愛宕山に登るーー寛永三馬術を知っていますか?
14日、虎ノ門のホテルで行なわれていた友人の陶芸展に行くため、地下鉄銀座線の虎ノ門駅から休日で車の通行も少ない愛宕下通りを、ぶらぶらと歩いて行きました。
ジョギングや散歩している人に、外人が多いのでちょっとびっくり。
まもなくホテルという右手に、NHK放送博物館の看板がありました。
実は放送博物館も初めてなら、建っている愛宕山も今まで登ったことがなかったのです。そうだ、寄っていこう。
標高26.5m都内では最高峰だそうで、何かの資料にうれしや独立峰と書かれていました。
確か急な階段があったはずと思いながらだらだら坂を上り詰めると、そこが愛宕山山頂であり、NHK放送博物館と愛宕神社が立っていました。
博物館を見学してから、愛宕神社に参拝し、帰りは表からにしようと鳥居をくぐると、そこは驚くほどの急階段。そうか、これが寛永三馬術で有名な曲垣平九郎出世の階段か。しかしその急なこと、転んだら怪我では済みそうもありません。ここを馬で!。いや、立派。
男坂と書いてあるから、さっき反対側から登って来ただらだら坂が女坂だったのだ。
さて、話しは飛びますが、パンパン!と講談調で。
家に帰りしこの家の主、家の者二人に愛宕山の寛永三馬術を知っておるやと尋ねしや、それはなんだと知らぬを恥らうこともなし。
お主ら、愛宕山をも存ぜぬとは、徳川家の禄を食んだるご先祖の末裔なりやと、主は多いに嘆きたる。
それではと、井伊大老を桜田門に襲った水戸の浪士が、ここ愛宕神社に集結したのは知らいでか。なんとそれも知らぬとぬかすなら、勝海舟と西郷隆盛が江戸城明渡しの会談前に、この山より江戸の町をば眺めたるはいかがと、重ねて強く尋ねしも、それさえ知らぬとは何たることよ、なさけなや、なさけなや、江戸は昔の時代なり。
さて、講談で有名な、寛永三馬術の曲垣平九郎、筑紫市兵衛、度々平、実は向井蔵人のお話は、こんどまた、書きますね。えっ講談を知らない!うそ!
(写真上、愛宕山男坂、下から見上げるより、上から覗くと82段の急階段に、足がすくむ)
(写真中上、山頂にある、愛宕神社)
(写真中下、曲垣平九郎が、見事階段を登りきり、馬上から手折って徳川家光に差し上げた手折りの梅。かなりの老木である)
(標高26mの愛宕山の横に、聳え立つ愛宕グリーンヒルズの2棟のタワー。町に多い外人はここの住 人?右下の建物がNHK放送博物館)
| 固定リンク
コメント
23区で高い山では?
投稿: | 2011年8月 9日 (火) 19時25分
>
ご指摘ありがとうございます。都内ではなく都区内でした。都内では、雲取山がありますね。
投稿: Souroku | 2011年8月10日 (水) 08時57分