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2009年8月18日 (火)

海上自衛隊インド洋給油その18(7月)---パキスタン艦への給油量が全給油量の83%に

連載企画「インド洋給油その18です」
 海上自衛隊発表の平成21年7月1日から7月31日までの給油量です。

パキスタンフリゲート艦     3回 (51)  560KL  (7240KL)
  フランス駆逐艦       2回 (22)  115KL  (2360KL) 
  フランス補給艦       0回 (2)     0KL  ( 1370KL) 
  ドイツ駆逐艦                  0回 (11)    0KL   (1845KL)
  カナダ駆逐艦        0回 (8)     0KL  (1915KL)
  米国駆逐艦         0回 (8)     0KL   ( 4380KL)
  英国駆逐艦         0回 (8)     0KL   ( 1230KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL  (310KL)
  デンマーク多目的支援艦  0回 (4)     0KL   (1130KL)   
                                                  合計   675KL  (21780KL)

Fs_aco1_320給油状況は、今月もパキスタン海軍フリゲート艦とCTF-150指揮権国フランス海軍駆逐艦だけの給油となりました。

この事は毎月書いていますので、今更取上げる事ではないのですが、7月は遂にパキスタンフリゲート艦に対する給油量が、全体の給油量の83%となりました。
ここ、3ヶ月を見ても50%はパキスタンへの支援です。

全体の給油量も675KLと、昨年2月の給油再開以来の月最低量です。わかりやPa185_320すく言うと、町を走る事が出来るタンクローリー車22台分にしかなりません。

 日本の経済的負担が減ると考えるのは間違いで、そろそろインド洋給油活動の経費との費用対効果も考慮すべき段階です。

 海上自衛隊の補給艦からの給油でCTF-150参加艦艇が、、補給基地へ戻らずに、長期間の海上阻止活動に従事できるのが目的であったはずが、そうなっていない現実があります。

パキスタンフリゲート艦は、自国の海軍基地へ2日で戻れます。以前、2チャンネルの掲示板に「給油を受けた後、すぐに港に戻るようだ」「2週間に一度は、基地に戻っている」との給油活動参加自衛官からの書き込みもありました。
実は、写真に写っているフリゲート艦185以外に181も給油を受けているのですが、最近、海上自衛隊がパキスタン艦艇への給油写真を公表したがらないので、情報不足です。
何度も書いていますが、パキスタンはアメリカの恫喝的な要請で、対テロ海上阻止行動に参加しているイスラム圏唯一の海軍です。
支援的側面を持つのもわかるのですが、イラクでの航空自衛隊の空輸作戦参加と同じように、ともかく国民に対しての説明責任が多いに欠けています。
フランスも自国の補給艦が旗艦として活動しています。
先月その補給艦への給油が行なわれましたが、給油を受けた燃料油の海賊対策行動への転用など、その使用目的の範囲が明確ではありません。

CTF-150に参加してしているフランス海軍フリゲート艦(F713Aconit)は、補給の為基地に戻っているのに、海上自衛隊補給艦からの海上給油を受けるような、給油活動維持の為と勘ぐられても仕方の無い補給行動が見られます。
バーレーンの本部での、調整がどうなっているか、これまた情報不足でわかりませんが、海上自衛隊派遣官の交代人事などから、なにか見えてくるものがあるかもしれません。
なお、フランス海軍は、本来の任務期間(3ヶ月)からいうと、7月にはCTF-150の指揮権を委譲すべき時期なのですが、この交代情報がつかめません。

いまだに、保守系の言論人が、「海上阻止行動に従事する米国を始めNATO諸国艦艇への給油活動」などと書く事とがありますが、現実の給油状況とかけ離れた論旨です。

問題は、日本が莫大な費用負担をして行っているインド洋での給油活動の実態と、海上阻止行動(CTF-150)の全体像を、日本政府もマスコミも国民に説明しようとする姿勢が見られないことです。
これは、海賊対処の派遣にも同じ事が言えます。海賊対処の活動の実態をデーターを引用して正しく報道したのは、東京新聞1紙です。

民主党もインド洋での給油活動について、改正新テロ対策特別措置法の期限切れとなる来年(2010年)1月15日まで、継続する方針です。
実際にはもうあと4ヶ月しかありません。衆院選挙が終ったならば、広く民意をくんで給油活動継続の論議をしなければならないでしょう。
もう、過去2回のような、ぎりぎりまで審議せず、強行採決で法案成立を図る暴挙は国民が認めないでしょう。

このところ、「給油活動継続が我国の国際貢献」と強い論調を張った保守系、右派系言論人の論文が、給油期限切れが近いこの時期に、なぜか目につかないのを奇異に感じています。2年前にどんなことが叫ばれていたか、後で追記しておきましょう。」

この問題については、「柳瀬川通信:報道部」として「インド洋給油継続の考察」を数回にわたって連載しましたが、民主党の議員諸氏が読んでくれるとありがたいのですが。
(写真上、フランス海軍フリゲート艦(F713Aconit))
(写真下、パキスタン海軍フリゲート艦185  Tippu Sultann:多分)

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