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2012年3月11日 (日)

海賊対処法によるソマリア沖船舶護衛その26(2012年2月) 護衛方式を再検討すべきでは

インド洋給油活動の時と同じように、派遣前には、あれほど大騒ぎしたマスコミが、その後の状況をまったく報じなくなった、海賊対処法によるソマリア沖派遣護衛艦の毎月の活動を書いています。(防衛省、国土交通省海事局発表資料、ソマリア沖EU部隊、NATO部隊資料、海上自衛隊情報、ジブチ情報その他資料による)

*平成24年2月の海賊対処法による船舶護衛実績(325回護衛~334回護衛の10回)
 護衛艦(第10次派遣部隊) 110 たかなみ 111 おおなみ (第329回まで)
 護衛艦(第11次派遣部隊) 101 むらさめ  102 はるさめ (第330回以降)    
 
 護衛した船舶  日本籍船 0隻 
            日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船    10隻
                   合計10隻  1回平均1隻
           
               外国籍船 55隻  1回平均5.5隻 

護衛回(日程)                  日本籍船  日本関係外国籍船   外国籍船
325 (1/30-2/1)    西行き       0         2            7 
(2/1-2/4) ジブチ基地にて補給、休養
326 (2/4-6)        東行き        0           2             4
327 (2/6-8)       西行き       0            0            4
328 (2/8-10)       東行き      0            1            4
329 (2/10-12)      西行き      0          0            7      
(2/12-18) ジブチ基地にて補給、休養、任務交代                         330 (2/18-19)     東行き      0         3             8   
331 (2/19-21)      西行き      0          1             5
332 (12/21-23)     東行き        0          0             5
333 (2/23-25)      西行き       0          1             3
(2/25-27) ジブチ基地にて補給、休養
334 (2/27-29)      東行き       0           0            8

合計                              0                 10                      55

2月の海上自衛隊護衛艦による船舶護衛回数は10回でした。
相変わらず護衛船舶数は増えず、日本籍船は0、日本関係外国籍船は10隻に留まりました。
平均1隻となっていますが、今年(2012年)の1月、2月の船舶護衛回数19回のうち、日本籍船はおろか、日本関係外国籍船さえ0隻だったのが半数近い9回にも及びます。
0隻という状況は、本来日本貿易関連の船舶護衛の為に派遣された護衛艦2隻に、その前後を守られて船団を組んでいるのは、全て中国、シンガポール、ギリシャなどの外国の船舶運航会社の船なのです。中でも多いのが中国です。
2月でいえば、
日本籍船は0、中国籍船が6隻運航会社別でも日本の船舶運航事業者が運航する船10隻についで多いのが中国の7隻です。
護衛艦とP3C哨戒機派遣時には、1回の護衛に10隻程度の日本関係船舶が船団を組むとされていました。
「EUの艦艇の後ろに遠慮しながらついている」、「海賊からの攻撃を避ける為、夜の海を船体を暗くして危険な航行をしている」等々、なんとか早く護衛艦を派遣せよとの声が大だったのが嘘のような現状なのです。
なぜ、護衛船団に加わる日本関係船舶がこうまで少ないのか。

派遣当初よりは通過船舶数が少なくなっている、船団との日程が合わない、船足が違うので護衛無しで航行しているなど理由付けもされているようですが、全て的を得たものとはいえません。
派遣当初から、護衛船舶が予想の3割を超えた事は無かったし、日程問題、船の速度の違いなどは想定範囲内のことだった筈です。
もちろん、外国隻船の護衛に異議を唱えるものでは無いのですが、日本関係船舶が0隻などと言う護衛状況が続いている現状には、なにか策を講ずる必要がある時期に来ていると思います。
護衛艦2隻で船団を組まず、1隻で西行き、東行きを分担する、ジブチ基地での補給、休養も交互に行うなどで、船団護衛日程を増やすこともできるでしょう。
状況に対応した戦略立てることは、イラン制裁問題などの関連からも必要では無いかと思うのです。
平成22年10月に海賊に拉致されたと伝えられた
貨物船IZUMI事件の際も、護衛艦2隻は、まったく何の対応も見せずに粛々と外国船籍の船舶護衛を続け、海上自衛隊のホームページにも何の記事も見られなかった事など、緊急時の対応に疑問が残る組織ではあります。
ホルムズ海峡封鎖の対応に、護衛艦派遣などが叫ばれていますが、はたして活動する条件が分析されているのか、護衛すべきタンカーが実際に存在する状況が生まれるのか等の戦略が、またしても後回しにされることを憂えています。
(写真上、第11次派遣隊の護衛艦101むらさめ)
(写真下、同、護衛艦102はるさめ)


Murasame101

Harusame102

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