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2012年1月30日 (月)

榛名湖、赤城大沼でのワカサギ氷上釣が出来ない---ああ、セシウム憎し

2012010714050001_320 「榛名湖」では、今年のワカサギ氷上釣りの解禁を行わないと決め、「赤城大沼」(写真左)では、解禁日を決められないまま、関係者は福島原発事故によるセシュウム汚染の数値が下がるのを、ただ祈る状況だと報じられています。
昨年は稚魚放流もされたのですが、相次ぐ汚染魚の発見でボート釣りもかなわず、結局両湖でのワカサギ漁はまったく出来ませんでした。
湖だけでなく、昨年は福島県内の渓流釣りは壊滅しました。
今年も本来であれば、3月になると各河川での渓流魚の解禁が始まります。
しかし多分、今年もあの福島の明るい里川でイワナ、ヤマメを釣ることは出来ないでしょう。川の汚染も深刻なのです。

東京新聞の1月19日に次のような記事がありました。
「淡水魚で体内の放射性セシウムの濃度が最大になるまでの日数は、魚を捕食する大型魚では、プランクトンを食べる小型魚よりも平均で約230日遅くなるとの結果を広島大の土居秀幸特任講師(生態学)のグループがまとめ、19日付の米科学誌プロスワン電子版に発表した。
 1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故以降、旧ソ連と欧州の湖沼、河川で実施された長期観測や実験データを解析した。
 土居特任講師は「魚によっては濃度がピークを迎えるまで1年以上、半減までに10年以上かかった例もあった。
東京電力福島第1原発事故による影響も、年単位の長期的なモニタリングが不可欠だ」と指摘している。
 土居特任講師らは半減期約30年のセシウム137について、海外の論文など34の文献に記載された58魚種、260のモニタリング記録を解析。
 淡水魚では放射性セシウムが主に餌から体内に取り込まれるため、食物連鎖で上位の段階の魚種ほど汚染濃度が最大になるまでの日数が長いことが分かった。」

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0029295 米科学誌プロスワン電子版の土井教授グループの論文(英文)

湖のワカサギは、汚染されたプランクトンを食べた事により魚体のセシウム濃度が高くなりました。
餌の小さなプランクトンは、湖底に堆積した
高い放射能値の汚泥により汚染され、ワカサギへと食物連鎖がおきました。そしてワカサギを捕食する大型魚もまた汚染されるのです。
赤城大沼では、1月10日の検査でも、暫定基準値500ベクレル/1kgを少し超えた数値が出たようです。
しかし現在の暫定基準値そのものも、4月からは5分の1に下げられますのでまったく展望は見えません。湖周りの山から流れ込んで蓄積したセシウムは、雪解けとともにまた湖の新たな汚染を引き起こすでしょう。
イワナ、ヤマメの場合、キャッチアンドリリースで釣りを楽しむ人達もいますが、ワカサギを釣って食べることなくリリースする人はいないでしょうから、釣りは絶望的です。
どうしてこんな事態になってしまったのか、そしていつまで続くのか。
福島原発事故は、榛名湖、赤城大沼の漁業に暗い影を落としています。セシウム憎し。

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