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2011年8月17日 (水)

原発撤退は無責任---内閣官房参与の前田匡史氏

内閣官房参与「前田匡史」氏 この方はいたって元気だが、聞かされるほうはやりきれない思いで、今日もまた滅入ってしまう。
「今日(2011年8月16日)東京新聞朝刊のインタビュー記事より」
*最初の部分のみ転載しました(写真の新聞記事はクリックすると拡大して読めます)

ー菅直人首相が脱原発依存を打ち出したことで、必然的に原発の輸出は断念し政府の新成長戦略も見直すことになるのでしょうか。

前田:「それは責任ある対応ではない。最新鋭の原発の技術は、さらに安全性を高めて輸出できる。「3.11」を受けて反省すべき点もありますが、世界的には多くの国が原発に参入してくる。三月まで原子力の平和利用技術で先頭を走っていた日本は、事故でおたおたするべきでない引き続き国際的責任を果たすべきだ」

ー国内で原発を減らし海外に輸出するのは矛盾すると思いますが。

前田:「今、内外ともに撤退すれば技術のレベルが下がり、古い原子力だけが残り一層危険になる。むしろ日本の技術力や安全運転能力を高める必要がある」

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前田氏が一方的な論旨しか展開しない、負の部分に触れない、最後にはなんとなく曖昧にまとめてしまうところなど、聞き手が書いたインタビュー記事なので、これにたいしてどうこう言いません。

しかし、隕石に当たるより安全と言った推進派の学者もいた原発の事故により、今、福島の国土を失い、10万人近い人々が家を追われ、田畑を奪われ、生活の基盤を失ってさまよっています。
放射能汚染による食料危機、今後数十年も女性や子供たちを脅かすであろう被ばくによる健康被害が進行中なのに、民主党内閣の内閣官房参与にして、いまや原発推進派の星ともいわれる前田氏の進軍ラッパです。

安全運転能力云々以前に、現に福島原発内の溶け落ちた核燃料がどこに存在するのか、どういう状況にあるのかも国民には知らされません。
ある日、原発敷地内の土壌を割って白い蒸気が吹き上がる事態が、絶対に起こらないと断言できる科学者がいるのでしょうか
故国がそのような状況下にありながら、原発輸出ビジネスに精出す人が存在するのでしょうか
そうです。断言できる科学者はいないし、原発ビジネスに参入する人達もまた存在する。それが今の日本の現実です。

明治以後、小国日本が日清戦争、日露戦争から台湾、朝鮮の植民地化と進み、満州侵略の日中戦争、そして泥沼の戦争へと続くノモンハン戦争を経て、遂に超大国米国に宣戦布告。
自爆攻撃に頼る明日無き戦いを続けた挙句、「原爆」による壊滅で敗戦を迎えた経過が、それを推し進めながら責任も取らず反省なき人々と共に今の日本と重なります。
原発事故を起こして、同じように誰も責任を感ぜず、反省もせずに日本は破滅まで突き進む国なのです。そして前野氏のような人達が、権力と利権に結びついて身の栄達を図ろうとする限り、この国の破滅は必ずやってきます。

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コメント

まったくその通りだと思います。これだけの事故を起こして、それもまだ収束していないというのに、これから輸出するとは何事でしょうか。衝突事故を起こした車両を土中に埋めて、翌日からまた営業運転を再開した中国の新幹線みたいなもので、人間として恥ずかしいと思います。

投稿: 佐原 | 2011年8月30日 (火) 16時34分

>佐原さま
拙いブログにコメント頂きありがとうございます。
原発事故とくくられていますが、その導入から事故に至った経過は、犯罪です。
いま、野田総理の「A級戦犯は戦争犯罪者でない」発言が問題視されていますが、そんな事以前に、日本は、国民に対して戦争遂行責任者を明確にし、それを罰する事が出来ていません。
原発犯罪も全く同じ道を歩んでゆく事でしょう。
青年たちを爆弾に乗せて体当たりさせる事が異常で無いと考えた人達が存在したように、この日本の状況下で、原発を推進することや、海外にビジネス展開する事が
異常だと思わない人達が、正義面する事を許す事は出来ません。佐原さまの言われるように、人間として恥ずべき人達です。
原発阻止を諦めずに進みたいと思います。

投稿: Souroku | 2011年8月30日 (火) 22時21分

内閣官房参与である国際協力銀行の前田氏の記事ですが、あれだけ民主党に近い人間がいまだに国際協力銀行の役員を務めているのは行政上問題があるのではないでしょうか。
また、同氏は参与在任中に三菱商事に圧力をかけて、とても受かるはずのない問題児である自分の娘を無理やり就職させています。公私混同も甚だしいと思います。

投稿: teruyama | 2013年2月20日 (水) 14時44分

>teruyamaさま
民主党政権消滅と共に、この人も落日かと云われましたが、どうしてどうして世渡りには長けている方です。
原発推進の星、きな臭い国際融資など自民党政権にとっても味方につけて損は無い人なのでしょう。
行政上の問題、同義的責任など、他人事と思ってしまう神経を持っている人達の仲間でしょう。

投稿: Souroku | 2013年2月23日 (土) 14時11分

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