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2008年4月10日 (木)

不思議な体験ーーせき止め稲荷と大島亮吉その2

Dscn2466_320  最近のもう一つの不思議体験。それはブログに書いた、登山家、大島亮吉の「涸沢の岩小屋のある夜のこと」をパソコン入力中の事です。

2月29日のブログに、前穂高北尾根に散った登山家、大島亮吉の随想「涸沢の岩小屋のある夜のこと」を書き写しましたが、そのパソコン入力中のある夜のことです。
読み返すつもりで、楽しくキーボードをたたいていた僕は、不思議な感覚に襲われました。
もう1人の僕というか、誰かがそばで画面を見ている感覚です。といっても霊的なものではなく、恐怖感も湧きません。
頭の中で、別の感覚のもう1人の僕か、誰かが話し掛けます。
「十文字峠」(同じく大島亮吉の随想)は書いてくれる人が多いけれど、<涸沢の岩小屋のある夜のこと>はきっと始めてだよ。」
ちょっと長いし、と僕。
「横書きだね。」
段落などを変えてしまってすみませんと僕。
「少しも構わないよ。読んでくれる人がいるほうが嬉しいよ」
僕はこの文、若い頃から好きでした。いや、僕の世代の登山者なら、同じ思いを持っていると思いますよ。雨の日の停滞では、本当にいろいろな事を話しました。
「その感覚はわかるし、若さの純情は共通のものさ」
山を好きな奴は、どことなく文学的な心情をもったのが多かったような気がします。
「僕の仲間も詩人が多かったよ」
「あの、ピッケルはシャレルか、凄いな」
よき時代のシャレルとは別物の、工業生産品ですと僕
「僕は門田を使ったよ。おや、終ったね」
もう、お終いの方でしたから。
「ありがとう。前に<星尾峠>を書いてくれたね。」
まさに、名前がロマンチックと僕。
「ははは。次ぎはなにを書くの。いや、当てて見ようか、<荒船と神津牧場付近>」
そのとおりですよ。神津牧場には、ずいぶん昔行きました。でも、書かれた風景は無かったです。
「変わるんだよ。心の中の風景さ。お休み」
こんな会話は、連続的に交わされたわけではなく、かといって断片的でもなく、不思議な感覚の中で、どこからともなく、頭によぎるのです。
映画「フィールド・オブ・ドリームス」のケヴィン・コスナー演じる農夫が聞いた「それを作れば、彼がくる」を思わせますが、あれは心に感じた天の声、僕のは一体感のある誰か、いや僕自身かも知れない心の語りです。
まさに、夢か幻か、不思議な体験をした夜でした。
  (写真は、大島亮吉著「山」:随想の「涸沢の岩小屋のある夜のこと」の頁、本の
下側から、光りが出ている?

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