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2009年9月23日 (水)

お葬式について‐‐‐‐直葬を考える

Sp23001_320 今日は秋分の日で、彼岸の中日です。
いつものように四谷東福院に墓参しての帰り、「週刊エコノミスト9月29日号」を買いました。
19日(土)のブログで「お彼岸に」と題してこのエコノミスト誌の特集について触れましたので、その続きです

 特集は、表題は「お彼岸に考える」「葬式と墓そして寺」となっており、最近の葬儀の事情として、葬式、墓、寺離れについてのルポ記事と、そのほか、Q&Aで読み解くとして、葬儀の費用などについて書かれています。

 その中で、広告の見出しにもあった、都心部では「直葬」が3割を超えたという記事に驚くとともに、葬儀の儀式が無いという事に、自分なりにどう考えたらよいものか、その参考になればと読んで見る事にしたわけです。
しかし、今や9.8万円でできるという、病院から火葬Sp23002_320場に直行する「直葬」なるものについての記事も、僕の心のもやもやを晴らしてくれるものではありませんでした。

ところが、今日、東福院で住職から頂いた新義真言宗の小誌「ともしび」を読んで、そうだ、いろいろの事情により行なわれるようになった直葬を、あれこれ考えたり批判することより、一人の仏教徒として、葬儀の意義を理解しておく事が大事だと考えさせられたのでした。
直葬という葬儀への疑問を持っている僕の心を知ったかのように、葬儀の意義を書いた資料を手渡された不思議さに、これも仏の教えかと感じたのでした。

この文もまた、19日のブログに書いたように、読むことは自分自身への為であり、けっして人様に読みなさいなどというつもりはありません。

「お葬式」 
 新義真言宗発行「ともしび」平成21年秋 第17号より写させて頂きました。

   (最初の前段10行は省略させていただきました。)

 仏教をよりどころにする人は、人生という名の長い修行を終えると、お坊さんに引導を授けていただき、仏さまの弟子となって出家をすることになります。

仏弟子となるときにいただく名前が戒名で、お葬式は仏さまと縁を結び、これから仏の道に入るための大切な旅立ちの儀式です。

仏弟子となって修行を重ねた故人は、やがて成仏し、その家の祖霊となって、ずっとみなさんを守ってくださいます。
 
もちろん、最後の見送りを他人に気を遣わずに、内々でゆっくりと行いたいという場合もあるでしょうし、入院費がかさんで、気持はあってもお金はかけられないということもあるでしょう。

お寺は仏さまに手を合わせ豊かで幸せな暮らしを願い、亡くなった人の成仏を祈る人が集まるところです。
略してよいものもあれば、大切に守り見失ってはいけないものもあるのです。

誰しも家族が亡くなれば、ていねいに見送ってあげたいと思いますが、自分のこととなると、なるべく迷惑をかけたくないと思うものです。


故人の意思を尊重し、迷惑をかけたくないと思って知らせなかった親戚や知人から、「お別れをしたかったのに、なぜ知らせてくれなかった?」と責められて、思わぬ確執を生じることもあります。
また、自宅へお焼香にきてくださるお客さまが後を絶たず、悲しみに憔悴し疲れている家族に、かえって辛い思いをさせることも少なくありません。

お葬式のなかに見られる習俗で、たとえばお骨あげの折、二人でお骨をはさんで拾い合うのも、遺された子孫が有形の財産に執(と)らわれて争いをせずに、心の財産を大切に力を合わせてその家を守っていきましょうという先人の教えですし、火葬場への行きと帰りで道を変えるのも、帰りにお骨を抱いた遺族が行きと同じ景色を見て、悲しみをより深くしないようにというような、やさしい気配りが込められています。

このように一つ一つの意味がわかれば、長年わたしたち日本人が行ってきた葬儀は、儀式としてたいへん意義深いものですし、永い経験のなかで、悲しみや辛さを少しでも減らし、なぐさめてくれる生活の知恵が込められた唯一の方法でもあります。

人が一人この世に別れを告げるというのは、たいへんなことです。
必要以上にかしこまり、形式ばる必要はありませんが、いままでの習慣を否定して、簡単にことを済ませてしまうのはいかがなものでしょうか。

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