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2008年10月 7日 (火)

海上自衛隊の給油活動、実はローリスク、ハイリターン記事に疑問?

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インド洋での給油活動継続の意義を唱える保守派の論客、識者の主張が、新聞、雑誌に目につくようになっています。

 それらの中で、最近の海上阻止活動の停滞を感じとり、給油活動の継続を日本のシーレーン防衛と結び付ける論調も少なくありません。
9月19日に書いた50、000アクセスへのお礼でも書きましたが、
「物事にたいして賛成、反対があり、正論、反論がある事は、当然のことです。政治的右派、左派しかりです。
しかし、報道に携わったり、要職にあったり、論客、識者と呼ばれたり、影響力のあるジャーナリストと思われる人達が、意見の違いはあっても、真実と異なる論旨を展開するのはどうしても見過ごせないのです。これは政治家や行政機関、官僚に対しても同じです。」

ここで指摘し危惧したことが、やはり最近の給油活動継続論議でも目立つようになりましたので、少し反論したいと思います。

8月31日の毎日新聞の「時代の風を読む」欄で、防衛大学校長の五百旗頭 真氏がインド洋での給油活動を「国際連携が安保の根幹」と題して、主張を述べていました。

その内容は、今年4月日本のタンカーがアデン湾で海賊に遭遇した際、ドイツ軍艦搭載のヘリコプターに救援してもらった事と、1997年のアルバニア動乱の時、ドイツ軍が外国人を救出して国外に出国させたなかに、日本人11名も含まれていた事を挙げ、このふたつの借りを埋めるささやかな日本の実績がインド洋のドイツ軍艦に対する給油活動だと述べています。

 そこから、日本のシーレーン防衛を国際連携により築き挙げる重要性に結び付け、日本の軍事予算の低さを皮肉りつつ、米国との同盟が大きな力で有る事や、国連平和維持活動の積極的参加を呼びかけ、インド洋での給油活動継続が日本の安全と生存の根幹にかかわると結んでいます。

 全体として、論旨がはっきりせず、ドイツ軍へのふたつの恩義とインド洋給油を結び付けたちぐはぐ感と、インド洋給油と国際的連携を結び付ける強引な点を除けば、特に反論しなければならない論旨の飛躍や引用の間違いもなく、インド洋給油活動の継続を求める主張の中では底の浅い論調とみました。

 気になった点は、最近の保守派の方々の文の最後に書かれる事が多いのですが、衆院選挙も近いゆえか、インド洋給油継続に反対する政党を目の敵にする論旨です。
ここでも、民主党に対して、「インド洋給油活動を破壊する党に、政権担当の資格があるだろうか。」と述べ、選挙がらみで給油継続に難色を示す公明党には「平和望む公明党が、国際連携を壊し孤立と軍拡への道を開く近視眼に陥れば、やはり自党の存在理由を否定する結果となろう。」とかなり強烈で的外れな八つ当りをしています。

 それほど云うなら、このブログ文の主旨に外れますが、ついこちらも云いたくなります。
氏が論旨の最後を締めくくった次の文です。
「国と国民の安全の基盤だけは、どんな政争の中でも損なわないと、すべての公党が誓わねばならない。」
これだけは防衛大学校長の五百旗頭氏、あなたには、云われたくありません。
しかし、万が一ですが、次の選挙で政権交代が行なわれる事態になった朝、氏が防衛大学校長の座を降りる覚悟は出来ていると見ました。

ちょっと本題から脱線しました。どうも書いていると、インド洋給油継続を支持しない国民は、日本の国民としての資質に欠けるようなことを書く識者が多いのでつい、むきになるのです。

 さて何故、五百旗頭 真氏の論文を取り上げたかといえば、今日の本題であり、反論したい次の記事もまた、五百旗頭氏と同じようにシーレーンは日本の生命線として、アジアのライフラインと位置付け、その安全を守る事の重要性を、インド洋給油と結び付ける論旨だからです。

その記事とは雑誌「WEDGE10月号」の「海上自衛隊の給油活動 実はローリスク ハイリターン」です。

 誌面3ページに、前外務副報道官・慶応義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授の谷口 智彦氏が書いています。
この文、かなり論旨に飛躍と引用の意図的すり替えが目立ちます。こんな文で世論誘導されてはたまらないと感じますので、あぶないところを指摘します。
先ず、最初の1頁からです。
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書きかけーーー明日に続く

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