へ »

コメント

同感です。6月12日阿部知子議員が、国会で、原発の再稼働を認めた野田総理と枝野大臣と細野大臣と原子力委員会委員長近藤氏と原子力安全委員長斑目氏に対して、「事故が在った時の、住民を守れる体制が無い事」の問題と原子力行政上の秘密会の問題をきっちり出した。原発から3キロで被曝し住民と共に今も故郷に帰れない福島県双葉町長からの手紙と双葉町長が作られた「チェルノブイリと日本の国民の命を守る姿勢の違い・チェルノブイリよりも4倍も高い日本の避難」を示した図を、国会の答弁の中で観ることで、次は我が身と考えて、有権者にもハッキリと分かってもらわなくてはならない。この時の阿部知子議員の質疑は、立派だった。活字で追うだけでなく、是非映像でご覧頂きたい。答える方々は、母親に叱られる子供のような表情をしている。小松梨津子

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41882&media_type=fp

を開いて阿部知子議員の所をクリックすると映像で見られます。
■阿部知子議員
社会民主党市民連合の阿部知子です。私は、本日25分ですので、「原発の再稼働」と「我国の原子力政策」についてお尋ねを申し上げます。6月8日、総理が、国民の皆様にということで表明された「再稼働が必要と思われる旨の会見は、正直言って落胆も致しましたし、『大きな勘違い』がお在りなんじゃないかな」と思いました。三つございます。順次お尋ね致しますが、まずは先程、葛西議員とのやり取りの中で「安全神話」ということがございました。総理は、「炉心損傷に至らないための、地震や、津波が来ても、そうならないための措置をしたから、これでとりあえずは、良しとしよう」というお話でした。
●でも「『事故に至らない』というところを以て『安全』とする」ことが『安全神話』なのですね。『多重防御』とか、『色々なことがあるから大丈夫とする』のが、『安全神話』なのですね。
私は医療者です。医者です。医療の世界でも昔、『医療事故は起こらないものという前提』で全て私達は対応して来ました。ところが「数多い医療事故と医療ミスの中で、『起こり得る』ということを含めて対応して行くべきであろう」と、これが『医療界における大きな変化』でありました。
●「今、原子力行政も、事故が起こり得る。そして、起こったら、どんな被害や、どんな住民防御の仕組みが在るかということまで」言われないと、「国民を守るということにはならないんだ」と思います。
総理が仰ったのは、何度も言いますが、「損傷に至らないための措置をした」と。
●●「しかし、原発を動かすのは人間です。勿論地震や津波も来るでしょうが、人為的な問題も在るでしょう。起こり得ることは多々あります。そうなった場合、本当に『住民を守れる体制が今ココで在る』とお思いなのかどうか。」総理に1点お伺致します。
■野田総理大臣
私は、安全には、上限は無いと思います。●『絶対安全という言葉は成り立たない』と思います。さりながら、3月11日以降の様々な対策、そして、様々な専門家の御意見を取り入れた知見というものを合わせた中で、現段階に於いては、安全性の一番高いレベルでのチェックをしてきたと。そこで、『炉芯溶融は至らないという判断をしたということを申し上げたかったんで』、『また新たな知見が出て来るならば、さらに、それを踏まえた基準というものを作って行くべきだ』と思います。
ついでに言うならば、医療だって、過誤の可能性は在ります。ミスも可能性は在ると思いますが、それでも患者さんに向かう時には、やらなければいけないことも在ると思います。そういうことは、あまり同じような形ではないかもしれませんが、御理解いただきたいと思います。
■阿部知子議員
安全をどう高めて行くかは、日進月歩です。それでも事故が起きた場合に、現実にそこに住まう皆さんや環境をどう保護出来るかということを、この東京電力福島第一事故を踏まえて、そこまで総理は提言されないと国民は安心できません。
後程、福島県の双葉町長のお手紙を紹介したいと思います。本日は、私は本当は参考人としてお願いしたかったですが、この場が場であるのでということで、院長にも、また別途ということで、お話を頂きましたので、私は手紙を代読したいと思いますが、その前にもう一つ総理に申し上げたいのは、今回、もし電力不足が起きて計画停電になれば、たとえば人口呼吸器を使っている方が命を落とされると言いました。総理は、それは御自身は脅しとは気がついて居られませんでしょうが、実は、患者さんにとっては、そうなります。私共医療者は、もし計画停電になっても、これが無計画な計画停電でなければ、東京電力の計画停電は、極めて無計画な、或日在るんだか無いんだかわからない計画停電を、病院も含めてやったものでありました。その中で、透析をどうするか、外来をどうするか、呼吸器をどうするか、そういうことにも医療サイドは、備えをして参りました。ですから、総理はそういうおつもりでは無いと思いますが、人口呼吸器の危機まで仰るということは、患者さん達にとって大変不安を私はもたらずと思います。
そして井戸川双葉町長のお手紙を紹介いたします。
■双葉町長井戸川克隆氏からの手紙
「この事故を境に、私達の生活は、大きく変化してしまいました。役場機能が喪失することは、計りしれない程大きな負担です。私が町長を目指したのは、町が財政危機になっていたからです。必死になって再建に励みました。節約しました。運転手を使わない。給料を減額する。トイレットペーパーも自分で用意していました。可能な無駄を排除して来ました。町民職員の皆さんの協力も在り改善してきた時に、事故が起きました。
平成17年就任以来、東電保安員には、大きな事故を起こさないようにいつも話していました。
返って来る言葉は、いつも「町長さん。大丈夫です。止める、冷やす、閉じ込める、が、しっかりしていますから」と言われて来ました。しかし、事故は起きてしまいました。
12日に、国からの避難指示を受けて、町民に避難の指示をしなければならない気持は一言では言えない程複雑でした。あれほど言って来たのにという強い憤りと、いつ帰れるかわからないのに出す避難指示に、どれ程の恐ろしさを覚えていたかということでありました。・・・・・」
■阿部知子議員
ココ以下後2枚程ございますが、・・・
今、井戸川町長は、200名余りの町民の皆さんと埼玉県の加須(かぞ)に居られます。
まず、野田総理、私は昨日、総理の関係の方に、一体、総理は何回くらい福島にいらしたのですかねと、被災の皆さんにお会いになったかしらね、ということをお尋ねしました。
是非、私は先程、石葉さんが、沖縄のヘノコ問題でも、沖縄に行くようにと仰いましたが、●この『未だにね、故郷に帰る事が出来ない、故郷を離れて埼玉でお暮しの皆さんにお会いになることを、やって頂きたい』と思います。
●『町長にも、その場であなたが呼び付けて会うのではなくて、これは人間の礼儀です!行って頂いて、会って頂きたい!如何ですか』
■野田総理の答え
被災地には、常にチャンスがあれば行ける日程が組めないかということはずっと秘書官に申し上げております。それでも限界がございまして、今指摘の加須には行って居りません。チャンスが在れば是非行きたいと思って居ります。
■阿部知子議員
●チャンスは作るものなのです!
●何を言っているかというと、今回の総理の表明は、福島の皆さんには切り捨てられたと、『国民の中に福島県民は入るのだろうか』と思われたんですよ総理。なぜならば、あなたの言葉の中にはね、『福島の人々の気持ちはよくよく分かると、しかし、人々の暮らしを守るために再稼働をする』と。
●●●『よくよく分かる。しかし守るために』と言われたら、『よくよく分かって、帰る場所も無く暮らしの未来も立たない人達は、一体何を守られて居るんでしょうか!』
●●●今、ここにお示ししたのは、これから先、「20ミリシーベルト以下」の所は、順次、除染を進めて帰れるだろうという政府の方針であります。
●私は、これ一つ見ても、たとえばチェルノブイリでは、1986年の事故の後1991年に作られた『チェルノブイリ法』では、「5ミリシーベルト以下」の所に人々を住むように、せめてですよ、致しました。
●今の政府の出される色々な文章が、またまたいつの日か「20ミリシーベルト」に変わり、そこに『20ミリシーベルト以下なら帰れるかのような情報』を、私は出すべきでは無いと思います。●総理に、今日は、これを宿題と致しますから。
是非現地に行き、お声を聞き、もしも、原子力が総理が思うように大切と思われるのであれば、そのことを受けとめる特に被災地の皆さんの気持が大事です。●今日も福島地検に1324人が提訴をなさいました。生活を奪われ避難を指示されず大変な被害を被ったと。●こういうことが、一方で在りながら、再稼働というのは、私はやはり、総理の姿勢として誤っていると思います!

●下は、井戸川町長の出した図「チェルノブイリよりも4倍も高い日本の避難」に、「日本とチェルノブイリの国民の命を守る姿勢の違い」が明確に出ている。
年間放射線量→日本の区分⇒・チェルノブイリ区分
50mSV以上→帰還困難区域⇒強制避難ゾーン
20~50mSV→居住困難区域⇒強制避難ゾーン
20mSV未満→避難指示解除準備区⇒強制避難ゾーン
5mSV以上→居住区域⇒移住の義務ゾーン(移住しなければならない義務)
1~5mSV未満→居住可能区域⇒移住の権利ゾーン
0.5~1mSV未満→居住可能⇒放射能管理ゾーン

引き続いて枝野さんに伺います。
私は、今、総理の安全神話は続いているんじゃないのと伺いました。枝野さんも同じなんじゃないでしょうか。なぜなら今回、色々な基準を作られましたが、その基準は、一つ一つが日進月歩です。でもやらねばいけないことは、「事故が起きた場合の想定も含めた避難の確保」とかも含めたものです。この点について、どうでしょう。

■枝野幸男・経済産業・原子力経済被害・原子力損害賠償支援機構担当大臣
あの御指摘の通りですね。[如何に事故を起こさないか][起きた場合でも、事故そのものを、拡大させないか]ということの対策に加えて、事故がいわゆるシビアアクシデント(深刻な事故)になってしまった場合の、いわゆる原子力防災ということについても、当然、「原子力発電の安全を守るという観点」から大変重要なことだと思っております。これについても、当然ある一定水準で充分ということではなく、原子炉が起動しているか否かを問わず、全ての原子力発電について常により高い水準を目指して取り組むことが重要であると考えております。こうした観点から、この1年間、原子力安全保安員、原子力安全委員会の御意見も頂き、更には、IAEAとの国際機関ともしっかりと議論を進めて行く中で、ただちに、取らなければいけない対応については、この原子力防災の観点も含めて進めて来た所でございます。
時間がかかりますが、といいうことについて、一定期間内ということについて残って居りますが、まさに先程申した通りの観点で、或る基準で充分ということはありませんので、出来ることについては、さらなる安全性の向上を高めるためにどんどん約束を進めて行く、ただ、最低限やらなければならないことについては、今回対応させていただいたと思って居ります。
■阿部知子議員
私は、その最低限が、住民側にとって、なされてないと思います。これは原子力安全委員会、斑目委員長が来て頂いて居りますが、3月22日にだされた見直しです。原子炉の耐震性や炉自身の安全設計を見直すと、同時に、いわゆる今私が問題にしている「防災指針」、即ち、「事故が起きた後、どこへどう逃げるか。人々は守られるのか」、ということで、3月22日おまとめがございます。
ここには、今迄の10キロ内とされて来た様々な防災指針をもっともっと広げて行く必要が在るという提言でございます。まあ、5キロは、もう事故が放出していなくても即対応すること(直ちに避難すること)そして、30キロ、50キロと。これは、50キロにプルーム、放射性物資が飛んだという実態が在るからです。
斑目委員長に伺います・こうした委員長達のおまとめは、今のこの再稼働を前に活かされているでしょうか、どうでしょう。
■斑目原子力安全委員会委員長
原子力安全委員会と致しましては、この防災指針の見直しにつきましては、関係行政機関に伝達し、速やかに、実施するよう期待しているところでございます。
■阿部知子議員
期待していても成されていないのですね。委員長の立場で、それを言いづらいと思いますから、私が、あえて言いますが、期待しているということは、「期待して、まだ成されていない」ということなのですね。

次は、細野さんに伺いますが、
今、環境委員会で原子力規制庁を新たな審議のさなかです。私は、あの審議を開いて、もっとも欠けているのが、オンサイトの原子炉のその中でなくて(その外)オフサイト対応です。防災指針もまだ出来て居りません。オフサイトを誰が管理するか、このこともまだ、決まって居りません。防災指針が出来ると。今度は自治体がそれの計画を作ります。これも出来ておりません。
おまけに10キロ以内に在るたとえば、大飯のオフサイトセンター、事故の起きた時に対応する所、ここは、御存知かと思いますが、海抜2メートル、海から100メートル、津波が来たら、ひとたまりもない所に、第一のオフサイトセンターが置かれて居ります。
何故、こうした防災の為の指針をきっちり作り、自治体が計画を作り、オフサイトセンターも、そんな危険な場所に在ったんでは、もう一つを作っておくから大丈夫ではありません。
女川で、同じようにオフサイトセンターが、やられました。このことも含めて、本当の安全性を高めるべきだと思いますが、●一体オフサイトセンターを含めた炉の外は、誰の責任で、いつ指針が作られて、いつ自治体は、計画を出すのですか。それが出来なくて本当に住民が守られるとお思いですか。お願いします。
■細野豪志・環境大臣・原発事故の収束及び。再発防止担当大臣
防災指針でございますが、先程斑目委員長から答弁が在りました通り、原子力安全委員会は3月までということが従来前提でございましたので、非常に急ピッチでまとめまして作ったものでございます。
それを受けまして、『今回提出しております政府案の中の原子力災害対策特別措置法』に、『これまで法的に位置付けられておりませんでした原子力災害対策指針』を『取りまとめること』としております。新しい規制組織が誕生した後、もっとも取り組まなければならないのが、この特にオフサイトについての指針。
そして、それを具体化した地方のそれぞれの計画ということになってこようかと思います。そうした意味では若干、ちょっと前の所に戻りますが、おそらく、今回原子力安全委員会が30キロと出しました。これを出すという時に、従来であれば、そんなことをしたら、自治体が大変なことになるので、出さない方が良いのでないかというブレーキが何らかの形でかかったと思うのです。でも今回は当然ブレーキをかけるべきではないし、出すべきだと私自身も感じましたので、そのまま原子力安全委員会で出しました。で、それは新しい規制組織が出来たらすぐやります。ただ、今何もやっていないかと言えば、そうではなくて、オフサイトセンターについては、優先順位を付けて、どういう形で作るかも決めて居ります。福井県は、実際に防災訓練もやりました。そして、その自治体にどういう連絡をするのかということについても、今保安員が、具体的にリストも作って対応しています。私は、今、保安員の直接の担当ではありませんが、どういう連絡体制を作っているのかということも含めて、誰が担当しているかも含めて、全てを確認した上で、これならば、少なくとも対応が出来るだろうということで、判断をしているということを是非ご理解いただきたいと思います。
■阿部知子議員
●誰が責任を持って、その防災指針にのっとって自治体の連絡や、あるいは、ヨウ素も配らなければいけません。そうしたことは、まだ、策定されていないじゃないですか!
●だって、まだ法律は、まだ出来ていないじゃないですか!
●法律ができて、その後に指針ができて、自治体の計画ができるんですよ!
●なぜ、そんなに住民を守れない体制の中で、再稼働を強行されますか!そのことを私は冒頭から問題にしております。
●ここは、大飯の原発も含めて、福井県の原発のいくつかです。もし、30キロ、50キロ圏と見直し圏が広がれば、即ちこれらは全て影響を受ける所であります。滋賀県も京都府も、それゆえ、自治体の首長が声を上げて居られます。
●モニタリングポストの問題も、スピーディーの問題も、まだ解決して居りません。斑目さんは鋭意、指示は出して居ると仰いますが、まだ、文部科学省は、この滋賀県に、スピーディーの情報も出しておられません。そういう中での再稼働です。自治体の首長が不安に思うのは、当然だと思います。
国の対策の怠りが私は国民に大きな不安を与えていると思います。

■阿部知子議員
●最後の問題に行かせて頂きます。
●もう一つ、原子力行政においては、大事な大綱、『原子力大綱』というものがございます。「原子力基本法にのっとって、それをどのように考え、この国が原子力行政をやって行くか」ですが、この大綱の作成、2004年段階においても、今話題になっておりますような●『秘密会議』、まあ、「勉強会と称するような表向きの有識者の会議とは別」に「業社の方等も、あるいは、官僚の皆さんも呼んだ勉強会が在るのではないか」と指摘をされました。
今日は、近藤原子力委員会委員長に来て頂いて居りますが、国民から見て、「そういう秘密会が行われているという指摘は、極めて原子力行政に不信を抱かせる元となる」と思います。「委員長としての責任と今後の方針について」お話を頂きたいと思います。

■近藤俊介原子力委員会委員長
原子力委員会の運営に関する透明性、公正性の重要性についての私の認識と感覚の至らなさにより、原子力行政に深い影響をもたらしていることと、重く受け止めて居りまして、深く反省しているところでございます。ご質問の在りました現行の原子力政策大綱の作成準備期間中でございますから、2004年6月頃の話を問題指摘をされた理解をしますが、その会議はですね、私は2004年の1月から原子力委員を引き受けまして、それまで大学にいまして、大学にいますと、あらゆる関心事、興味がわきますと色々な人に集まって頂いて勉強するというそういう会合をずーっとやる習慣になっておりましたので、原子力委員会に参りましてからも、勉強したいテーマが在りますと、その人の会合を持ちました。ですから、その期間中にも勉強の為、専門家に研究成果をお聞きしたり、意見交換をするという会合は一回ならず持ってきたと思っておりますが、それは、まさに私の勉強の為でございますので、メモを作らないということで、現在も持っていない訳でございます。
ただ、今回の会議の運営等につきまして、最近の取り上げられている問題につきまして、私の理解としましては、会議の会務を総理する責任は座長にございますので、座長が会議に責任を持って提出した会議資料も公開の席できちんと議論をし、審議をし、結論に至ってという意思決定過程、審議会としての意思決定過程は、極めて透明かつ公正に公開されて行われて来たという理解をしている訳でございますが、その会議の資料を準備する過程におきまして、様々な方の御意見を伺うという会合を持ったということは事実でございまして、その所について、透明性とか、公正性とかいうことが、重要だというご指摘を受け、そういう観点から、瑕疵(かし)在りや(法律用語で、本来在るべき要件や、性質が欠けていること)ということについて検討して頂く、検証せよという御提言を頂きましたので、これにつきましては、細野大臣にお願いをしましたところ、検証チームが設けられたと承知しております。原子力委員会としましては、この検証活動に全面的に協力して行く所存であり、また、その検証結果を踏まえて、会議資料の準備プロセスの在り方などについても見直して、この国における透明性と公正性を確保してゆきたいと考えております。
■阿部知子議員
●●●原子慮奥委員長は、あくまで公人であります。そして、原子力委員会のメンバーを集めることも公務としてなさっているわけです。そこに官僚が行くことも、事業者が行くことも、おそらく私的なものではありません。会社にも報告をなさるでしょう。●●●そういう議事録も無い体制で日本の原子力政策が決められるということは、国民からすれば、本当に奇怪きわまりないです。原子力ムラなのじゃないかと思われます。
細野さん最後の一問お願いします。
●●●これを調査するのに、内々の調査ではなくて、第三者委員会を設けるべきだと思います。内々でも、内輪の起きた不祥事を調べても本当の姿は出て参りません。公開性、透明性を旨とする細野大臣ですから、是非第三者機関でやって頂きたい。如何ですか。
■細野豪志・環境大臣・原発事故の収束及び、再発防止担当大臣
昨日ですね、検証するチームを立ち上げました。その前提として、1点だけ、阿部議員に是非理解を頂きたいのですが、原子力委員会及び大綱を作成する会議には、事業者は入って居りません。これは、入れるべきではないというふうに思います。国として作りますから。ただ、一方で核燃料サイクルの場合は、日本原燃という民間の会社がやって居りますから、どれくらいのコストがかかるのか、どれくらいの廃棄物がかかるのかというのは、政府側から、もしくは、専門家側からだけでは見えなくて、どうしても、それは、民間の事業者の方から情報を取らなければならないという事情が在ることを是非ご理解いただきたいです。ですから民間と接触して、色々な情報を取るのは、これはもう不可避的なプロセスだということを是非御理解頂きたいと思います。その上で、先程近藤委員長の答弁にも在りました通り、適切な運営でなかったと考えますので、検証委員会を立ち上げました。
身内では在りません。原子力委員会は、独立した八条委員会ですので、内閣府のもとで全く職務に関係の無い人間がやります。副大臣がヘッドです。ただ、色々皆さんから疑念を持たれることは本意では在りませんので、検討は、できるだけ早くやりたいので、このメンバーでやらせて頂きますけれども、最終的に出来た段階で、外部の皆様にも評価を頂くなどのやり方については、至急検討したいと思っております。
■阿部知子議員
●●●官僚の皆さんが出ていて、業者が居なかったかもどうかも、実は分からないじゃないですか!
●●●何故そんな決めつけるんですか!
●●●そういうことだから、外部の委員を入れないと駄目だと言うことです。終わります。

投稿: 小松梨津子 | 2012年6月13日 (水) 23時17分

http://www.youtube.com/watch?v=zYQNd2ybiDg&feature=youtu.be
6月7日の福島の女性たちの官邸申し入れ、ダイイン。
涙無しに見られませんと転送があったが、私も泣いた。去年の福島の私の友人達は、原発が爆発していることさへテレビがつかなくて知らなかった。Aさんは、地震が怖いからと玄関をわざわざ開けていた。Bさんは、次々と友人が引越しをするから手伝いをして、なんと自分の子供達を外で遊ばせていた。避難する資金を預金口座に送ったり、食べ物を送ったり内部被曝の話もした。ガソリンが無い中、米沢経由で秋田周りで逃げ延びた友人もいるがCさんは、親と子供を抱えていまだに福島にいる。Dさんは出戻り、EFGHさんも福島から離れていない。だけれども、皆、成長した。ここに映っている人々と同じように学んでいる。この動画は英語の字幕がついて、全世界に伝えられ、反響も多いので、見て下さい。

投稿: 小松梨津子 | 2012年6月14日 (木) 00時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« エーデルワイスを想わせる?庭の花 | トップページ | のんびりとした一日---高麗川と日和田山へ »