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2009年7月12日 (日)

海上自衛隊インド洋給油その17(6月)---懸念されていた事態!

海上自衛隊発表の平成21年6月1日から6月30日までの給油量です。

パキスタンフリゲート艦     4回 (48)  695KL  (6680KL)
  フランス駆逐艦       0回 (20)    0KL  (2245KL) 
  フランス補給艦       1回 (2)    920KL  ( 1370KL) 
  ドイツ駆逐艦                  0回 (11)    0KL   (1845KL)
  カナダ駆逐艦        0回 (8)     0KL  (1915KL)
  米国駆逐艦         0回 (8)     0KL   ( 4380KL)
  英国駆逐艦         0回 (8)     0KL   ( 1230KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL  (310KL)
  デンマーク艦         0回 (4)     0KL   (1130KL)   
                                                  合計   1615KL  (21105KL)

Fsmarn1_320給油状況は、パキスタン海軍フリゲート艦とフランス海軍補給艦だけへ給油となりました。
このところ、指揮権国フランス艦艇以外ではパキスタン艦艇への給油が顕著です。
実に最近の給油量の40%近くがパキスタンフリゲート艦に対してのものです。

 懸念されていた事態と書きましたので、問題点を挙げてみましょう。

先ず、パキスタン海軍については、何度も書いてきたように、英国海軍払い下げの古いフリゲート艦1隻がCTF-150活動に従事しているとされています。
6月の給油量の4回は、フリゲート艦の航続能力などから考えて、明かに供給過多と思われます。
これは推察ですが、2隻が交互に給油を受けているのではないでしょうか。
自国の海軍基地へは2日間で帰港できる事でもあり、このあたり、調査中ですがパキスタンは、米国の強い圧力によって、対テロ活動に従事している苦しい状況もあり、CTF-150活動との係わり合いを詮索する事に時間を費やすのは、しばらく見送っています。

次ぎにもう1点はフランス海軍補給艦に対する給油です。
かって1ヶ月の給油量が現在の20倍にもなる20000KLもあった時期、給油の80%以上は米国海軍補給艦へのものでした。結局、うやむやにされた例のイラク戦争への転用疑惑問題です。
これは、米国の大型補給艦に、小さな海上自衛隊の補給艦がせっせと油を運ぶ運搬船のように見えて、なにか割りきれないものを感じたと、当時参加した自衛官が体験談を話しています。

 今度のCTF-150指揮権国のフランス海軍補給艦は、旗艦であるデュランス級補給艦Mameだと思います。写真のように米国補給艦ほど大型の艦艇ではありません。
問題は、この補給艦はCTF-150以外の活動をしている自国の艦艇にも補給活動を行っています。
この事に関しても、今や給油活動の対象外国艦艇が、対テロ対策だけに従事しているかの詮索はしても無駄、なし崩し的にうやむやの状況が生まれてしまった事は何度か書いてきましたので、これも少しおきます。
    (写真はフランス海軍デュランス級補給艦Mame)

 書きかけ----続く
(3日ほど旅行のため、ブログを休みます。帰りましたら栂池自然園や付近の山のことなどを書きたいと思います。
インド洋給油については、
下に書いたようにいよいよ正念場となってきた感がありますので、続きを是非お読みいただければ幸いです。)

「新対テロ特措法によるインド洋給油が、曲がり角に来ていることは、ここまで何度か書いてきましたが、6月の給油実績にもそれが現われています。

新対テロ特措法による補給の実施期限が来年1月までと、もう先が見え始めました。
前回も期限ぎりぎりまで、何らの広報活動も行わずに、泥縄式に衆院での3分の2の賛成で可決して、継続にこぎつけましたが、この方法による次回の法案継続はもう無理でしょう。

いかに右派系言論人が、それを是とする論旨を展開しようと、
民意をかえりみず、数の力で法案を通す事を繰り返すような、民意を甘く見た政治家、政党は必ず痛いしっぺ返しを受ける事になると思います。

防衛庁は、それを読んで、ソマリア沖の海賊対処護衛活動に従事する護衛艦にマスコミの取材を許し、朝日新聞を除くマスコミが大きく報道しましたが、なんの事はない、インド洋給油活動の為の補給艦からの2隻の護衛艦に対する給油現場を見せる事だけでした。

その際、第26回目に当る護衛する船団として貨物船、自動車運搬船など5隻を広報しましたが、それ以後の2隻の護衛艦に守られた護衛の船団数は、
26回1隻、27回2隻、28回2隻、29回2隻、30回2隻、31回2隻、32回3隻、と相変わらず当初の護衛船舶予定数の30パーセント程度の護衛船団しか組めません。

 いま、この是非を論ずる事でなく、多分中止される事になるインド洋給油活動に従事する艦艇と、期限なく継続されそうな海賊対策の艦艇派遣規模を、今後どうしたらよいか、国会で真剣に討論する必要があるはずです。

 インド洋給油が、なぜ、パキスタン艦艇が主体になってしまったのか、
なし崩し的に対テロ活動以外の外国艦艇に給油する状況が生まれてきているのか、
補給艦はともかく、3隻の護衛艦が長期海外活動に回されている海上自衛隊の内部事情はどうなのか、
給油活動が中止になった場合、どういう事態が生ずるのか、
給油活動継続に賛意を表した方々の論旨が、その後の給油活動実績とどう違っていたのか、
小子化の影響が出始めて絶対数が不足する自衛官の事、
海賊対処では、なぜ当初目論みの護衛船舶数の30%しか船団護衛が組めないのか、
何故2隻の護衛艦が一緒にこうどうしなければならないのか、
その補給はどうなっているのかなどなど、
今後マスコミが報道しない事などを拾い上げて見たいと思います。」

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