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2009年5月27日 (水)

阿修羅展を見ました

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(写真上、興福寺創建1300年記念 阿修羅展チラシ この写真のみ、クリックすると拡大します。)   

Dscn4038_320 今日は、東京国立博物館で開催中の「阿修羅展」に行って来ました。

午後は比較的空いているとのネット情報で、午後3時頃に行くと、入場まで約70分との、ご覧の看板が立っていました。確かにJR上野駅の公園口からは、阿修羅展に向うと思われる人の列が続いていましたので、待ち時間は覚悟していましたが70分にはちょっとびっくり。

よし、それならもう少し後の時間に入ろうと、近くの東京藝術大学美術館にまわり、開催中の「尼門跡寺院の世界」を観賞しました。

京都、奈良には今でも13ヶ寺の尼門跡が残っています。尼門跡とは皇族、公家など、高貴な女性の入寺によって営まれてきた独特な品格を持つ寺院です。そこに伝えられた伝統文化を紹介する作品180余点が展示されていました。
地味な展覧会なのに、多くの鑑賞者がいることに驚きつつ、しばし優雅な世界に浸る事ができました。
Dscn4039_320そこを出て、同じ美術館の陳列館で行なわれていた入場無料の、「資生堂・サントリーの商品デザイン展」を見てから阿修羅展会場に戻ると、待ち時間は10分ほど少ない60分となっていましたが、もう4時過ぎです。
閉館が6時ですから、入場できるのが5時過ぎだとすると、観賞時間は1時間もありません。入るしかないと決断して、長い行列に加わりました。

阿修羅展は、奈良、興福寺蔵の国宝である八部衆像、十大弟子像が史上初めて東京に勢揃いという見ごたえのある企画ですが、なんと言っても今日の目的は、阿修羅像を360°方向から見る事に尽きます。
数年目に興福寺の人気のない国宝館で見た阿修羅像がどんな姿を見せてくれるのか、ちょっとドキドキでした。

それは、八部衆像、十大弟子像がずらりと並ぶ第一会場の最後の展示部分、細い廊下状にしつらえたアプローチを抜けると、広い部屋の中心に、スポットライトに照らされて空間に浮かぶように立っていました。
最初にやや高い位置の廊下から見下ろし、そこからスロープを下りて阿修羅像の廻りを時計回りに1周して見る事が出来る展示方法が取られていました。

人垣がすごく、進んでくださいという係員の声にもほとんど動けません。前に立つ事を諦めて、やむを得ず後方に下がり正面そして左から右へと進み、人の頭越しに念願の像の全体を見る事が出来ました。
明るい照明に照らされ、肌色に輝く像の姿は、興福寺のガラスケースの中で、正面から見た像とはまったく印象が異なるものでした。こんなにきれいだったんだ、それが実感です。

やはり、仏像は大勢の人に囲まれ、華やかなスポットライとを浴びて、レプリカかと見まがう姿を見るより、静かな暗い堂の中で、古(いにしえ)の時代に思いをはせながら、その美しさと対峙するのが良いのだと改めて思うのでした。

阿修羅像前の混雑を抜けて、第2会場に向うと、薬王・薬上菩薩立像、四天王立像や、平成27年に再建される中金堂再現模型が並び、こちらも見応えのある展示でした。

出口前で上映されているバーチャルリアリティによって再現される「よみがえる興福寺中金堂」と「阿修羅像」は、二度も見てしまったほど美しく見事な映像で楽しめました。
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