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2011年10月22日 (土)

「狭山茶終わる」産地悲鳴!----危機感は現実になりました

「狭山茶終わる」産地悲鳴---2011年9月7日、東京新聞朝刊見出し

昨日(2011年10月21日)、柳瀬川駅前のスーパー、「サミット」の日本茶売り場を見ました。
小さなお知らせの貼り紙が一枚。
「鈴木園の鈴峰狭山茶」は、国の放射能暫定規制値を超えた製品と判明したので回収しました。販売済みの製品の回収も行っています」といった主旨のものでした。
それ以外、商品陳列棚には、狭山茶は一切置かれていません。あるのは静岡、関西、九州の商品ばかりです。
しいて言えば、生産地を日本としている「ブレンド茶」なるものが数銘柄あり、これは産地がわかりません。

お茶の放射能汚染に関しては、原因は間違いなく福島原発事故であり、狭山茶の生産農家は被害者です。
ただ、茶葉の放射能汚染が判明してからの、埼玉県や生産者組織(どんな生産者組合があるのか、調べていませんので、いちおう組織とさせてください)の対応のまずさには、同情を越えて驚き、いやあきれるとしか言えません。
「23時40分追記」:埼玉県と連携して狭山茶の安全性確保にむけて活動する組織は、狭山市のHPからみて(社)埼玉県茶業協会のようです。

狭山茶製品からの放射性セシウムの検出の過程については、新聞、テレビで報道され、ネット上にも詳しく書かれていますので省略します。

先ず、3ページあるこれをお読みくださいhttp://www.pref.saitama.lg.jp/page/ocha-tyousa.html 「埼玉県狭山茶の安全性の確保について」

ここに発表されている県が実施し、その結果放射性物質は検出されなかったと安全宣言をした5月~7月までの検査が批判されている事は、ネット上にいくらでも見つけることが出来ます。
そして、9月の国の検査での規制値超えの販売商品の発見。
そこで、あわてて県としての「若芽、早摘み茶葉」そして「若芽、早摘み以外の茶葉」の検査開始。何が「念には念を入れての検査」(県のHPより)かと、あきれるのですが。
検査結果は、暫定規制値を超える放射性セシウム検出の銘柄が出るは出るは

これをお読みください。http://www.pref.saitama.lg.jp/page/cha-chousakekka.html 狭山茶の放射性物質調査結果について(若芽・早摘みの茶)

これも。http://www.pref.saitama.lg.jp/page/ippan-cha-chousakekka.html 狭山茶に関する調査結果について(若芽・早摘み以外の茶)

それでも、県のホームページでこう発表しています。

「10月12日に若芽・早摘みの調査が終了し、140茶商、365銘柄のうち国の暫定規制値を超えたものは14銘柄、規制値以下のものは351銘柄でした。」

 「10月19日には若芽・早摘み以外の調査が終了し、216茶商、1,081銘柄のうち国の暫定規制値を超えたものは97銘柄、規制値以下のものは984銘柄でした。」

 「以上の調査の結果、1,446銘柄のうち国の暫定規制値を超えた銘柄が111銘柄、超過した銘柄の割合は7.7%でした。」

 422708 「暫定規制値以下の銘柄には、検査済みのシールが貼られて店頭に並びます。現在、販売されている製品は、全て、検査済みシールが貼られているか自主検査されたものとなりますので、消費者の皆様には安心して狭山茶をお飲みください。」

書いていると、きりが無いので、結論を急ぎます。
県が暫定規制値以下と発表している商品でも、規制値500ベクレル以下ではあるが、それぞれ数値にばらつきもあり、規制値に近い商品もあります。
それでも一律、検査済みシールが貼られ「商品は安心してお飲みください」ですか?。
生産者の自主検査なるものが、どのような検査か公表されていますか。
県が配布した「検査済み銘柄シール」は、正しく検査されたものだけに確実に貼られるのですか。
サンプル検査の結果と、実際に販売される銘柄商品との関連が今ひとつわかり難いし、ブレンドされたらお手上げ状態です。
なんだか、「検査済み銘柄シール」が貼られたお茶から、民間検査機関の検査により暫定規制値超えの茶葉が出そうな気がしてなりません。
そうなったら、それこそ地元県議の語った「狭山茶の歴史が終わる」ことになりませんか。

また、こうも書かれています。「お茶はお湯で抽出して飲むため、飲用段階の濃度は30分の1以下に薄まります」

本当に30分の1に薄まると言えるのか、実際に県が検査をしてから発表すべきです。
最初に静岡県産の荒茶から放射能汚染が検出された時は、飲用段階での濃度は製茶数値の10分の1程度と報道されていませんでしたか。
また7月までの検査のときのように「範囲を広げて調査すればよかったと反省(安北晃農林部長談)しても遅いのです。
農水省の検査例など引っ張り出さずに、放射能セシウム検出500ベクレル近辺の商品を県は全て、飲用段階で調べて見るべきです。500÷30=17ベクレルになるのでしょうか。
飲料水の暫定規制値は200ベクレル/kgです。飲用茶も同じです。
しかし、この日本の飲料水の200ベクレルが、他国と比べて高いことは事実です。
僕は、多分引き下げられるとみています。
 
現在のところ、暫定規制値以下ですから、17ベクレルのお茶を飲むか、飲まないかは個人が判断するしかないでしょう。
しかし、どうみても今の狭山茶販売が、購入者が安心して飲める状況とは思えないのです。
今や商品の個個に放射能数値を発表して販売しようとする動きが求められています。
いやでも、そこから購入の判断をせざるを得ない状況になりつつある気がします。

最近「大潟村産の米」を購入しました。
販売者のホームページに詳しく書かれていますが、販売する米の放射能値を厳しく規制し、自主的検査の体制、状況も詳しく発表しています。ここの販売姿勢は納得できるもので、僕は購入に迷いはありませんでした。
http://www.akitakomachi.co.jp/
 大潟村あきたこまち生産者協会


僕のみるところ、県の発表する狭山茶の販売姿勢は、消費者の身になって考えられていません
自身の消費だけなら、納得すれば良いわけですが、生産者が年末のご贈答用に狭山茶が選ばれることを諦めているとしか思えない現状を、なんとか打破する方策を考えてください。ともかく、今のままでは、本当に「狭山茶の明日は無い」ように思えます。

「23時40分追記」

今後、狭山茶の検査、流通に埼玉県と連携して、重要な役割を果たす事になっている(社)埼玉県茶業協会の姿が見えて来ません。http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/462987.pdf 狭山茶に係る今後の調査と安心の確保について

事実、驚くことにこの協会のHPを閲覧してみると、狭山茶の放射能汚染に関するなんらの発表もありません。まったく知らんぷり?なのです。ジョークのように「お茶の飲用はガン予防になる」書かれているのが目につきます。
http://www.cnet-sc.ne.jp/sym-cha/  埼玉県茶業協会ホームページ

埼玉県と生産農家、販売者を抱える各市区町村の対応が、後手後手にまわった状況と、もし、今後とも(社)埼玉県茶業協会が信頼するにたる指導力と活動が望めないとしたら、もう個々の生産、製造販売業者「米販売の大潟村」のような独自の規制値(500ベクレルを大きく下回る規制値、検査、販売体制を作る事で活路を見出すほうが生き残れるのかもしれません。
一事業者の勝手な抜け駆けは禁止でしょうか?。

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コメント

「大潟村産のお米」とネットで調べて検出限界値がヨウ素0,607.セシウム134、0,869,セシウム137、0.796と低いので驚きました。成程と。ただ、どの国のなんという会社名の検出機械で調べたのかとその点について、興味を持ちました。ご存知でしたら、教えていただきたいです。お米については、家庭用の精米機を3・11以後買って毎日使って、いまだに昨年のお米を食べています。
 また、狭山茶については、気の毒ですね。木の葉というものは、イオンの関係で放射性微粒子を周囲から集めてしまう特性を持つのだそうです。そして、お茶の葉が売れないからと刈ってそれを地面にばらまけば、さらに土が放射能で汚染され、樹木は今度放射能を根から吸うようになり、お茶の木の内部被曝となっていくのです。悪循環が起こる森と同じ仕組みです。
葉が放射性微粒子を集めることはびわの葉の放射能汚染が高いことにも現れています。
また、高濃度汚染のしいたけも菌を植え付ける原木がすでに木の葉密集の気と大地の露を吸って汚染され、しいたけの内部被曝が起こっているのだと報道されていました。
だから、お茶畑は、背の低い小さな森と考えられ、同じ循環で、同じ性質のことが起きるのです。不向きです。
細野氏は、10月6日の国会答弁で、福島原発から現在も毎時2億ベクレル出ており、1日24時間では、毎日48億ベクレル出てると答弁されました。8月も9月も10月も同じ値で、減っていないのです。
また、スイスMeteomedia社が日本における福島原発から1500メートル上空と500メートルと10メートルの上空の風の流れを色分けしてシュミレーションを毎日更新して見やすいので見てください。savechild.net/archives/6579.html
これをみるとお茶は無理のように思えます。私はニュージーランドの大麦若葉をいただいています。

もうひとつ。お子さんや、お孫さんには、グリーンピース食品放射能調査第1回秋のお魚調査が、2011年10月20日発表になっています。これは、とても良い活動で、本当にありがたいと思いましたので、紹介します。ぜひご覧になってください。http://t.co/3JYBPBNf

投稿: 小松梨津子 | 2011年10月23日 (日) 02時41分

>小松梨津子さま
いつも有意義な情報を頂きありがとうございます。
お訊ねの、「大潟村あきたこまち生産者協会」が使用しているゲルマニュウム半導体検出器は、ORTEC社製(SEIKO EG&G社)の製品です。
Nal(TI)シンチレーションサーベイメーターについては、メーカー名がわかりませんが、協会のHPに簡易携帯型の見慣れた機種の写真が掲載されていますので、測定機を扱われている方なら、「ああ、これね」と分かるのかもしれません。
我家は、春に親戚より購入した昨年産の玄米を、精米しながら食べていましたが、「大潟村のあきたこまち」の販売姿勢に共感して、購入する事にしました。
拙いブログですが、これからもよろしくお願いいたします。

投稿: Souroku | 2011年10月23日 (日) 10時44分

志木市民です。いつも貴重な情報ありがとうございます。
ウチも生産者協会の姿勢に共感して、大潟村産の米を購入しました。もちもちとして美味しいです。今後もブログを楽しみにしております。

投稿: ぷー | 2011年10月23日 (日) 18時23分

>ぷーさま
拙いブログをお読み頂きありがとうございます。
確かにおいしいお米ですね。今後も大潟村農業を応援したいと思っております。

投稿: Souroku | 2011年10月23日 (日) 22時21分

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/111019_result_jp.pdf ここに、3000種類を超えた魚の種類の検査が公的機関で行われた結果を、10月19日付で発表したものがまとめてあります。特に、産地偽装もあるので、魚の種類をよくチェックしてお買い物にいって、かわいいお孫さんを守ってあげてくださいますように。また、私の方こそいつも貴重な情報をありがとうございます。

投稿: 小松梨津子 | 2011年10月29日 (土) 07時27分

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