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2008年8月14日 (木)

海上自衛隊インド洋給油その6(7月)

Pa185 先月に続き海上自衛隊ホームページの7月分補給支援活動報告から引用します。
7月1日から31日までの、給油状況です。 ( )内は給油再開の2月21日からの合計です。
パキスタンフリゲート艦     5回 (16)  840KL (2095KL)
  フランス駆逐艦       0回 (10)     0 KL (1215KL) 
  ドイツ駆逐艦                  0回 (3)       0KL  (  730KL)
  カナダ駆逐艦        2回 (5)   410KL (1030KL)
  米国駆逐艦         0回 (2)        0KL  (  800KL)
  英国駆逐艦         1回 (2)    200KL  (  295KL)
  ニュージーランド駆逐艦  0回 (1)     0KL (310KL)
                       合計 1450KL (6925KL)

7月は、カナダ駆逐艦が2回と英国駆逐艦が1回給油を受けにきた以外は、パキスタンフリゲート艦が5回と最多になりました。
かってあれほど、給油量の多かった米国が今月も、0回です。
長らく活動から撤退していたカナダが、6月と7月に給油を受けているのは、海上阻止活動に、当番制でもあるのかとインターネットを利用して調べたのですが、情報は有りませんでした。

 パキスタンは、7月の艦船用燃料1450KLの約60%を占める840KLで、累計でも30%以上を占めています。
何度も書いていますが、以前の国会の政府答弁によると、パキスタン海軍はフリゲート艦1隻を対テロ活動に従事させているとの事でした。

 これは、今年の給油支援活動再開の祭、最初に補給に現れたフリゲート艦NO.185と、以前頻繁に給油に訪れて、燃料横流し疑念が持たれたNO.181の両艦が交代に活動に従事していると、とれなくもないのですが、英国海軍の払い下げの小型のフリゲート艦にしては、6日間の燃料消費量が多すぎるのでは思われます。
パキスタンは、アメリカの強い圧力によって、対テロ活動に協力しているイスラム諸国唯一の国です。
それゆえ、人道支援、国際貢献とはいえ、対米協力色の強い日本の支援活動がパキスタンにたいして、特に協力的になるのは止むをえない事情もあるのでしょう。

パキスタンフリゲート艦の場合、他の国には行っていない、給油と同時に給水も必ず実施しており、その量は2月の給油再開以来、1115トンにもなります。
新テロ対措法の定義である、テロ対策海上阻止活動に従事する艦船に限る補給の枠組みから外れ、パキスタン海軍に対する支援となれば、それはパキスタンに対する経済援助として再考する余地があると思います。
また、パキスタンは海上阻止活動の海域に、最も近い国であり、自国の港湾に戻る事も容易です。
事実、一昨年などは、給油を受けるとそのまま、自国の港湾基地に戻ってしまうようだったと、海上自衛隊員が語ったことが、ブログに書かれていました。

なぜ、パキスタンフリゲート艦にこだわるかといえば、7月の給油実績が、パキスタン海軍を除くと、610KL程度と少なく、(米国艦艇に対して、頻繁に給油していた時期には、1ヶ月12000KLに及んだこともあった)国際貢献の名のもとに、莫大な経費を支出して、はるばる日本から補給艦と護衛艦を派遣している補給支援活動を、国際貢献度、その支援効果、対外的評価などから、パキスタン支援と共に再考するところに来ている気がします。
 あまりに、負担する経費が高額すぎて、給油する燃料単価が高すぎる結果になっているからです。

これまでも云われ続けてきた、米国追随と国際貢献、国際協力との違いを明確に検討すべしとの意見にも耳を傾けましょう。

 これについては、防衛庁内部でも、イラク派遣の航空自衛隊の兵士輸送を含めて、海上給油支援活動を疑問視し、再検討が必要との声も出ているようです。

  (写真は、給油を受けるパキスタン海軍フリゲート艦NO.185) 
           
  (8月15日一部追記)
今日(8月15日)、パキスタンのムシャラフ大統領が辞任する事になりそうだとの報道があります。事によると、昨年の8月1日、フランスと交代したMIO CTF 150の部隊指揮権をどうするかの問題が浮上してくるかもしれません。日本の給油支援活動とも係ってくると思います。

新テロ対策特措法案は、今後その継続について論議が激しくなると思いますので、参考までに法案の一部、「定義」の項を書いておきます。

「新テロ対策特措法案」
定義
第三条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
    一  テロ対策海上阻止活動  諸外国の軍隊等が行っているテロ攻撃による脅威の除去に務めることにより国際連合憲章の目的の達成に寄与する活動のうち、テロリスト、武器等の移動を国際的協調の下に阻止し及び抑止するためインド洋上を航行する船舶に対して検査、確認その他の必要な措置を執る活動をいう。

    ニ  補給支援活動  テロ対策海上阻止活動の円滑かつ効果的な実施に資するため、自衛隊がテロ対策海上阻止活動に係わる任務に従事する諸外国の軍隊等の艦船に対して実施する自衛隊に属する物品及び役務の提供(艦船若しくは艦船に搭載する回転翼航空機の燃料油の給油又は給水を内容とするものに限る)に係る活動をいう。

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