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2011年2月 8日 (火)

中国高層ビル火災---何が何でもビルから脱出せよ

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昨年(2010年)の11月に上海市のアパートが、そして今年(2011年)の2月には瀋陽市の複合ビルと、中国で高層ビル火災が相次いで発生しています。
瀋陽市の高層ビルの火災は、旧正月の花火が出火原因との事。

旧正月の花火による火災で思い出されるのが2009年の北京市・CCTV新社屋 付帯ビルの全焼火災。これも超高層ビル火災でした。

上海市の高層アパート火災では53人の方が亡くなっています。(写真左)

高層ビル全体が炎に包まれているこの写真、日本の高層アパート居住者には、なんとも不安になる火災写真ですが、日本の場合、このようにビル全体が一気に炎上する事のないよう、さまざまな防火対策がとられて建設されています。
したがって、ある住居から火災が発生しても他の居住者の住居に延焼する危険性は少ない筈です。
しかし、そうは言っても、高層階で消火活動が遅くなると、延焼が全く無いとはいえません。

写真の上海市の高層アパートの生存者の証言では、ともかく夢中で階段を駆け下りて脱出した方がほとんどです。
「教訓」:中国で高層ビルの火災に遭遇したら、何がなんでも階段を使いビルから脱出する事。
決して防火区画などを信じてビル内に残ってはいけません。それと、脱出の際、エレベーターは絶対に使わない事。


僕は旅行には懐中電灯と防塵めがね、そして布マスクは必ず持ってゆきます。なんとしても逃げるぞという気構えです。

ビルからの脱出については、9.11テロのニューヨークの貿易センタービル倒壊の事を、以前書いた事があります。
僕は、旅客機が突入した直後から、現場中継の映像を見ていて通常の事務所ビルでは、とても旅客機の加重を支えきれるものではない、これはいかんと思いました。
皆、早く脱出しろ!。設計のミノル・ヤマサキ事務所は緊急連絡を取っただろうかと案じていました。
旅客機の突入した階付近では、燃料油が激しく炎上し、多分階段も破壊されており、残酷だがそれより上層階に勤務している人達の助かるすべはまったく無い。
しかしそれより下層階の人たちは、ビル内に残ってはいけない、僕はなんとしても階段を駆け下りて外部に脱出しろとテレビに向かって叫んでいました。
結局、外部に脱出した人だけがかろうじて生き残ったのです。
ビルの事務所階の耐床加重は、移動式書庫を設置する場合でも、その加重を構造上考慮するくらい微妙なのです。
旅客機が乗るなど全くもって想定外、論外な加重なのです。
それと貿易センタービルの構造は、特殊な構造設計により建設された事でも知られていました。あのスローモーション映像を見るような倒壊の状況も、この鉄骨構造によるところが大きいのです。
この話は書き出すと長くなりますので、今日はこのくらいにします。

さて、階段からの脱出ですが、以前ビルの階段で発炎筒を使って煙の上昇を実験した事があります。
吹抜け状になっている階段ですから、煙はかなりの速さで上昇していくと思ったのですが、発炎筒の煙は思いがけず人間が階段を登る速度よりもゆっくりと上がってゆきました。
それではと、屋上に出る防火戸を開けたところ、一気に上昇し、急いで駆け上がってもあっという間に煙に追いつかれてしまいました。階段内では煙を逃がそうと思わず、密閉状態のほうが煙の拡散が防げるようです。
日本では、特別避難階段の設置が義務付けられており、階段内に煙が侵入しない工夫がなされていますので、中国とは事情が異なるでしょう。

http://news.163.com/special/shanghaifire/ 
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/269069/
転載できないので、URLを書いておきますが、掲載の上海市瀋陽市の火災写真を見ると、やはりなんとしても、早く外部に脱出したほうがよいと、つくづく思い知らされるのです。

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