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2010年11月19日 (金)

前川国男邸を見る---江戸東京たてもの園

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昨日は、都立小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」を初めて訪ねました。
広い公園内の木々は紅葉し、落ち葉が地面を黄色く覆って晩秋の気配を感じました写真上1枚目)
公園のいっかくに7haほどの敷地面積のある江戸東京たてもの園があります。
園内は西ゾーン、センターゾーン、東ゾーンに分かれており、合わせて30棟近い古い建物が移築されています。
西から東へと各建物を見てまわりましたが、やはり仕事柄西ゾーンにある前川国男自邸、堀口捨巳設計の小出邸に興味がありました。
ここに移築された建築家、前川国男の自邸については、広く知られており、多くの方が紹介し評論されております。
実際の建物を見ると、写真で見て想像していてより、ずいぶん大きく感じました。(写真上2枚目)
「パンフレット説明文より」
「日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川国男の自邸として、品川区上大崎に1942年に建てられた住宅です。
戦時体制下、建築資材の入手が困難な時期に竣工しています。
外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎、寝室を配したシンプルな間取りになっています。」


入ってみた内部は、最近の住宅建築に多く見られる、軽く、細く、明るく、白く、そして開放的といった感じと異なり、木のぬくもりに包まれた落ち着いた空間が広がっていました。
南面の大きな開口部からは格子、障子を通して、大きな吹抜けのある室内にやさしい光が差し込み、心がやすらぎ、いつまでも座っていたい雰囲気の場所が作られています。
多分、この部屋を訪れた多くの人が、こんな家に住みたい、こんな部屋が欲しいと思われるのではないでしょうか。
建築されたのは1942年(昭和17年)ですから、今から約70年前の住宅ですが、全く古さを感じさせません。
雨戸の巧みな工夫、窓周りの収まりやリビング入口の縦軸扉など、ディテールへのこだわりの数々なども今、ややもすると忘れられている建築の本質について考えさせられるものがあります。
見る事が出来て良かったと思う住宅でした。



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(写真左上、小出邸)
パンフレット説明文より」
日本におけるモダニズム運動を主導した建築家堀口捨巳が、ヨーロッパ旅行からの帰国直後に設計した住宅です。当時オランダで流行していたデザインと、日本の伝統的な造形を折衷した造りになっています。文京区西片二丁目/1925年(大正14年)

(写真左中、前川国男自邸(右)と小出邸(左)は西ゾーンに隣接して建てられている)


Dscn5981_320 (写真左下、小金井公園内の紅葉した樹木)

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