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2010年2月28日 (日)

色っぽい石仏のこと

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以前ブログに色っぽいと書いた、この石仏のあった場所をお探しになった方からコメントを頂きましたが、なにぶん年寄りなもので、コメントで返信した以上の記憶が戻りませんので、お詫びに大きな写真を再掲載いたします。
右の頬に欠損が見られますが、実にたおやかな良い表情をされています。
僕は言い訳しますが、決してお胸の大きさがだけが気になって、カメラを向けたのではないのです。あくまで、全体の雰囲気です。---これ嘘でないだよ。(作男)

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2010年2月26日 (金)

子供たちの歓声響く----札幌雪まつりつどーむ会場

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(写真上、大きな雪のすべり台チューブスライダー。高さ8m、長さ80mもありチューブに乗って滑る。子供たちに大人気で、順番待ちの行列が出来ていた。小雪舞い、風もある氷点下8度の気温の中、子供たちは元気だが、見ているほうはとても寒い。)

 
札幌雪まつり見物では、大通会場、すすき野会場を見てから、つどーむ会場まで足を伸ばしました。
会場へは、大通り会場からシャトルバスが運行され、札幌雪まつりの新たな第2回会場として、子供から大人までが雪とふれあうことの出来るコンセプトのもと、多くの市民ボランティアが参加して会場運営に当たっていました。

 つどーむ施設内の屋内スペースでは、会場全体に休憩所が設けられ、飲食ブースや子供たちの遊べるファミリー広場があって賑わっていました。
外にグルメストリートと言う飲食店舗街が作られて、そこで購入したものを、このつどーむ休憩所で食べられます。
「豚志郎」という店のホエー豚を使った豚丼を食べましたが、肉がやわらかくてとてもおいしかったです。

長さ80mもある雪のすべり台、お尻にそりを敷いて大きな弧を描いて滑る長さが30mのわくわくスライダーなど雪と遊ぶ施設は、どれも大きくて、さすが北海道という感じです。

僕たちも、雪の
パークゴルフをしたり、ラフティングボートをスノウモービルが引っ張り、雪原を滑走する「スノーラフト」に乗ったりして、小雪舞う中、結構楽しんできました。
 
(写真下、円周コースが長いので、乗りでのあるスノーラフト)
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2010年2月25日 (木)

氷の像が80基-----札幌雪祭りのすすき野会場

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 (写真上 氷彫刻コンクール、最優秀賞の「神々の戯れ」)
札幌雪祭りでは、大雪像が並ぶ大通会場が脚光をあびていますが、「つどーむ会場」、「すすきの会場」と、他の二つの会場もそれぞれ特徴があり、楽しめました。
その一つ、「すすき野会場」には、通りの真中に大小80基の氷像が並んでいました。
始めてみる毛ガニや鮭などの北の幸を埋め込んだ氷の像には、驚かされましたし、ホテルや旅館の料理人が作った氷像の繊細かつ豪快、その見事な出来栄えと大きさには感動しました。
夜はライトアップされ、昼とは違った雰囲気となるそうですが、夜は大通会場の雪像を見に戻ったので、残念ながら見る事が出来ませんでした。

(写真上、毛がにやイカ、鮭が氷付けになっている氷像)
(写真2枚目、氷彫刻コンクール準優秀作品の「月夜の幻」、実に躍動感在る見事な像だ)
(写真3枚目、子供たちに人気のようだった「お台場ガンダム」)
(写真4枚目、氷の祭典会場入り口付近、南4条通りから南7条通りまでの西4丁目線の市道に氷像が並んでいる)
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2010年2月24日 (水)

冬景色、明治温泉と御射鹿池

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(上の写真 凍った池面に白く雪が積もり、周りの木々の暗さとのコントラストが美しい)
先週の北横岳スノーシュー登山の帰りに、奥蓼科の明治温泉に寄って、温泉巡りの数を稼いできました。
創業120年以上の一軒宿で、雪景色を見ながら鉄分を含むという、やや黄色がかった湯にのんびりと浸かってきました。いい温泉でした。日帰り入浴800円です(写真中)
川沿いの樹木に、水をかけて作った氷柱も、青く輝いて美しい景色でした。(写真下)

近くの御射鹿池は、池の周りの樹木が雪と氷に包まれて、幻想的な美しさを見せてくれました。(写真上)
この池は、四季おりおりに池面にうつる木々が美しく、案内板には東山魁夷画伯の、名画「緑響く」の原風景となった池と書かれていました。
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2010年2月23日 (火)

海賊対処法による船舶護衛その5----中国関係船舶の護衛が増加

マスコミが報じない「海賊対処法」によるソマリア沖派遣護衛艦の毎月の活動報告「その5」です。

*平成22年1月の海賊対処法による船舶護衛実績(93回護衛~102回護衛の10回)

 護衛した船舶 日本籍船 1隻 
           日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船  18隻
                   合計19隻  1回平均1.9隻
           
               外国籍船 63隻  1回平均6.3隻

参考までに、海上警備行動による護衛から、海賊対処法に変わった平成21年7月28日~22年1月末までのデーターを書いておきます。(42回護衛~102回護衛の61回)

 護衛した船舶 日本籍船 4隻 
           日本の船舶運航事業者が運航している外国籍船 140隻
                   合計144隻  1回平均2.4隻
            
               外国籍船 318隻  1回平均5.2隻

昨年12月には、護衛活動開始以来始めて、護衛船団に日本関係船舶が0隻(第86回)、すなわち護衛する船舶が無いという、派遣開始時には想定もしなかった事態が発生しましたが、その後も日本関係船舶の数は増えません。
逆に増えているのが、外国船籍の船です。

 1月は日本関係船舶の3.3倍の63隻にものぼります。
海上自衛隊の護衛船団に、日本関係船舶が派遣時の想定の2割しか集まらず、外国船舶の護衛を受けいれる余裕があるのです。

これは連載の次回報告にて触れますが、2月になってもその状況は変わらず、またも日本関係船舶は0隻なのに(第107回、109回)、中国関係船舶などが18隻といった護衛船団構成が報告されています

ちなみに外国の船舶運航会社のトップは中国で、62隻が護衛されています。
日本の144隻と比較しても、その占める割合は大きく、なお増加の傾向です。
中国の次にドイツ42隻、デンマーク40隻が続きます。

中国がソマリア沖に海軍を派遣すると知って、「海上警備行動」に基ずく護衛艦派遣を急いだ時には、韓国海軍の協力要請打診を、次のように、不可能な実情と論じていたのが嘘のような状況です。

朝日新聞記事(2009年2月9日)記事より

「韓国国防省によれば、ソマリア沖で護衛が必要な韓国の関係船舶は年間150~160隻。
韓国側が韓国人乗組員のいる日本の関係船舶を護衛する代わりに、海自に韓国船の護衛を期待する声もある。

しかし、海自が派遣する護衛艦は2隻で、保護対象に想定している日本関係船舶は少なくとも年間2300隻以上。
新法
(柳瀬川通信:報道部注--海賊対処法)が成立して日本と無関係の外国商船を保護できるようになっても、日本船の護衛で手いっぱいなのが実情だ。」
(牧野愛博=ソウル、石松恒)  <以上朝日新聞より>


「この連載報告は、海上自衛隊の護衛艦が外国の船舶を護衛する事に異議を称えているのではありません。
中止したインド洋給油活動が、多大な国際貢献を謳ったわりには、米軍の後方支援的要素が強かったことに比べたら、護衛活動を評価します。
しかし、P3C哨戒機部隊の派遣については、派遣の前提に疑義があり、そのあたりのことはこの連載中に書くことにします
 


 なぜ、ことさら日本関係船舶の護衛数の少なさを取り上げるかといえば、当初の想定とこうまで違った結果になっている事態に、なんらの検証も無く、なお護衛艦の増派要求が取り上げられる事態を、派遣を急がせ、あれほど大騒ぎしたマスコミ(特に読売、産経、日経新聞等)が沈黙を守っている事に、納得できない思いがあるからです。

 マスコミはインド洋給油でもみられた、最初は煽っておいて、その後の実情を国民に報道しない状況を、このソマリア沖護衛でも繰り返しています。

参照記事
「ソマリア護衛希望2600隻…登録が殺到、調整困難か - (2009年3月14日14時36分 読売新聞)」

「アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、海上警備行動の発令を受けて現地で活動を開始する海上自衛隊の護衛艦による警護を希望する船舶は、約2600隻に上ることがわかった。

 隊列を組んだ船舶の前後を、海上自衛隊の護衛艦2隻が警備にあたる「船団護衛」では、1回あたり何隻まで隊列に加えることができるか現時点ではまだ不明(柳瀬川通信:報道部注 海上自衛隊複数関係者の話では、こんなお粗末なことはありえない。記者の誤解か、無知だとのことです)で、武器使用の問題だけでなく、どれだけの数の船舶を守りきれるのか不安を抱えたままの出発となる。

 護衛艦をソマリア沖に派遣することが決まった今年1月以降、国土交通省海事局に新設された「海賊対策連絡調整室」が、国内の船舶運航事業者や船舶管理会社との調整にあたり、護衛を希望する船舶の登録を求めた結果、2595隻もの登録があった。

 今回の護衛艦による警護の対象となるのは、〈1〉日本籍船〈2〉日本の事業者が運航する船〈3〉日本人が乗船している外国船――の「日本関係船」で、登録のあった隻数のうち、日本関係船は2200隻に上る。

 調整室では、護衛艦が、海賊の警戒にあたるソマリア沖のアデン湾を航行する日程と、警護対象の船舶との待ち合わせ地点の連絡を防衛省から受けたうえで、改めて警護を申請してもらうとしている。

 今回、警護を希望した船舶は、アデン湾を航行する日本関係船の年間隻数にほぼ匹敵する。
単純計算では1日あたり5隻以上が航行することになり、約900キロにも及ぶ海域を警護しながら航行するには、1回あたり2日間かかる見込み。

 警護する隻数は検討中だが、1回に10隻を護衛した場合、往復5日間で計20隻を警護し、4か月間とされる活動期間中に護衛できる商船は約480隻にとどまる。

 調整室の担当者は「ここまで登録が殺到するとは思わなかった。
船舶会社にとって深刻な問題だと改めて思い知らされた」と語り、海自幹部は「大きさも速度も異なる商船団を護衛するのは大変なオペレーション。
細部の調整が必要だ」と話している。」  <以上、読売新聞より>

護衛船団の護衛がこの状況で、次のような護衛艦増加要求の報道記事がありますが、日本船主協会」については、最初から大いなる疑義もありますので、これについてはまた、別途書くことにします。

護衛活動の頻度増加を要望=ソマリア沖海賊対策で前原国交相に-船主協会
2010年1月15日20時16分配信 時事通信

「アフリカ・ソマリア沖の海賊問題で、日本船主協会の宮原耕治会長(日本郵船会長)は15日、前原誠司国土交通相に、現在海上自衛隊の護衛艦などがアデン湾周辺で行っている商船護衛の頻度増加などを要望した。
 
 船主協会によると、護衛は現在、アデン湾内の約900キロを片道2日かけて2隻の護衛艦で守る形で実施されている。
 しかし、最近では、ソマリア東方沖など、アデン湾以外の海域で商船が襲われる事態も急増。
また、各国海軍による警備活動が今後減少する可能性(柳瀬川通信:報道部注 ?? この情報は調べてみましたが、現在のところまったく得られておりません)もあり、季節風がやみ海賊の活動が活発化する3月を前に要望したという。」 

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2010年2月20日 (土)

下川町のジャンパー、がんばれ!----バンクーバー五輪

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連載している「海上自衛隊インド洋給油」最終回分のまとめに時間を取られて、ブログの更新がおろそかになっています。

日本が給油活動から撤退したら、中国が継続するなどと、マスコミの流すいつもの怪しげな情報の信憑性を確かめるべく、まる2日間、まったく無駄な時間を費やしてしまいました。
2007年のテロ対措法期限切れの際にも、まったく同じ情報が流されました。インド洋での日本の存在感喪失と関連付けて、危機感を煽るのは報道の自滅です。
日新聞編集委員の岸井成格さん、信憑性の低い、出所も胡散臭い情報を、テレビで軽軽しく口にしないでいただきたい。

 しかし、そんななかバンクーバー五輪のスキー競技だけは見逃せません。
今朝もテレビで、日本時間20日未明に行われたスキー・ジャンプの個人ラージヒル(ヒルサイズHS=140メートル、K点125メートル)予選を見ました。
ノーマルヒルでは、伊東大貴15位、葛西紀明17位、竹内択34位、栃本翔平37位と日本選手はふるいませんでした。
バンクーバー五輪ジャンプ競技には、北海道下川町ジャンプ少年団出身の葛西、伊東、岡部の3選手が出場しています。
名寄市と下川町には親類も住んでいることもあり、森に囲まれた下川町が僕は好きです。
下川町は人口約3、700人、人口密度は全国でも下から数えて30番目くらいに当たる5.8人/k㎡です。
これではわかり難いかもしれないので、全国人口密度第一位の東京都中野区は20、200人/k㎡と言えばわかってもらえるでしょう。熊のほうが多いのです。(すみません、嘘です)。
以前、自転車で町なかを走ったことがありますが、「あっ、人がいた」と驚くくらい人影が少ない町です。
こんな人口の少ない町から3人ものジャンパーがオリンピックに出場しているのは、確率からみたら驚異的です。
その他、ノルデイック複合にも、加藤大平選手も出場しているのです。

下川町出身の選手にはなんとかラージヒルで、がんばって欲しいと思っているのですが、いかんせん、世界の壁は厚いようです。
ラージヒル予選では葛西紀明がHSを上回る142.5メートルを飛んで予選1位で通過。伊東大貴は139.5メートルを飛んで2位、栃本翔平、竹内択も共にK点越えで楽々予選突破と、華々しく報道されていますが、これは今季ワールドカップの成績で予選を免除された10人のトップジャンパーが除かれているのです。

予選免除の選手は、試技として最後に飛んでいましたが、予選1位の葛西選手がHSを上回っていたので、危険を避けるためスタート地点を階段で4,5段、高さで数メートル下げたのですが、それでも140m近くに着地していました。
この状況からみて、日本時間、明日の未明に行われる決勝では、多分、予選よりスタート地点を下げるでしょうから、それでもHS近くの140mを飛ばないと、メダル獲得は難しいでしょう
(21日朝追記)
 
「決勝では、やはりスタート地点を5段、すなわち2.5m下げたようです。技術とメンタル、経験がものをいうと思いますので日本選手には不利ですが、葛西選手に期待です。」

願わくばメダル、それが駄目でも6位までには入って欲しいと願っています。
がんばれ!、下川町のジャンパー、そして日本ジャンプ陣。

(21日昼追記)

 「おめでとう! 葛西選手が8位入賞。でも、ちょっと残念です。」
「金メダルはシモン・アマン(スイス)が最長不倒の144メートルと138メートルを飛び283.6点で圧勝しました。
2位はアダム・マリシュ(ポーランド)、
3位はグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)
順位はノーマルヒルと同じ顔触れになりました。
これが真の実力というものでしょう。」

「団体戦も厳しい戦いを強いられそうです。今日のジャンプを見る限り、日本のメダルは難しいと思いました。5位以内かと思います。でも何が起こるかわかりません。最後まで応援しています。」



「最後に参考までに、K点とHS(ヒルサイズ)とは。」

K点
とは、ジャンプ台の建築基準点で、ジャンプ台の着地斜面の下部に位置し赤い線が引かれており、この位置を境にして着地滑走路の傾斜曲率(わかりやすく言うと傾斜)が変わる。
K点は、ジャンプ台の着地斜面の下部に位置し赤い線が引かれており、2005年現在の採点法ではK点を飛距離の基準とし、飛距離点は着地地点とK点位置のプラスマイナスで計算する。
着地区域の開始点はP点と呼び、青い線が引かれている。

K点は前述の傾斜路の曲率が着地時に危険が伴なうことから、これ以上飛ぶと危険であるという「極限点」の意味として1972年に日本で開催された札幌オリンピック当時は用いられていた。

競技中においても最も飛距離の長い選手であっても着地地点がK点を超えないように、大会運営者はスタート地点の高さや助走路の長さを調節して設定していた。
その後、滑空中の姿勢を含む滑空技術・着地技術・競技服等が大幅に進歩したことでジャンプ場の完成時に固定されていたK点を越える、いわゆる「k点越え」のジャンプが可能になり、極限点は事実上意味をなさなくなった。

K点までの距離が同じでも、ジャンプ台によって安全に飛べる距離がまちまちだったため、2004~05年シーズンにHSを使うようになった。
同じK点でも、HSが大きければ、より大きなジャンプ台と分かる。
HSが事実上、これ以上飛ぶと危険であるというラインに当たるので、HSを越えた選手が出た場合、競技を続行するかどうかを審判団が協議する。
(以上、フリー百科事典ウイキペディアを参照しました)

バンクーバー五輪公園のジャンプ台のヒルサイズHSは140メートル、K点が125メートルですが、ちなみに日本の札幌の大倉山ジャンプ台はヒルサイズHSが134メートル、K点が120メートルです。

(写真上、先週訪ねた大倉山ジャンプ競技場の一番上から、下を覗きました。山で急斜面の雪壁は体験していますが、ザイル無しでは降りたくないほどの傾斜です。)

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2010年2月17日 (水)

一億円を手中に---重いぞ10kg

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先週の冬の北海道歩き、小樽では、かってこの街が北海道一の商都だった頃、街の中心地であり「北のウォール街」とも呼ばれた地域の歴史的建造物を見て廻りました。

そのうちの一つ、日本銀行旧小樽支店の建物は、現在「金融資料館」となっています。
内部には無料で入館でき、日本銀行のあゆみ、小樽支店の役割、日銀の仕事、金融知識などが学べる資料展示を見て廻ることが出来ます。

僕が興味を引かれたのが、写真の一億円の札束
プラスチックの箱の中に手を入れて、その重さを実感できるようになっています。
1億円の札束など持った事が無かったし、今後もお目にかかる事も絶対に無いだろうから、冥土の土産話にと手を入れて持ち上げてみました。重い!。1億円は約10kgだそうで、ずしりとした重量感がありました。
年末ジャンボで3億円が当たると、この束が3つか!。60リットルザックを担いで受け取りに行くことになるなと思いました。

もう一つ驚いたのが、日銀営業時に使用していた金庫室に積み上げられた札束の山(写真)。
金庫室の設計に係わった事はありますが、実際に40億円の札束とはこんなにかさばるのかと、改めて思い知らされました。
こりゃ駄目だ、我家には、40億円を置くスペースが無いことが良くわかりました。

日本銀行旧小樽支店は明治45年に竣工し、設計者は辰野金吾です。
東京大学工学部の前身である工部大学校造家学科第1期卒業で、多くの建物を設計しましたが、代表作に誰もが知っている赤レンガの東京駅があります。
第1期卒業生は、曾禰達蔵、佐立七次郎、片山東熊など、僅か4人ですが皆、建築家として近代建築草創期に活躍し、小樽でも曾禰が旧三井銀行佐立が旧日本郵船(重要文化財指定)など今に残る名建築を設計しています。

Dscn4986_320写真左上、1億円の札束、プラスチック製の箱に開けられた二つの穴から手を入れて、その重さを体験できる。)
(写真左下、金庫室に置かれた40億円の札束。)
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2010年2月16日 (火)

北横岳の天国と地獄?

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 週末、八ヶ岳の北横岳スノーシュー体験に行ってきました。
僕の冬山時代は、スノーシューなどは勿論存在せず、籐製ワカンジキを付けて、先頭を交代しながらの深雪のつらいラッセルの思い出ばかりです。

当時のワカンジキにも、少し大きめで縦長の平地用と、二つの木製の爪が付いた山岳用がありましたが、僕たちは勿論、登山用具店で販売されていた後者を使っていました。
ワカンジキを履き、腰に尻皮をぶら下げて、そう、猟師さんスタイルでした。

アルミ製のスマートなスノーシューなるものは昨年、友人に誘われて彼から用具も借り、蓼科の林の中を歩いたのが初めての体験でした。
深雪の中をどこでも歩けるし、狐や鹿の足跡を追ったりして、楽しい道具だと感心しました。

そんなわけで僕にとってはスノーシューは今回が2回目の体験なのです。
13日の土曜日に、その友人に誘われてスノーシュウが初めてという仲間も交えての5人パーティで、北八ヶ岳の北横岳を目指しました。ちょっとした冬山登山です。
100人乗りのピラタス蓼科ロープウェイで山頂駅まで、高度差約700メートルを約7分で上ります。
ゴンドラは10分間隔で運転されており、長い行列にスノーシューをぶら下げて並び、20分ほど待たされました。
乗客の殆どは、山頂駅からのスキーコースを下るスキーヤーとボーダーです。スキーヤーに子供たちが多いので驚きました。

駅舎を出ると、視界は30メートルほどで小雪が舞う完全な冬山の景色でした。時折、強い風とともに雪が顔に吹き付けます。寒い、冷たい!。写真上)
楽しくも辛かった若き日の吹雪の山を思い出します。
ともかく行けるところまで、登ってみよう。
簡単に着装できるスノーシューを履いて、坪庭を廻る左ルートから、皆、黙々と足を運びます。
スノーシューを付けていなくても、歩ける雪の硬さですが、スノーシュウの爪を使って上ります。
足が蟹股になるのは、ワカンジキと同じですが、滑らせる感じで、重さは感じません。ガスも湧いて視界はまったく聞かず、近くに見える樹氷の美しい景色を慰めに、ゆっくりと登りました。

悪天候が好転する気配も見えず、スノーシュウの初体験者もいるので、無理をせず北横岳ヒュッテで引き返すことにしました。
スノーシュウ体験には、厳しい気象条件でしたが、それでも下りはワイワイと楽しく歩くことができました。ルートを外して、新雪の中に自分だけのトレースをつける喜びは、スキーと同じです。
ロープウェイ山頂駅に戻る頃には、雪の降りも強くなり視界も殆ど利きません。早々に下りのロープウェイに乗り込み、友人が予約した蓼科のホテルに戻ったのでした。

さて、翌日14日の日曜日は朝から快晴に恵まれ、昨夜降った雪が銀色に輝いていました。絶好の登山日和です。
それならばと、もう一度、ロープウェイで山頂駅に登り、上部の坪庭周りを歩くことにしました。(写真下)

まったく、昨日の荒天が嘘のように、新雪をのせた樹氷の美しい景色が広がり、八ヶ岳、南北アルプスの峯々が真っ白に輝いています。甲斐駒ケ岳の横には、数年前に登った鋸岳のギザギザの稜線が連なっています。
僕たちは、昨日とはまったく違って、快適で歩きやすい雪の坪庭一周のコースを、写真を撮りながら楽しく歩きました。
晴天ながら、気温は昨日より低く、寒暖計はマイナス10度以下を示しています。ザックの中のペットボトルの水が短時間で、凍ってしまいます。

冬山は、天気次第で天国と地獄を味わうことになります。こんどのスノーシュウ体験もそれを実感させられたのです。

北横岳までなら、よほどの降雪の後でも無い限り、スノーシュー無しでも往復できます。
登山靴だけのほうが楽かも知れません。
ただ、新雪の中を自由に歩けそうな感覚は、スノーシュウならではのものです。
アイゼンは殆どの登山者が着装して歩いていますが必要ないでしょう。

このコース、登山者も多く、晴れてさえいれば、楽しい雪山散歩ができますが、ひとたび荒れたら、ルートも迷いやすく、散歩などとはかけ離れた厳しい冬山になります。
スノーシュー初心者の我がパーティ5人は、ちょっぴり苦しみも味わいましたが、それぞれ雪山歩きの楽しさを満喫し、また行こうよと誓ったのでした。(写真は、天国と地獄?)Dscn5062_320 Dscn5053_320 Dscn5063_320 Dscn5071_320 Dscn5073_320 Dscn5076_320 Dscn5080_320

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2010年2月12日 (金)

浮き玉キャンドルが揺れる小樽運河

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北海道の旅の初日は、新千歳空港駅から「快速エアポート」にのり、札幌経由で小雪が舞う小樽駅に到着しました。
小樽には以前一度来たことがありますが、急ぎ旅の途中で、街中をよく見ることができなかったのです。
今回は、かって北海道経済の中心地として、多くの銀行が並び、北のウォール街と呼ばれた街並と、古い石造建築をゆっくり見ようとやって来ました。

ちょうど、札幌雪まつり期間に合わせて「小樽雪あかりの路」という、スノーキャンドルの灯りが市内各所にともるイベントも行われていたので、夜の景色も楽しみだったのです。

ウォール街のことは後日にして、今日は小樽運河の昼と夜の景色をお届けします。(写真上2枚)
着込んだ氷点下20度仕様の防寒具はまったく必要としない、氷点下3,4度程の外気の中、昼とは違い浮き玉キャンドルが水面に揺れる幻想的な運河を見て、柄にも無くロマンチックな雰囲気になりました。
Dscn4995_320写真左、ボランティア手作り、スノーキャンドルのあたたかな灯りが揺れる運河沿いの道)
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2010年2月 9日 (火)

検察とメディアが組めば何でもできる?その3

「検察とメディアが組めば何でもできる?その3」は、週刊朝日の掲載記事にたいして、東京地検よりの抗議文が送付されたことの顛末です。

「週刊朝日の山口一臣編集長が東京地検に反論! ホームページで事実関係を説明」
 山口一臣週刊朝日編集長は6日、同誌ホームページ『談』に「お騒がせして申し訳ありません」というタイトルの文書を発表しました。
文書では、東京地検から「出頭要請」を受けた経緯、3週連続で検察批判特集を組んだ理由、東京地検から抗議を受けた2月12日号の記事の内容に絶対の自信を持っていることなどを説明しています。
また、文書の最後には東京地検の谷川恒太次席検事名で送られてきた抗議文も掲載されていて、それに対しては同誌来週号で上杉隆氏自らが反論を掲載する予定との事です。
山口氏が発表した文書は下記URLから読むことができます。
(当初、週刊朝日への出頭要請と報道されたのは、行き違いによる誤報との事が書かれていますが、朝日新聞が東京地検との協議で、出頭要請を取り消させたとの噂も流布しています。)

 http://www.wa-dan.com/yamaguchi/ 東京地検からの出頭要請?の詳細

*引き続き、「検察とメディアが組めば何でもできる?その4」も書きます。
そのほか、産経新聞が「日本が撤退すれば、中国が給油を継続する意思」を見せたとの、かなり怪しい憶測記事がネットで書かれた「海上自衛隊インド洋給油その23」(2009年12月と2010年1月)と、このところ日本関係船舶の護衛が、1回の護衛船団に僅か1隻ということも多くなったソマリア沖の船舶護衛記事「海賊対処法による船舶護衛その5」も書く予定です。

「今日から3日ほど、北海道取材のためブログを休みます。戻りましたら冬の小樽、札幌の様子などを書きます」

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2010年2月 8日 (月)

検察とメディアが組めば何でもできる?その2

「小沢幹事長不起訴」で、今度は各メディアとも、横並び「世論調査」に作戦を変え、小沢幹事長への追求の手を緩めません。併せて鳩山首相の偽装献金問題にもスポットが当たるような番組作りにも余念がありません。
見出しは全て「小沢幹事長、不起訴でも辞任を○○%」「内閣支持○○%」

なんと同じ日に三紙が一面トップを世論調査記事での大見出し。
*それでは負けじと、ここでも世論調査
「あなたはこの小沢幹事長、民主党政権を標的とした世論調査をどう思いますか?」

*あまりに意図的で、裏に世論誘導がちらつくので好ましくないので支持しない。  72

*国民の関心を調査するには、世論を喚起するタイミングの良い調査だと思うので支持する 18

*あまりにくだらないので、どちらともいえない。  
10

さて、「検察とメディアが組めば何でもできる?その2」は、検察とメディアを考察した記事を、岩上安身氏のブログから、元検事の郷原信郎弁護士の記事を転載いたします。
なおこの記事は、転載が許可されています。

「岩上安身氏のオフィシャルホームページより」
 
 政治. Twitterをご覧になっていただいている方々は、事情を御存じだと思いますが、今日、夕方に流れた「石川知裕容疑者、4億円の虚偽記載について、事前に小沢一郎民主党幹事長に了承を得ていた」という速報が流れました。

このケースの「異様さ」は、機会あるたびに指摘してきましたが、見込み捜査、別件捜査を重ねる、検察の強引な捜査手法も万代ながら、検察からのリーク情報を無批判に垂れ流す新聞・テレビなどの主要マスコミの一方的な報道ぶりにも、大きな問題があります。

検察は、小沢氏について、何の被疑事実で捜査しているのか、公式の会見も発表も説明も、一度も行っていないにもかかわらず、連日、主要メディアが足並みを揃えて、微に入り細にわたり、小沢氏に関する「疑惑」が報じられている状況は、常軌を逸していると言わざるをえません。

小沢氏を、政治家として支持するか、否か、あるいは、人間として好きか、嫌いか、などということには一切関係なく、これは「推定無罪」の原則も、冤罪可能性も考慮に入れない、メディアスクラムであると考えます。

検察の権力と一体化したメディアの権力の「暴走」は、大げさではなく、法治国家の基盤を破壊する暴挙だと言わなくてはなりません。

一部では、これは単なる司法の暴走ではなくて、誰がこの国の権力者なのかを思い知らせるための、むきだしの権力闘争なのだ、という観測も広がっています。
仮にそうであるとすれば、実に愚かしい、国民不在の身勝手な争いと言うしかありません。

この問題について、かねてより、検察の強硬な捜査手法を批判している、元検事の郷原信郎弁護士に緊急取材をしました。

今のメディア状況では、バランスのとれた報道や論評は期待できないことから、できるだけ多くの方々に、検察リーク情報に染まった主要マスコミの報道とは一線を画す、別の視点からの分析にも耳を傾けていただきたいと考え、郷原弁護士の了解を得て、テキストのコピー・転載自由といたします。
できるだけ多くの方々に、読んでいただきたいと思います。

TEXT1の「石川議員の釈放要求を国会で決議せよ~民主党政権VS検察・マスコミ連合軍の最終対決」と題したテキストは、今日、私が直接取材し、まとめたテキストに郷原弁護士が推敲を入れ、まとめたものです。

TEXT2の「検察主義の国会議員逮捕」は、昨日(1月19日)の毎日新聞夕刊に寄稿した元の原稿です。掲載原稿とやや異なりますが、こちらがオリジナルのテキストです。

そして、もっとも長文のTEXT3「小沢VS検察」ではなく、『石川議員逮捕』こそが最大の問題」は、まだ未発表の未定稿です。

TEXT1
「石川議員の釈放要求を国会で決議せよ~民主党政権VS検察・マスコミ連合軍の最終対決」

 今日の夕方、15日に逮捕された石川知裕議員が、政治資金収支報告書に4億円の記載を年度をずらして記載した虚偽記載について、事前に小沢一郎民主党幹事長に了承を得ていた、という内容の供述を行ったと、一部で報じられました。
これをもって、検察が、小沢氏への逮捕に踏み切るかどうかですが、私は、検察が小沢氏逮捕まで考えている可能性は十分あると思います。
もうここまできたら、いくしかないと、検察幹部は腹を決めているのかもしれません。

 昨日(1月19日)の、毎日新聞の夕刊にも談話形式で原稿を出しましたが、そこでも述べたことですけど、水谷建設から5000万円の裏金が支払われたという、水谷建設元幹部の証言には信用性に疑問があり、それで公判を維持してゆくのは、まず無理です。
公判には耐えられません。

 この元幹部の贈賄容疑で立件された佐藤栄佐久前福島県知事の汚職事件の控訴審判決で、「賄賂性はゼロ」と断定され、無罪に近い司法判断が下されています。
また、この幹部は実刑判決を受けて受刑中であることを考えると、仮釈放欲しさに検察に迎合する可能性があり、この証言を持って、あっせん収賄の核心の証拠とするのは、危険すぎます。

 もともとのシナリオは、4億円というお金がやましいお金であり、それを隠すために虚偽記載が行われた、というものだったはずです。
そのシナリオがあるからこそ、マスコミ各社も、ここまで検察に引っ張られてきたはずです。
小沢氏が、ゼネコンなどから裏金をもらったというなら、強硬な捜査を行うのもやむをえないという考え方ですが、それも、あっせん収賄も、談合も、脱税も立件が難しいとなると、このまま無批判に検察に従っていって、いいのでしょうか。

 おそらく検察は、悪質性が高い容疑で小沢氏を立件することはできず、結局、4億円の不記載(記載すべき年度に記載しなかったこと)で、立件するしかない。
しかしそれは無謀な話です。形式犯にすぎません。
たしかに虚偽記載は、最高刑は禁錮5年ですが、その中にはきわめて軽微な、処罰しづらいささいな金額のものも含まれます。
たとえば1万円、2万円程度の金額の「虚偽記載」でも、法定刑としては「最高禁錮5年」なのです。
その中で、どの程度の重さに該当するかは、また別の問題です。

 今回は、4億円と、額面の金額は大きくても、不動産を買うためのお金を建て替えであったら、極めて軽微である、と言えます。

 軽い罪でも、禁固5年程度の罰が設けられているものは他にも少なくないのであり、法定刑をそのまま額面通りに適応するべきものではありません。
量刑というのは、法的な常識というものが働くものであり、ここまで強硬な捜査を行って、重い量刑を課すほどの悪質性の高い犯罪とはいえません。

 そもそも、現職の国会議員である石川議員の身柄を、国会の開会直前に、この程度の軽微な罪状で、拘束すること自体が不当です。
検察は、どうかしている。身柄を拘束されて検察の取り調べを受ければ、石川議員でも誰でも、「小沢氏の承諾を得て記載した」と言わされますよ。
わけもないことです。取調室の中で、そう言わされている石川さんは、それがどういう意味をもつか、よく理解できていないでしょう。

 こんな無茶な捜査で、国会議員を逮捕し、さらには与党の幹事長という要職にある人物まで逮捕しようとするなど、本当なら考えられません。
「狂気」としか言いようがない。

 国会議員は、国会の会期中は不逮捕特権があります。
逮捕するには、国会の許諾が必要になります。
石川議員は、国会の会期前だったので、不逮捕特権がなく、逮捕されてしまいましたが、衆議院において釈放要求が議決されれば、検察は石川議員の身柄を釈放しなくてはなりません。
そのうえで、石川議員自身は説明責任を果たすと同時に、国会で身柄拘束相当の罪なのかどうか、衆院で議論すればいいのです。

 その次の段階として、検察があくまで強硬に、小沢氏を逮捕しようとするなら、国会に許諾請求することになりますが、民主党が多数を占める国会では、この請求は認められないでしょう。
しかし、国会が閉幕すると、会期外になりますので、不逮捕特権がなくなります。
もし、会期が終わってから以降に小沢氏を逮捕しようとするなら、最終的には、指揮権の発動も考えらえます。
そうなると、民主党中心の政権と、検察・マスコミ連合軍との、最終的な全面対決になるでしょう。

 この問題は、小沢氏や石川氏だけの問題ではすみません。
もし、検察・マスコミ連合軍が勝ったとしたら、今後、誰でも軽微な形式犯で逮捕・起訴できることになります。
どんな国会議員でも、検察が目をつけたら、必ず逮捕されることになりますし、身分が保障されている国会議員ですら、そうであるなら、一般の国民はいかようにでもなります。
そうなったら、本当に民主主義社会の崩壊となります。

 最後は、世論次第だと思います。
国民の意志で決まるのです。その点では新聞・テレビなどのマスコミが追随してきている検察が、現状ではかなり有利です。
ただ、私は常識的にこんな検察の「暴走」は、さすがにマスコミも支持しないのでは、と思っていますが、こればかりはどうなるか、私にもわかりません。

 世論を形成するのはマスコミの影響が大きいものですが、こういう状況ですから、私のような意見が反映されなくなる可能性はありえます。
多くの国民の皆さんに元検事であり、弁護士である私の意見も広く読んでもらって参考にしてもらい、考えてもらいたいと思います


TEXT2
「検察とマスコミは、すみやかに「正常化」を~郷原信郎弁護士緊急取材2」

「検察主義の国会議員逮捕」    名城大学教授・弁護士 郷原信郎

 小沢一郎・民主党幹事長が16日の党大会で行った事件の説明だけでは、疑惑が晴れたとは言い難い。
小沢氏は、土地購入資金は土地購入の約6年前に信託銀行から引き出して自宅に保管していた父親の遺産と説明しが、遺産相続のこと、相続後の経過、現金化した目的などもっと詳しく説明しなければ、国民が納得できる説明とは言えない。

 一方で、現職の国会議員を国会召集の3日前に逮捕した検察の捜査の方にも大きな問題がある。
小沢氏が自宅を購入した4億円の出所に問題があるという報道があるが、収入・支出の総額が過少だったというだけで、具体的にいかなる支出・収入が記載されていなかったのかが特定されていない。疑われている事実を特定すらしないようなでは、国会議員の逮捕許諾請求は困難だったと思われる。

 代表者の政治家による資金団体の経費の立て替えなどをどこまで収支報告書に記載するかで、収入・支出の総額はいかようにも変わり得る。
その処理方法の話を収入・支出の総額の虚偽記入だとして国会議員を逮捕できるとすれば、検察はどんな政治家も逮捕できることになる。
それは、検察が国会以上の強大な政治的権力を持つことになり、民主主義の崩壊を招きかねない。

 そもそも職務権限や時効の問題があって、収賄、談合、脱税など政治資金規正法以外での立件は考えにくい。
水谷建設が国発注のダムの工事受注の謝礼として5000万円を小沢氏側に渡したと社長が供述していると報道されており、それが今後の捜査の最大のポイントになっているようだが、その社長の贈賄供述で立件された佐藤前福島県知事の汚職事件の控訴審判決で「賄賂額はゼロ」とする実質的に無罪に近い判断が示されている。
また、脱税で実刑判決を受けて受刑中であること、仮釈放欲しさに検察に迎合する動機も十分にあることなどから今回の一連の事件の核心の供述として扱うのは危険だ。

http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_230.html


TEXT3
「検察とマスコミは、すみやかに「正常化」を~郷原信郎弁護士緊急取材3」

「小沢VS検察」ではなく「石川議員逮捕」こそが最大の問題 」
                         名城大学教授・弁護士 郷原信郎

 2010年1月15日午後10時、北海道11区選出の石川知裕衆議院議員は、東京地検特捜部に逮捕された。第174回通常国会開会の3日前だった。

戦後日本で初めて、国民の選択によって、民主党中心の連立政権が誕生し、政務三役への権限の集中、官僚答弁の禁止など従来の官僚主導から政治主導へ中央省庁が大きく改革された。
従来、官僚だけで密室で行われていた予算編成も、事業仕分けという形で、公開の場で市民の参加の下で行われ、1兆8000億円に上る無駄の削減が行われるなど、日本の政治に劇的な変化が起きた。
しかし、それによって編成された予算を審議する場である通常国会に、石川議員が北海道11区の有権者の代表として参加することはできなくなった。

国会議員には憲法によって不逮捕特権が与えられており、会期中は議院の許諾がなければ逮捕されない。
会期外で逮捕された場合でも、議院の釈放要求決議あれば釈放される。

それだけに、従来から検察は国会議員の逮捕については慎重な取り扱いをしてきた。
政治とカネを巡る問題では1976年のロッキード事件での田中角栄衆議院議員の逮捕以降、10年にわたって国会議員の摘発はなく、久々の国会議員の収賄事件となった1986年の撚糸工連事件、1988年の砂利船汚職事件でも、逮捕は見送られ、任意聴取の後在宅起訴された。
そして、8年後の1994年にゼネコン汚職事件で中村喜四郎衆議院議員が逮捕許諾請求の上逮捕されてから、5人の国会議員が逮捕されたが、いずれも、罪名は収賄か、又は裏献金の不記載等の重大・悪質な政治資金規正法違反事件だった。

ところが、今回、石川議員は、前回の選挙で衆議院議員になる前に民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の会計担当者をしていた当時の政治資金の処理手続に関する容疑で、通常国会の開会の3日前という時期に逮捕された。

そのような捜査手法が許されるのか、国会議員の活動に対する検察の介入の是非という観点から徹底的に議論されるのが当然であろう。
しかし、マスコミの報道では、「石川議員の逮捕」の是非の問題はほとんど取り上げられず、小沢氏側が「検察と闘っていく」という姿勢をとっていること、鳩山首相を含め民主党がそのような小沢氏を支持していることの是非ばかりが取り上げられ、国民の関心も、小沢氏の聴取がいつ行われるのか、検察は小沢氏を逮捕するのか、などの点に集中している。
今回の容疑事実は、現職の国会議員を国会開会直前に逮捕することを正当化するほどの重大なものなのか。
翌日の取調べを待たないで逮捕する事情があったのか、逮捕容疑と逮捕に至る経過を見ると、そこには、重大な問題が浮かび上がってくる。

まず、石川議員の逮捕容疑は、裁判官が発した逮捕状では、平成16年分の政治資金収支報告書の「収入総額」を4億円過少に、「支出総額」を3億5200万円過大に記入した虚偽記入の事実だ。

政治資金規正法では、25条1項2号で政治資金収支報告書に「記載すべき事項を記載しなかった者」、3号で「虚偽の記入をした者」を罰則の対象としている。「収入総額」「支出総額」の欄は、その年の収入と支出を合計したものであり、記載すべき政治献金の収入が記載されていなかったとか、架空の経費が記載されていた事実があれば、それに伴って収入や支出の総額が実際とは違うものになるのは当然だ。
収入について過少に報告したということであれば、問題なのは、政治献金等の具体的な収入の記載が行われなかったことや実際より少なく記載されたという問題であって、収入総額の過少というのは、それに伴って当然生じるものに過ぎない。

ところが、今回の石川議員の逮捕の容疑となった被疑事実は、どのような収入・支出が不記載だったのかを特定しないで、全体として収入総額・支出総額が過少だったという政治資金規正法25条1項3号の虚偽記入の事実だけだ。
要するに、石川議員が、政治資金収支報告書にどのような事項を記載しなかったのか、どのような不正を行ったのかは、逮捕事実では明らかにされていない。
脱税の問題で言えば、どのような収入を隠したのか、どのような支出を架空に計上したのか、というのが犯罪事実の中心のはずなのに、そこが明らかにされないまま、収入の合計金額を少なく申告した、ということだけで逮捕されたようなものだ。

資金管理団体は政治家にとって「政治資金の財布」の役割を果たすものだ。
自らの資金管理団体の人件費、事務所費等の経費が不足すれば、代表者の政治家が立て替えるのは当然だ。
このような立て替えやその返済も、政治資金規正法上の「収入及び支出」に当たると考え、すべて収支報告書に記載しなければならないとすると、立替えが多い政治家の「収入総額」「支出総額」の記載は、実際の政治活動に係る収支を反映しないものとなる。
それが、果たして、「政治活動が誰から、どの企業・団体から資金提供によって賄われ、それがどのように使われているのか」、を国民にありのままに開示されることを目的とする政治資金規正法の趣旨に沿うものであろうか。

政治家との間の立て替え、返済をどこまで収支報告書に記載するかで、いかようにも変わり得る「収入・支出の総額」についての虚偽記入で国会議員を逮捕できるとすれば、検察はどんな政治家も逮捕できることになる。
それは、検察が国会以上の強大な政治的権力を持つことになり、民主主義の崩壊を招きかねない。

しかも、さらに問題なのは、石川議員の逮捕事実がそのように不特定なものであることが新聞等ではまったく報じられていないことだ。
ほとんどの新聞が、石川議員の逮捕について、見出しでは「4億円不記載」、記事では「4億円の収入と土地代金の支出を収支報告書に記載しなかった」などと、明かに25条1項2号の「不記載罪」の事実であるように書かれていることだ。
実際には収入総額・支出総額の過少記載が逮捕事実なのに、なぜ4億円の「不記載」が逮捕事実のように報じられるのか。逮捕時の検察側の説明が、司法クラブの記者だけを集めて行われ、会見者である地検幹部の発言を直接見ることも聞くことができないので、まったく不明だ。

今回、石川議員は、なぜ逮捕されたのかということを判断する上で最も重要な逮捕事実すら、国民に正確に伝えられないまま、身柄を拘束され、通常国会への出席を阻まれた。国会会期中であれば、国会議員の逮捕には逮捕許諾請求が必要となる。
その場合、逮捕の容疑となった事実が具体的に特定され、明確な理由が示されない限り、許諾請求をすることはあり得なかったはずだ。
今回のような容疑事実では許諾請求など到底できないので、国会開会直前に逮捕したのではないかと思わざるをえない。

石川議員の逮捕前から行われている本件に関連する報道の中によると、今回の捜査の対象になっている中心的な事実は、水谷建設が国発注のダムの工事受注の謝礼として5000万円を小沢氏側に渡したと社長が供述していることのようだ。
しかし、その事実が今回の陸山会をめぐる疑惑の核心であり、石川議員の逮捕もその事実の解明が目的だというのであれば、それが逮捕事実として明示されるのが当然である。
それが行われず、収入総額の過少記載などという不特定の事実で逮捕されたのは、検察当局も、この5000の裏献金についての水谷建設の社長の供述の信用性を疑問視していて、その事実の立件は困難と考えているからではないか。

供述の信用性に関する重要な問題の一つは、同社長の贈賄供述で立件された佐藤前福島県知事の汚職事件の判決の認定だ。
知事の弟が経営する会社の所有する土地を時価より1億7000万円高く購入して「1億7000万円」の賄賂を供与したという事実で現職の知事が逮捕・起訴されたが、一審判決で賄賂額は7000万円に削られ、控訴審判決では「賄賂額はゼロ」という実質的に無罪に近い判断が示された。
また、同社長が脱税で実刑判決を受けて受刑中であることからすると、仮釈放欲しさに検察に迎合する動機も十分にある。これらは同社長の供述の信用性に重大な問題があることを示すものであり、その供述を今回の一連の事件の核心的供述として扱うのは極めて危険だ。

もう一つの問題は、通常国会開会の3日前の夜に石川議員らを急遽逮捕する理由があったのか否かである。
「石川議員の自殺の恐れがあった」「任意聴取を拒否した」などと報道されているが、これらはまったく事実とは異なる。

石川氏を支援していたフォーラム神保町の緊急シンポジウムでの佐藤優氏の発言によると、石川氏は、1月14日に東京地検の任意聴取を受け、その夜は同じ北海道選出の衆議院議員の松木謙公氏の自宅に宿泊し、翌日も、佐藤氏と電話で連絡をとり、長時間にわたって話していたが、そのときの様子は至って元気であり、自殺の恐れなどまったくなかったとのことだ。
また、次の聴取も翌日の午後1時から予定されており、聴取を拒否するつもりもまったくなかった。
ところが、15日の夕刻になって、東京地検から午後8時に出頭するよう要請があり、その要請に応じて出頭したところ午後10時に逮捕された。

このような経過から考えて、通常国会開会の直前に石川議員を逮捕する実質的な理由があったとは到底思えない。
小沢氏の元秘書の逮捕を世の中に的にアピールし、今回の事件に対する国民の印象を小沢氏や石川議員の犯罪事実が明白であるように印象づけることが目的であったとすると、日本の民主主義を根底から揺るがす暴挙だと言わざるを得ない。

しかし、一方で、検察との全面対決の姿勢を示している小沢一郎氏の側も、土地代金に充てたとされる4億円の資金の出所がマスコミ報道で問題にされ、国民に疑惑をもたれていたのであるから、もっと早い段階で十分な説明を行うべきであった。
今回の検察の捜査が、その4億円についての疑惑を追い風に行われていることを考えれば、小沢氏は、まったくやましいことはないというのであれば、この疑惑について国民に対して納得できる説明を行って、異常な事態を一刻も早く収束させるべきだ。

今、日本の議会制民主主義は重大な危機にさらされている。
何より重要なことは、「小沢VS検察」というような構図に惑わされることなく、現職の国会議員が通常国会開会の3日前の逮捕という現実に起きた問題について、それがいかなる事実によるもので、どういう理由があったのかについて真相を明らかにすることだ。http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_231.html 

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検察とメディアが組めば何でもできる?その1

 民主党小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件の報道を、この2ヶ月間しっかりと見てきました。

僕はこれを、どんなに
客観的にみても検察の捜査と、それを連日大きく伝える、新聞、テレビ、雑誌の報道振りは、こんなことが許されるのだろうか、過去にも前例の無い異常な事がとしか思えませんでした。

小沢氏が不起訴になったとたん、検察から故意に流された情報としか考えられなかった、関係者からの話が消えて、静かになった新聞、テレビの状況を見るにつけ、今日の表題に書いた
「検察とメディアが組むと何でも出来る?」を思わずにはいられません。

メディアは、
戦時中の大本営発表の、真実とかけ離れた情報や、政府、軍におもねるかの如き、虚構と疑惑の報道を国民に押し付けた事、菅谷さん事件、松本サリン事件などで犯した報道側の過ちを反省し、繰り返さないと誓ったはずです。
しかし、事件の性質は違えどもまた、同じ過ちを繰り返しているとしか思えません。

時を同じくして、戦時下最大の言論弾圧事件とされる
「横浜事件」が、「特高警察による暴力的な捜査から始まり(神奈川県警特高課が治安維持法違反容疑で逮捕した約60人のうち、4人が獄死している)司法関係による事件の追認によって完結したものと評価できる。」として横浜地裁が元被告の5人の遺族に対し、実質無罪の判決を出しました。
さらに
「警察や検察、裁判の各機関の故意、過失は重大」と司法の責任まで述べています。

今回の小沢幹事長に対する検察の捜査について、さまざまな意見があります。それはいつも書いていますが、「相容れない二つの意見は、交わることなく続く」に尽きるとおもいます。

しかし、小沢幹事長の資金にまつわる事件は、横浜事件のような言論統制下ではない現代において、検察が正しいとする一方的な報道が、メディアにより世論誘導の形で流される続けた事に危機感を感じるのです。

もっと大きな軍事的な紛争などの事件が起きたときなど、メディアはどんな対応をみせるのか、心配でなりません。

検察側の捜査は、西松建設事件に始まり、途中、鳩山首相の資金管理団体の偽装献金事件に方向転換した事もあり、民主党狙いも視野に入れての小沢幹事長に対する執拗な取組みは、報道の過熱振りとあわせて尋常ではありません。


検察は国民に政治的意図ありと憶測されるのは心外だそうですが、今や、憶測を生むなどの判断レベルでないことを知るべきです。
検察特捜部の存在や、検察官の資質まで疑われる事態を招いているのです。

3年余の長きにわたる捜査の経費が20億円以上とも伝えられますが、その間捜査したはずの、防衛装備品を巡る防衛省の汚職事件などは、事件の悪質性は小沢事件の非ではありません。
しかし、陰で動いた怪しげな利権に絡む自民党政治家などの解明もされることなく1次官の悪行で終わらせました。報道も「限りなく黒に近い」などの表現を目にする事はありませんでした。

しかし、新聞、テレビ、雑誌の、首を傾げざるを得ない報道や、度重なる世論調査報告に焦燥感がつのるなか、僕が救われたのは、ネット上に流れる情報によるものでした。

検察庁、新聞社、放送局などに対する報道不信の抗議電話などが、多かったのは、このネット上を駆け巡った情報の多さによるものと思っています。

今更言うまでもない、
産経新聞、読売新聞などは論外として、他の新聞、テレビ局なども、小沢幹事長事件だけでなく、政権交代が選挙による国民の民意だった事を忘れたかのように、民主党攻撃に走るのは、その先に何を見つめているのでしょうか。

沖縄普天間飛行場の移設問題については、先日少し書かせてもらいましたが、今後もメディアの報道姿勢について書いていきたいと思っています。

小沢幹事長事件の、検察とメディアについては、多くの方が真摯に書いていますので、いまさら僕などが書くまでもないのですが、
僕自身の頭の整理のため、そして過去の報道に対して検証し、反省する事は絶対に無いメディアに対抗するために、幾つかの記事を、転載させていただきます。

最終的には、多くの虚構と疑惑を垂れ流すメディアに対して、自分で取捨選択し考えて真実を見つけだしていかねばならないと思っています。

産経新聞などが、米国内での会議の状況や、メディアの報道を翻訳する際に、嘘の情報を書いたり、原文と照合する国民は少ないだろうと、意図的省略、意図的誤訳を繰り返しても、それは必ず新聞社の存続に関わる負の打撃となって、自身に戻っていくことを数年のうちに実感することでしょう。

先ず、最初に検察とメディアの関係について、多くの批判が寄せられた事に対する、新聞報道の真実を伝える意図で書かれた、東京新聞の
「リーク批判に答えて」なる記事を転載しておきます。
残念ながら、同じ記事が短時間のうちに各社一斉に報じられる矛盾、司法記者クラブの存在などには全く触れられず、本質的な疑問にはなんら答えていません。
同じ意図で、産経新聞が書いていますが、検察と記者クラブの関係の本質を明かすことなく、記者の取材の苦労と、検察関係者の表情から情報を読み取るなど、読むに耐えない論旨ですから、まったく無視させていただきます。


東京新聞 2010年1月31日 朝刊

リーク批判』に答えて 社会部長・佐藤敦

小沢一郎民主党幹事長の秘書らが逮捕された政治資金規正法違反事件をめぐり、これまでにないほどの報道への批判や疑問の声が続いています。
「検察からのリークによって、小沢氏に不利な、一方的な報道がなされているのではないか」というものです。

「検察リーク」の批判は、自民党政権時代の疑獄事件の際にも、同党側から上がっていました。
今回の特徴は、かつて「政治とカネ」について厳しい論陣を張ってきた識者、ジャーナリストたちからも同様の批判が聞かれることです。

情報漏えいを意味する「リーク」という言葉の使われ方はややあいまいで、論者によって少しずつ異なっているようにも思えます。
ここでは「政治的な意図を持った情報操作のための秘密漏えい」という意味で使い、批判に答えたいと思います。
「国民が選挙で選んだ新政権を検察がつぶそうとし、報道がその片棒を担いでいる」と考えている方が、少なからずいるためです。

誤解を恐れずに言えば、検察や警察の捜査情報に限らず、官公庁を取材する新聞記者の仕事は、公務員法の「守秘義務」との闘いです。
関係者への夜回り朝回りによって、公の発表文にはないニュースを追います。役所にとって都合のいい情報ではなく、隠そうとされた情報や事実にこそ、国民が知るべきものがあるからです。

こうした取材を、最高裁は「手段や方法が適切である限り、メディアの正当な業務行為」と認めています。「知る権利」の保障こそ民主主義の根幹だからです。

しかし、そうして集めた情報の中にすら、ある意図を持って流されたものがあることを、私たちは経験的に知っています。
インターネットの時代になってもなお、新聞やテレビは世論形成に大きな影響力を持つメディアであることに変わりはありません。
時には相手の懐に飛び込むような取材が必要になる場合もあります。その意味で私たちメディアは、常に「情報操作」に利用される危険と隣り合わせにいると言ってもいいと思います。
そして、そのわなに陥らないためには、多角的な取材を重ねるほかなく、記者たちは毎日、その努力を続けています。

強制力を持って犯罪捜査にかかわる検察庁が、私たちの重要な取材先であることは間違いありません。
しかし、捜査の密行性を何よりも重視する検察は、メディアにとって最も取材が困難な官庁の一つです。
検察にとって、法と証拠に基づいて犯罪が立証できるかどうかがすべてであり、捜査情報の漏えいは証拠隠滅などにつながる「百害あって一利もない」ものだからです。

私たちは、検察捜査に誤りがないとは思っていません。
足利事件の菅家利和さんの冤罪(えんざい)では、捜査情報に依拠して菅家さんを犯人と決め付けてきた報道を率直に反省し、その繰り返しはしまいと肝に銘じています。

しかし、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる疑惑は、日本の最高実力者となった人物の周辺で起きたことです。
断片的な捜査情報を積み重ね、多くの関係者に当たり、資料を収集し、そこから導き出される事実を正確に速く伝えることは、報道機関としての使命にほかなりません。
一本の原稿は、こうした調査報道の手法を用いた取材と、捜査情報を重ね合わせながら作られます。
そのために各地に派遣した記者たちが、この現在も取材を続けています。

政治資金収支報告書は、政治家が一年間の政治資金の出入りを国民の前に明らかにする約束状です。
意図的な虚偽記入があったとするなら、決して「形式犯」として看過できるものではありません。そこに闇のゼネコンマネーが含まれている疑いがあるなら、なおさらです。

虚偽記入への小沢氏本人の関与の有無を調べる特捜部の捜査は続いています。ロッキード事件、リクルート事件、ゼネコン汚職と自民党政権時代、政界疑獄が起きるたびに、私たちはその取材に全力を注いできました。
政権が代わっても、私たちの取材は変わりません

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2010年2月 5日 (金)

いくらなんでも安すぎるツアー---5日間で29,800円

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「おっ」ついに柳瀬川通信宣伝広告を載せないとやっていけなくなったか!誇り高き報道部も、どこぞの毎日新聞新聞と同じで、紐付きになったか。宗教団体か。
「違います、違います。」

取り込んだパンフレットの写真が大きすぎました!
でも、これは宣伝ではありません。
安い旅行ツアーのチラシには慣れていても、昨日、送られてきた阪急交通社のこのコースにはびっくる一気飲み(パクルナ。きっこさんにしかられるぞ)

「道東美人の湯」「温根湯温泉5日間」「どの日に行っても5日間で29,800円」
「4泊11回お食事付、朝食4回、昼食3回、夕食4回」「ご宿泊ホテル 四季平安の館」

またおらを湯治に連れてってくれるだかと、覗き込んだ作男さんもびっくり
「これさ、温根湯温泉ちゅうのは北海道だべ。なんと、飛行機で行くだか。」
「そうみたい。羽田から女満別空港まで飛んで、そこから送迎バスでホテルまで送ってくれる。前に流氷を見に行った時使った飛行場だよ。寒かったね。」
「おら、あん時は連れて行ってもらえなかっただよ。いまでもちょっぴり恨んでいるだよ。だども、これさ飛行機代は別だべか。」
「いや、羽田と女満別の往復航空券が、付いているよ。」
「おら、去年、山仕事に呼ばれて利尻島まで、飛行機で行っただよ。片道2万円以上かかっただ。これさ、飛行機代とホテル代が幾らづつだべ。」
「まったく、作ちゃの言うとおりさ。29,800円をどう割り振るんだろう。ホテルの食事付の宿泊料が、一泊6000円としたら、4泊で24,000円だよ。」
「あと、5,800円しか残らないべ。飛行機代が片道2,900円だべか。」
「いくらなんでも、女満別まで2,900円じゃないだろう。」「普通、飛行機運賃は幾らだべ。」
「エア・ドウーの女満別までの通常運賃は約3万円、28日前割引でも13000円くらいする。」「往復かね?」
「いいや、片道だべさ。あれ、おら、じゃない僕まで言葉がおかしくなってきた。」
「そんじゃあ、宿代を3食付で4,500円にして、4日間で18,000円、これで運転手さんにはすまねえだども、送迎バスもつけて貰うだよ。飛行機代が11,800円残るだよ。」
3食付で、一泊4,500円で引き受けてくれるだろうか?」
「せんべい布団に寝て、朝はコッペパンと水、昼はおにぎり2個、夜はうどんだべか。」
「まさか、ここに夕食のちゃんこなべ膳の写真が出ているよ。」
「一回だけは食べさせてくれるのかもしんね。」
「しかし、どう考えても29,800円では、割り振れそうもないね。」
「だども、この会社の儲けはどうするだよ。」
「そうだ、忘れていた。阪急交通社も利益を出さないといけないんだ。」
ぼらんちゅあかもしんねえ。」
「いつもお世話になっているお客様にかい。まさかね。利益分を20パーセント引くと、残りは23,840円しかないよ。」
「飛行機代が往復10,000円、宿が4泊で13,840円、これじゃ、きっと布団も、寝巻きもシーツも無いだよ。スリッパも無いな。ウオッシュレットは無理だべ。トイレットペーパーも持ってくだな。」
「ホテルだから、きっとベットだよ。」
「暖房が入らない部屋だべ。」
「冬の北海道だよ。寒そうだね。作ちゃん、これ行くかい。100湯めぐりの温泉がひとつ増えるよ。お金だすよ。」
「うんにゃ、遠慮するだよ。飛行機では、すちゅわーですさんが、「あの人たち、やーね、5000円で乗ってるのよ、サービスは止めましょ」だと。トイレも使わせてもらえないべさ。
宿では、部屋の掃除、風呂洗い、食器の後片付けやらされて、それでも仲居さんに、泊めてくれてありがとさん、ありがとさんとお辞儀ばかりだべ。家さにいるのと変わりないべさ。」

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2010年2月 3日 (水)

二つの哲学の道

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ドイツ旅行の写真を整理していたら、幻想的な風景が写った1枚がありました。
ハイデルベルグの有名な「哲学の道」を歩こうと、確か市内のビスマルク広場を抜けてテオドール・ボイス橋を渡ってから、ネッカー川の対岸を写したものです。
霧が湧いて魚眼レンズで写したような不思議な光景です。写真では見えませんが、この左手方向にハイデルベルグ城があります。ここから少しで、物理学研究所脇を抜けて、哲学者の道の登りが始まったように記憶しています。晩秋の景色です。
右手に常にハイデルベルグ城の遠景を見ながら緩い坂道を登り続け、途中から見落としそうな分岐を右手にとり、カール・テオドール橋に向かって急な細い坂道になっているシュランゲン小道を下りました。
素敵な散歩道でした。

パソコンに向かっている室内から外を見ると、雪が降り始めたようです

しかし明日はもう立春、何年か前の春の日に、日本の哲学の道も歩きました。
京都の銀閣寺付近から南に向かい琵琶湖疏水の支流に沿って南禅寺付近の若王子神社にいたる道です。
まさに春爛漫、満開の桜並木の下には、川面を覆い尽くして桜の花びらが流れていました。こちらも忘れがたい散歩道でした。
ドイツの哲学者の道の写真を見ながら、春の京都を思い出しています。また、奈良にも行きたいな。
まだ、静かに雪が降り続いています。
まもなく、12時です。おやすみなさい。
(写真上、哲学の道からハイデルベルグ城方面を望む)
(写真中、下、哲学の道から分岐してハイデルベルグ城方面に向かって下る「シュランゲン小道」にて)

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2010年2月 2日 (火)

雪が降る、積もりそうだ。起きてみたら----残念。

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昨夜は10時頃から、降っていた雨が雪に変わりました
たちまち白く変わる景色に、明日はかなり積もりそうだと期待したのですが、今朝、起きてみるとわずかな積雪にがっかりしました。
交通の混乱などが無くて良かったのですが、昨年も雪景色を見ることが無かったので、年に一回くらいは、少し積もって欲しかったのです。
写真は、窓から見た昨夜の夜景です。この時は、この分ならと思わせる降り方でした。

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2010年2月 1日 (月)

毎日新聞の世論調査記事の見出しは、おかしい!

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   柳瀬川通信:報道部
  「世論調査では普天間への移設反対が74%」ではないか!
    (上の写真は、クリックすると拡大します)

作山記者
「デスクは?」

超美仁記者
「雪山と、アウディA6の氷上走行デモとかの取材で出かけましたよ。」

男川記者
「取材かね--?」

超美仁記者
「寒いから、気乗りしないなと言って出かけましたよ。」

男川記者
「気乗りするの間違いだろ。」

作山記者
「デスクが、この今朝の毎日新聞の一面トップ記事を見たら、嘆くだろうな。」

男川記者
「デスクは、どちらかと言えば、毎日贔屓でしたからね。」

作山記者
「少しは、報道の良心が残っている新聞と思っていたかったようだからね。」

超美仁記者
「作山さん、この見出し、ひどいですね」

作山記者
「何を伝えたいかの、偏向だと思う。男川君、どう思う。」

男川記者
小沢氏辞任を76パーセント。内閣支持50パーセント。石川議員が起訴される前提の設問の結果を大見出しで出す。意図的です。」

作山記者
「そこも疑問に思う読者も多いと思うが、俺は、その下の見出し。」

美仁記者普天間ですね。」

作山記者
大きく平野発言は問題。73パーセント。」
      小さく普天間移設、県外・国外へ48パーセント」これはないぞ。」

男川記者
大事なのは、石川議員の起訴の有無ではなく、内閣の命運を左右しそうな普天間問題でしょう。平野発言よりも、移設の有無そのものでしょう」

作山記者
「調査の設問と見出し作りにも問題が在ると思うが、大事なことを、ことさら小さく、隠そうとしている。」

超美仁記者
普天間基地を沖縄県外か国外に移転すべきだが48パーセント、沖縄県内で別の移設先を探すべきだが26パーセントです。合わせると74パーセントが---

作山記者
「辺野古への移設に、74パーセントの人が反対しているわけだ。この設問にも問題があるので、実際にはグァムへの移設希望を聞けば、半数以上の支持は確実だと思う。
今、国民目線で報道するなら、これは落とせない大事な調査結果だと思うよ」

男川記者
「大きな見出しで「平野発言は問題。73パーセント。」
平野発言がなんだったかピンとくる人がいるかな
。「普天間移設、県外、国外へ。48パーセント。」これじゃあ、普天間への移設に反対している人が、半数以下のようにしか思えない。
産経、読売なら不思議はないのですが、
最近の毎日新聞を読んでいると、この新聞社のこれからが心配です。」

超美仁記者
「経営難の事ですか」

作山記者
「うん。経営に好転の兆しはまったく見られないようだ。社長は改革を打ち出してはいるが、少し大げさに言うと毎日新聞に明日は無い。見てもわかるように広告が少ないし、地方で売れないから、ますますスポンサーが離れてゆく。」

男川記者
「集金の人の話では、販売店はチラシ広告の折込料でなんとか糊口をしのいでいるといっていました。」

超美仁記者
「家(うち)の方では、毎日は販売部数が少ないからと、朝日、読売には入っているスーパーの折込安売り広告を入れてくれないんですよ。」

作山記者「
超美仁くんの生活実感だね。確かに毎日は、購読者層を絞って生き残りをかけていると思う。
それは大抵の場合
保守系や、より右派にシフトする事なんだ。それと、特定の団体の支援を受ける。例えば、信者数の多い宗教団体等等。
右も左もの視点を持ちつづけると、休刊した
「月刊現代」の道に繋がると考えたのだろうね。その点、東京新聞は経営を超越したかのような、まっとうな記事が書けているちょっと不思議なくらいだよ。
ただ、検察特捜部のリーク疑惑に関しての
、「関係者の話によると」による東京新聞の取材について、「リーク批判に答えて」と題して、社会部長である佐藤 敦記者の署名記事があったが、あれはいただけない。
読んで、そうだったのか、記者さんも大変な努力をしているんだと共感し、記事に書いてあることを信ずる読者は少ないと思うよ。肝心な事に触れずに、言い訳でごまかそうとしている。あの記事には、大減点をつけるよ。書かなければ良かったのに。せっかくの東京新聞が惜しい。まあ、どこの社でもそうだが、記者にもいろいろいるからね。
社会部長 佐藤 敦は駄目だ。」

男川記者
「それでも、わが社唯一の購読商業新聞、毎日新聞を東京新聞に代えましょうか。デスクに言いましょう。」

超美仁記者
「どうしてうちは、一紙しか取らないんですか。」

男川記者
「取らないじゃなくて、お金が無くて取れないのさ。わが社は毎日新聞以上に苦しいのさ。昼間は暖房も入れないし。」

超美仁記者
「まっとうな記事ばかり書くからですよね。私なんか、手袋してキーボード叩いているんですよ。でもデスクの机の上には、山やデザイン、建築、自動車関係の雑誌が毎月どさっと届きますよ。」

男川記者
「あれは、デスクの自腹。変なところで金遣いが荒い。本当はデスクは貧しいのさ。大きな声では言えなが、テレビで地震の被災者が、おにぎりしか食べていませんと言ったのを、俺ならおにぎりでも涙が出るよだってさ」

超美仁記者「山でカロリーメイトだけで3日間過ごす人と一緒にできませんよ。もう、一週間風呂に入っていませんと言うのには、俺の子供の頃は、銭湯代が無くて風呂は一週間に一回だった。風呂は贅沢だですって。」

作山記者
「ははは。デスクが今頃くしゃみしているぞ。
デスクは、
読売、産経、朝日、日経などは購読するまでもない。その価値も無い。そんなもの、ここから歩いて3分の図書館で全部読めるじゃないかと考えているんだ。」

男川記者
「ちょっと離れた別館資料室だと言ってるよ。いつもちゃんと整理されてるし。」

超美仁記者
「本館より立派ですしね。うちでは、整理する人なんかいませんよね。ふふふ。一人しかいないんだから。」

作山記者
「遊んでいるデスクにやってもらおうか。」

男川記者
「賛成」

超美仁記者「私は、デスクは遊びに行ったなんて言ってませんからね。」

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