« 千葉県旧血清研究所跡地の「赤レンガ建造物」の見学をしました | トップページ | 2011年秋、柳瀬川土手の彼岸花が満開です »

2011年9月27日 (火)

室内の放射線量は、室外より少し低い程度(4割ではなく8割)

志木市役所ホームページで発表されている市内空間放射線量には、次のようにかかれています。
http://www.city.shiki.lg.jp/51,29198,270,1156.html 志木市内の空間放射線量測定

「測定値の評価の目安」
文部科学省では、平成23年4月19日付けで、「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について(通知)」を示し、さらに、平成23年5月27日付けの「福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について」の中で、「学校において児童生徒等が受ける線量について、当面、
年間1ミリシーベルト以下を目指す」としています。
これを受け、本市では、測定値をもとに試算した年間換算値の評価の目安を年間1ミリシーベルトとしました。


*測定値の評価
測定値を換算したところ、すべての測定場所の値は、年間1ミリシーベルト以下でした。

年間換算値の計算式(簡易な試算方法です)
{(測定値×8時間[屋外にいる時間])+(測定値×0.4[屋内での放射線の低減率]×16時間[屋内にいる時間])}×365日÷1000=年間換算値(ミリシーベルト/年)
なお、年間換算値については、1時間あたりの値をもとに試算した参考値です。

計算例:市役所駐車場地表付近の場合
{(0.103×8)+(0.103×
0.4×16)}×365÷1000=0.5413≒0.541(ミリシーベルト/年)〔小数点以下第4位を四捨五入〕

この計算式では、室内での放射線は、室外の放射線量の4割に低減されるとされています。
これは志木市独自のものではなく、文部科学省の指針ですから、他の市区町村でも同じ計算式を用いています。

しかし、室内の放射線量は本当に室外の4割(0.4)となるでしょうか

残念ですが、4割にはならないのです。
部屋が完全に密閉されていて、人の出入りもほとんどないという状況を作れば、可能かもしれません。
しかし、普段の暮らしをしている部屋では、家族は常に出入りしますし、窓の密閉などもありえません。
特に夏など、クーラーを入れない部屋の窓はほとんど全開放されています。それが日本の夏の過ごし方なのです。

それでは、我家の室内の放射線量は、室外と比べてどのくらい低くなるのか、測定してみました。
測定日 2011年9月26日 9.30~11.00 (志木市内、コンクリート住宅内)
測定機 「SOEKS-01M」
アルミ遮蔽板を付けても、低い線量ではあまり計測値に変化が無い事は確認済みなのですが、念のため前回と同じように厚2.5mmのアルミ板でガイガーミューラー管検知器の下を遮蔽し、厚約2.5mmの硬質アルミ製パッドの中に入れて計測しました。
今までの測定と同じように、約5分くらい経過して数値が安定した頃、12回計測し、最高値と最低値を除き10回の平均値に、係数0.772Co60で校正されているのでCs137,Cs134に変換するため )をかけた値です。

屋外庭(H=50cm)  0.103マイクロシーベルト/時
ベランダ(H=50cm) 0.12マイクロシーベルト/時
南側室内        0.086マイクロシーベルト/時
北側室内        0.092マイクロシーベルト/時
「いやだな、室内も高い!掃除は念入りにやっているのに」
嫌でもしょうがない、この計測値からみて、おおよそ室外の8割程度の数値と見てよいでしょう。

*参考までに「原子力資料室」の新宿での測定値を書きます。
測定日:2011年9月8日

左から時間、室内、屋外(コンクリート)、屋外(土+芝生の上)、屋外(土表面)

10:00  0.07-0.08  0.09-0.10  0.09-0.10  0.13-0.14
13:00  0.07-0.08  0.09-0.10  0.09-0.10  0.13-0.14
17:00  0.07-0.08  0.09-0.10  0.09-0.10  0.14-0.15
ここでも、室外の8割程度の放射線量が測定されています。

これを、志木市の計算例に当てはめてみます。
計算例:市役所駐車場地表付近の場合
{(0.103×8)+(0.103×
0.8×16)}×365÷1000=0.5413≒0.781(ミリシーベルト/年)

このことから、年間1ミリシーベルトに当たる
空間放射線量は0.19マイクロシーベルト/時ではなく、0.13マイクロシーベルト/時が正しいのではないでしょうか。
ただ、年間1ミリシーベルトといっても、呼吸や水、食品による内部被ばくは考慮に入れていません。

それゆえ児童、生徒が受ける放射線量を年間1ミリシーベルトとする指針が何を意味するのかが良くわからないのです。
年間換算値が1ミリシーベルト以内とすると、上記の計算でその場所の測定値(例えば校庭、保育園など)は0.13マイクロシーベルト以下である必要があります。
しかし子供たちは、同じ場所で生活しているわけではないので、0.13マイクロシーベルト以下の場所をどう特定してよいか疑問です。

環境省は、福島県のほか、宮城、山形、茨城、栃木の5県で年間の被ばく量が5ミリシーベルト以上の区域を中心に除染する方向と示しました。
他の市街地などでのホットスポットでは年間1ミリシーベルトでも部分的に除染するとされていますが、この数値は年間換算値ではなく、その地点での放射線量値とすると、これは0.114マイクロシーベルト/時に当たります。
(計算が面倒なので、違っていたら教えてください。また、規定高さの空間放射線量と地表面の測定値の差なども、まだ理解していません)
こんな場所、志木市内でもいくらでも見つかりそうです。
志木ニュータウン内の児童公園では、この数値を上回る、いや0.2マイクロシーベルト/時さえ上回る場所が、子どもたちの遊ぶ遊具周り、側溝でも見つかっています。
僕が測定して、このブログに書いた場所もありますが、高浦やすひこ市議が測定し、「新しい志木」2011年9月号外で発表している場所は、号外を読まれた方は目にされているかと思います。
Dscn6743_320 (写真左、このかわいい子どもたちを、放射能の危険から守りたい)

|

« 千葉県旧血清研究所跡地の「赤レンガ建造物」の見学をしました | トップページ | 2011年秋、柳瀬川土手の彼岸花が満開です »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 千葉県旧血清研究所跡地の「赤レンガ建造物」の見学をしました | トップページ | 2011年秋、柳瀬川土手の彼岸花が満開です »