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2009年8月30日 (日)

衆院選挙から帰って

「衆議院議員選挙」の投票に行ってきました。
指定投票所になっている近くの小学校では、投票待ちの20人くらいの行列が出来ていましたが、普段の選挙より特に多いとは思えませんでした。

しかし、午後2時の選管発表では、前回の2005年の郵政選挙を、若干上回っているということですから、最終的に69~71%くらいの投票率になるかもしれません。
この高い投票率が、現与党の自民、公明両党にとって吉となるか、凶とでるかわかりません。

僕が選挙権を得ての最初の衆院選挙は1960年11月の第29回選挙です。国会議事堂を包む地鳴りのような足音を体験したあの年の、「安保解散選挙」でした。

以後、今回の45回選挙まで、棄権した記憶がありませんので、16回の衆院選挙を体験した事になります。
1955年に自民党が誕生して以来、同じ政党が50年以上も一国の政権を取り散り続けるということが、極めて異例な事態だと思われなかったこの国に、今激震が走ろうとしています。

選挙投票時間中ですから、うかつな事は書けませんが、何度選挙をしても、空しさだけが残った僕の人生における衆院選挙に、長期政権にあぐらを書いてきた政党が敗れるかもしれない、そして初めて議会制民主主義の良い形を見る事が出来るかもしれないという手応えを感じ、午後8時からの開票速報を待つ、精神の高揚を禁じえない状態になっているのです。

もし、民主党が政権を取る事が出来たなら、選挙公約を確実に実現していくことは、勿論大事な事ですが、先ず手がけなければならないのは、世界の流れから取り残されそうな「外交問題」でしょう。
この事はこれから少しづつ書いていきたい思っていますが、僕のブログでは、「瀬川通信:報道部」で扱っているインド洋給油問題が浮かびます。
これだけは、はっきりしています。
例え現政権が継続したとしても、もう衆院3分の2の賛成による再可決など不可能でしょうから、このところ、何度も書いてきたように来年1月で給油活動からの撤退が決まります。長い連載も終る事が出来ます。

この給油活動継続の為の「新テロ対措法」やその他幾つもの重要法案成立に、民意を省みる事なく、衆院3分の2の賛成という異常事態を繰り返してきた政権のおごりと、政官財癒着の構図が、今審判されようとしているのです。

ここまで、書いてしまったので、ついでに書いてしまいます。

僕は読売新聞社の渡辺 恒雄会長・主筆が嫌いです。
嫌いな理由は、以前書いた事があるのでここでは省略して、その渡辺氏が「文芸春秋」最新号(九月特別号)、「自民党政治はいつ終ったのか」のなかで、元内閣総理大臣中曽根康弘と対談しています。

民主党が政権を獲ることへの不安をにじませつつ、衆院選挙での自民党当選議員数について語っています。その部分を抜粋します。

渡辺「今度の選挙では、自民党の解散時三百三議席が、二百議席を下回ることが予想されており、民主党は百十二議席から少なくとも百議席以上は増やしそうな勢いです。
つまり、百以上の増減が起きうるわけで、これほどの大変動は戦後まったくなかった。だから、非常に心配しています。」

渡辺「議席減が百で納まるなら、自民党は復活する可能性があります。
公明党がだいたい三十議席くらい取るとして、いま党外に出ている平沼たけ夫さんのグループなど少数勢力を取り込んでいくことができれば、過半数の二百四十一をとることは可能ですから。
だが、もし、自民と民主の増減が百五十というレベルにまで達したら、自民党は半永久的に野党になるでしょう。(一部省略)
 しかし、実際のところは、増減の幅が百と百五十の中間的になるような気がします。
さおうなれば、政界再編の動きが出てくるのではないでしょうか。」

ーーーー自民党も民主党も割れるということですか?

渡辺「そう。みんな割れてガラガラポンしたらいいと思います。
民主党は反米や反安保、反自衛隊のような左翼社会主義者を排除して、自民党は市場原理主義者を排除する。私は、社会民主主義的な社会保障制度の充実をするべきだと思っているので、そういう国の形を目指す中型の安定政権ができないかと考えています。」

中曽根「確かに、百の増減はそれほど大きな変化は起きないでしょうね。私はないと思いますが、百五十の増減があったら大変なことが起きますね。」

渡辺百五十だったら自民党は絶望です。自民党だけが割れて民主党に吸収されてしまうこともある。中曽根さんがおっしゃるように、百ならば自民党は復元力を持ちえるでしょうが。」

「.僕はこうまで渡辺氏に云われると、彼に苦汁を飲ませたい心境になるし、彼がまたしても政局運営にしゃしゃりでて来る事無く、この際静かに引退してくれる事を願うのです。」
午後8時、いよいよ選挙速報番組が始まります。

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