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2009年9月29日 (火)

登山道で、転倒すると言う事‐‐‐歩きながらなにかするのは危険

Sp23003_320 人気マンガ「クレヨンしんちゃん」の作者である臼井儀人さんが、群馬・長野県境の荒船山で展望台から転落死しました。
回収されたカメラに、がけ下をのぞきこんだ写真が撮影されていたという事です。

僕は以前、金峰山の山頂で、同行の仲間の写真を撮ろうと、小さなカメラを構えた女性登山者が、少し横に動いた途端、足がもつれたように大きく転倒したのを見ました。
どこかを岩に打ったようですが、幸い外傷は擦傷程度ですんだようでした。

足場の悪いところで、カメラをのぞきながら、移動してはいけない、それを目の当たりにしたのでした。

この場合は、50cmくらいの落下ですみましたが、岩場の状況によっては、転落することも考えられます。そんな場所はどの山にも存在します。南アルプス、鋸岳の山頂の外傾した一枚岩など、間違いなく死へのダイブです。

臼井儀人さんの場合も、ただ、がけ下をのぞいていて誤まって落ちたのではなく、カメラを構えた姿勢で、なにかにつまずいて転落したのではないかと思っています。

僕は年をとってから、登山道で時々けつまずく事が多くなりました。
木の根、ちょっとした岩の出っ張りなどで時々やります。足が思っているほど敏捷に動いていないのです。

つまずいたり、転倒したり、岩稜でバランスを崩したりする原因に、思い当たる事があります。
それでなくとも足元が不安定なのに、登りでも下りでも、歩きながら何かほかの事をすると危ないのです。

ポケットや、ポシェットから飴を取り出す、地図やカメラを取り出す、ザック横のメッシュ収納からペットボトルを引っ張り出す、雨具のフードを直す、よそ見をする。ちょっとした岩場で、ザックを背負い直す、ズボンを釣り上げるなど、あげたら限がありませんが、すべて歩きながら、なにかする動きを加えてしまう事です。

ちょっと立ち止まってやればどうと言う事はないのに、つい歩きながらやってしまい、その結果けつまずく事になるのです。
オットットと、つまずくくらいなら良いですが、下りでは大きく飛ばされたりします。岩稜などでは転落事故につながります。
登降中、2つのことを同時にしない、岩場の3点確保と同じくらい大事な事として、肝に命じています

 (写真上、「続 生と死の分岐点」)
(僕のような、「けつまずく」などのレベルではありませんが、なぜ遭難事故は起きるのか?。
岩と雪の世界における安全と危険を研究し、ヨーロッパ・アルプスを中心に発生した山岳遭難を、ドイツ山岳会安全委員会のピット・シューベルトが長年の経験と知識から鋭く考察した第1巻と共にクライマー必読の書。
事故はちょつとした不注意から起こる事では、登山の難易度に関係しない。)

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2009年9月28日 (月)

作男さん、ハクサイの植えつけをする

Dscn4481_1024 大根とジャガイモが順調に育っているので、とても機嫌がよろしい作男さん。
(写真上、手前からジャガイモ、ハクサイ、ダイコンの順)
昨日は、女農園主さまとハクサイの苗の植えつけをしました。

 女農園主さまが頂いてきたハクサイの苗を、「おらがしっかり植えるだよ。」
いつもながらの丁寧な仕事ぶりでした。
「おら、頂けるのは8株かと思っていただが、12株もあるだよ。ありがたいこった。畝の植えつけ場所さ考え直さねば。」

「株間
45cmを5cm縮めて1株分増やし、最後の2株を斜め植えして、この一畝に10株植えるだ。」

「あとの2株は、こっちさ畝にするだよ。」

植えつけ前に、畝に十分水を撒き、マルチを懸けます。
40cm間隔にマルチに穴を開け、中に水を撒きます。
ハクサイの苗をポットから外し、穴に植えこんで根元しっかり押えます。
最後に全体に水を撒きます。
お見事12株のハクサイがきれいに植え付けられました。
「寒冷紗がけしたほうが良いかもしんねえな。あとで考えるべ」

これで農園は、冬野菜の準備が全部終りました。あとは、畝の少し空いている場所に、女農園主さまがほうれん草など植えるそうです。
Dscn4476_320 (写真上から2枚は、植えつけたばかりのハクサイ)
(写真中2枚は、芽が伸びてきたダイコン)
(写真下2枚は、そろそろ芽欠きをする頃のジャガイモ)

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2009年9月25日 (金)

けじめを求められる人達その3‐‐‐‐天下り臨時列車に飛び乗った人達

連載企画「けじめを求められる人達その3です」 まだまだ追記中です。時々覗いて見て下さい。

「柳瀬川通信:報道部」 

デスク「この連載企画も、五百旗頭 真防衛大学校長、農林水産省 井出道雄次官と続けてきたが、今日は男川記者の担当だね。」

作山記者
「本来は、漆間巌官房副長官森本敏防衛相補佐官を取上げる予定でしたが、漆間氏は9月16日付で、森本氏は9月11日付でそれぞれ辞任退職しましたのでリストから外しました。」

デスク
「漆間さんは、今年3月、西松建設の違法献金事件の捜査に関し「自民党議員には波及しない」と発言し、物議をかもした当人だね。その時点での引責辞任も考えられたのだがね。」

作山記者
「その後の捜査も、漆間氏の言ったとおりになりましたし、問題の根は深かったのですが結局うやむやにされてしまいました。辞任は当然とみられています。」

デスク「防衛相補佐官は、防衛省で続いた不祥事を受けて新設されたポストで、森本さんは今年の8月1日に就任したばかりだったね。」

作山記者「はい、拓殖大学大学院教授の森本氏の日頃の言動からいえば、民主党政権下では、絶対に合い入れないものですから政権交代での辞任はやむをえないでしょう。」

デスク「二人とも、けじめをつけたと考えてよいのかな。」

作山記者「止めざるを得ない状況での辞任は、我々が論ずる潔さとは若干ちがうような気もしますが、それでもけじめをつけたほうのリストに変えましょう。」

男川記者「私はこの二人を担当していたのですが、そんなわけで急遽、天下り官僚と渡り官僚を書く事になりました。」

デスク「そうだね。民主党政権発足前に何とかしてしまえと、僅か1ヶ月くらいの間に凄い勢いの駆け込み天下りだったが、すぐに忘れられてしまうだろうから、しっかり書いておこう。」

作山記者「参考までに天下りについて、衆議院議員(みんなの党)の元通産官僚 江田憲司さんの話しを書いておきます。(毎日新聞9月18日夕刊「霞ヶ関のサガ」からの抜粋です。)」

江田さんは天下りを「一生安泰のシステム」と呼ぶ。
縦割りで、各省庁にOBの互助会、ネットワークが存在するという。
「OBは民間人だから役所は関与しいていないと口裏合わせをする」。「〇〇氏」就任ではじき出された人には次ぎに渡るべきポストが用意されている。

高い報酬と個室に車に秘書という三種の神器。
しかも「ところてん方式」なのだそうだ。
「私が若い時は、純粋に政策を練ると、幹部か圧力がかかった。『それを遂行したいなら財団を作って専務理事の椅子を置き、国の補助金を付けろ』と。
組織を守った人、天下り先を設けた人だけ偉くなる。行革なんてやったらアウトだったね」。
では自民党はなぜ、そのシステムを放置してきたのか。「見返りですよ。許認可権の差配次第で、企業から献金が入るから」

衆院調査局によると、天下りの受け皿である独立行政法人などは4504団体。2007年度には国から12兆1334億円が交付され、うち9兆円は人件費などの運営費と推定される。一方自民党は「国が支出する法人は1606、OBの人件費は試算で1026億円」と主張していた。

男川記者「政権交代が確実視されるにいたり、7月末から天下り臨時列車に飛び乗った官僚を挙げてみます。ついでに横滑りも列挙します。
天下り根絶を公約に掲げる民主党政権が動き出す前に、よくもまあこんな事ができるかと心底驚いています。天下り先の報酬と退職金の合計が2億9千万円という事務次官がいましたが、これらの人達も皆、億以上の収入を目論んでいるはずです。」

作山記者「天下り先の独立行政法人について書いておきます。
独立行政法人とは、行政の効率化を目的として、2001年、省庁再編とともに創設された。病院や研究機関など国が担っていた業務の一部を分離して独立の法人格を与え、業務の質や効率性、透明性などの向上を目指すとされたが、天下りや随意契約のほか、給与水準の高さなどが問題視されています。現在99法人あり、09年度予算では国から補助金など計3兆4200億円を支出する。特殊法人は、特別立法により公共目的で設立される法人。」

デスク「この独立行政法人の随意契約において、天下りしたOBが在籍する公益法人や関連法人1法人あたりの契約金金額が、在籍しない法人の約28倍に達している。」

民主党政権発足前駅発 「天下り臨時列車の乗客の皆様」 

 (但し、グリーン車乗客のみです。普通車両にお乗りの一般官僚の皆様は省略しました。)
◎印は、民主党政権による国家公務員の天下りあっせん全面禁止により、天下り人事が凍結される見こみの乗客です。

岩崎貞二 前海上保安庁長官---→国土交通省所管の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」副理事長
この人は、あれ前海上保安庁長官がなぜと思われそうですが、その前職はもちろん国土交通省の自動車交通局長でした。
民主党政権発足前に天下りすべく、8月12日に前任者を任期途中ではじき出しての交代人事でしたので、9月末で任期満了となり、もちろん再任される事が決まっていたのです。
しかし、人事凍結指示で、この人事の先行きが危うくなりつつあります。しかし、あらゆる手をつくして天下る仕組みを存続させたい官僚組織ですから、まだどんな抜け道を作るかわかりません。

〇峰久幸義 元国土交通省次官---→独立行政法人「住宅金融支援機構」副理事長(年収1870万円)

〇銭谷真美 前文部科学省次官---→独立行政法人・国立文化財機構東京国立博物館館長

〇鈴木隆史 前特許庁長官   ---→独立行政法人「日本貿易保険」理事長

〇内藤邦男 前林野庁長官   ---→独立行政法人「農畜産業振興機構」副理事長(年収約1700万円)

〇白須敏朗 前農林水産省次官、
(事故米の不正転売問題で昨年9月に引責辞任その前は水産庁長官だった---→同省所管社団法人「大日本水産会」会長(任期は2年、但し留任は慣例 年収1860万円)

任期前に、玉突きで辞任させられた中須勇雄前大日本水産会会長は、元林野庁長官と発表されているが、この方も
元水産庁長官だった。ここの会長席は水産庁長官の天下り指定席である。
「大日本水産会」の
平成19年度の水産庁からの補助金は、182億9千万円で、収入199億7千万円の実に91.6%が補助金で賄われている。

〇伊藤茂 国土交通省前海事局長   ---→同省所管の民間法人「日本小型船舶検査機構」理事長 

〇青柳親房 元社会保険庁運営部長
(社会保険庁の年金記録漏れ問題に絡み、厚生労働省九州厚生局長に事実上更迭されていた。)  ---→同省所管の独立行政法人「福祉医療機構」理事
 
この人は「郵便不正悪用に絡む公文書偽造事件で任意聴取され、7月18日付で一身上の都合を理由に理事を辞めた同省元障害保険福祉部長の後任ということになる。
理事を辞めた同省元障害保険福祉部長の渡り先は不明」


〇柴田雅人 旧厚生省保険局企画課長を経て、前内閣府審議官  ---→厚生労働省所管の社団法人「国民健康保険中央会」理事長



□高橋賢二 農畜産業振興機構副理事長(元農林水産技術会議事務局長)→→→財団法人日本食肉流通センター理事長 *(渡り)(年収1600~1900万円)
内藤邦男 前林野庁長官にはじき出された事による渡り。

□山本徹 財団法人日本食肉流通センター理事長(元林野庁長官)→→→財団法人「日本穀物検定協会」会長 *(渡り)(年収1600~1900万円)
高橋賢二氏にはじき出された事による渡り。

□浜口義曠 財団法人「日本穀物検定協会」前会長(元農林水産省次官(76)---
退任(8年近く在任した浜口氏の年収は1600~19000万円、退職金は2910万円。)
山本徹氏にはじき出された事による退職。農林水産省次官退官後の、収入は2億円に近い。

□矢野重典 文部科学省所管独立行政法人「日本学生支援機構」理事(元文部科学審議官)→→→同省所管「公立学校共済組合」理事長 *(渡り3度目)
(日本学生支援機構からの退職金数百万円を後日返還)   
これ以前に2004年7月に文部科学省を退官後、国立教育政策研究所長に就任していた。


 郵政事務次官退官後、8億円の収入を得たと報道され、渡りの帝王と呼ばれる
人事院の総裁だった谷公士(まさひと)氏と同じく、矢野氏もまた「渡り鳥官僚」の典型と呼ばれる。

□近藤信司 国立教育政策研究所前所長(元文化庁長官)→→→独立行政法人「国立科学博物館」館長

いやいや、この臨時列車にはたくさん乗っていましたね。調べ中なので若干未整理です。しかし、任期中の人を、民主党政権になると退職金が少なくなる恐れがあるから、今辞めたほうが良いと辞任させ、その後釜になりふり構わず、また官僚が天下るとは、まさに世も末ですね。

毎日新聞さえ、彼らを
「破廉恥」と書いています。「破廉恥」以外の当てはまる熟語をたくさん見つけてみましょう。ひとつは「厚顔無恥」かな。 書きかけ---続く  (この臨時列車には、まだまだ乗っていたようです)

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2009年9月23日 (水)

お葬式について‐‐‐‐直葬を考える

Sp23001_320 今日は秋分の日で、彼岸の中日です。
いつものように四谷東福院に墓参しての帰り、「週刊エコノミスト9月29日号」を買いました。
19日(土)のブログで「お彼岸に」と題してこのエコノミスト誌の特集について触れましたので、その続きです

 特集は、表題は「お彼岸に考える」「葬式と墓そして寺」となっており、最近の葬儀の事情として、葬式、墓、寺離れについてのルポ記事と、そのほか、Q&Aで読み解くとして、葬儀の費用などについて書かれています。

 その中で、広告の見出しにもあった、都心部では「直葬」が3割を超えたという記事に驚くとともに、葬儀の儀式が無いという事に、自分なりにどう考えたらよいものか、その参考になればと読んで見る事にしたわけです。
しかし、今や9.8万円でできるという、病院から火葬Sp23002_320場に直行する「直葬」なるものについての記事も、僕の心のもやもやを晴らしてくれるものではありませんでした。

ところが、今日、東福院で住職から頂いた新義真言宗の小誌「ともしび」を読んで、そうだ、いろいろの事情により行なわれるようになった直葬を、あれこれ考えたり批判することより、一人の仏教徒として、葬儀の意義を理解しておく事が大事だと考えさせられたのでした。
直葬という葬儀への疑問を持っている僕の心を知ったかのように、葬儀の意義を書いた資料を手渡された不思議さに、これも仏の教えかと感じたのでした。

この文もまた、19日のブログに書いたように、読むことは自分自身への為であり、けっして人様に読みなさいなどというつもりはありません。

「お葬式」 
 新義真言宗発行「ともしび」平成21年秋 第17号より写させて頂きました。

   (最初の前段10行は省略させていただきました。)

 仏教をよりどころにする人は、人生という名の長い修行を終えると、お坊さんに引導を授けていただき、仏さまの弟子となって出家をすることになります。

仏弟子となるときにいただく名前が戒名で、お葬式は仏さまと縁を結び、これから仏の道に入るための大切な旅立ちの儀式です。

仏弟子となって修行を重ねた故人は、やがて成仏し、その家の祖霊となって、ずっとみなさんを守ってくださいます。
 
もちろん、最後の見送りを他人に気を遣わずに、内々でゆっくりと行いたいという場合もあるでしょうし、入院費がかさんで、気持はあってもお金はかけられないということもあるでしょう。

お寺は仏さまに手を合わせ豊かで幸せな暮らしを願い、亡くなった人の成仏を祈る人が集まるところです。
略してよいものもあれば、大切に守り見失ってはいけないものもあるのです。

誰しも家族が亡くなれば、ていねいに見送ってあげたいと思いますが、自分のこととなると、なるべく迷惑をかけたくないと思うものです。


故人の意思を尊重し、迷惑をかけたくないと思って知らせなかった親戚や知人から、「お別れをしたかったのに、なぜ知らせてくれなかった?」と責められて、思わぬ確執を生じることもあります。
また、自宅へお焼香にきてくださるお客さまが後を絶たず、悲しみに憔悴し疲れている家族に、かえって辛い思いをさせることも少なくありません。

お葬式のなかに見られる習俗で、たとえばお骨あげの折、二人でお骨をはさんで拾い合うのも、遺された子孫が有形の財産に執(と)らわれて争いをせずに、心の財産を大切に力を合わせてその家を守っていきましょうという先人の教えですし、火葬場への行きと帰りで道を変えるのも、帰りにお骨を抱いた遺族が行きと同じ景色を見て、悲しみをより深くしないようにというような、やさしい気配りが込められています。

このように一つ一つの意味がわかれば、長年わたしたち日本人が行ってきた葬儀は、儀式としてたいへん意義深いものですし、永い経験のなかで、悲しみや辛さを少しでも減らし、なぐさめてくれる生活の知恵が込められた唯一の方法でもあります。

人が一人この世に別れを告げるというのは、たいへんなことです。
必要以上にかしこまり、形式ばる必要はありませんが、いままでの習慣を否定して、簡単にことを済ませてしまうのはいかがなものでしょうか。

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2009年9月22日 (火)

風が吹くとかぼちゃスープが呑める

Dscn4460_320 今年の渓流釣の釣り納めにと、出かけた新潟の川でのことです。

思わしくない釣果に、川の移動をしていて遅くなってしまった昼食を食べようと、里近い川岸で支度をしていると、近くの大きな木の下でなにか拾っている人がいます。
「第1村人発見」と好奇心旺盛な作男さん、じゃない僕は、村人のそばに行きます。
畑仕事のなりをしたおばさんに「今、なにしてるんですか」と呼びかけるディレクター、じゃない僕。
振り向いた第1村人さんは、「くるみさ、拾っているだ。風が吹いたり雨の後は良く落ちているだよ。」
「アンさんたち、どこから来た?」
「東京です。」
「そりゃあ、遠いとこさからきなすったね。」
「僕も拾って良いですか。」

というわけで、初めて胡桃を拾える喜びを体験する事になった僕は、友人の食事の支度に協力する事も忘れて胡桃拾いに夢中になったのでした。

僕はただでなにか拾えるという事が大好きです。
今もって、登山中でも武田信玄の隠した宝が木の根の洞穴から見つけられないかと目を凝らしたりするほうです。
落ち葉の積もった地面に小さな卵大の青い実がたくさん落ちているので、拾い集めてはおばさんの腰に付けた竹籠にほうりこみます。何気なく探しても、なかなか見つかりませんが、ひとたび胡桃を見つける目になると、面白いように拾えます。ワラビ取りでも同じで、僕はこの状態をワラビ目と呼びます。

ずいぶん前の事ですが、かみさんの母親を連れて、群馬県の武尊牧場に行った時のことです。
牧場の草原地帯に生えているワラビに、北海道育ちのかみさんの母親は、腰をかがめて実に楽しげに森の奥へと突き進みます。
完全なわらび目状態です。
僕はニュースで山菜取りの村人、クマに遭遇というニュースを聞くと、この時の状態を何時も思い出します。多分、クマにぶつかるまで気が付かないでしょう。
そうだ、武尊山周辺は昔から熊の名所、こりゃいかんと慌てて、母親を連れ戻したものでした。

さて、しばらく一緒に胡桃拾いをしているとおばさんが話しかけます。「拾った胡桃は腐葉土の中で果肉を腐らせてから、いも洗い機で洗って日に干しておくだよ。」
「和え物にしたり、胡桃餅にすると旨いだよ。」
「この辺は雪さ深いだに、胡桃割りは冬仕事だよ」

「ところで、かぼちゃ食うか」
僕は戦後の子どもの頃、一生分のかぼちゃを食ったので、一時食べるのがいやになったけれど、年を取ったらまた好きになったと話しました。
「そんだら、畑から持ってきてやるだよ。」
しばらくして、友人と僕の前に見事なかぼちゃを6個も持ってきてくれたのでした。「採れたてだ。このかぼちゃは旨いよ」

というわけで、風が吹いて胡桃が落ち、それがかぼちゃに化けて、僕は今朝、おいしいかぼちゃスープを味わっているというわけなのです。

釣はどうした?。それは聞かないで下さい。
それにしても、福島県の漁協さん、日釣券2000円、現場購入4000円はちょっと高いんじゃないですか。魚ぜんぜんいませんよ。
仲間は勿論、僕も腕は悪くないですよ。

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2009年9月19日 (土)

お彼岸に

 いよいよ、今日から5連休となりました。
シルバーウイーク中の明日20日からは「彼岸会(ひがんえ)」にもなります。
秋分の日が9月23日ですから、その日を中日として前後各3日を合わせた7日間です。

 子どもの頃、祖母からは、お彼岸にはなるべく殺生はしない方が良いのだよと言われたことを思い出します。
ちょうどはぜ釣に良い時期で、友人達と自転車で大森海岸まで行ったからでした。
いつまでたっても教えを守らないで心苦しいのですが、明日から2日間、福島県方面あたりをねらって、今年最後の渓流釣をしたいと思っています。

 全国の渓流のイワナ、ヤマメは、毎年9月20日から9月末で禁漁になるので、これで来年まで、釣はお休みです。
 僕の釣は毛鉤釣ですから、魚に擬似針と気ずかれたらすぐに吐出しますから、タイミング良く合わせた場合は必ず針は魚の上顎にかかります。
針を呑み込む事が絶対無いので、魚へのダメージは比較的少なく、またすぐに放流しますから祖母の気にしていた殺生にはあたらないと思います。
それでも魚へかなりのショックを与える事は事実で、このへんが悩み多いところなのですが。
戻ったらお彼岸の中日ですから、墓参に行きます。
僕は一昨年タイへ旅行し、人々が日常生活において、仏教と深くつながっているさまを見て、それ以後仏教に関する思いが深くなったと感じています。
僕は真言宗徒です。前にも書きましたが真言宗にも幾つもの宗派があり、父方は高野山派、母方は新義真言宗、縁あって僕が墓を購入した寺は智山派です。

 本日発行の週刊「エコノミスト」9月29日号の広告の見出しを読むと「ここまできた葬式・墓・寺離れ」として都心部では葬式なし「直葬」が3割超、7回忌法要を営むのは30人に1人と書かれています。タイと違い日本の場合は、葬式仏教などと言われてもいますが、その葬式にも縁遠くなるとすると、日本の仏教はどうなるのでしょうか。

このあたりのことは、川遊びから戻ったら、エコノミストを読んでから、また書く事にして、今日は新義真言宗発行のパンフレットから「お経の功徳」を書き写してみました。
確か前にも書いた記憶があるのですが、お彼岸であり、ありがたいお話なのでまた書く事にしました。
なに、これを読みなおすのは自分自身への為であり、けっして人様に読みなさいなどというつもりはありません。
  
「お経の功徳」 (新義真言宗発行「ともしび」平成19年秋 第13号より写させて頂きました。)

なぜ、お葬式にお坊さんにお願いしてお経を読むのでしょう?
お坊さんは生きているうちに、頭髪を剃って出家得度をします。
そのとき、お師匠さまより仏弟子としての名前(法名)をいただき、修行を
始めます。
これと同じように、仏教徒であるわたくしたちは亡くなると、ご縁の深い菩提寺の
和尚さまから、「引導」を授かり、その証としてお戒名をいただくのです。
引導とは、亡者に仏道修行者として守るべき十ヶ条の戒を説き示し、大日如来から
弘法大師、そして興教大師と、連綿として継がれる密教の神髄である秘印をお授けする
ことを申します。
その後、七週間(四十九日)の間、お釈迦さまをはじめとする多くの仏さまに
教えをいただきながら修行をすることになるのです。
お経を読むいちばんの目的は、その修行に旅だった故人の応援です。
仏さまは誰でも、自分の教えであるお経を読む者に、ありがたい功徳を授けてくださいます。
修行を積まれたお坊さんにお願いをしてお経を読んでもらうと、施主となってお願いをした人に
、その功徳がいただけるのです。

そのいただいた功徳を、自分のためでなく、亡くなった故人の修行が無事成し遂げられますようにと願う(このことを「廻回」といいます)ことが、まさにお経を読む目的なのです。

さて、それではお経はお坊さんだけが読むものでしょうか?
たとえお坊さんといえども、最初からスラスラお経が読めるわけではありませんし、初めて読んだときから、すべての意味を深く理解しているわけではありません。
すべてはくり返しお経を読むうちに少しずつ学びとったものなのです。

最初はまったく意味がわからず、つっかえつっかえであっても、お経にふれて、読んでみようという気持こそが大切なのです。
読むことによる功徳はもちろんのこと、何度もくり返し読んでいるうちに、なんとなく1日が落ち着いて過ごせるとか、この言葉はどういう意味なんだろう?という気持が起こってくれば、それはあなた自身の修行が進んだことにもなります。

昨日まで一緒に暮らした家族が、急にいなくなって逢えなくなることはとても悲しいことですし、生きているうちに、もっとああしてあげればよかったといった後悔は、誰にもあるものです。
そんなときにもお経を読むことは、故人の供養にもつながりますし、寂しくて仕方のないあなた自身の癒しにもつながるのです。

このように、お経ははるか遠くにあるものではなく、ニ千年以上の間、インド・中国・日本と、歴史も文化も違う国で、たくさんの人に読まれ、心を動かしてきたものです。目に見えない不安を取り除く心の薬として、まず手にとってみてはいかがでしょうか。

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2009年9月17日 (木)

けじめを求められる人達その2----農林水産省 井出道雄事務次官

連載企画「けじめを求められる人達その2です。」

「柳瀬川通信:報道部」

デスク「五百旗頭 真防衛大学校長に続いて、今日は農林水産省 井出道雄事務次官だね。担当は農政に詳しい農園寺くんだったね。
井出次官は、選挙前の6月に記者会見で、民主党の農業政策を批判する発言をしたことで騒がれた人だね。」

農園寺記者「はい。石破茂農相の意に同調するかのように、民主党の政策には「大きく4つの問題点がある」と語ったのですが、その記者会見以前にも、省内での言動に民主党批判がみられて官僚指導の内閣を象徴する人物の一人だと、選挙後を心配する声も聞かれた方です。
それと、農林中央金庫の天下り人事でも問題を起こしています。
農水省元次官の小林芳雄氏の理事長への天下りを画策して、というよりごり押しで、農林中金側ともめた事も知られています。」

デスク官僚が政党を公然と批判したんだ、新政権のもとでは、当然進退が問題視されそうだね。」

農園寺記者「そうなんですが、この方結構変わり身が早くて、潔さとは無縁のようなのです。勿論、けじめをつけていれば、ここには登場しないのですが。
そこで我が報道部として、6月18日の記者会見での問題発言を取上げ、民主党政権下で自分のこの主張をどう折り合いをつけていくのか見守ることにします。」

デスク「確か、18日の記者会見の数日後(25日?)に、民主党の農業政策を「現実的でない」などと批判したことについて、「言葉が足りなくて誤解を生じたとすれば、本意でない。不徳の致すところだ」と謝罪したんだろう。」

農園寺記者「そうなんですが、記者からは、言葉が足りないのではなくて、足りすぎたの間違いだろうと揶揄されたくらいで、日頃の言動もあり、次官には反省は見られませんでしね。」

デスク「民主党は、事務次官が記者会見で公然と政党の政策を批判することに怒っているわけだが、俺は事務次官の要職にある人物が、選挙前にこういった発言をする自覚の無さというか、頭の弱さが情けない。この人、大丈夫なのだろうかと思ってしまう。
田母神俊雄前航空幕僚長の政府見解に反する論文発表が問題になったとき、こういった思考、分析しかできない頭脳の持ち主が航空自衛隊を束ねている現状に驚き、航空自衛隊には人材がいないのかと思った時に似ているよ。」

*井出農林水産事務次官記者会見概要
  日時 平成21年6月18日(木曜日)

記者の質問
「次官の先週の会見で、民主党の農政について、次官は、お勉強されていらっしゃるということだったのですが、そのお勉強された結果、評価なり、分析というのはいかがですか。」

井出農水次官
「民主党の農政といっても、相当、農政の分野というのは幅広いわけですけれども、現在、俎上に上っていますのは、本年の1月20日に、民主党が国会に提出されました、いわゆる農業者の戸別所得補償制度の創設を含む法律案(第171回国会提出、(衆)法第2号「農林漁業及び農山漁村の再生のための改革に関する法律案」)ということであろうと思います。
この法律案について申し上げれば、大臣も申し上げておりますが、大きく言って
4つ問題点があるかなと思います。

一つは、この法律の第5条に、この法律の施行後四年を目途として必要な措置は段階的に講ずる、と書いてあります。今の農林水産業、特に農業、それから、農山漁村の状況を見ますと、この「四年を目途」というのは、ちょっと
スピード感が少し足りないのかなという感じがいたします。

それから、戸別所得補償制度本体では、これも言われておることですが、16条で、コメ以外の麦や大豆や畜産物につきましても、行政が生産数量の目標を決めるというふうにされておりまして、この目標に従って生産する農家に、所得補償をすると書かれております。ご承知のように、今、議論になっておりますコメの生産調整でも、その事務処理が、ものすごい大変だということで、自治体や農業団体が悲鳴を上げておるのが現状ですから、コメ以外の多くの農畜産物について、
こういったやり方を拡大して実施するということは、現実的ではないのではないかと思います。

また、三つ目は、この目標数量の設定に当たりまして、同じ16条に、行政は毎年、農業者の意向を踏まえて決めると書いてあります。
やっぱり、今は、消費者ニーズがどれくらいあるか、需要がどのぐらいあるかということを起点にものを考えないと、作ったけれども余っちゃいました、というのでは、まずいのではないかなと。
そういう点で、
農業者の意向だけを踏まえるというのは、いかがなのかな、という感じもいたします。

最後の四点目ですが、6条で、食料自給率の目標として、施行日の属する年度から10年度を経過した年度、つまり、10年後は、50パーセント、更に10年を経過した20年後は、60パーセントに達するようにすると、はっきり書かれてあります。

ただ、この法律には、それを
達成する手段とか、そういうものが具体的に表現されておりませんから、果たして、50、60という数字を掲げても、それが実現可能性があるのかどうかというのは、検証できないまま、目標だけが一人歩きするということになりはしないかと思っておりまして、大きく言うと、今申し上げた四点ぐらい、どうなのかな、という疑問を持っておりますけれども。」

記者の質問

民主党の農政の件なのですけれども、秋までに衆院選があって、仮に政権交代があった場合に、実際に政策を、農水省と、役所と民主党で作ることになると思うのですけれども、そうなった場合、今挙げられた4つの問題点というのは、改善というか、うまく修正すれば機能するようなものになるとお考えですか。

井出農水次官
「それは、法律をお作りになっていらっしゃる側が、「どこだけは外せない」と、こういうふうにお考えか、あるいは、これは、技術的な問題なので、議論していったら、「君の言う方が、やりやすかろう」とか、「現場の実態に合ってるだろう」というふうに思っていただけるか。
また、我々も説明を子細に聞いた上で、「なるほど、そういう意味だったのですか、それなら、分かります。」と、こう言えるかどうかというのは、かなり実務的に双方が詰めた議論をしないと、分からない点が多いと思うのです。

ただ、何しろ、気持ちとしては、今のままでいいわけないと、何とか変えて、農業、農山漁村を元気にしたいという思いは、一緒のはずでありますので、技術的なことであれば、議論をする中で収束するところは見出していけると思いますが、ただ、やはり、どうしてもそこだけが言われてしまうと、
今まで我が省がやってきた農政とはラインが全然違うということになってしまう可能性もありますね。

記者ノ質問
民主党の関係なのですけれども、民主党の方が政権交代を前提にして省庁の幹部と意見交換するような機会を求めているやに聞いておりますけれども、それについての御所見というのはいかがでしょうか。

井出農水次官
「今でも、民主党のPT(プロジェクトチーム)とか、部門会議とか、呼ばれれば、我が省の幹部は、当然出かけて議論をさせていただいていますから、何かこと改めて、大上段に振りかぶって、国会の党首討論みたいな、そういうことをやらないと物事が進まないとか、あるいは意見の擦り合わせができないとか、いうことではないと思うのです。

ですから、民主党の方も、最近では非常に頻繁に、そういう議論の場を設営されていまして、我が省の幹部も頻繁に出向いて、こちら側の考えとか、構想とかを申し上げて、ある意味で、どこが違って、どこは実は一緒なのかというようなことは、既にやっていると思いますので、
だから、こと改めて、そういう場を設営して、「みんな寄って来い」ということを、わざとやる必要もないのではないかなと思います。」

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2009年9月15日 (火)

けじめを求められる人達その1----五百旗頭 真防衛大学校長

連載企画「けじめを求められる人達その1です」

柳瀬川通信:報道部」

デスク「いよいよ明日16日に、民主党新政権がスタートする。
前から民主党政権誕生の暁には、公職や、それに準じた組織にありながらこれまで民主党の政策批判を続けてきた人達の、けじめ、潔がどう見られるか、その言動を特集する約束だったね。」

作山記者「私も候補に挙げた人達の、これからの進退去就をみつめていきたいと思っています。
しかし、選挙で政権交代が確実になった途端、その言動が急に変わったりする人がいて驚いている向きもあるのですが。」」

デスク「ありうる事だね。最近は「潔さ」は死語だそうだからね。最初は、井出農水次官かな。」

作山記者「いえ、五百旗頭 真防衛大学校長を挙げたいと思います。」

デスク
「そうか、インド洋給油関連は、君の縄張りだね。しかし個人的な攻撃は押えて、あくまでその言動を知らしめる報道姿勢に徹しよう。」

作山記者「はい。民主党政権下で、従来の自分の主張とどう折り合いをつけていくのか、読者がそのへんを見守る参考になればと思って、主張、論旨だけをまとめようと皆で話し合いました。
我が柳瀬川通信:報道部は、言論人がなにを言っていたかを忘れない、しつっこさで知られていますから。」

昨年(2008年)8月31日の毎日新聞朝刊「時代の風」欄掲載のインド洋での給油活動に関する五百旗頭 真防衛大学校長の論文です。」

<国際連携が安保の根幹>
2007年に相模湾で行なわれた大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)の国際演習を見た感想から続いて、次ぎのように書いていきます。

「これが日本の安全保障の本質ではあるまいか。国内総生産(GDP)1%の軍事費では日本の防衛が全うできるわけではない。国際的連携の一角を受け持つことによって、日本の安全は成り立っている。
 
 国際政治学者・高坂正尭京大教授が、かって
「日本の安全は一か八か」であると言ったことがある。
日本はGDP1%で安全を賄っているが、この
例外的に低い軍事費で済むのは、日米同盟はじめ国際協力を保っているからだ。
もし日本が自前で完結した軍備体系を求めるなら、当時GDPが米国の半分規模であった日本は、米国(GDP4%)を2倍する
8%の軍事費を要する。そういう概略をユーモラスに言ったものである。
 
 日本の安全と、生存のための経済活動は、国際的な連携によらずして全うしえない。
それにしては日本の国連平和維持活動(PKO)を含む国際協力活動は極めて低調である。
国際的な連携を失った状態で危機を迎えれば、
日本は孤立感のなかで自前軍備に傾く他はなくなるだろう。
国際的な連携を支える日本の数少ない手段である
インド洋給油活動の放棄は、日本の安全と生存の根幹にかかわることを忘れてはならない。
 
昨年の参院選で多数を獲得し、
政権を手にする日が近づいたとはずむ民主党に、この国家的安全の根幹を政争の具とする動きがやまない。
どの党が政権をとろうと、日本にとり国際的連携のなかで生存を全うすることが不可欠である。
そのために残された貴重な手段である
インド洋給油活動を破壊する党に、政権担当の資格があるだろうか。
 
 また、連立政権を組む
公明党にも、選挙近しの想いが募る中、インド洋給油を嫌う機運が生じているのも気がかりである。平和を望む公明党が、国際連携を壊し孤立と軍拡への道を開く近視眼に陥れば、やはり自党の存在理由を否定する結果となろう。
 
 国と国民の安全の基盤だけは、どんな政争の中でも損なわないと、すべての公党が誓わねばならない。


 「報道部:注 なぜか、
このところめっきり見られなくなりましたが、2007年から2009年始めにかけては、インド洋給油活動に関する、この論文さえ中庸と思えるほどのシーレーン防衛などとからめた、かなり右傾化した論旨の文が、新聞、雑誌を賑わしたのです。」

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2009年9月14日 (月)

柳瀬川土手の彼岸花

Dscn4446_1024昨日(13日) 柳瀬川土手に咲く彼岸花です。

ふれあい橋から下流500mほどの間です。
まだ、蕾のほうが多いのですが、場所によってはきれいに咲き揃っています。

この事は以前にも書きましたが、ここに咲く彼岸花は、近くの新座団地にお住まいの水野さん、古田さんたちが、10年以上前から水野さんを中心に数人で数万株の球根を植え続けたのです。

水野さんの田舎の、群馬県の休耕田に咲いていたものや、栃木県などの親類、知人を頼って球根を集め、運んできては、土を掘り起こし、球根を植えたそうです。

その途中で、市の土木工事で土を盛られてしまったり、盗掘に遇ってごっそり持って行かれたことが何度もあったようです。しかし、その苦労は報われました。毎年、きれいに咲き揃って土手を歩く人たちを楽しませてくれます。
Dscn4450_320 (写真左、何株か白い彼岸花も見つけました。)

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2009年9月13日 (日)

「柳瀬川書店開店」!

Dscn4445_1024 9月11日(金)、志木ニュータウン内のペアモール商店街に、「柳瀬川書店」が開店しました。

かみさんから、結構お客が入っているよと聞いていましたので、僕もご祝儀でなにか購入するするべきと思うし、どんな具合だろうかと夕方に覗きに行きました。

聞いていたとおり、店内はかなり混雑しており、マンガ本のコーナーは立読みする小学生が並んでいました。
本屋で厳しい顔をしている人は少ないでしょうが、子どもも大人も楽しげで、皆、この本屋の開店を待っていたのです。

本の並べ方や種類は、町の標準的な小さな書店と変わりない感じで、雑誌類が主体のようでした。
専門書はほとんど無く、雑誌もパソコン関係、スポーツ、趣味の分野は少なく、居住者に高齢者の多いニュータウンを考慮しての選択をしているようです。

僕は本を読むのが好きですし、数年前、ニュータウンから本屋が撤退した後は、得られる情報量が少なくなったと感じていました。
電車で一駅先の志木駅の駅ビルには、大型書店の旭屋があり、時々は寄っていましたが、それでも最近の本の購入はインターネットのアマゾンからがほとんどでした。

本屋での立読みは、アマゾンからは絶対得られない楽しい時間であり、それには、やはり気軽に立ち寄れる近所にある事が必要でした。
嬉しいかな、この柳瀬川書店は、我家から数分の至近距離です。ともかく営業が続いてくれる事を願っています。

ずいぶん前の話ですが、建築設計事務所における最初の常駐監理現場が神田神保町の出版社の本社建設でした。
監理の立場上、施工会社の社員とあまり仲良くすることができませんでしたし、接待をおねだりする高級官僚には聞かせたいくらいの話ですが、事務所の決まりで飲食を共にすることは禁じられていたのです。
間違いなく施工会社の人が支払うと言いだすからです。
そんなわけで、昼休みには気分転換もあって、1年半ほどの一人での常駐期間中、ほとんど毎日のように、神保町交差点付近の古書店巡りをしていました。
この間、数十あった古書店のどこにどんな本があるか、ほとんどわかるようになりました。

僕は少し速読が出来ると思っています。
別に時間を計ったわけでもなく、だれかと比較した事でもないのですが、ラッシュアワーの横須賀線の通勤電車が、総武線とならぶ大混雑だった昭和40年代の事です。
サラリーマンの多い車内で、押しつ、押されつされながらも文庫本を読む人が隣に立つと、苦しい姿勢ながら、いやでも文章が目に入ります。
ちょっとは覗きましたが。
 僕が読み終わっても、当たり前の話ですがページをめくってくれません。
最初は斜め読みに近いのですが、今度は少しゆっくり読みなおします。
いつページがめくられても良い訳ですから。
それでもページはめくられません。
もう一度、今度はゆっくり読みます。 4度目にかかる頃、ページがめくられる事が多かったのです。なかには、お主できるなと感じる、2度目を読み終えるくらいでページをめくる早読みの人もいましたが。
神田神保町の昼休みの古書店巡りで、さらに技に磨きがかかったのですが、現在は当時の三分の一のスピードもないでしょう。
眼力(めぢから)が無くなりましたし、長続きしません。

それでも、書店での立読みでは、すばやくあらゆるジャンルの本に目を通します。
これは図書館では得られない至福の時なのです。
「柳瀬川書店」の開店で楽しみな時間がまた持てるようになりました。
もちろん、立読みだけでなく購入します。
僕がアマゾンでの売上に寄与する割合は微々たるものでしょうが、この書店での購入では、少しは営業継続の助けになってくれたらと思います。     

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2009年9月11日 (金)

海上自衛隊インド洋給油その19(8月)---CTF-150指揮権国の交代は?

連載企画「インド洋給油その19です」
  海上自衛隊発表の平成21年8月1日から8月31日までの給油量です。

パキスタンフリゲート艦     2回 (53)  225KL  (7465KL)
  フランス駆逐艦       0回 (22)    0KL  (2360KL) 
  フランス補給艦       0回 (2)     0KL  ( 1370KL) 
  ドイツ駆逐艦                  0回 (11)    0KL   (1845KL)
  カナダ駆逐艦        0回 (8)     0KL  (1915KL)
  米国駆逐艦         3回 (11)  1195KL   ( 5575KL)
  英国駆逐艦         2回 (10)   275KL   ( 1500KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL  (310KL)
  デンマーク艦         0回 (4)     0KL   (1130KL)   
                                                  合計  1695KL  (23475KL)

Oumi_320 8月は、海上輸送阻止活動を行っているCTF-150(第150合同任務部隊)の指揮権国であるフランス海軍艦艇への補給がありませんでした。

 米国海軍第5艦隊司令部所属のCTF-150の指揮権は、以前は6ヶ月交代だったのですが、負担が大きい事を配慮して、今はだいたい3ヶ月毎に交代しています。
Suzunami 2008年2月3日~6月3日 フランス海軍
2008年6月3日~9月15日 カナダ海軍
2008年9月15日~2009年1月13日 デンマーク海軍
2009年1月13日~4月9日 ドイツ海軍
2009年4月9日~       フランス海軍


 この交代期限からいえば、フランス海軍も7月には交代すると思われていましたが、いまだ指揮権委譲の情報がありません。

米国艦艇には、昨年2月の給油再開以来、給油量は5575KLと全給油量の23%を占め、パキスタンの31%に次いで多いのですが、補給回数は11回と少なく、1回あたりの補給量が多い特徴があります。

 ちなみに今年の8月以前の米国艦艇への補給は、1月に1回、3月に1回と2回しかありません。
どちらも、バーレーンにおける指揮権国委譲のセレモニーと合致します。

 推測になりますが、英国艦艇が3ヶ月ぶりに補給を受けにきたこと、米国艦艇が集合した事などから、ことによると英国への指揮権委譲が行なわれたのかもしれません。調べてみることにします。

 常連、パキスタン海軍ですが、これについては、毎月同じような事を書いていますので、今月は別の資料の引用してみます。

「インド洋における協力支援活動に連絡官として従事した、バーレーンにある米海軍第5艦隊司令部に勤務していた経験のある海上自衛隊2等海佐 前田 嘉則氏がパキスタンについてこう語っています。」

「パキスタンはイスラム国家として初めてOEF-MIOに参加し、継続的に艦艇と航空機を派出しています。
パキスタンからはイムティアズ海軍少佐が連絡官として派出され、一緒にF2C2で勤務した友人です。
パキスタンは英国で建造されたガスタービン艦を6隻保有し、北アラビア海に交代で派出しテロ撲滅作戦に参加しています。
彼は、私の帰国直前のF2C2ミィーティングで海自の支援に感謝を表明するとともに昨年4月から8月にかけてOEF-MIOの指揮をとったパキスタン海軍イクバル少将からの
「日本のパキスタン海軍への艦艇用燃料、航空用燃料、乗員の生活を維持する真水(飲料水)の補給に感謝する。パキスタン軍艦はガスタービンエンジンを運転するために高品質の艦艇用燃料が必要であり、ほぼ100%を海自補給艦に依存している。」

この文章は、CTF-150に参加しているパキスタン海軍にたいする、日本政府の説明と異なる見解であり、かなり重要な問題が含まれています。海上自衛隊のバーレーン駐在連絡官だった2等海佐がこの程度の現状認識かと驚くのですが、これは後日検証しましょう。

9月9日に、米国防省のモレル報道官は記者会見で、海自のインド洋給油について「活動継続を望む。日本は大国であり国際的な責任がある」と述べたと報道されました。

これは、海自の補給活動の海上阻止作戦における貢献度の高さを述べたというより、日本の支援活動全体について語ったと考えます。

ひとつは、米国内のアフガニスタンにおける戦闘への厭戦機運の高まり、ドイツ、オーストラリアなど参加各国の派遣継続への黄信号点滅などあります。
ドイツの最近の世論調査では、約6割がアフガンへの軍派遣継続に反対し、賛成は約3割と報じられています。(9月9日毎日新聞朝刊)
このような情勢での、日本の海自撤退がもたらす「対テロ国際包囲網」からの日本の離脱への危惧、アフガニスタン支援国の減少の影響を警戒している事があります。

もうひとつの側面は、米政府が、昨年10月にアフガニスタン国軍育成のための費用として、少なくとも約70億ドル(約1兆7000億円)の負担をアフガンに戦闘部隊を派遣していない日本や北大西洋条約機構(NATO)加盟の同盟国に求めたことです

 この時も、同じモレル国防総省報道官が、日本にはすでに費用分担を要請しているとしたうえで、「170億ドルの費用について、だれかが費用を払わなければならない。アフガンに軍隊、特に戦闘部隊を派遣することに消極的な国は、財政的な貢献をすべきだ」と語っています。

社民党が民主党と連立を組むにあたり、インド洋に派遣されている海上自衛隊については「実状を速やかに検証」「期限内に撤収できるよう努める」をぎりぎりの譲歩としていたのを、最後の調整で海自の期限内撤退を削除したのは賢明なことと思います。
「実状を速やかに検証」は、民主党政権下で進められるでしょう。

このところ、何度も書いていますが、「民主党よ、多いにぶれなさい。野党の立場と政権を取った場合とでは、諸外国との関係が著しく変わります。主張する「対等な日米関係」にも難問が立ちはだかります。
短期、長期の政策を練り、いやらしいほど、柔軟に、粘り強く事に当りなさい。
二枚腰を使いなさい。開き直りなさい。
その基本は、国民の為の政治であり、イラク戦争、インド洋給油、海賊対処などで自公政権に見られた民意を問わない、説明しない、隠す、ごまかすなどがなければ、国民は理解します。

米国からのアフガニスタンへの支援費用負担については、福田内閣当時、前向きに検討するくらいの解答をしたかもしれません。僕は密約にいたるまでの接触は無かったと考えます。

しかし、米国のモレル報道官の記者会見での発言に、自民党政権のようにすぐ反応する事はありません。

国防省の報道官レベルが、他国の政権方針に対して、このような圧力的発言をするのは、いつもみられる米国のおごりです。新政権の対応として、ちょっとくぎをさすのも良し、無視するのでも良いでしょう。それよりは、
「真にアフガニスタン国民のために役立つ日本の貢献を、じっくり考えましょう。」


 インド洋給油については、僕は7月29日のブログ
「民主党インド洋給油継続方針‐‐‐その(3)派遣期間の考察。何故、第7次派遣部隊は出港しない」で結論を出しています。

(写真上、現在インド洋給油活動中の第6次派遣部隊の補給艦「おうみ」)
(写真下、同、護衛艦「すずなみ」)

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2009年9月 9日 (水)

作男、ジャガイモの植えつけをする

Dscn4444_320 作男「石灰を撒いてから1週間がたったで、おら、今日はジャガイモを植えつけただよ。少し遅いくらいだ。」

いつも利用する近くの肥料店から、堆肥とジャガイモの種芋を買って自転車に積んで畑に戻った作男さん、女農園主さまにも手伝ってもらい畑全体に堆肥を入れました。

作男「堆肥は一袋18Lと書いてあるべ。畑には㎡あたり2kg入れろといわれても、単位が違うでねえか。こまるだよ。」

女農園主「いいのですよ。堆肥は水を含むと重くなるので、一袋の重さに差が出るでしょ。5袋あれば充分ですよ。適当にいれましょうね。」

まだ、納得いかないでぶつぶつ云っている作男さんにかまわず、農園主さまはどんどん堆肥を入れていきます。

作男「左側さ、大根植えるで深く掘ってあるだよ。右はジャガイモだで、堆肥は少なめでええだよ。昨日さ、CADで書いた図面があるだよ。しっかりやるべ。」

作男さん、植えつけ図面を見ながら、畝幅を決め、ひもを張っててきぱきと仕事をこなしていきます。

作男「おら、図面がねえと駄目だよ。図面どうり棒さ建てて、ひもを張ると簡単に畝も植付もできるだよ。」

女農園主「だいぶ慣れてきましたね。立派なものですよ。農園を任されているという自覚が出てこられたのね。でもこの図面、ずいぶんと細かくかいてあるのですね。ジャガイモの絵までかいてあるわよ。」

作男自覚なんて云われたら、っぱずかしいだよ。誰かさんと同じで、「お」の字はよけいだよ。」
「お暮らしと、云われる暮らし、してみたい」
「お暮らしの、おの字がつかぬ、暮らしです」
  作男
 それさ、ジャガイモの絵でねえよ。丸印だ。そこに棒さ立てていけば、種芋がちゃんと植えられるだよ。駄目だよ。ちゃんとまっすぐに棒さたててくだせえよ。やっぱり畝の真中にひもさ張るべ。」

写真には写っていませんが、女農園主さまがやると、ジャガイモがあっちさ、こっちさいって駄目だよと、60cm幅の畝の中心にひもを張り、再度種芋を真っすぐ植えつけた作男さんでした。
女農園主さまは、なんでも手際良くこなす方ですが、なぜか線が真っ直ぐ引けない弱点もお持ちです。それから2人で、種芋と種芋の間に、堆肥と一握りの化成肥料を施しました。

作男「この種芋、なんちゅう、名前だったべか。」

女農園主「お店でお聞きしたでしょ。出島というのよ。2期作に向いていて、デンプン質が多く、香もあってポテトサラダやコロッケにするとおいしいのよ。」

作男「出島はあまり聞いたことがねえだが、スーパーで売ってねえほうが作りがいがあるで、おら、大事に育てるだよ。
12月にチビスケたちが掘っくりかえして、喜ぶ顔が見たいだよ。この前さ、両手でかっぽじって、えれえ面白かっただよ。」

女農園主「チビスケ2号さんなんか、お隣の畑まで飛びこんで行きそうでしたね。」

作男「うんだ、おらも慌てて押えつけただよ。
さて、今日はこれでおしまいだな。
農園主さま、左側の2畝は、明日さ、おら一人でやるだよ。大根の種を準備してくだせえ。」

女農園主「はい、わかりましたよ。ハクサイは、苗をお願いしてありますから、いつごろ頂けるかお聞きしておきますね。明日はよろしくお願いしますね。」

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2009年9月 8日 (火)

秋の気配に山を想う

Dscn4442_320 朝晩はだいぶ涼しくなりました。窓の外からうるさいほど聞こえる虫の音を聞きながら、キーボードを叩いています。

山はもう秋の気配でしょう。
今年の秋は、八ヶ岳の赤岳と阿弥陀岳に登る予定です。
6月に乾徳山に一緒に登った友人が会員になってよく利用している蓼科のリゾートホテルの窓から、まさに、真正面にこの二つの山が見えるのです。
僕も一緒に利用させてもらう事があるので「ここへ来るたびに気になってしかたがないから、登ってしまおうよ」僕の誘いに彼が乗ったのです。

友人は八ヶ岳は始めてです。僕は書いたら切りがないくらい、いろいろの思い出がある山ですが、それでも赤岳に登るのは数十年ぶりです。多分、今度の山行きが赤岳への「さよならの山」になるのかもしれません。
「さよならの山」といえば、雪の来る前にできたら、甲斐駒ケ岳と千丈岳も登ってしまいたいと思っています。
北沢峠にテントを張れば、どちらもわりと楽に登れる山です。
赤岳と阿弥陀岳は、行者小屋付近にテントを張って登るつもりです。
きっと星空がきれいでしょう。

Dscn4440_320 このところ毎晩、月がきれいに輝いています。
これまた、秋を感じさせるきれいな、少し寂しくなるような月夜です。
こんな時、僕は井上靖が、作家・安川茂雄のことを書いた追悼文の文章を思い出します。

井上靖は小説「氷壁」を書くときに安川茂雄と知り合い、以後交友が続き、毎年「穂高の月見」として仲間達と穂高岳に行っていました。

安川茂雄が晩年、病に冒されて体調が悪くなり、涸沢からの奥又白谷経由の下山で、グループより遅れ一人ビバークした時の事を井上靖が書いたものです。
徳沢園に到着しない安川を心配した井上が、捜索隊を出そうと提案するが、山仲間は彼は羽毛服も持っている、それは登山家たる安川にかえって非礼なことになると止めるのです。

「深夜、奥又白の本谷の磧近いところに倒れ伏し、ごうごうたる風の音を聞いていた安川君の、その時の心情を思うと、私はいつも襟を正さざるをえない思いになる。大きい感動で心が塞がるのを覚える。」
今夜はなんだか山のことを、いろいろ考える夜になりました。

(写真上、今日、ニュータウン内を散歩していて見つけた、小さな秋。どんぐりが沢山落ちていました。写真写りを考えて、ちょっとどんぐりを寄せる<やらせ>をしました。)
(写真下、我家の庭から見た月です。)

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2009年9月 7日 (月)

選挙後、NHKがいちばん伸び伸びと報道し、番組作りをしているかも

選挙後、始めての日曜日、ゆっくり新聞、テレビを見ていると、マスコミ各社の報道も少し落ち着いてきた感が見られます。

この1週間を顧みると、自民党政権の広報紙的な感もあった産経、読売の両紙は仕方ないとして、それ以外の他紙も、概して民主党新政権には、厳しい目を向けた報道志向とみうけられました。

評論家諸氏も、なにか焦点が定まらない、わかり難い論調が多く、激変した政局に、思考の混乱がみられました。
Sannkei1_320 そんななかで、話題になったのが産経新聞社社会部が、衆院選に合わせて短文を発信、表示するネット上のサービス「twitter」に開設した公式ページで
「産経新聞が初めて下野なう」「でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」
同社の社会部記者による、この書きこみが、報道機関の中立性に問題があり、反民主党の立場が明確過ぎる発言として批判を浴びました。
Sankei2_320
  産経新聞としても、問題が大きいとて、同じ日の公式twitter上で、厳しい批判が寄せられたとして「軽率な発言だったと反省しています。ご不快の念を抱かれた方には、お詫び申し上げます」と謝罪しました。
また、「産経新聞は、保守系の「正論路線」を基調とする新聞です。」「新政権を担う民主党に対し、これまで自民党政権に対してもそうであったように、是々Sankei3_320非々の立場でのぞみたいという意思表示のつもりでした」と釈明した上で、
「これまで同様に客観的な事実に基づき、中立的な立場に立った上で、公正な報道をするよう、さらなる努力をしていきます」としました。
毎日新聞記事によると、同社広報部は「不偏不党」を社是としており今後も方針に変わりはない。一部内容に誤解を招く表現があったので、社会部選挙班として説明と理解を求める趣旨の文を提示した」とコメントしたと書いています。

読売など他紙にも云える事ですが、ここで産経新聞が「正論路線」「中立的な立場に立った上で、公正な報道」「不偏不党」と云う事に、首を傾げざるを得ないのです。
産経新聞がそんな事を云えるのかと言う前に、中立的な立場、正論、公正といっても、その定義付けが難しく、仮にそれができたとしても、本当にこれを守る基軸ができていると思われるマスコミが日本には無いからです。

産経新聞だけを追求するつもりは無いのですが、あまりに本音で自社の立場を表明したので、ついでに書いておきます。
選挙後の9月1日~3日までの産経新聞朝刊一面の見出しの拾いです

9月1日
*「小沢氏 参院選も指揮」3党連立「ガラス細工の結束」外交・安保で隔たり/国会事情優先
*「人界観望楼」鳩山さんよく考えて下さい--外交評論家 岡本行夫 
 

米国の新聞に掲載された、鳩山由紀夫氏の英語論文の一部抜粋を取上げて、自民党の政策と民主党の政策を比較して、かなり厳しい民主党批判
(柳瀬川通信:報道部注:ここでおかしいのは、発表論文は日本語と英語と韓国語で書かれており、その英文の一部が掲載されているのに、この岡本氏は、「そのまま訳そう」などとおかしな事を書いている。
氏はことによると日本語原稿を読んでいないのかも知れない。お粗末。産経は8月30日にも、この論文を「米に敵対的」なる見出しで大きく報道しているが、公正の2文字には程遠い。しかしこれはこの論文を最初に報道した毎日も同じ。)


一面は、これ以外は、小さく「自民総裁選28日投開票」のみ

9月2日
*「鳩山首相16日誕生」
*「意地」党内基盤危うい岡田幹事長 岡田氏を意識、権力闘争勃発

*「今日の突破口」ジャーナリスト 東谷 暁  
気分で動いた選挙の教訓 

マスコミ人の多くは、すでに政権交代というべきイベントが済んだ後は、鳩山由紀夫氏の政治資金問題が再燃し、岡田克也氏が民主代表に就くというシナリオを描いているらしい。
国民は新たな気分に揺すぶられ、しばらくは政治はますます迷走するというのが、
この選挙の唯一の「教訓」だろう。」

9月3日
*「子ども手当て」6月支給 参院選対策臨時国会成立へ
*「外務 岡田氏」「財務 直嶋氏」---一面、3日間でこれが唯一の公正、まともな記事
*「くにのあとさき」湯浅 博

君子の豹変を希望する。そこで鳩山代表には、民主党のマニフェストを離れ、十分な日米間のすりあわせを願う。

鳩山氏のかっての主張をとらえて
「論語にいう、君子の過ちは日月の食の如し、である。隠し立てせずに改めざれば、すぐまた敬服される。

これだけを読むと、信じられないかもしれませんが、以上が3日間の一面見出しです。産経新聞の辞書には「ご祝儀」という文字がないようです。
どんなに、客観的にみても、twitterで書いた
「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。」路線のままです。
「これまで同様に客観的な事実に基づき、中立的な立場に立った上で、公正な報道をするよう、さらなる努力をしていきます」にはうなずけない紙面作りです。

さて、新聞各社の悩み多い記事つくりに比べて、皮肉な事にNHKがいちばん伸び伸びとした報道と番組作りができるような予感です。

50年間の自民党政権の呪縛から逃れて、番組作りの職員達は、目に見えぬ枠が外れたことを、じわりと実感しているのかもしれません。

NHKには教育、歴史問題などで過去に例のあった、番組製作に自民党議員による事前検閲的な横槍が入る恐れは遠のきました。

マスコミ各紙は、先週まではまだ実感できないでいたでしょうが、国民に支持された衆院絶対多数の民主党政権の強い影響力をこれからいやでも感じさせられる事となり、紙面作りにも影響が出てくることは間違いないと思います。 

NHKは、国営放送に近い存在です。自民党政権が崩壊して、政権交代がなされた今、間違いなく政府は民主党政権なのです。

日本のあらゆる面で、支持され、その方向付けをしてきた頼れる自民党議員がいなくなってしまったのです。いや、その自民党の存在そのものに赤信号が点滅し始める事態なのです。
これから、政策だけでなく、日本の産業、農政、漁業、教育、医療、地方行政、企業献金、いわゆる族議員など幅広い分野で、途惑いと新しい方向への模索が始まります。
政府寄りと言われてきたNHKが変わらないわけがありません。変わらざるを得ないのです。

新聞報道各社には、ありませんが、NHK始め民放各社には、放送倫理規定があります。

「放送倫理基本綱領」

1996(平成8)年9月19日制定
日本民間放送連盟と日本放送協会は、各放送局の放送基準の根本にある理念を確認し、放送に期待されている使命を達成する決意を新たにするために、この放送倫理基本綱領を定めた。

放送は、その活動を通じて、福祉の増進、文化の向上、教育・教養の進展、産業・経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に寄与することを使命とする。

放送は、民主主義の精神にのっとり、放送の公共性を重んじ、法と秩序を守り、基本的人権を尊重し、国民の知る権利に応えて、言論・表現の自由を守る。

放送は、いまや国民にとって最も身近なメディアであり、その社会的影響力はきわめて大きい。われわれは、このことを自覚し、放送が国民生活、とりわけ児童・青少年および家庭に与える影響を考慮して、新しい世代の育成に貢献するとともに、社会生活に役立つ情報と健全な娯楽を提供し、国民の生活を豊かにするようにつとめる。

放送は、意見の分かれている問題については、できる限り多くの角度から論点を明らかにし、公正を保持しなければならない。

放送は、適正な言葉と映像を用いると同時に、品位ある表現を心掛けるようつとめる。また、万一、誤った表現があった場合、過ちをあらためることを恐れてはならない。

報道は、事実を客観的かつ正確、公平に伝え、真実に迫るために最善の努力を傾けなければならない。放送人は、放送に対する視聴者・国民の信頼を得るために、何者にも侵されない自主的・自律的な姿勢を堅持し、取材・制作の過程を適正に保つことにつとめる。

さらに、民間放送の場合は、その経営基盤を支える広告の内容が、真実を伝え、視聴者に役立つものであるように細心の注意をはらうことも、民間放送の視聴者に対する重要な責務である。

放送に携わるすべての人々が、この放送倫理基本綱領を尊重し、遵守することによってはじめて、放送は、その使命を達成するとともに、視聴者・国民に信頼され、かつ愛されることになると確信する。        

「放送は、意見の分かれている問題については、できる限り多くの角度から論点を明らかにし、公正を保持しなければならない。」

「報道は、事実を客観的かつ正確、公平に伝え、真実に迫るために最善の努力を傾けなければならない。放送人は、放送に対する視聴者・国民の信頼を得るために、何者にも侵されない自主的・自律的な姿勢を堅持し、取材・制作の過程を適正に保つことにつとめる。」


特にこの
赤字項目は、商業新聞各社が、どんなに客観的、正確、公平、真実を謳ってもその実現は難しいなかで、今、NHKがいちばん実現できそうな基盤にたっています。
難しく書いてありますが、実は当然のことであり、放送だけでなく、これが報道全ての真実だと思うのです。

これからNHKがどんな番組作りをしていくのか、来年の参議院選挙を踏まえた情勢のなかで、長い目でNHKの変化を探ることにします。

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2009年9月 5日 (土)

嬉しいニュース-----志木ニュータウンに本屋開店

Dscn4439_320 我が志木市は人口7万人を超える街ですが、書店が2店舗しかありません。
それも同じ経営者による文具も扱う本店とその小さな支店だけなのです。

居住者1万人を超える志木ニュータウンにもかっては2店舗があったのですが、どちらも撤退してしまいました。
この事については以前にも書いた事がありますが、非常に不便でもあり、寂しいことでした。

いったい書店1店あたりの人口はどのくらいかと調べてみたところ、「あなたの町の書店情報市場」というサイトに各都道府県の人口と書店数の統計データーがありました(人口は2005年国勢調査データーで、書店の数は情報市場のデーター)
それによると書店1店あたりの人口割合は約5千人~8千人くらいで、志木市のある埼玉県は、1店舗あたり8509人となっています。1店舗あたり8千人を超える都道府県は全国に6県あります。

1.神奈川県  8889人
2.熊本県   8609人
3.埼玉県   8509人
4.千葉県   8412人
5.兵庫県   8295人
6.奈良県   8263人
我が埼玉県はワーストといってよいかわかりませんが、ともかく書店が少ない順位が全国第3位と云うありがたくない位置につけているようです。
各都道府県の面積や人口密度などもありますから、一概に比較はできないでしょうが、ともかく書店1軒あたりの人口割合が多いのです。

ちなみに、割合が少ないトップ3は以下のようになります。
1.徳島県   4879人
2.香川県   5113人
3.東京都   5282人

しかし、いかに埼玉県が第3位といっても、我が志木市は桁が違います。現在の人口70700人とすると、1店舗あたり35350人となり、おそらく全国レベルの市区町村で比較してもトップ10くらいになるのかもしれません。どうもあまり自慢できることではないようです。

そんな志木市内の志木ニュータウンの商店街ペアモールに、今、書店開店の紙が貼られ、店舗内装工事が進められているのです。(写真は9月4日撮影)
撤退した本屋の真向かいにあたる位置です。
待望の書店オープンです。「柳瀬川書店」という名もとてもよろしい。バンザイです。
僕は9月11日の開店が待ち遠しいし、楽しみにしています。

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2009年9月 3日 (木)

作男、作山記者と最近のマスコミの偏向報道について話す

Dscn4437_320 作男さん、昨日と今日の涼しさに、待っていましたとばかり、女農園主さまと共に、畑仕事に精出しました。

今年の夏野菜は、もう見るのもいやだと食べ続けたインゲン始め、トマト、ナス、ピーマンなどどれも良い収穫になりました。

ピーマンやトマトなど、まだ実のついているものもありましたが、それらを全て取り除いて、おらがの自慢の支柱も全て外し、畑全体を耕しました。(写真は今日の様子)

昨日は、全体に石灰(100g/㎡)を散布し、今日はもう少し土を細かく砕いて来週の堆肥入れに備えました。秋、冬の野菜として、ジャガイモ(これはチビスケ2号が掘るのを楽しみにしてくれます)、白菜、大根、ホウレンソウなどを植え付ける予定だそうです。

 <作男、作山記者と最近のマスコミの偏向報道について話す>

「市民農園で、鍬で畑を耕している作男さんに近づいてきて語りかける柳瀬川通信:報道部の作山記者」

作山記者「こんにちは。作男さん、お疲れさまです。」

「振り向く作男」

作男「あれま、誰かと思ったら、作山記者さんじゃねべか。」

作山記者
「畑、すっかりきれいになりましたね。秋植えの準備ですか。」

作男
「うんだ。農園主さまに鬼の撹乱(かくらん)だと云われたども、夏風邪さ引いて、1週間寝たり起きたりだ。もう、年だな。そんで畑仕事が遅れただよ。」

作山記者「そうでしたか。新型インフルエンザでなくて良かったですね。」

作男
「病院で検査しただよ。簡単に白黒つくもんだ。ただの風邪だっただよ。」

作山記者
「実は我が柳瀬川通信:報道部も全員風邪でダウンしました。」

作男
「そうだったですか。今年の夏さ、報道部もえれえ、忙しかっただと農園主さまからお聞きしていただよ。「インド洋給油問題」では、すんごい記事さ書いたと教えてもらっただよ。」

作山記者
「そうですか、農園主さまがそうお話されましたか。
現在、海上自衛隊が実施しているインド洋給油が、来年1月に期限が切れますので、なんとか結論をまとめたいと、デスク以下、がんばりました。
ところで、農園主さまはお元気ですか。」

作男
「元気も元気。女農園主さまには、新型インフルエンザも近寄らねえだよ。夏風邪なんど、鼻息で吹っ飛んじまうだよ。これ、ここだけの話しだよ。内緒だよ。」

作山記者
「はい、はい。」

作男
「ところで、作山記者さんは、今日はなんだね。」

作山記者
「選挙後の新聞各社の社説を、全部読もうと思いまして、柳瀬川図書館に行くところです。
見識ある作男さんのお姿が見えたので、ちょっとお話がしたくなって。」

作男
「それはご苦労さんなこった。見識などなんもだ。恥ずかしいこと云わねえでくだせえ。うんだ、報道部は新聞さ、取ってねえんだか。」

作山記者
「予算がないもんですから購読は毎日新聞だけで、あとは皆、図書館で読んでいます。」

作男
「あれま、記者さんもそったらたいへんだな。
だどもおらもそうだよ。それとさ、インターネットもたまに見るだよ。」

作山記者
「インターネットといえば、今度の <インド洋給油、第7次派遣部隊は出港しない> の記事は反響が大きくて、社民党議員関係者からも、参考になったとメールを頂きました。何らかのお役に立ったかも知れません。」

作男
「良かったでねえか。ところで作山記者さんが社説を調べるというのは、多分マスコミの捻じ曲がった記事さのことを調べているだな。」

作山記者
「さすが、ちゃんとお見通しだ。
選挙前からもそうでしたが、選挙後も改まる気配がなく、ますます強くなる最近の新聞、マスコミ各社の偏向報道、世論誘導記事は目に余るものがあります。
このままほっといたら、たいへんな事になるとデスクも心配しているのです。」

作男
「さっきも隣の畑のご主人が話していたども、産経新聞が謝ったそうでねえか。」

作山記者
「自社の公式サイトで、記者が<自民党は選挙では負けたけれど、民主党の自由にはさせない、これから産経新聞の真価を発揮するよ>というコメントを書いて、問題になったので、あわてて、削除して謝罪文を出したというわけです。
一時、アクセスが集中してたいへんだったようです。
それと、鳩山由紀夫さんの論文を、故意に正確に伝えず、悪意あるニュースをそのまま報道して問題視されるよう仕向けた毎日新聞など、あげたら切りがないくらいです。」

作男
「民主党が絶対多数の与党になったので、マスコミは逆に擦り寄ってくるかと思っただよ。」

作山記者
「なんといっても、来年7月の参議院議員選挙では、自民党に勝って欲しいという意図が丸見えです。
参院で自民党が過半数をとれば、今と逆の状態になる。
どんな手段でもいとわずに、攻勢をかけてくる保守勢力の前に、マスコミが協力する異常な事態がますます顕著になってくるでしょう。
以前から読売、産経両紙は、自民党の広報誌の感がありましたが、最近毎日もおかしくなってきた。
貧すれば鈍するで、どこぞの資金でも入ったかと思わせる品性のなさです。
それと保守系評論家諸氏、いや自民党系のと言ったほうが良いかもしれませんが、彼らのねちっこく民主党にからんでくる言動などかえって反感を持たれると思うのです。」

作男
「それを、たたくわけだな。」

作山記者
「読者は中立性を持ってくれていると思っている新聞が、偏向や誤まった報道をしながら、それをあたかも正義のように書かれたら、それは皆に知らせる必要があります。
さもないと戦時中と同じ構図になってしまいます。たいした事はできないし、偉そうなことも云えませんが、それでも、柳瀬川通信:報道部はがんばるつもりです。」

作男
「うんだ、おらも、応援するだよ。」

作山記者
「それと、近いうちに、今まで民主党に対する批判を続けながら、政治態勢が変わったのに公職に残る人達、たとえば防衛大学校長などを取上げる、「去り行く人たち(仮題)」と、本来ならけじめをつけるべき人達、たとえば現農林水産省事務次官や、かけ込みで天下って、1800万円もの年収をもらう人達を取り上げる「困った人達(仮題)」をシリーズ連載する企画を練っています。」

作男
「おらも、じいさんから、人間には、潔さとけじめが大事だと教わっただよ。武士道だな。
報道部の皆さん、がんばっていなさるだね。デスクはじめ、男川記者、超美仁記者、農園寺記者さんによろしくお伝えしてくだせえ。」

作山記者
はい。もう伝わりましたよ。

作男
「えれえ、早いだな。目の前さいるみてえだよ。あれま、おらにも皆さんの返事が伝わっただよ。」

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2009年9月 1日 (火)

「自・公政権が駄目だから民主に一度やらせてみよう」---マスコミ報道のおごり

「選挙結果に思う」
今夜は遅くまでテレビを見る事になるかと思っていた日曜日の選挙速報も、民主党の圧倒的勝利が報道される中、なぜか急に睡魔が襲ってきて早々と12時ごろには寝てしまいました。

 自民党政権の終りが来るという時代が本当に来るなんて、信じられない事態に虚脱感ともいうべき状態になった昨日でした。しかし今日の朝を迎えて、国民が日本を変えたことを実感し新たな気持ちで、このブログも書き続けようと思ったのでした。

 しかし選挙後、マスコミ、評論家諸氏の多くが云う、国民は「自・公政権が駄目だから民主に一度やらせてみよう」「お試し政権」と思っているという論評はうなずけないのです。

 衆院解散から、選挙にいたる40日の間、有権者はしっかりと考えて投票したと思っています。
いちど民主にやらせて、だめならまた自公政権に戻せば良いと安易に考えるほど、自公政権は信頼されていません。どうにもならない末期的症状を呈していたのです。
 マスコミ、評論家諸氏は自公政権による、前回の選挙での政権公約が、いったいどこまで実現されたかの確認作業をおろそかにしてきた、いや避けてきたのに、国民は「民主にいちどやらせてみよう」と思ったと書くのは、おごりです。

 新しい民主主義国家の始まりを求めて、有権者は自公政権に見切りをつけて、新政権を誕生させたと思っています。
政治を見直すべく、国民の力が示されたのです。
それだけ、新政権に対しては厳しい目が注がれるでしょう。既得権益を失いたくない勢力からは、それこそ激しい抵抗があるでしょう。

 自民党の小泉、福田首相が、自分達のマニフェストを軽視する驚くべき発言をし、安倍首相がマニフェストを逸脱し、麻生首相が自党の政策方針に逆らう発言をしても、ほとんど問題視しなかったのに、テレビカメラの前で、選挙開票中に民主党幹部に対し早くも「マニフェストの完全実現を求める」追求発言を繰り返し、少しでも実現が遅れたら、責任をとるか、再度選挙に望むかなどと、したり顔で質問をしていた評論家諸氏をしっかりと覚えておきます。

 ついでに、選挙速報4チャンネルに出演した島田紳助、「いったいこの男は自分を何様だと思っているのかと思わせる」不快感を覚えた発言を忘れません。
僕は、いま生まれたばかりの民主党政権に過度の重圧をかける主張はしたくありません。
長い目で見ようと決めています。
それと、苦しむ兵士を見捨てて逃げた上級将校達を、人間の屑と思った子どもの頃からの思いの継続で、従来の主張をころりと変えて、時の権力に擦り寄る卑怯者たちを嫌う心を持っています。
これから政権交代の狭間でゆれる諸問題と、それに係わる人間模様を見つめていきたいと思っています。

インド洋給油問題を書き続ける中で、7月24日にこう書いたと思います
このブログを書いている昨日あたりから、麻生首相や官僚などから、インド洋給油、海賊対処に対して民主党の主張のぶれを攻撃する発言が目立ちます。

「民主党よ、多いにぶれなさい。野党の立場と政権を取った場合とでは、諸外国との関係が著しく変わります。主張する「対等な日米関係」にも難問が立ちはだかります。
短期、長期の政策を練り、いやらしいほど、柔軟に、粘り強く事に当りなさい。
二枚腰を使いなさい。開き直りなさい。
その基本は、国民の為の政治であり、イラク戦争、インド洋給油、海賊対処などで自公政権に見られた民意を問わない、説明しない、隠す、ごまかすなどがなければ、国民は理解します。
「国民説明報道官」が新設されるとよいですね。」

選挙後の敗戦の弁で、自分の子どもか、孫の世代と戦った思いだと語った老政治家がいましたが、選挙後の麻生首相の会見の際、首相の左に立ち並ぶ、自民党の幹部政治家の老いた顔ぶれに、民主党の若い新人達の顔をだぶらせて時代の移りを感じるのです。
毎日新聞の7月20日の「風知草」欄に、専門編集委員の山田孝男がこう書いています。

「政党が備えるべき現実性とは、安全保障のリアリズムや社会保障の財源論だけではない。
トップリーダーの見識と判断力、側近や盟友たちの知謀、胆力、統制。それらを総合した自己決定能力が低くては、頼れる政権政党とはいえない。」


 最近の自民党政権には、求むることも難しい正論だと思います。
民主党の議員諸氏の緊張感溢れる発言に、若い力が結集し頼れる政権に一歩でも近づこうとする思いを感じます。若い力のがんばりから活力が生まれます。見守らせていただきます。
 
 最後に、政権交代は喜ばしい事ながら、今回の選挙で一番残念に思ったことは、共産党、社民党が現有議席維持に留まり、伸びなかったことがあります。
政策のチェック機能が果たせるべく、せめて議席数が1.5倍増(本音は倍増)するのが望ましいと思っていたからです。

 最後の最後に、一昨日書いた大嫌いな読売新聞社の渡辺 恒雄会長・主筆の思いが、悪いほうに転がった選挙結果に僕は快哉を叫ぶとともに、彼が今どんな顔をしてなにを思い、どんな怪しい動きを画策せんとしているか、それを考えています。

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