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2011年2月28日 (月)

最後の大滑降?---ガーラ湯沢で滑る

Dscn6170_3202月26日の土曜日には、チビスケ2号(小2)達に誘われて、新潟県のガーラ湯沢で久しぶりにスキーをしました。
驚いたのが、大宮駅から乗り込んだガーラ湯沢行きの新幹線「マックス谷川75号」
到着時ですでに満員。駅員に押込まれるように乗ったのはいいのですが、身動きすらできない混雑に、現地待ち合わせのチビスケ達にメール連絡したいと思っても、携帯が取り出せません。
高崎駅で乗ってきた小学生をガードするようなふりをして、やっと携帯電話を取り出し、連絡メール送信に成功。
そのまま、斜めに立った窮屈な姿勢で越後湯沢まで。ここで下車する人もいて少し車内が空きました。
新潟から来て、ガーラ行きに乗り込んできて合流したチビスケ達も、「混んでるねー」とびっくり。
昔は夜行列車で、立ったまま山やスキー場に向かったことも有りましたが、新幹線がこんなに混むとは思っていませんでした。乗車時間が大宮から1時間弱と短いのが救いですが。

スキー場もかなりの盛況振りです。
駅から直結の8人乗りのゴンドラ「ディリジャンス」が、スキヤーやボーダー達を次々に山の上に運んでゆきます。
一昨年に訪ねた、空のリフトがからからと回る、蔵王スキー場の閑散振りを知っていたので、ガーラ湯沢の混雑振りは、予想外でした。
好天に恵まれ、スキーが驚くほど上達していた弾丸坊やチビスケ2号に、僕は引っ張られるように次々とリフトを乗り次いで、滑降、また大滑降。チビスケ2号の辞書には休憩の2文字がありません。
Dscn6171_320 ボーダー達の間をすり抜けるチビスケ2号は、完全に地元小学生スキーヤーになりきっていました。
僕はもうスキーをする事も無いかもしれない。
これが人生最後の滑降と、レンタルした短くて扱いやすいカービングスキー板の滑りを楽しみました。
しかし、足腰の弱りは隠すすべも無く、スピードにはのれず、息切れもして、足でも折ったら間違いなく再起不能のスキーから、何とか生きて戻ってこれたのでした。

一時は客足が遠のいたと聞いたガーラ湯沢ですが、スキー場も拡大整備され、コース移動の雪上車サービスなどもあり、特に、南エリアの営業再開とゴンドラ上駅付近から下のJR駅までの「2.5kmの下山コース新設」で、来場者が増えたように感じました

昼食は、空いている下の店で食べ、午後に再度登ってこようと、この下山コースを滑って見ました。よく圧雪整備されたコースは、幅も広く快適なロングコースです。
コース全体は傾斜もカーブも単調で、中、上級者には物足りないでしょうが、2.5kmの距離はさすがに長く、楽しく滑れました。
コースは「初心者以上のロングコースが滑れる人」が対象と、繰り返し放送していましたが、初心者以上というのが分かり難く、一部にやや急な斜面もあり、夕方などに帰りの列車の時間を気にしながら滑る初心者には、やや厳しいコースだと思いました。
そうだ、放送といえば、スキー場内は英語、中国語、韓国語のアナウンスに、これまたびっくり。
午後も、晴天のもと、美しい山の景色を眺めつつ、また幾つものコースを周り、チビスケと共に、久ぶりのスキーを楽しんだ一日でした。しかし、正直ぐっったりです。

Dscn6172_200_2 (写真上、中央エリアの4人乗りリフト「ソーシャブル」への行列)

(写真中、枝にのった雪で、花が咲いたように見えるゲレンデの樹木と休憩するボーダー達。青い空がきれいだ)

(写真下、仲良しSouroku爺やと弾丸坊やチビスケ2号)

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2011年2月25日 (金)

ジブチの反政府デモ拡大へ---自衛隊基地は外出禁止

 柳瀬川通信:報道部 担当 作山記者

中東各国の政権崩壊、反政府デモの拡大に伴い、自衛隊の海賊対処活動の拠点であるジブチでも反政府デモが広がりを見せ始めました。
与党連合が議会の全議席を独占し、イスマイル・オマル・ゲレ大統領が自らの3選に向けて昨年、憲法を改正したため、野党連合が「3選反対」を掲げて呼び掛け、これに呼応して大統領辞任、国民生活の向上をめざして2月18、19日には数千人のデモが行われました。治安部隊、デモ隊双方に死者が出たとの情報もあります。
25日には、より多くの参加者を呼びかけたデモが行われる動きがみられます。18febdjiboutiprotests

ジプチにはフランス軍、米軍等の基地の他、米軍との協力関係から、その要請により自衛隊初となる海外基地が海賊対処活動の拠点として置かれています。
約44億円の経費で今年3月の竣工を目指している基地内の建物群の建設も間もなく完成です。

現在までのところ、反政府デモが基地問題にまで波及する状況は見られませんが、他の中東各国の情勢によっては、今後予断を許されない状況です。
自衛隊基地でも、基地外活動の自粛、隊員の外出禁止などの対応が行われたとの情報も入っています。

 もし、ゲレ大統領による現政権が揺らぐような事態になると、日本政府がジプチとの間で結んだ自衛隊基地の交換公文(地位協定とは呼んでいない)の取り扱いにも影響がありそうです。
自国の利益のために、他国の国民が不利益をこうむるというのは外交的には望ましい事ではないのですが、なぜかジブチ政府との間に、かの悪名高い日米地位協定以上に日本側有利の協定が結ばれているのです。
通常、対等な関係にある両国間で、このような公平でない協定が結ばれるのは不自然であり、現ゲレ政権が退陣するような事態が起きれば、この間の裏事情等が問題になり、しいては交換公文の存続にも影響が出るものと思われます。
数千人のデモ隊といっても、ジブチの人口は東京都世田谷区の人口と等しい約86万人です。その割合から言えば決して少ない数ではないのです。
今後、他の中東各国の情勢とも絡んで、日本政府にとってジブチ共和国の反政府デモは予断を許さない事態とみられます。

19febdjiboutiprotests200x150写真上、2月18日のデモ)

(写真下、2月19日のデモ)

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2011年2月23日 (水)

朝霞の国家公務員宿舎建設計画---仕分け凍結が復活

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今日は、確定申告書の提出に朝霞税務署に出向きました。
申告書は事前に税務署のホームページで作成済みでしたから提出だけです。
書類提出だけの窓口は、空いていましたが、確定申告相談窓口には、相談を待つ人たちが列を作っていました。

なんなく提出も終わり、帰りに国家公務員宿舎建設の是非でゆれる、米軍キャンプ跡地を見てきました。30年以上前、キャンプ・ドレイクと呼ばれていた米軍駐留地の跡地です。
朝霞税務署と道路を挟んだ反対側に、金網に囲まれて出入りが禁止されている樹木の生い茂った広大な土地があります。
ここが問題の跡地であり、財務省管理の国有地です。
総面積は約20ヘクタール、東京ドームの4.5倍くらいの広さです。
東京ドームに入ったことが無い人には、これでは分かりにくいですね。
正確な敷地形状ではありませんが、その大きさを表すと長辺500m、短辺400mの大きさであり、外周が約1.8kmになります。
今日、どこまでも続くようなフェンスに沿って、歩いて一周してみたら約20分かかりました。

ここに、国家公務員宿舎の建設計画(写真一番上が、現在も立てられているその建設お知らせ看板)が進められたのですが、民主党政権に代わった2009年11月の仕分けで「凍結」写真上2枚目がその事業を凍結する旨を書いた小さな看板)となりました。

計画では、敷地の一部、30,000㎡の敷地に、13階建て2棟の高層棟を作り、約850戸の国家公務員住宅を作る予定でした。
総事業費は約105億円、大手建設会社、大林組中心の特別目的会社と契約も済んでいました。

しかし、仕分けでこんな大規模な国家公務員宿舎の必要性があるのかと問題となり、最終的に建設は「凍結」と判断されました。
しかしです。
なんと同じように事業凍結中の東京都杉並区の方南町宿舎と共に、昨年暮れの閣議で突然事業凍結が解除され、再開が決められてしまったのです。
東京新聞1月20日の「こちら特報部」の記事でも、こんなふうに書かれています。

以下転載
「事業仕分け」は何だったのか。
そんな失望感を広げているのが、いったん見直しや廃止とされたのに復活しているゾンビ事業の数々だ。
埼玉県朝霞市の広大な米軍キャンプ跡地に国家公務員宿舎を建てる計画も、その一つ。凍結から一転、「政治主導」で昨年末に事業再開が決まった。仕分けにぬか喜びされた住民たちの憤りは激しい」

転載終わり

現在、凍結期間中の損害賠償や敷地整備に約50億円規模の予算が計上されるなど、誰がどんな策を練った結果なのか、この国家公務員宿舎の問題、書き出すと長くなりますので、今日は敷地の現状報告に留め、また続きを書くことにしますDscn6160_320

(写真左上、広大な敷地の、ここが現在唯一の出入り口)

(写真左下、他の米軍キャンプ地にも見られる上部が外側に傾斜した形で有刺鉄線が張られたフェンスに囲まれた敷地







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2011年2月22日 (火)

JR東日本のインフォメーションセンターにて---外国旅行者用パス

Dscn6150_320 先日、JR池袋駅の中央改札口を出たところにあるJR東日本のインフォメーションセンターのカウンター横に「Welcome to JR EAST」と書かれたパンフレットが置かれているのが目に止まりました。
同じ表紙で中国語の簡体字と繁体字版もあり、なんとなく興味深かったので、受付の方に許可を貰い3冊とも入手しました。

内容は英文と中国語によるJR東日本の案内でしたが、なかにMoney-Saving Tickets(おトクなきっぷ)としてJR EAST PASS(JRイーストパス)なるチケットが書かれていました。なんだ、日本にもあったんだと思いました。
ヨーロッパの鉄道には各種の超割安チケットがあり、かなり調べて購入しては、うまくいった、安く買えたと喜んだりしていましたが、恥ずかしながら日本の外国人向けのチケットの事は知らなかったのです。
http://www.jreast.co.jp/e/eastpass/ JRイースト・パス
勿論、短期の外国人旅行者専用ですから、僕が買ったり使用することは出来ません。
しかし、チケットの料金をみて、日本も結構安い料金設定をしているなと感心しました。
英文の下に日本語で小さくこう書いてあります。

「JRイースト・パスは東日本旅行用のオトクでフレキシブルなきっぷです。新幹線5線、在来線67線をふくむJR東日本の72線すべてでご利用が可能。
お客様の旅程にフレキシブルに対応するため、5日間、10日間、フレキシブル4日間といったバリエーションをそろえています。」


300pxjapan_rail_pass_leaflet JR東日本があるなら、全国用が無いのかと思い調べたら、JR各社が連携したジャパンレールパスなるものがちゃんとありました。
http://www.japanrailpass.net/index.html ジャパンレール・パス

全く、僕の不勉強でした
料金などは、ホームページを参照してみてください。そう、ウイキペディアの「ジャパンレールパス」に分かりやすく書かれています。
だいぶ外国人旅行者が優遇されている事が分かります。普通車とグリーン車の料金差も少ないですね。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%B9  (ジャパンレールパス)


ドイツなども、外国人旅行者用に安い料金設定のチケット、パスが販売されていますが、自国民にも各種お得チケットが用意されており、羨ましいかぎりです。
詳しい事は知りませんが、正規料金で鉄道に乗る人は少ないらしいです。
その為かどうか、ドイツの鉄道駅のキップ売り場は、人生相談でもしているかと思えるほど一人ずつに時間がかかって、待つ僕をいらつかせるのです。
JR各社は、日本人にはまだ優しくないですね。
安い航空運賃に対抗するためにも、これから、いろいろなお得チケットを工夫してください。
それと、ジャパンレールパスでは、東海道新幹線の「のぞみ」が利用できないというのは、評判があまりよろしくないようですよ。

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2011年2月19日 (土)

中東各国の反政府デモ----ジブチの自衛隊基地は?

Map

反政府デモにより政権崩壊したチュニジア、エジプトに続き、中東各国で連鎖的に発生し、一気に拡大する反政府デモが連日報道されています。
「燎原の火」のようにという形容がありますが、まさにそれにぴったりの状況とみます。
デモのニュースで次々と名前の挙がる国々の位置関係がよく分からないので地図を載せてみました。
反政府デモが起きている国は、イラン、イエメン、ヨルダン、バーレーン、リビア、アルジェリア、モロッコと拡大しています。(地図には、エジプトの西側のリビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコが表示されていません)
よもやの政権崩壊のエジプトでしたが、まさかのリビア、そしてイランでも反政府デモが起きるとは、ソマリア沖の海賊関連に集中するあまり、中東情勢に不勉強なだけに驚くばかりです。
とくに、親米維持のバーレーンは、首都マナマ
米海軍第五艦隊司令部もあり、今後の展開によっては中東戦略が根本的に揺さぶられそうな気配です。

そんな情勢の中で、人口約90万人の小国、
ジプチにはフランス、米国の軍事基地に加えて日本の自衛隊初の海外基地が42億円の経費で建設中です。(建設費以外の基地建設に係わる機密費支出等は含まれず)
日本に駐留する米兵の犯罪で、その不平等ゆえにたびたび問題になる
日米地位協定ですが、それ以上に自国に不利な協定を、ジプチ政府はいかなる状況で日本政府との間で結ぶ事になったのか、なぜ、そんな事が許される状況にあるのか、周辺国の反政府デモとの関連で気になるところです。

協定と書きましたが、外務省発表の正式文書では
「ジブチ共和国における日本国の自衛隊等の地位に関する日本国政府とジブチ共和国政府との間の書簡」

「ジブチ共和国における日本国の自衛隊等の地位に関する日本国政府とジブチ共和国政府との間の交換公文」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/pirate/pdfs/djibouti.pdf

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2011年2月15日 (火)

久しぶりに降雪

Dscn6142_320 昨夜から降り続いた雪で、今朝起きてみたらきれいな雪景色でした。
気象情報が外れました。確かテレビでは、積もるほど雪は降らないと伝えていました。
志木でも久しぶりの降雪で、これほど積もったのは多分4年ぶりくらいではないかと思います。

なんだか嬉しくてカメラを持って柳瀬川の土手に行き、誰も歩いていない雪の中を歩きました。
誰も歩いていなかったというのは嘘で、川沿いの雪の上には、だれが歩いたか、一人の足跡が遠くまで続いていました。物好きは僕だけではなかったのです。
積もったといっても5cmほどで、埼玉県の降雪記録を調べたら、熊谷市の記録で1954年1月24日に、一日の最高降雪Dscn6143_320量として43cmとありました。昔は今より雪が積もったのですね。

写真上、我家の窓から見た雪景色です)

(写真中、庭の葉牡丹。2日前には、雪除けをしたのに、もう大丈夫と外したらご覧のとおり。天気予報を信じた僕のミス)

(写真下、柳瀬川雪景色)

Dscn6146_320

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2011年2月14日 (月)

海賊対処法によるソマリア沖船舶護衛その17(2011年1月)---やはり日本のマスメディアは、韓国海軍による拉致船舶開放について、あまり報道しなかった

インド洋給油活動の時と同じように、派遣前には、あれほど大騒ぎしたマスコミが、その後の状況をまったく報じなくなった、海賊対処法によるソマリア沖派遣護衛艦の毎月の活動を書いています。(防衛省、国土交通省海事局発表資料、ソマリア沖EU部隊、NATO部隊その他資料による)

*平成23年1月の海賊対処法による船舶護衛実績(206回護衛~215回護衛の10回)
 護衛艦 103ゆうだち 104きりさめ 
 護衛した船舶  日本籍船 1隻 
            日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船  24隻
                   合計25隻  1回平均2.5隻
           
                外国籍船 64隻  1回平均6.4隻

護衛回(日程)                日本籍船  日本関係外国籍船  外国籍船
206(12/30-1/1)   東行き     0         3           2
207(1/1- 3)     西行き     0         1          13 
        (1/3-6) ジプチ基地にて補給、休養
208(1/6- 8)       東行き      0           2           5
209(1/8-10)       西行き      1           3          4
210(1/10-12)     東行き       0         4           5   
211(1/12-14)    西行き       0        1           6
        (1/14-17) ジプチ基地にて補給、休養
212(1/17-19)     東行き        0        2           5
213(1/19-21)     西行き        0        1          11
         (1/21-24) ジプチ基地にて補給、休養
214(1/24-26)     東行き        0        4             6
       (1/26-29) 西行き護衛船舶無し(調査中)でジプチ基地に戻り補給、休養
215(1/29-31)     東行き       0         3            7

   合計                        1             24              64

1月も海上自衛隊の護衛艦2隻により護衛された日本籍船は1隻、日本関係外国籍船(我が国の運航事業者が運航する外国籍船)は24隻の実績でした。

 このところ、日本関係外国籍船は守る護衛艦より少ない平均2隻を下回っていた状況が続いていましたが、1月は平均2.5隻と少し増加しました。

 昨年1年間の護衛船舶数の合計をしてみると、日本籍船が6隻、日本関係外国籍船が204隻の合計210隻でした。
月平均17.5隻であり、護衛艦派遣時の想定の2割、平均2隻弱がソマリア沖の船舶護衛の実情とみてよさそうです。

 護衛艦派遣前の、海賊横行報道のマスメディアのあの大騒ぎが嘘のように、最近の海賊対処の実情が全く報道されないのは、なにか意図的としか思えないのです。
1月に韓国海軍がソマリアの海賊に乗っ取られたケミカルタンカーの救出作戦を実行し、海賊8人を射殺し、人質になっていた乗組員21人を全員救出したニュースも、日本ではあまり報道される事はありませんでした。

 日之出郵船の貨物船「IZUMI」拉致されている疑があるのに、なんらの行動も見せない日本政府の立場を考慮した報道自粛とも考えられますが、民主党政権には、厳しい批判報道を展開するマスメディアがなぜ、この海賊対処の自衛隊活動やイラク問題、沖縄米軍基地、安保、TPP、消費税、小沢一郎元民主党代表などについては同じ論調、情報の取捨選択に歩調を合わせるのか、日本の有力メディアが連携している闇の連合体の圧力はかくも強大です。

 1月26日に国土交通省海事局から発表された「2010年の日本関係船舶における海賊等事案の状況及び世界における海賊等事案の状況について」という報道発表がありました。
これについても、読売新聞などが、次のように要点を報道していますが、これだけを読むと、いかにも海賊被害が大きいという情報を鵜呑みにしてしまいそうですが、実情はかなり異なっています。
15件と前年の3倍に増えたとはいえ、そのうち7件は港に錨泊中の窃盗被害なのです。
エンジン関係の備品(1件)、ペイント缶(2件)、電源延長コード(1件)、係船ロープ(2件)、機関スペアパーツ(1件)などが盗まれたという被害ですから、海賊被害と呼ぶには首を傾げたくなる報告です。
記事中にある寄航中に襲撃され、現金などが盗まれた事例などは、国土交通省海事局の報告書15件(PDF版)には無かったのです。海事局は正確な発表をしているのに、新聞が正しく伝えず誇張報道しているのです。
気をつけなければならないのは、僕のように嫌味なくらいに根堀り葉堀りと調べる人は少ないでしょうから、この「海賊被害云々」の大見出しだけが後に、何らかの目的のために引用される恐れが多分にあるからです。護衛艦派遣時に、新聞の大見出しにもなったし、今でもよく使われる、「ソマリア沖を航行する護衛対象日本船舶は年間2000隻」などはその一例です。

「以下転載」

昨年の海賊被害、15件に増加…日本関係船舶
読売新聞 1月27日(木)2時2分配信

 国土交通省は26日、日本の船会社が運航する日本関係船舶が昨年、海賊などに銃撃されたり、乗り込まれたりした被害は、前年の3倍となる15件に上ったと発表した。

 発表によると、インド洋やアフリカ周辺海域での被害は6件(前年3件)で、銃撃を受けたケースがほとんど。
9件(同2件)の被害があった東南アジア周辺海域では、寄港中に襲撃され、現金などを盗まれた事例が多かった。

 国交省によると、世界で昨年発生した海賊などの被害は、前年比35件増の445件。各国海軍などが警備にあたるソマリア沖のアデン湾での被害は半減したが、海賊の活動範囲が広域化し、ソマリア沖全体での被害件数は横ばい。東南アジアの被害は約5割増加したという。
「転載終わり」
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(写真左、海賊を急襲し、人質21人を救出した韓国海軍の清海(チョンへ)部隊所属の駆逐艦、DDH-981崔瑩(チェヨン)

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2011年2月12日 (土)

電波利用料を支払う---電波利権の牙城は崩せない!

Dscn6141_320 この時期になると毎年、総務省より「電波利用料納付」の書類が郵送されてきます。(写真左)
僕がアマチュア無線局を開局しているからです。
 実はこの利用料制度なるものは、小さなアマチュア無線局も、日本テレビのような巨大な放送局も同じなのです。

 勿論、日本テレビなどの巨大放送局と小さなアマチュア無線局では利用料もことなりますが、放送局1局単位で課金される事に変わりは無いのです。
ちなみにアマチュア無線局の年間利用料は300円ですが、テレビ局は3億円程度の支払いをしています。
 総務省に入る年間の利用料総額は約650億円ほどになりますが、ラジオ、テレビなどの放送事業者からの歳入はその6パーセントほどで、残りのほとんど、600億円ほどが多数の無線局を設置しなければならない携帯電話事業者の支払いによるものなのです。
参考までに総務省が発表した最近5年間の「電波利用料財源決算状況」を書いておきます。
平成17年度 歳入669億円  歳出529億円
平成18年度    658億円     653億円
平成19年度    651億円     652億円
平成20年度    750億円     598億円
平成21年度    686億円     686億円
  
(21年度のみ当初予算額で、それ以前は決算額です)
税収ではないので、総務省管轄で予算処理され、その歳出に関して、問題にされる事も多いのですが、この電波利用料問題は、ラジオ、テレビとも報道を避けることが多く、なかなか国民の耳に届きません。

さて、営業収入が落ちているとはいえ、3兆円規模の電波利用産業全体で、年間40億円程度の利用料しか払っていない事については、以前からあまりに安すぎるのではないかと、自民党政権時代でさえも問題になったのですが、いっこうに負担分増額が具体的な動きになったためしがありません。
民主党も、その政策に次のような見直しを掲げています。いや、最近の民主党を見ると、「いました」と過去形になるのかもしれませんが。

「2009年民主党政策集より」
<電波の有効利用>
「産業活性化や新たな技術開発、国民の利便性向上につなげるため、有限な資源である電波(周波数)の有効利用に取り組みます。

既存利用者の効率利用と新規需要への迅速な再配分を図るため、(1)電波利用料に電波の経済的価値を反映させることによる電波の効率利用促進(2)適当と認められる範囲内でオークション制度を導入することも含めた周波数割当制度の抜本的見直しなどを行います。」

オークション制度の導入と書いてありますが、これが実現すれば数千億円規模の収入もあり得ると思います。
米国では、オークション収入が年間4000億円以上にもなっているのですから。
国民の資産である電波の有効活用について、この政策が少しでも実現できればと思うのですが、今の民主党政権では期待できないでしょう。

マスメディアの悪辣な攻撃に晒されている、民主党の小沢一郎元代表は、この電波周波数オークション制度にも前向きな取り組みを表明していたので、この問題も小沢つぶしの要因の一つと思っています

この電波利用料や一部の放送事業者による寡占を許している総務省による放送免許制度などの問題に取り組もうとする政治家は、これを嫌う勢力の総反撃をくらうのです。

しかしこの電波利用料問題に、切り込んだ政治家がいます。
自らのメールマガジン及びブログでこの問題を取り上げたのが、自民党の河野太郎衆議院議員です。
ネットで「電波利用料」と検索すると、このブログが最初に出てくるのでお読みになった方も多いでしょう。
河野太郎議員のメールマガジン
「ごまめの歯ぎしり」は、何事にも真摯に取り組む氏の政治姿勢が伝わってくる好感を持てるメールマガジンです。
僕も毎日配信を受けているので、興味深く読んでおりますし、非常に参考になるところも多いのです。
しかし、何事にも真摯に取り組み、真面目で好感の持てる人が、会社組織などで肩書きが偉くなった例を僕の人生では見たことがありません。
河野氏が自民党の中では処遇されても、政権を担うという場では、活躍が封じられる恐れが多分にあるのが世の習いです。メールマガジンがとても読み応えのあるだけに、残念です。
しかし、電波利用料について、ここまで言い切ると、具体的な行動を起こしたりする前に反対勢力の激しい抵抗にあい、それが政治生命にまで及ぶことも充分考えられます。
小沢一郎氏の例もありますから。


氏のメールマガジンは、全文掲載のみ転載が許されているので、電波利用料に関する記事、2008年2月1日と同年2月24日の2日分を転載させていただきます。
以下、「ごまめの歯ぎしり」ブログ版よりの転載です。

その1  「それいけ、空飛ぶ埋蔵金」 河野 太郎
2008年2月 1日

今日の政審はなんと案件が、12件。
まじめに審査するには多すぎるぜ。

閣法として国会に提出しようという法案は、まず自民党内の部会で審査され、それぞれの部会を通ったものが政調審議会、略して政審で審査される。
ここを通ると総務会にかけられ、最終承認となり、それで閣議決定される。
議会制民主主義の根本を否定する馬鹿げたシステムだ。

閣法には国対が定める国会提出期限があり、それに間に合わせようとすると、どんどん法案が部会にかけられ、一時間で法案三本審査みたいなことになる。
まともに審査なんてできるわけない。で、各部会がそんなでたらめをやったものが一気に政審に集まるから一時間半で12本の審査みたいなことになる。

で、それでも今日の政審で、もめたのが電波法の改正
最大の骨子は、
電波利用料の改定
電波は有限な国民共有の資源だ。このかぎられた資源を使うことに対する対価が電波利用料だ。

が、この電波利用料、実はむちゃくちゃ。
利権の山。はっきり言って、空飛ぶ埋蔵金!

電波利用料は、究極の特定財源だ。
電波関係に国庫が支出する額が決まり、それに応じて電波利用料が決まる。
19年度は653億円。
特定周波数変更対策202億円、電波資源拡大のための研究開発154億円、無線局データベースの管理81億円、電波監視76億円、無線システム普及支援事業44億円など。
だから653億円だけ集めましょうね、と。

で、どこからいくらいただくかというと、まず、携帯電話、携帯無線電話などの包括免許で410億円、携帯電話などの広域専用電波の使用料127億円、以下人工衛星局、人工衛星の中継局、移動局、固定局などなどの項目があり、アマチュア無線局2億5800万円
ん、テレビ局はどこにはいるのかと思うと、あったあった。

「放送をする無線局 テレビ放送、ラジオ放送」。えーっと金額は、6億7000万円

え? アマチュア無線やっている人の電波利用料が全国合計で2億5800万円
それに対して、電波使って金を儲けている、いわばプロ中のプロであるテレビとラジオの電波使用料の合計が6億7000万円
え、なに、放送局は追加で負担が30億円。つまり暫定税率?

つまりテレビ局とラジオ局合計で、電波の使用料は37億円。これで公共の電波使い放題。

携帯電話一台につき、420円に対して、テレビの発信局一つにつき25700円。
総額653億円のうち、携帯電話が支払うのはそのうちの82%にのぼり、テレビ局・ラジオ局は合計で6%!!!
追加負担分をのぞくとテレビ局、ラジオ局の支払は1%にしかならない。

だって携帯電話のほうが数が多いじゃん。
いいやこれは、電波利用料だから、どれだけ電波を使用しているかということに比例するべき。
で、テレビ局は携帯電話の1.4倍の周波数帯域を使っている。
本来、携帯電話の1.4倍の電波利用料を支払うべきところ、本則では八十分の一しか払っていない。

だから、NHKの年間収入のうち、原価である電波使用料はそのうちわずか0.5%。粗利99.5%。

じゃあ、限られた電波資源使って、民放はまるもうけ?

いえ、ですから今回、この制度を見直しまして、テレビ局合計で平成二十二年度には50億円の電波料ということに...。

じゃあ、僕もその電波使いたいんですけど。
えっ、だめ?

テレビ局って、既得権、利権なんすか

公共の資源を独占的に使っているんだから、それに応じた負担をしてもらうべきだし、それがお得な価格で提供されているなら、もっと公平にその権利が配分されないと。

空飛ぶ埋蔵金、電波利用料を今のような特定財源ではなく、一般財源にして、値上げして、公平な負担を求めるようにして、社会保障に使ったら?

30日のオンライン申請2426件(三日連続で前日比減)、有効証明は305件、失効の申し出2件。
ちなみに取り下げ、補正は上記件数には含まれていません。

さらにソフトのベンダーへの仕様の公開は二月上旬、乙号オンライン申請の窓口受領は3月から試行開始、その後、全国展開へ。
ということで、よろしくお願いします。
(法務省に言ってもらちがあかないものは、直接お知らせください、って、なんでや!)


その2 「本邦初公開?」 河野 太郎

2008年2月24日

 国民の共有財産である電波を使用する対価である電波利用料が不当に低いのではないかという思いで、総務省に、まず、各テレビ局ごとの電波利用料の負担金額を出して欲しいと要求すると、なんと総務省の課長は、個別の負担金額は開示しておりませんときた。

なんで出さないのかとたずねると、テレビ局のプライバシー。
あのね、個人が儲けた金額に応じて支払う所得税がプライバシーだというならばわかるが、国民の共有財産を使用してお金を儲けているときに、共有財産の使用料がいくらかを出さなくて良いということにはならないだろ、と突っ込むと、これまで国会の答弁でも個別テレビ局ごとの負担額は出したことがありません。

じゃ、仕方がない。政調の審議会で電波法の改正案を了承するときの条件が、各テレビ局ごとの収益金額と電波利用料をだすということだったが、出さないんじゃ、あの決定は白紙だね。
お宅の局長が自ら出しますといったものを課長がひっくり返すんだねと脅す。

持ち帰って検討します。どうぞ、検討してください。

総務省、園田政調会長代理のところに駆け込んだ。
河野太郎が、個別のテレビ局の電波利用料を出せ、と言ってききません。
出せばいいじゃないか。

ということで、本邦初公開(?)、テレビ局ごとの電波利用料。
営業収益100億円以上のテレビ局、但しNHKは経常事業収入。

          営業収益(H18)   電波利用料 (単位百万円)
NHK               675,606               1,215
日本テレビ        288,636                 317
東京放送          277,400                 318
フジテレビ          377,875                 318
テレビ朝日         227,687                 318
テレビ東京         111,200                 317

北海道放送          13,245                  15
札幌テレビ           16,553                  15
北海道テレビ        14,369                  15
北海道文化放送    13,521                 14

仙台放送              10,466                   4

テレビ神奈川          6,824                    3

中部日本放送        35,815                   4
東海テレビ           36,723                   4
名古屋テレビ         26,120                   4
中京テレビ            32,958                   5
テレビ愛知            11,189                   1
静岡放送              11,625                   7
テレビ静岡            10,132                   6

毎日放送              69,514                 10
朝日放送              74,192                  10
関西テレビ            72,
429                  10
讀賣テレビ            66,895                  10
テレビ大阪            14,494                    1

中国放送             11,414                 10

テレビ新広島        10,177                    8

RKB毎日放送       20,656                    6
九州朝日放送        17,643                    6
テレビ西日本        16,090                    6
福岡放送              14,362                    6

テレビ局の電波利用料負担は、ここにあげなかった局を含めて総計で34億4700万円にしかならない。
一方で営業収益は3兆1150億8200万円
電波を独占して上げる収益に対して利用料が千分の一。
低すぎませんか。

 (以上転載終わり)

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2011年2月 9日 (水)

新聞写真の修整を思い出す----志木市にも雪

Dscn6136_320 今朝(2011年2月9日)は短時間でしたが、我が志木市にも雪が降りました。
我家の前の雪景色を撮ろうと待ち構えていたのですが、降り止む気配にあわててシャッターを押した一枚です。

写真になんとか降る雪が写ってくれました。(写真左)

写真を眺めていて、50年ほど前の、新聞掲載用の原稿写真の事を思い出しました。
当時、東京新聞社に勤務していた登山仲間の友人を、社屋に訪ねた時のことです。
自分も写真好きだった友人が、新聞掲載用の山の写真をたくさん見せてくれました。友人が撮影した僕らの登山姿が、何枚か新聞に掲載された事もあるのです。一枚はたしか尾瀬沼のどこかの釣橋を渡っていた光景だったことが思い出されます。

新聞原稿の写真で驚いたのは、全ての写真が、白いポスターカラーのようなもので修正されていた事でした。
ちょっと塗られているといった程度でなく、背景から人物、全てに手が入れられていたのです。
八甲田スキー遭難だったと思いますが、遭難救助の捜索隊の出発風景を撮ったものには、背景などの修正のほかに、写真全体に降る雪の白い点が書き加えてありました。題名は「吹雪の中を出発する捜索隊員」。
「雪が降っているほうが、迫力があるからね」と友人。
これ以後、僕は新聞のニュース写真を素直には受け入れなくなりました。
Dscn6138_320 (写真左、うっすらと白くなった庭に、紫と白の葉牡丹が映えます。なにか雪除けをかけてやろうかと思っていたら、雪は止んでしまいました)

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2011年2月 8日 (火)

中国高層ビル火災---何が何でもビルから脱出せよ

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昨年(2010年)の11月に上海市のアパートが、そして今年(2011年)の2月には瀋陽市の複合ビルと、中国で高層ビル火災が相次いで発生しています。
瀋陽市の高層ビルの火災は、旧正月の花火が出火原因との事。

旧正月の花火による火災で思い出されるのが2009年の北京市・CCTV新社屋 付帯ビルの全焼火災。これも超高層ビル火災でした。

上海市の高層アパート火災では53人の方が亡くなっています。(写真左)

高層ビル全体が炎に包まれているこの写真、日本の高層アパート居住者には、なんとも不安になる火災写真ですが、日本の場合、このようにビル全体が一気に炎上する事のないよう、さまざまな防火対策がとられて建設されています。
したがって、ある住居から火災が発生しても他の居住者の住居に延焼する危険性は少ない筈です。
しかし、そうは言っても、高層階で消火活動が遅くなると、延焼が全く無いとはいえません。

写真の上海市の高層アパートの生存者の証言では、ともかく夢中で階段を駆け下りて脱出した方がほとんどです。
「教訓」:中国で高層ビルの火災に遭遇したら、何がなんでも階段を使いビルから脱出する事。
決して防火区画などを信じてビル内に残ってはいけません。それと、脱出の際、エレベーターは絶対に使わない事。


僕は旅行には懐中電灯と防塵めがね、そして布マスクは必ず持ってゆきます。なんとしても逃げるぞという気構えです。

ビルからの脱出については、9.11テロのニューヨークの貿易センタービル倒壊の事を、以前書いた事があります。
僕は、旅客機が突入した直後から、現場中継の映像を見ていて通常の事務所ビルでは、とても旅客機の加重を支えきれるものではない、これはいかんと思いました。
皆、早く脱出しろ!。設計のミノル・ヤマサキ事務所は緊急連絡を取っただろうかと案じていました。
旅客機の突入した階付近では、燃料油が激しく炎上し、多分階段も破壊されており、残酷だがそれより上層階に勤務している人達の助かるすべはまったく無い。
しかしそれより下層階の人たちは、ビル内に残ってはいけない、僕はなんとしても階段を駆け下りて外部に脱出しろとテレビに向かって叫んでいました。
結局、外部に脱出した人だけがかろうじて生き残ったのです。
ビルの事務所階の耐床加重は、移動式書庫を設置する場合でも、その加重を構造上考慮するくらい微妙なのです。
旅客機が乗るなど全くもって想定外、論外な加重なのです。
それと貿易センタービルの構造は、特殊な構造設計により建設された事でも知られていました。あのスローモーション映像を見るような倒壊の状況も、この鉄骨構造によるところが大きいのです。
この話は書き出すと長くなりますので、今日はこのくらいにします。

さて、階段からの脱出ですが、以前ビルの階段で発炎筒を使って煙の上昇を実験した事があります。
吹抜け状になっている階段ですから、煙はかなりの速さで上昇していくと思ったのですが、発炎筒の煙は思いがけず人間が階段を登る速度よりもゆっくりと上がってゆきました。
それではと、屋上に出る防火戸を開けたところ、一気に上昇し、急いで駆け上がってもあっという間に煙に追いつかれてしまいました。階段内では煙を逃がそうと思わず、密閉状態のほうが煙の拡散が防げるようです。
日本では、特別避難階段の設置が義務付けられており、階段内に煙が侵入しない工夫がなされていますので、中国とは事情が異なるでしょう。

http://news.163.com/special/shanghaifire/ 
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/269069/
転載できないので、URLを書いておきますが、掲載の上海市瀋陽市の火災写真を見ると、やはりなんとしても、早く外部に脱出したほうがよいと、つくづく思い知らされるのです。

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2011年2月 6日 (日)

「夕やけだんだん」のサクラの木---日暮里

Dscn6132_320 昨日(2010年2月5日)、日暮里にて釣り仲間の新年会がありました。
ちょうど良い機会だと思い、早めに出向き日暮里駅西口から、「夕やけだんだん」を目指しました。なに、歩いて5分の距離です。
最近のテレビのニュースで、この階段脇にあるサクラの木が切り倒されると知ったからです。

 道路に斜めに突き出しているこのサクラは、通りのシンボリツリーのような存在でした。
しかし、老木で痛みが激しく、樹木医の診断などから、倒木の危険ありと判断され、切り倒される運命になりました。
しかし、この木がなくなる事を惜しむ地元の声により、今年のサクラの開花を待ってから、撤去する事に決まったとの報道でした。

いつもは、気にせずに通り過ごしていたサクラですが、昨日あらためて眺めてみました。
確かに幹はぼろぼろで、今にも朽ち落ちそうな老木ですが、それでも枝には多くの蕾がついており、もし少しでも再生の可能性が残っているなら、開花後になんとか考え直す手立ては無いものかと思いました。

サクラの木の下には、荒川区役所土木部の作成したお知らせ文(写真下)が張られ、これまでの経過が分かるようになっていましたので、書き写してみました。

「サクラの木について」
このサクラの木は、樹齢が60年以上の老木で、道路側におおきく傾いています。
幹には腐朽がみられるため、倒木の危険が予想されることから、平成22年12月に樹木医による街路樹診断を実施しました。
その結果は概要にまとめましたが、現在も傾斜が進行しており、回復の見込みが小さいうえ、倒木または幹折れ関して極めて危険な状態で、撤去が緊急に必要との内容でした。
道路管理上、危険な状態にありますので、通行には充分ご注意ください。
 第六建設事務所管理課
 荒川区土木部管理課

「樹木医診断の結果について」
平成22年12月に実施した、樹木医による診断結果の概要は、以下のとおりです。
  記
1.活力診断
樹木の活力について、樹勢及び樹形によって診断しました。
樹勢は、異常が明らかに認められるため、評定は「3」となりました。
樹形は、望ましい樹形の崩壊がかなり進んでいるため、評定は「3」となりました。
全体的に明らかに異常が認められ、樹形は崩壊方向にあります。
このため、活力判定は「注意すべき被害が見られる」ことからB1でした。

2.部位診断
樹木の幹、根元、骨格となる大枝の各部位について、欠損、腐朽、空洞、病気などの異常があるかどうか外観から診断したところ、このサクラは長い間に徐々に傾斜し続け、現在も進行中であり、樹皮の欠損や内部に進行中の腐朽があるなどの異常がありました。

3.上記1.2を含めた外観診断診断
樹体の傾斜が現在も継続していることなどから、倒木の危険は今後さらに大きくなものとなり、放置すれば近いうちに倒木する可能性が極めて大きい状態になっていました。樹体の回復の見込みは小さく、「不健全」な状態「C」と判定されました。

4.精密診断
幹内部の状態を測定したところ、高さ90cmの位地では心材部にやや硬い材が残ってはいるものの、75%以上の空洞率で、危険域の50%以上を大きく上回っており、折損の可能性が極めて大きい状況であることがわかりました。

5.総合判定
継続的な幹の傾斜の進行、樹勢不良及び幹の空洞率75%以上であることから、回復の見込みも小さく、倒木または枝折れに関して極めて危険な不健全な状況にあり、処置方法として「撤去」しかも緊急性があるとの結果でした。
 第六建設事務所管理課

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2011年2月 3日 (木)

日本にも氷河が存在?---嬉しい研究のやさしい解説記事

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Dscn5704_320 2010年8月30日の夕方、ツェルマット駅の斜め前にあるゴルナーグラード登山電車駅からゴルナーグラード展望台を目指しました。
日中はとても混雑しますが、時間帯をずらすと、登山電車はご覧のように乗客がほとんどいません。貸し切り状態です(写真左)

車窓からの眺望を楽しみながら、約30分の乗車で終点のゴルナーグラード駅に到着します。
電車を降りると、スイスNO.1の展望台といわれる圧巻の景色が目の前に広がります。
モンテローザ(4634m)やマッターホルン(4478m)そしてドーム(4545m)の山容も素晴らしいのですが、感激するのは、そうか、これが氷河なんだと圧倒的迫力を見せる幾つもの氷河です(写真上)

ヒマラヤや欧州アルプスなどの高い山や極地に近い場所に存在するこのような氷河が、日本にも現存する可能性があるとの研究を続けている研究員の方がおられます。
山好きにとってはなんとも嬉しい研究の成果を発表をしてくれたのが、立山カルデラ砂防博物館学芸員の福井幸太郎さんです。
Gozensawa

立山連峰にある御前沢雪渓(写真左)を調査した研究の成果は、2009年ごろから発表されてきましたが、昨年(2010年)の夏の実地調査により、氷河存在の確実性が高まったようです
この事は多くの報道がなされていますが、今年(2011年)2月1日の東京新聞に、学童向けにやさしく解説された記事が掲載されました。最新の情報です。

「以下、転載します」


「日本にも「氷河」が存在?」

2011年2月1日

ヒマラヤなどの高い山や極地に近いとても寒い所にしかない「氷河」。
これまで日本にはないとされてきましたが、富山県の立山連峰にある雪渓が氷河である可能性が高いことが分かりました。
確認されれば初めてとなり、日本の多様な自然をあらためて感じさせる発見となりそうです。

<調べたら>厚さは十分 動きも確認
 
 氷河は、積もった雪がその重みで押しつぶされ厚い氷となり、低い方へいつも流れている状態を指します。
流れるスピードは年間数メートルから200メートルほど。氷河と似ているものに、夏も溶けない「雪渓」や一年中残る「万年雪」がありますが、これらの氷は薄く、動きません。

 氷河である可能性が高まったのは、立山連峰にある「御前沢(ごぜんざわ)雪渓」。
立山の雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)の東側2800~2500メートル地点にあり、氷の大きさは長さ700メートル、幅200メートル。周りは険しい崖で、簡単には近寄れません。

 立山カルデラ砂防博物館学芸員の福井幸太郎さんは2009年9月に特殊なレーダーで御前沢を調べ、これまで10メートル以下とされてきた氷の厚みが30メートルもあることを明らかにしました。
氷が流れるには十分な厚さです。裂け目に水が流れ込んでできる「ムーラン」という氷河独特の穴も多数、確認しました。

 昨年八月には、氷の十一カ所に穴をあけて長さ3メートルのポールを設置。衛星利用測位システム(GPS(ジーピーエス))を使って一カ月後にその位置を調べると、設置したポールのうち四カ所が6~30センチ下方に動いていることが分かりました。

<理由は何> 暖かくても降雪量多い
 
 地球は11万年前から1万年前まで「氷期」と呼ばれる寒い時代でした。
その証拠となるのが氷河の跡です。山腹に氷河ができると、氷によってスプーンですくったように地面がえぐられていきます。
このため氷河が溶けた後は、半円や馬てい形をした「カール」と呼ばれる特徴的なくぼ地が現れます。

 日本では欧米の地理学が取り入れられた明治時代に、北アルプスでカールが発見されました。それ以来中央、南アルプスや北海道の日高山脈でも氷河の跡が多数見つかっています。

 御前沢雪渓はカール内にあり、昭和初期や戦後にも調査されました。しかし、当時の技術では氷の正確な厚みが分からないまま「氷河ではない」とされてきました。
氷河ができるには富士山より高い4千メートル以上の高さが必要と研究者の間で考えられてきたことも影響しています。

 御前沢が氷河と認められると、おそらく世界で最も暖かい場所にある氷河になります。
3千メートル以下なのに氷河が存在できる理由は、世界でも指折りの降雪量にあります。雪渓には風上側から吹き寄せられた分も加わって冬には20メートルもの雪が積もります。この雪が押しつぶされると10メートルの氷になり、夏に溶けてしまう分を補っていると考えられます。

<役割は?> 温暖化など環境の指標
 
 アジアで現在、氷河があるのはカムチャツカ半島など緯度が高い地方とヒマラヤ山脈やチベット高原、ニューギニア島の高山など。
お隣の朝鮮半島や中国東北部にも氷河はありません。

 氷河は、雄大な景色を伴い、世界各地で観光名所になっています。
また、気候により、大きくなったり小さくなったりするため環境の指標としての役割も果たしています。ニューギニア島には20世紀の終わりに消えてしまった氷河があるほか、ヨーロッパやアフリカのケニア山などでも氷河は小さくなる一方で、地球温暖化の影響ではないかと心配されています。
御前沢雪渓も江戸時代にはもっと大きかった可能性があります。

 福井さんは御前沢のほか、立山の「内蔵助」、剱岳(富山県)の「三ノ窓」「小窓」、鹿島槍ケ岳(長野県)の「カクネ里」の四雪渓も氷河の可能性があるとみており、「狭いといわれる日本だが、変化に富み、多様な自然が残っていることを子どもたちには知ってほしい」と話しています。
(記事は小学3年生までが学習していない漢字を中心に振り仮名を付けていますが、転載では外しました)
「転載終わり」


 僕の氷河圏谷(カール)といえば、穂高の涸沢カールにつきます。
春山や夏山合宿での思い出がたくさんあり、大島亮吉さんの名文、「涸沢の岩小屋のある夜のこと」が浮かびま
す。
http://yanasegawa.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_3b77.html  「涸沢の岩小屋のある夜のこと」

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2011年2月 1日 (火)

柳瀬川土手が燃えていた---寒さと乾燥

Dscn6126_320 今朝(2011年2月1日)の我家の外部温度計は氷点下4度を指していました(写真左)
実は昨日1月31日は各地でこの冬一番の冷え込みになり、埼玉県鳩山で氷点下10.2度、さいたま市でも同6.9度を記録したそうです。
しかし残念ながら、僕は昨日の朝は庭の温度計を見そこなったのです。

ー10.2度の鳩山町は我家から直線距離で25kmほど、さいたま市は隣町です。
それならば、多分我家の温度計もー6度くらいにはなったかと想像するのです。惜しい機会を逸しました。
秩父ならともかく、氷点下10.2度が、我家の近くで観測されたということには驚きます。

冬山では氷点下25度以下を何度も体験していますが、網走からの砕氷船で流氷を見に行った時や、札幌の雪祭りなどで北海道を訪ねた時には、なぜか暖かくて氷点下10度以下の体感記憶が無いのです。
鳩山町は、我が志木市と同じ山からも離れた普通の平地です。なぜ、山地である秩父などより低温になるのか、気になりちょっと調べてみたのですが、ネットからは情報は得られませんでした。

寒さもですが、先日の散歩では、柳瀬川の土手脇が燃えていました。タバコの火を落としても、すぐに燃え上がるのではないかと思えるほど、枯草も乾燥しています。
何台もの消防車が消火活動に来ており、現場が建物火災でない気楽さからか、消火作業に当たる消防士の方は、失礼ながら何か楽しげと見ました。
Dscn6122_320
(写真下、対岸からシャッターを押したので、距離がありますが、一時はこの倍の高さまで炎が上がっていました)

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