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2010年1月 9日 (土)

自動車雑誌「NAVI」の休刊---「ENGINE」はどうなる

Dscn4846_320 「NAVI」の休刊が突然発表されました。
創刊(1984年)当時、同じ二玄社から発行されている「CAR GRAPHIC」を購読していた僕は、どちらも止められず2冊の車雑誌を定期購読しなければならなくなりました。

「CAR GRAPHIC」誌は、車雑誌の別格としても、他の自動車雑誌がメーカーの提灯記事ばかりが目立つなかで、「NAVI」は多彩な執筆人と車雑誌の枠を越えた斬新さに読むのが楽しく面白い雑誌の誕生だったからです。
しかし、何冊かの建築雑誌、山の雑誌以外に車雑誌の購入費用はかなりの負担であり、超多忙な毎日を過ごさざるを得なかった仕事柄、値段も高く、読むのに時間が取られ過ぎる「CAR GRAPHIC」誌は、購入を諦め、書店で巻末についている外車、国産車の登録台数の欄だけ覗くようにして、安価なNAVIだけに絞ってしまいました。

その後、「NAVI TALK」に代表される自動車評論や、どう鍛えているのか、凄い書き手が揃っていると驚かされた編集部員の署名記事、矢作俊彦さんの連載小説、自動車性能に鋭く切り込むダイナミックテスト、編集部が購入する自動車の長期テストなど、雑誌の中ではNAVIが一番輝いていると感じ、こんな編集方針で建築雑誌作りが出来ないものかと真剣に考えた時期もあったのです。
ジャーナリズム精神というか、知的ななかに反体制的な匂いも感じる事が出来る貴重な存在でした。
 書きかけ‐‐‐‐続く
「1月10日追記」

しかし、編集方針に賛否両論があったと聞きますが、雑誌編集に個性あふれる手腕を発揮した編集長の鈴木正文氏が二玄社を退社してからは、紙面つくりも変り、面白く読める記事が少なくなったというか、雑誌自体に力が無くなり、読み応えが感じられず、一読者としてもなんとなく一区切りついたような気がして、毎月購読する事を止めてしまい、時々書店で手にとって、必要な時に購入するくらいになってしまいました。

その後、まもなく鈴木正文氏は新潮社から発行の新雑誌「ENGINE」の編集長として復活しました。
僕はどちらかと言えば、NAVIよりこの新しいENGINEを応援したいような気持で、購入し良く読むようになりました。
でも、一時の「NAVI」を読むことから感じた高揚感のようなものは、この雑誌からも得られる事はだんだん少なくなりました。
雑誌も変わったが、僕自身も年齢を重ねて、車に対する考えも変わり、長く乗り続けたポンコツ外車を手放したこともあり、自動車文化論的記事から刺激を受けたり、興奮させられる事が無くなってしまったことが感じられて、NAVIと同じように書店で手に取り、ぱらぱらとページをくってから購入の有無を決めるような状態で現在に至っていました。
ただ、鈴木編集長の巻頭文だけは、毎号興味深く欠かさず立読みしていましたが。

「NAVI」と「ENGINE」、ライバル関係にあるこの2誌が、いずれどちらかに軍配があがることは予想していたのですが、先輩格の「NAVI」が降りることになってしまいました。

休刊の報に、柳瀬川書店で久しぶりに2月号を購入してみました(写真上)
そこには休刊を知らせる記事は無く、巻頭に加藤哲也編集長が、次号からNAVIはリニューアルし、編集長も代わり新生NAVIが誕生することを告げています。
巻末の3月号の予告でも、
デザインを変えます。
ロゴを元に戻します。
連載もちょっといじります(元に戻すわけではありません)。
特におまけはありません。
ーーーそのうちに。
と書かれています。

それが4月号で休刊とは。二玄社内でどんな葛藤があったのでしょうか。
昨年も長く愛読していた建築関連コンピューター雑誌
「CAD&CG」誌が、前月号までは、何の前触れも無く、10周年大感謝企画号を謳った3月号を最終号として突然休刊してしまいました。
雑誌とはかくも簡単に打ち切られてしまうものなのかと唖然とした覚えがあります。

昔、これも創刊時から愛読していた山の文芸誌「アルプ」が300号をもって廃刊となった時、役目は終わった、もうそろそろ良いだろうと、一つの時代が終わった事を告げて廃刊したときには、そのとおりかもしれないと納得するものがありました。
しかし、「CAR GRAPHIC」誌と共に日本を代表する自動車誌であったNAVIの終焉は、自動車メディアの一つの終わりをつげるものなのでしょうか。
残る、「ENZINE]誌よ、もう少し展望を見せてください。

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