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2011年10月30日 (日)

都心最後の「富士見坂」が消滅

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昨日(2011年10月29日)西日暮里で渓流釣仲間との会合があり、これは良い機会だとこの東京新聞記事(クリックすると拡大します)にある、「日暮里富士見坂」を訪ねてみました。
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(写真上、日暮里富士見坂より。
日没間際の太陽が雲に隠れると、富士山がシルエットになって浮かび上がりました。左肩部分が高層マンションで隠されているので頂上部の横幅が長く感じられ、一瞬、あれ、富士山かなと疑ってしまいました。
この高層マンションの右側にビルが建つ事で富士山が消えることになります)

(写真左上、西日暮里駅脇を抜けると、富士見坂への案内板が見つかりました)

(写真左下、「富士見坂」です。訪ねたときDscn6907_320はまだ、誰もいない状況でしたが、しばらくするとかなりの人が集まってきました。)

志木ニュータウン内の住居棟間の道路からも、以前は富士山が良く見えたのです。
しかし現在は高層住宅がたって、見ることが出来なくなりました。
柳瀬川駅横には、柳瀬川に架かる
「富士見橋」があり、隣町はその名も「富士見市」です。
昔は、この辺は富士山が美しく見られたのでしょう。

東京から見える富士山について、「東京から見える山 見えた山」(横山厚夫著)から一部抜粋してみましょう。(以下抜粋)

過去、東京から見る富士山をたたえた文章は多かった。
「風の強い元旦の朝であった。日の丸の旗が音を立てて翻っていた。
青山の通りに出ると、吹き清められた大空に、富士山が、真っ白に浮かび出ていた。
朝の光に見る富士の輪郭は、鋭い迄に細く、厳かにも美しい。青空に輝く雪の白さは、目の前に見る日の丸の旗と、何か相通ずる美しさを心に感ぜしめる。
富士を有つ私達は、幸せであると思わずにはいられない。
春から夏へ、雪の形が変わると共に、山は溌剌として来るではないか。
富士を見つつ四季の移り変わりを感じ得るのも、東京に住む者の喜びである
(「たった一人の山」浦松佐美太郎著)

永井荷風の「日和下駄」にも富士山がでてくる。東京市外を散歩し、その折々の見聞記といった内容で、大正三年から四年(一九一四、五)にかけて発表されたものである。
その中に「夕陽 附富士眺望」の一章がある。
 「ここに夕陽の美と共に合わせて語るべきは、市中より見る富士山の遠景である。
夕日に対する西向きの街からは大抵富士山のみならずその麓に連なる箱根大山秩父の山脈までを望み得る。
青山一帯の街は今猶最もよくこの眺望に適した処で、其の他九段坂上の富士見町通り、神田駿河台、牛込寺町辺も同様である。
 関西の都会からは見たくとも富士は見えない。ここに於て江戸児は水道の水と合せて富士の眺望を東都の誇りとした。」

そして、つづく一節には、まったく耳がいたい。
 「東京の東京らしきは富士を望み得る所にある。われ等は徒に議員選挙に奔走する事を以てのみ国民の義務とは思わない。
われ等の意味する愛国主義は、郷土の美を永遠に保護し、国語の純化洗練に力むる事を以て第一の義務なりと考ふるのである。
今や東京市の風景全く破壊せられんとしつつあるの時、吾等は世人のこの首都と富士嶽との関係を軽視せざらん事を希(こいねが)うて止まない。」

(以上、「東京から見える山 見えた山」より抜粋終わり)

夕月や 富士見ゆるかと するが丁 (素龍)
山都東京の、山岳眺望が又ひとつ消えてゆきます。

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コメント

私は富士見坂の「ダイヤモンド富士」を三回見ました。
これまでも富士見坂の富士山の消滅の危機があり、地元住民の運動で危機を乗り越え、辛うじて富士山は保たれてきました。
今回の建設に関しても今や「国際的」に批判されている様です。
建設会社が中止になる事を期待したいですね!

投稿: 山下貴広 | 2012年2月 8日 (水) 20時45分

>山下さま
今回のビル建設が、何らかの解決が出来ればよいですね。ただ、将来的に富士見坂からの富士山眺望を確保するのは、絶望的な状況と認識しています。

投稿: Souroku | 2012年2月 9日 (木) 23時15分

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