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2008年8月 4日 (月)

海上自衛隊インド洋給油その5(6月)

4241_320 殆ど報道されなくなった海上自衛隊のインド洋給油の現状です。
先月に続き、海上自衛隊ホームページの6月分補給支援活動報告から引用します。

 

6月1日から30日までの、給油状況です。 ( )内は給油再開の2月21日からの合計
パキスタンフリゲート艦     3回 (11)  170KL  (1255KL)
  フランス駆逐艦       4回 (10)  435KL  (1215KL) 
  ドイツ駆逐艦                  1回 (3)    130KL   (  730KL)
  カナダ駆逐艦        2回 (3)   440KL  ( 620KL)
  米国駆逐艦         1回 (2)    300KL   (  800KL)
  英国駆逐艦         0回 (1)      0KL   (   95KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL  (310KL)
                       合計 1475KL  (5475KL)

  
 先月、2004年の9月に海上阻止活動から撤退したニュージーランド駆逐艦が突然給油を受けにきましたが、今月は現れませんので、活動復帰ではなかったようです。
米国の強い圧力でテロ阻止活動に参加させられているパキスタンが、国内問題の難局に直面している今、いつまで活動に参加できるかわかりませんが相変わらず給油回数だけは多いようです。
 撤退したと思われたカナダ海軍が、再復帰したのかもう少しみないとわかりません。
 6月の給油総量は1475KLと、このところの平均的な量です。
以前は1ヶ月に6500KLもの量を補給した事がありますので、再開後の給油量はかなり少なくなっています。
 ただ、海上阻止活動の重油消費量としては、先月も書きましたがこの程度が通常の使用量とみて良さそうです。米国の軍事活動支援が主だった、以前の状態が異常だったのです。
 このところの原油値上がりが、活動にどんな影響を与えるかなど、本来はマスコミが取上げなければならない事が、まったく報道されません。
 わかりやすく云えば、今までに70リットルタンクの乗用車820万台分を給油しているのです。もう少し国民に情報を流すべきでしょう。
これは、なにをやっているのか、殆ど報道されない、違憲判決のでたイラク派遣の航空自衛隊の兵士輸送も同じです。
そんな中で、20年7月1日~21年1月15日までの補給支援特措法に基づく自衛隊の活動経費が、6月27日に閣議決定され、平成20年度一般会計予備費から56億円が支出されることになりました。(7月以前の経費は33億円(12億+20億)が計上されています。)
また、7月24日には、現在活動中の補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」の交代艦として、補給艦「はまな」と護衛艦「ゆうだち」が出航しております。
来年1月のテロ対策特措法の期限切れまでの予算も計上され、支援活動はこのまま継続されますが、はたしてその後の継続はあるのか、アメリカ大統領選挙や、日本の政局がらみで紛糾しそうです。
今年の1月11日に、57年ぶりという参院で否決された法案の衆院再可決によって成立したテロ対策特措法によるインド洋給油再開ですが、成立を急ぐあまり1年間の時限立法としたことを政府は悔やんでいます。
自民党政権は本来は、「多国籍軍の後方支援に自衛隊派遣を可能にする恒久法」を整備したかったのです。しかし、その論議は政局がらみで後退し、ともかくテロ対策特措法だけでも成立させる必要に迫られてしまったのです。
長期的展望ができない、毎度お馴染みのどたばた政策です。
あっという間に半年が過ぎて、もう来年1月の法案期限切れがちらつき始めました。
ともかく、来年も継続するためには、臨時国会を開いてでも、審議を急がねばならないのですが、事はそう簡単ではありません。
ガソリン価格の高騰に苦しむ国民に、乗用車、1000万台分の給油を継続しますというのは、それでなくとも危うい次の選挙に悪影響大です。
今年1月、この法案の衆議院再可決について、国民の半数以上が反対していた現実があります。
福田政権で選挙に臨む可否も取り沙汰され始めました。
政府、自民党はまたしても、産経、読売などのマスコミ各社、及び保守の論客などと言われる怪しい評論家諸氏の援護射撃を要請し始めるでしょう。
これから「国際貢献」を唱える論評が増えてくる事に、注目下さい。
大事な事は、この支援の意味と現状を国民にわかりやすく説明し、テロとの戦いの意味、何をどこまでやるのかを再度論議して欲しいのです。

  海上自衛隊インド洋給油その6(7月)に続く
1031_320

(写真上、インド洋に向っているとわだ型補給艦「424はまな」)
(写真下、同じくむらさめ型護衛艦「103ゆうだち」)

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