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2008年9月10日 (水)

海上自衛隊インド洋給油その7(8月) あれ、給油してない?

005004003  先月に続き海上自衛隊ホームページの8月分補給支援活動報告から引用します。

8月1日から31日までの、給油状況です。 ( )内は給油再開の2月21日からの合計
パキスタンフリゲート艦     2回 (18)  200KL (2290KL)
  フランス駆逐艦       0回 (10)     0 KL (1215KL) 
  ドイツ駆逐艦                  0回 (3)       0KL  (  730KL)
  
カナダ駆逐艦        2回 (7)   485KL (1515KL)
  米国駆逐艦         0回 (2)        0KL  (  800KL)
  英国駆逐艦         0回 (2)     0KL  (  295KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL (310KL)
                       合計  685KL (7605KL)

8月は、カナダ駆逐艦が2回と、パキスタンフリゲート艦が2回だけという実績で、1ヶ月の給油量685KL(乗用車1万台分)と、僕の知る限り過去最低量でした。
2003年には1ヶ月の給油総量が20000KL(乗用車30万台分)(殆ど米国と英国海軍艦艇)といった月もあったのですから、今の補給活動は低調です。

 相変わらず8月も米国、英国、ドイツ、フランスといった海上阻止活動の主要国は給油に現れませんでした。米国、英国はテロ対策海上阻止活動を休止中なのかもしれません。
今月、パキスタンをのぞくと唯一の補給国であるカナダ海軍も、2004年1月からは活動から撤退していたのですが、今年の給油再開以来、海上阻止活動に戻ったようです。
 カナダ海軍の復帰をみると、先月も書きましたがパキスタン海軍を除くと海上阻止活動は当番制になっているのかも知れないのですが、この辺、情報が入手出来ません。

 8月の給油実績を見る限り、インド洋における日本の給油活動は曲がり角にさしかかっているのかと思います。
 はるばる遠い日本から、莫大な経費をかけて、遠いインド洋に、補給艦、護衛艦を常駐させている対費用効果に疑問符が付くからです。給油の燃料油単価が高くつきすぎています。
現在の日本の政局からして、テロ対疎法の延長は不可能とみますので、インド洋給油活動はまた、中止の事態になると思います。
なんとか、それを防ぎたいと、政府、自民党から活動延長の声があがり、評論家諸氏も国際貢献を訴えています。
気になるのは、給油活動よりも、日本のエネルギー供給路を守るシーレーン防衛にシフトした論調が目立つ事です。
海上自衛隊の宣伝活動も、8月、9月と支援活動の動画、パンフレット、宣伝ポスターと矢継ぎ早に公開し始めました。(写真は防衛庁ホームページからダウンロードできるポスターやパンフレットの表紙)
 そこにもシーレーン防衛の蔭がちらついています。

僕は、憲法解釈、自衛隊の国際貢献活動などに、賛否両論があるのはしかたない事だと思います。どちらが絶対に正しいと結論づけらないからです。

ただ、テロ特疎法の給油活動を、シーレーン防衛などと簡単に結び付ける論調や、日本の石油供給を守る事は国際協力といった底の浅い理論には納得できません。
シーレーン防衛とはなにか、日本はどういう事をするのか、各国との連携はどうか、自衛隊の役割はどういったものになるのかなど、一度も具体的な構想や議論を聞いたことがありません。
多数のタンカーそれぞれを、海上自衛隊がどう護衛するのか、船団方式をとるのか、乗船護衛するのかなど、案を聞いてみたいものです。
それと、同じようにタンカー輸送している韓国との連携なども、防衛構想に入っているのでしょうか。国際連携が必要との論調に、韓国の名が出た事はありません。

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