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2008年2月20日 (水)

イージス護衛艦「あたご」

177_3 イージス護衛艦「あたご」とマグロはえ縄漁船「清徳丸」の衝突事故が大きく報道されています。
イージス艦が最近話題になったのは、昨年の12月に、ミサイル防衛(MD)システムの海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」(7、250トン)が、ハワイ沖でカウアイ島から発射された弾道ミサイルに見立てた中距離標的の迎撃試験に成功し、米国以外のSM3の試射と迎撃成功は初めてと報道されたときでした。
数兆円にものぼるイージス艦建造とミサイル防衛システムを早く構築したい防衛省にとって、せっかくミサイル迎撃訓練が成功したという時に、最新鋭の大型イージス艦の事故は晴天の霹靂、なんという事をしでかしてくれたと大慌てです。
ここで、イージス艦について、フリー百科辞典ウイキペデイアの記述を写しておきます。

「イージス艦」とは、イージスシステムを搭載したあらゆる艦艇を指す総称である。したがって駆逐艦や巡洋艦などとは異なり、軍艦の種別の1つではない。

イージス艦は、イージス・システムを搭載することによって、特に防空能力について非常に優れている。このため、艦隊において防空の要として活動することが多いが、多数を保有するアメリカにおいては、汎用艦としての活動も多い。その防空能力はいずれもイージス・システムによってもたらされたもので、遠くの敵機を正確に探知できる索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる対空戦闘能力によって支えられている。これらの能力は、対空戦闘以外にも応用され、イージス艦の戦闘能力を全般的に優れたものにしている。

現在ではミサイル防衛(BMD) においての使用も計画されているほか、強力なレーダーや情報処理能力、ネットワーク能力を持つことから軍事における情報革命(RMA)などにおける海軍作戦の重要な要素ともなる。

その一方で、武装の搭載量や抗堪性などは、従来の艦と比べて特に優れているわけではない。従って、かつての戦艦に相当するような万能艦と誤解することは避けるべきである。また、建造費や運用コストなどが高くつくことも欠点のひとつといえよう。

現代の艦載防空システムとしては、イージスシステムが世界最高峰の防衛機能を有していると言われているが、大量の経空脅威に対処するのが第一義の任務であり、海軍の任務としてそのような仮想敵の攻撃を想定しない、もしくはできるほど敵に航空戦力やミサイル戦力がない、またはイージス艦の能力では脅威に対して性能過剰となり経費が無駄になるような国も少なくないため、導入する国は限られる。

記述の最後に、導入する国は限られると書かれているように、このシステムの開発、製造国である米国以外で、この超高額兵器を装備している国は次ぎのとおりです。
  日本 5隻+1隻(最新鋭艦あしがらが今年3月就航予定- 世界最大のイージス艦
  スペイン  4隻+1隻(建造中)
  ノルウェー 2隻+1隻(建造中)
  韓国        1隻(建造中)

世界の先進主要国は持っていないの?。そうなんです。建造費、運用経費があまりにも高額の為、対費用効果及び実戦での有効性に疑問があり、検討中の国はあっても、装備している国は無いのです。
日本は、米国の防衛システムに協力し、防衛構想の一端を担いつつ、高額兵器購入の大得意先であるわけです。
日本はすべてにおかしな事がまかり通る国です。軍備は持たない建前なのに、世界有数の海軍力を持ち、年間5兆円という高額の軍事予算を持っています。
昨年12月、艦に持ちこんだ私物のカンコーヒーの卓上保冷温庫からの出火というあきれた原因でへり搭載護衛艦「しらね」が火災を起こし、戦闘指揮所が全焼した時も、原因究明以前に、この艦を修理するには300億円かかるから、新造するほうが良いなどという議論がまかり通るのです。
今、防衛省が最も恐れるのは、沖縄基地反対闘争の盛り上がりと、守屋前防衛事務次官がらみで発覚した、装備品の不当な高値購入や、インド洋の海上給油に絡む隠蔽、火災、衝突など海上自衛隊の艦艇の相次ぐ不祥事が多額の税金の用途として適切かといった、防衛費に飛び火する事です。
3月就航予定の6隻目のイージス艦「あしがら」の建造費が1500億円、年間維持費だけで一隻あたり20億円、今回帰港途中だった「あたご」の迎撃ミサイル発射実験の航海に35億円とまさにいくら予算があっても足りないのです。
防衛省が進めるミサイル防衛システム(MD)は2003年12月の閣議で米国からの導入が決定されました。
攻撃が予想される弾道ミサイルに対し、イージス護衛艦で迎撃し、撃ち漏らした場合、地上配備の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)で撃ち落とすという2段階対処です。

 海上自衛隊は、ハワイ沖でミサイル迎撃の成功した護衛艦「こんごう」に続き、あと3隻のこんごう型イージス護衛艦を改修してSM3を搭載し、いずれもハワイで迎撃試験を行う予定です。PAC3は航空自衛隊入間基地(埼玉)と習志野基地(千葉)に配備され、市街地での発射訓練のため、都内に持ち込まれたのも最近の出来事です。

 MDは初期配備だけで1兆円かかり、費用対効果が疑問視されているのです。米国以外で導入したのは日本のみで、収賄容疑で逮捕された守屋武昌前防衛事務次官が防衛局長当時、導入へ向けて自民党国防族などに積極的に働きかけた経緯があります。

このところ、何度も書いていますが、聖域といわれる防衛予算への多額の税金使用を、真剣に再検討する時期にきています

 (写真上、漁船との衝突事故を起したイージス護衛艦「あたご」)
 (写真下、左よりイージス護衛艦群、こんごう型の「173こんごう」「174きりしま」「175みょうこう」「176ちょうかい」 あたご型の「178あしがら」)
 NO.177はあたご、178あしがらは今年3月に就航予定の
世界最大最新鋭大型イージス艦。
 こんごう型はハワイ沖でミサイル迎撃をした「こんごう」に続き、残り3隻もSM3を搭載する予定ですが、あたご型の2隻は、SM3ではなく、日米で共同開発中の
次世代型SM3を搭載するので、当分の間、ミサイル迎撃能力は持たないとい中途半端な計画です)
173 174 175 176 178ashigara
(クリックすると、拡大します)

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