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2010年9月13日 (月)

海賊対処法によるソマリア沖船舶護衛その12(8月)---9月16日追記

インド洋給油活動の時と同じように、派遣前には、あれほど大騒ぎしたマスコミが、その後まったく報じなくなった、海賊対処法によるソマリア沖派遣護衛艦の毎月の活動を書いています。(防衛省、国土交通省海事局発表資料による)
   「9月16日追記」

*平成22年8月の海賊対処法による船舶護衛実績(160回護衛~169回護衛の10回)
 護衛した船舶 日本籍船 0隻 
           日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船  18隻
                   合計18隻  1回平均1.8隻
           
               外国籍船 84隻  1回平均8.4隻

Setogiri156_3208月も 海上自衛隊の護衛船団に護衛される日本関係船舶は少なく、平均して1回につき1.8隻でした。
これはあくまで平均ですから、実際には全10回の護衛のうち、日本関係船舶が0隻が1回(第164回)、1隻しか集合しなかったのが3回(162、166、169回)もあります。Makinami112_320
何ゆえに相変わらず護衛する護衛艦よりも、護衛されるべき船舶のほうが少ない状況が続くのか、この事について国に対する注文、要望の多い「日本船主協会」からは、今にいたるまで何の発表もありません。
海上輸送路の安全確保とはいえ、自社の国税負担の軽減策ばかり練る一部大手海運会社の船舶に、1隻あたり2日間の護衛に5000万円以上の税金が投入されているという認識が欠けている気がします。

護衛艦派遣時の想定の2割にも満たない現状は、日本船主協会や国土交通省、防衛省などが想定した船舶数が誇大だった事が考えられるのですが、それにしても2割は少なすぎます。

他に考えられるとしたら、日本関係船舶が韓国、中国などの護衛船団に加わっている、または、護衛なしで航行している事などが挙げられます。
しかし、そうだとするとこれは、護衛艦派遣時の日本関係船舶の実情として、派遣の緊急性を訴えた時の状況から考えると、ちょっとおかしい事になります。
当時のマスコミ報道などを読み直すと、現状との違いが大きいことがわかります。
「やむを得ず護衛される外国船舶の最後尾に、ついて航行している」「夜間、危険な海を灯火を消して高速で危険地帯を脱出している」「ソマリア沖を通過する日本の商船は年間2000隻、早く日本の艦艇の護衛下で、安全な航行が出きるように強く要望する」などなどです。

日本関係船舶の少なさについては、後日検証するとして、8月も海上自衛隊による護衛船団には、最多数の中国の16隻をはじめ、ドイツ7隻、シンガポール6隻など日本関係船舶の5倍ほどになる、多数の外国船舶が加わり護衛されているのが実情です。多くは中国貿易関連船舶です。
前にも書いたように、国際貢献としては評価されるべき日本の護衛活動ですが、「海賊対処法」による護衛艦の活動が1年を過ぎたいま、各国との連携や指揮系統、中国、韓国海軍との交流、CTF151との関連、国際貢献の評価、拡充されつつあるジプチ基地の事な、海賊対処の現状を国民に知らせる時期に来ているような気がします。

(写真上、第6次派遣部隊として、8月末に日本を出港しジプチに向かっている護衛艦156せとぎり)
(写真中、同、護衛艦112まきなみ。両艦とも現在活動中の、護衛艦ゆうぎり、むらさめと交代する)

以下、9月16日追記

(写真下、護衛船団の航路を東方へ200km延長すると発表されている。延伸するのは、波が高く海賊の活動範囲が縮小するモンスーン時期以外(3~5月、9月~11月頃)で、
折木統幕長は
、「延伸で1回の護衛は片道2日から3日程度になり、回数、護衛船舶数は減ることになる」との見通しを示した。

海賊の活動範囲が広がっているとの理由で、
護衛回数が減ると護衛船舶数が減るなどと簡単に言ってくれるが、集合する日本関係船舶への対応や、護衛空白時間が増えるなどの問題が当然生じてくる。
どうも護衛する2隻の護衛艦よりも少ないという、日本関係船舶の減少を隠そうとする意図や、補給艦の派遣なども見え隠れする。

船団の前後を2隻の護衛艦で守る現在の護衛方式を、往路と復路を1隻ずつに別ける船団方式にするなどは、全く検討する気は無いのだろうか。
この件は、今後の護衛状況のなどの推移などを見守る
必要があると思っている。合わせて8月末まで、CTF151(海賊対処各国合同部隊)の司令官を担っていた韓国海軍の活動状況なども書いてみたい。なお、9月1日以降、CTF151の司令官はトルコ海軍が二度目の任についている。
インド洋給油以来、防衛省、海上自衛隊の発表を素直に信じられない癖がついている。---柳瀬川通信:報道部 作山記者)

Somaria

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