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2011年1月24日 (月)

韓国海軍、ソマリアの海賊8人射殺 船員を全員救出

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柳瀬川通信:報道部  
担当作山記者

海賊から、人質奪還のこのニュース、韓国では連日大きく報道され、国中が湧いているようです。

しかし日本では拉致されているとされる日之出郵船の貨物船「IZUMI」や、護衛艦、P3C派遣時の想定の2割に満たない、あまりにもかけ離れた船舶数である海賊対処の現状、その実情が知らされていないなかで、44億円の経費をかけてまもなく完成する自衛隊初のジプチ海外基地の事など、あまり政府として取り上げて欲しくない材料なので、自主的?な報道自粛がなされているようですが、今後の海賊対処関連の記事作成の参考資料として、ニュースを保存しておくことにしました。
以下、全て転載記事です。報道各社に無断掲載のお詫びと、お礼申し上げます。
今後追加する事もあります。
<転載開始>


東亜日報 JANUARY 22, 2011 10:18   

作戦名「アデン湾の暁作戦」。

韓国軍の清海(チョンへ)部隊所属の駆逐艦、崔瑩(チェヨン)艦(4500トン級)が21日、ソマリア海賊に拉致されたサムホジュエリー号の乗組員全員(韓国人=8人、インドネシア人=2人、ミヤンマー人=11人)を無事、救出した。
作戦開始から4時間58分ご、拉致から6日ぶりのことだ。

合同参謀本部(合参)の李ソンホ軍事支援本部長(陸軍中将)は同日、「崔瑩艦は夜明け前の午前4時58分(韓国時間では9時58分)に救出作戦に突入し、午前9時56分(韓国時間では午後2時56分)、人質21人を全員救出した」と発表した。
李本部長は、「救出過程で、サムホジュエリーの船長、ソク・へギュン氏(58)は海賊の銃に腹を打たれたものの、命に別状はなく、残りの乗組員は全員無事だ」と明らかにした。
ソク氏は、米軍からヘリの支援を受け、周辺国の病院に運ばれ、治療を受けている。

李本部長は、「作戦当時、サムホジュエリーには、海賊13人がデッキやブリッジ、機関室のいたるところに分かれていた」とし、「このうち8人を射殺し、5人を逮捕した。
作戦に投入された特殊戦要員全員は、怪我することなく、任務を終えた」と付け加えた。

拉致された船舶に海賊と人質が混じっている状況の中、軍が救出作戦を試み、人質や作戦に参加した軍人から死亡者が出ず、作戦に成功したのは、世界で初めてのこと。
韓国軍が外国で交戦を行い、敵を殺傷させたのはベトナム戦争以降初めてのことだ。

合参の関係者は、「大韓民国の船舶を対象にした海賊による不法行為は決して許さないという我々の強い意志を示したものだ」と述べ、「失敗した場合は世論の批判を受けることが分かったにも関わらず、作戦をあえて実施したのは、さらに大きな被害を防ぐためだった」と説明した。
合参は、「今回の作戦の成功により、韓国軍の優秀な作戦遂行能力が認められる成果があった」と強調した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は談話と通じ、「わが軍は厳しい状況の中でも、完璧に作戦を成功させた」と述べ、「我々に最も重要なことは、大韓民国国民の命と安全だ。
これからも、国民の命や安全を脅かすいかなる行為も容認しない」と強調した。

これに先立って、崔瑩艦は18日午後8時9分ごろ、第1次救出作戦を試みたが、清海部隊の特殊戦要員3人が、海賊からの銃撃を受け、軽傷を負った。
彼らはオーマンに搬送され、1人は治療を受けており、2人は治療を終え、ホテルで安静を取っている。
第1次の作戦の過程で、海賊4人が射殺されたり、溺死したことが分かった。

サムホ海運所属の化学物質運搬船、サムホジュエリー号(1万トン級)は15日昼、アデン湾海域から2000キロ離れたインド洋北部のアラビア海で、ソマリア海賊によって拉致された。

AAPBBNews
韓国海軍、ソマリアの海賊8人射殺 船員を全員救出
2011年01月21日 20:04 発信地:ソウル/韓国

【1月21日 AFP】韓国海軍が21日、インド洋(Indian Ocean)で、海賊に乗っ取られていた韓国の化学物質運搬船(1万1500トン)の救出作戦を行い、海賊8人を射殺、タンカー船員21人全員を救出した。また、海賊5人を拘束した。軍幹部が語った。

 救出作戦が行われたのはソマリア沖から北東に1300キロの海域。韓国海軍特殊部隊SEALは夜明け前にタンカーに乗り込んで人質全員を解放し、船内で海賊と銃撃戦となった。船長は銃撃戦の際に腹部に銃弾を受けたが命に別状はない。
また、特殊部隊隊員の負傷者はでなかった。

 韓国軍統合参謀本部のLee Sung-Ho中将は、会見を開き「この作戦は、海賊による違法活動を今後許すつもりがないという韓国政府の強い意志を示した」と語った。作戦成功で韓国軍の士気は高まっているという。

 韓国人8人を含む乗員21人を乗せたこの韓国のタンカーは、アラブ首長国連邦(UAE)からスリランカに向かう途中の15日に、アラビア海(Arabian Sea)で海賊に乗っ取られた。
事件発生を受けて、韓国政府は駆逐艦をアデン湾(Gulf of Aden)に派遣して海賊を追跡。李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は、船員救助に「あらゆる方策を」用いるよう命じていた。(c)AFP/Park Chan-Kyong

中央日報日本語版

「アデン湾黎明」作戦…清海部隊が人質全員を救出
1月22日(土)9時30分配信

  韓国海軍所属の清海部隊が21日未明、アデン湾の公海上でソマリアの海賊に乗っ取られた三湖(サムホ)ジュエリー号(1万1000トン級)と韓国人8人を含む船員21人を軍事作戦で救出した。

合同参謀本部は「この日午前4時58分(日本時間、午前9時58分)から作戦名‘アデン湾黎明’を電撃的に断行、4時間58分で21人の船員を全員救出し、海賊13人を制圧した」と明らかにした。

この過程でソク・ヘギュン船長(57)が銃で負傷したが、命に別状はないと合同参謀は明らかにした。韓国軍が公海上で軍事作戦を行ったのは今回が初めて。韓国の船が行き来する公海上の海上交通路(sea lane)を韓国の海軍力で守ったという点で意味が大きい。

清海部隊の特殊戦旅団(UDT/SEAL)作戦チームはこの日、艦砲射撃とリンクスヘリコプターの援護射撃のもと、三湖ジュエリー号を奇襲し、5分間で船橋を掌握した後、海賊8人を射殺し、5人を捕まえた。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は談話で「誇らしい清海部隊がついにやり遂げた」とし「大韓民国国民の安全と生命を脅かすいかなる行為も容認しない」と強調した。

ソマリアの海賊が、10月にケニア・モンバサ沖で乗っ取った東京の日之出郵船運航の貨物船「IZUMI」を、ほかの船舶への襲撃に使っていることが分かった。ソマリア近海で海賊対策を行っている欧州連合(EU)部隊が8日、共同通信に明らかにした。

朝鮮日報 
記事入力 : 2011/01/22 11:21:03
ソマリア海賊:「アデン湾の黎明」作戦300分間のすべて
韓国語で警告放送、海賊と船員を区別
 「ドン! ドン!」

 21日午前4時58分(韓国時間で同日午前9時58分)、ソマリアから1240キロ離れたアデン湾の海上。韓国海軍の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」(排水量4500トン級)から127ミリ砲が火を噴いた。崔瑩が搭載している砲の中では最も大きい127ミリ砲が射撃を開始すると、ソマリアの海賊に乗っ取られ、時速11キロという低速で航走していた「サムホジュエリー」号の周辺に大きな水柱が噴き上がった。

 作戦名は「アデン湾の黎明(れいめい)」。韓国軍がいよいよ人質救出作戦を開始した。その名のとおり、海賊たちがまだ眠りに就いている未明の時間帯に、作戦決行のタイミングを合わせた。突然の攻撃に、驚いて目を覚ました海賊たちは右往左往した。崔瑩に搭載されていたスーパーリンクス・ヘリも出動し、韓国製K6重機関銃で、船橋などに向かって数百発の射撃を行った。海軍の最精鋭特殊部隊UDT/SEALの作戦チームが速やかに船に乗り移れるよう、海賊たちを船室内に閉じ込めておくための作戦だった。

サムホジュエリー号の人質救出作戦を成功に導いた、駆逐艦「崔瑩」の艦長チョ・ヨンジュ大領(大佐に相当)
 リンクス・ヘリに乗っていたスナイパーは、狙撃銃で船橋にいた海賊1人を射殺した。すると、5-6人の海賊が船室へと駆け込んだ。リンクス・ヘリからは、韓国語で「今、進入作戦が始まった。船員らは全員床に伏せろ」と何度も警告放送を行った。韓国語を理解できない海賊と、船員を区別するためだった。

 照準用のスコープが付いたドイツ製のMP5短機関銃や韓国製のK1A小銃などで武装した作戦チームの隊員約20人は、最大時速83キロの高速ボート(RIB)に乗り込み、サムホジュエリー号に接近した。約20人のうち15人ははしごを使って船に乗り移り、船橋を掌握した。残りの隊員は高速ボートに残り、15人の「上陸」を援護した。UDT/SEALチームの15人は、続いて船橋下部に進入し、機関室など57の船室を順次掌握していった。作戦チームは、相手が10秒程度意識を失う閃光(せんこう)弾、催涙ガス弾など対テロ作戦用の特殊装備を使用し、掌握された船室には赤いスプレーでバツ印を付けた。

 これに対し、AK小銃や機関銃、RPG7対戦車ロケットなどで武装した海賊たちも抵抗したが、13人のうち8人は射殺され、5人が身柄を拘束された。午前9時56分(韓国時間で午後2時56分)、作戦がほぼ終了するころにも、海賊4人がAK小銃で最後まで抵抗し、激しい銃撃戦が繰り広げられた。この過程で海賊2人が死亡し、2人が拘束された。船員21人のうち20人は無事救出されたが、操舵室にいたソク・ヘギュン船長(58)は、作戦チームと海賊との銃撃戦が繰り広げられる中、海賊の銃弾が腹部を貫通し負傷した。

 今回の作戦成功には、韓民求(ハン・ミング)合同参謀本部議長とウォルター・シャープ在韓米軍司令官、ソマリア海賊掃討作戦を指揮する米第5艦隊司令官の間で緊密な韓米協調体制が築かれたことも大きく寄与した。また、この日の救出作戦には、米軍のイージス駆逐艦とP3C海上哨戒機も参加した。

中央日報日本語版   1月17日(月)13時20分配信

【社説】これ以上ソマリアの海賊の標的になってはならない

韓国の船舶「三湖(サムホ)ジュエリー号」がまたもソマリア海賊に拉致され衝撃だ。昨年11月にタンカー「三湖ドリーム号」が拉致から7カ月ぶりに記録的な身代金を支払い解放されて2カ月ぶりなのでなおさらだ。さらに昨年10月に拉致された「クムミ305号」と船員らはまだソマリアの海賊に捕えられている状態だ。

政府は昨年、「三湖ドリーム号」事件発生後、様々な対策をまとめているところだった。しかし今回はソマリア近海ではなくパキスタン沿岸で事件が起きたことで政府の対応努力は水の泡となった。この地域で拉致されたケースは今回が初めてという。遠海にまで出てきて海賊行為を行うソマリア海賊に対し海運会社と政府は国際社会とともに多角的で積極的な対応に出なければならない。

政府はソマリア海域を航海する韓国船舶に対し海賊の乗船を防ぐための鉄条網設置、拉致時に救助まで避難できる安全区域の設置、武装保安要員乗船などの対策勧告を検討してきたという。また、政府は昨年、ソマリア沖海賊対策コンタクトグループ(CGPCS)の議長国を担当し、国際社会の共同対処努力を主導していたりもする。しかしますます猛威を振るうソマリアの海賊の出没を防ぐには依然力不足な状態だ。

ソマリアの海賊による拉致事件は2004年の20件から2008年に111件、2009年に217件と大幅に増えてきた。これに比べ国際社会の対応は相対的に中途半端なのも事実だ。米国、日本、欧州連合(EU)、タイ、韓国などが軍艦を派遣しこれらを監視しているが、海賊出没地域があまりにも広くて限界が目立つ。捕まった海賊を司法処理するのも明確な国際法的手続きがない状況だ。

ソマリア近海を通過する船舶の20%以上が韓国船舶であり、韓国の海運物流量全体の29%がソマリア海賊出没地域を通過するという。それなら政府は多少負担が大きくなってもソマリア海賊退治にもう少し積極的に出なければならない。ソマリア海賊が韓国の船員と韓国の経済の喉筋を狙えるように放置してはいけない。

201101211557061_320 (写真左、救出作戦を実行した韓国海軍駆逐艦 「981崔瑩」 )

韓国日報

05億ウォンの学習効果?ソマリアで解放から2カ月でまた韓国船拉致 
 
韓国商船がまたソマリアの海賊に拉致された。
昨年11月に三湖(サムホ)海運所属の原油運搬船「三湖ドリーム号」が217日ぶりに釈放されてから2カ月ぶりだ。

  外交通商部は16日、「15日午後0時40分ごろ、三湖海運所属の化学物質運搬船『三湖ジュエリー号』(1万2000トン級)がアラビア海でソマリアの海賊に拉致された。
現在韓国人船員8人を含む船員21人は安全だと確認した」と明らかにした。
この船はアラブ首長国連邦を出発してスリランカに移動していたところ、インド洋北部のアラビア海入口に当たる北緯22度東経64度地点で拉致された。
政府はアデン湾海域に出動している青海(チョンヘ)部隊所属の駆逐艦を「三湖ジュエリー号」側に急派した。
拉致地点は青海部隊の活動範囲から2000キロメートル離れたところだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領はこの日、国家危機管理室に立ち寄りこうした状況の報告を受け、「最善を尽くして拉致事件が解決されるようにせよ」と指示した。

  2006年4月に「東源(トンウォン)号」がソマリア海域で拉致されて以来、韓国船舶の拉致は絶えることがない。
昨年10月9日には韓国人2人が乗る「クムミ305号」がケニア近海でソマリア海賊に拉致されたがまだ抑留されている。
国土海洋部関係者は「今回の『三湖ジュエリー号』の航路はこれまでの拉致被害船舶と違い、ソマリア公海を通らずパキスタン沿岸に沿って行くところだった。海賊が神出鬼没の形で活動半径を広げており当惑している」と話した。

  ソマリア海賊の猛威により北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)、米国、中国、ロシア、日本、韓国などが2005年からアデン湾を中心に艦隊を派遣している。
韓国政府も昨年青海部隊を派遣した。軍当局者は、「青海部隊は国土海洋部から韓国商船のリストを通知されアデン湾を行き来しながら護衛している」と話した。

  国土海洋部によると昨年海賊に拉致された船舶は66隻で、このうちソマリア海域で62隻が拉致された。
海賊監視団体の「エコテラインターナショナル」は、「2010年12月現在、45カ国の船舶と船員800人余りが拉致されている」と話した。
ソマリアの海賊の背後には「インベスト(投資家)」と呼ばれる人々で構成された国際的組織があり、該当国の報道機関と家族を対象に心理戦まで行っている。
政府当局者は、「海賊は前回三湖海運側と解放交渉をする際も心理戦を行った。
政府レベルの交渉はもちろん、身代金を支払わないという原則を守る」と明らかにした。三湖海運側は当時過去最高額の950万ドル(役105億ウォン)を身代金として支払った。

  政府はこれを受け、ソマリア近海とインド洋を往来する韓国船舶を対象に、▽武装保安要員の搭乗▽鉄条網・水大砲設置▽船員が船内で逃げ込み身を守りながら救助を要請できる「船員避難所」の設置義務化などを推進している。
政府当局者は、「インド洋地域も100%危険地域になった。海賊の資金源遮断など国際社会の対策とともに関係官庁が自助策と行動計画をまとめ早期に法制化などの措置を取るだろう」と話している。

朝鮮日報
記事入力 : 2011/01/22 11:43:22
ソマリア海賊:運命懸けた李大統領の作戦承認(上)

 「困難な作戦であることは分かっている。しかし、やらなければならず、れわれの将兵たちはやり遂げると信じている。韓国大統領として、今回の作戦を承認する。1人の犠牲者もなく完遂することを望む」

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日午後5時12分、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官に対し、ケミカルタンカー「サムホジュエリー号」(1万1000トン)乗っ取り事件の人質解放を目的とする「アデン湾黎明(れいめい)作戦」を承認した。

 李大統領は21日、作戦成功後に発表した国民向け談話で、「誇りある清海部隊の将兵たちはやり遂げた。わが軍は困難な条件下でも完ぺきに作戦を完遂した」と述べた。その上で、「われわれにとって最も重要なことは国民の生命と安全だ。今後も、韓国国民の生命と安全を脅かすいかなる行為も容認しない」と強調した。

 韓国大統領府(青瓦台)の金姫廷(キム・ヒジョン)報道官によると、李大統領は今月15日、サムホジュエリー号が乗っ取られた直後、「海賊には妥協しないという先例をつくらなければならない」と指示したという。最初から「交渉」ではなく、「作戦」を決心していた格好だ。そうした決心するに至った直接のきっかけは、昨年11月に身代金950万ドル(約7億8400万円)を支払った「サムホドリーム号事件」だった。

 大統領府関係者は「海賊側は当時、身代金を公表し、われわれ(韓国政府)をあざけった。李大統領はそれを韓国に対する国際的な侮辱だと受け止め、再びそういうやり方で解決してはならないとの意向を関係官庁に伝えた」と説明した。
(朝鮮日報/朝鮮日報日本語版)

朝鮮日報
記事入力 : 2011/01/22 11:43:31
ソマリア海賊:運命懸けた李大統領の作戦承認(下)
 
 李大統領は20日、救出作戦を命令した直後、側近に対し、「わたしだって不安でないはずはない。
ここ数日、複雑な心境だった。しかし、実行することが正しいと信じる。
国民も決定を支持してくれると信じる」と語ったとされる。
また、「やるときはやらねばならず、行動を示さなければならない。
そうすることで、(海賊は)再びこういうことを起こす考えを起こせなくなるはずだ」とも述べたという。

 李大統領は同日、大統領府の状況室で随時報告を受け、結果を不安な気持ちで待っていたという。
人質だけでなく、隊員も無事だという報告を受けた際、李大統領は「原発受注が決まったときよりも喜んでいた」(側近)という。
李大統領はその上で、「作戦を命じた軍の統帥権者として、作戦完了を国民に報告するのが道理だ」として談話発表を指示し、「世界の人々もわれわれを見直す契機になるだろう。海賊の数も把握が難しい状況で、勇敢に(作戦に)臨んでくれた隊員がとても誇らしい」ということを繰り返したという。

 李大統領は救出作戦に当たった駆逐艦「崔瑩(チェヨン)」のチョ・ヨンジュ艦長に電話をかけ、「すべての将兵にわたしの激励を伝えてもらいたい。
とても誇らしくありがたい。健康に異常なく、全員が韓国に無事に戻ることができるようよろしく頼む」と述べた。

 一方、李明博政権としては、哨戒間「天安」爆沈事件、延坪島砲撃に続き、今回も軟弱な姿を見せれば、「安保無能政権」という批判を受けかねないとの判断も働いた。
複数の外交・安全保障当局者は「大統領府から、『国格』のためにも救出作戦で解決しなければならないというムードが相次いで伝えられた。
犠牲者が出ても強行しなければならないというので、何か追い詰められているような印象も受けるほどだった」と振り返った。
このため、大統領府や軍の周辺では「延坪島の代償をソマリアの海賊が払わされた」との感想も聞かれた。

 一方、AP通信は同日、人質救出作戦の成功は、昨年11月の北朝鮮による延坪島砲撃当時、軍当局の対応が後手で不十分だったという批判を受けていた李明博政権にとって勝利だったと評した。
ニューヨーク・タイムズも、多くの国が船員の安全を考慮し、救出作戦を避けているとして、今回の作戦をまれなケースだと報じた。
  権大烈(クォン・デヨル)記者 (朝鮮日報/朝鮮日報日本語版)


 産経新聞
海賊退治で名誉挽回 “アデン湾の快挙”韓国沸く
2011年1月24日(月)08:00ソウル=黒田勝弘

 韓国軍によるソマリアでの人質救出作戦成功に官民挙げて韓国中が沸いている。
韓国軍は昨年、哨戒艦撃沈や延坪(ヨンピョン)島砲撃など北朝鮮に軍事的にやられっ放しだったが、今回は“アデン湾の快挙”として名誉回復したかたちだ。

 李明博大統領は突撃作戦を「自ら命じた」と語り、作戦成功の第一報も直接、特別声明で発表するなど異例の入れ込み方だった。
その結果、「決断力のある大統領」として世論の称賛を受け、支持率も上昇中だ。
この2月で5年任期の4年目に入り、政権弱体化がささやかれはじめていた李大統領も、これで一息ついている。

 マスコミはこのところ連日、作戦の成功ぶりを大々的に伝え作戦部隊を絶賛。対北関係で欲求不満を高めていた国民も「よくやった」「スカッとした」などと留飲を下げている。

 対北関係で士気低下など“弱体化”がいわれていた韓国軍当局にとっては「士気高揚の絶好のチャンス」になっている。

 軍事的にはソマリア海域に派遣中の駆逐艦乗り組みの特殊部隊による“海賊退治”だったが、世論には「北朝鮮にも今回のように断固と対応すべし!」との声も出ている。

 韓国の化学運搬船(1万1000トン)がアラビア海で海賊に拉致されたのが15日。
船長ら韓国人8人を含め21人が乗り組んでいた。
21日の救出作戦で全員救出され、海賊は8人が射殺、5人が拘束された。
韓国軍の3人と船長が負傷したが韓国側に犠牲者はなかった。

 作戦には駆逐艦の艦砲や艦載ヘリコプターも動員され、約20人の海軍特殊部隊(UDT=水中破壊班)が加わった。
韓国軍にとっては「公海上での初の軍事作戦」で「完全な勝利作戦」となった。

 特に作戦の主役となったUDTは昨年の北朝鮮による哨戒艦撃沈事件の際、UDTのベテラン隊員が救助・捜索活動に加わり殉職(事故死)し“英雄”になっていた。
マスコミなどでは今回の作戦を“弔い合戦”とし、その活躍ぶりを特筆大書している。

(以上、転載終わり)

 

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