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2008年1月12日 (土)

インド洋給油再開ー2

425_320_2 「給油1番艦は、絶対にフランスかドイツだぞ!」
 
 「防衛省海上幕僚監部防衛部にて」
上司「よし、給油再開だ。連絡を密にして支障の無いように進めよう。」
部下「はい。給油中止は絶対に無いとの内命を受けてきましたから、支障なきよう進めてきましたのでまったく問題はありません。」
上司「頼みますよ。それにしても気の乗らない話だな。現場の方の話しは聞いているかね。」
部下「インド洋行きには乗り気な隊員が多いのですが、今ひとつ士気が上がらないと伝えてきました。」
上司「志願が多いそうじゃないか。厳しい仕事が待っているのに、頭が下がる思いだよ。」
部下「はい。今度行く補給艦はともかく、護衛艦には、始めての参加者が多いそうで、訓練になると思います。」
上司乗組員の3分の2は始めてと聞いているよ。さて、行ってみたら給油に来る船は米艦とパキスタンだけだったりして。」
部下「上司!。悪い冗談ですよ。本当に心配しているんですから。」
上司「給油再開の最初は、マスコミに公開だったね。」
部下「はい、すべて段取りしております。外国通信社にも呼びかけているのですが、今ひとつ反応が遅いと言うか。」
上司「なるべく広く広報されるよう進めようじゃないか。」
部下「はい。問題は最初に給油に来る艦なのですが。」
上司「おいおい。前にも伝えたが、パキスタン海軍は駄目だよ。なんとしてもフランスかドイツにしてくれたまえ。給油は国際貢献だとアピールしたいからね。」
部下「ご存知のように、現在海上阻止活動に当たっているのは、米国、英国、フランス、ドイツとパキスタンです。パキスタンは政情不安で活動情報も途絶えがちですが、給油はいまやもっとも多いわけです。ドイツ艦は最近ほとんど給油に来ないようで、離脱したい意向もあるようです。」
上司「私も聞いているよ。海賊を数回、捕捉した程度では議会の納得が得られないようだ。」
部下「フランスは、補給回数こそ減りましたが、ここの駆逐艦が来ると現場でも士気が上がるそうですから。」
上司「よし。フランスに根回ししよう。」
部下「しかし、現地でパキスタン艦が真っ先に連絡してきたらどうなるでしょう?。」
上司「また、あの181号フリゲート艦か!。現在、給油装置のフィルターの点検中とか伝えて、後にしてもらうように連絡しておきたまえ。油の質がどうのこうのと注文つけると伝えられているしな。ともかく最終給油もパキスタン、最初もパキスタンはまずいよ。
それでなくとも、例の艦は港に直行して、油の横流しをしているなどと、根も葉もない噂が立てられているんだ。」
部下「インターネット上でも、まことしやかに、その売却資金がタリバンからアルカイダに供給されているなどと、とんでもない事が書かれていますよ。」
上司「まったく、困ったもんだ。もし、それが事実だとしたら、給油どころじゃない、福田政権が吹っ飛ぶぞ。あり得ない話しだよ。」
部下「はい、情報には神経を尖らしています。」
上司「しかも、ボロが出るというか、大臣まで変なことを言って突っ込まれてるしな。」
部下「F-76のことですね。艦艇燃料について知識の無い政治家先生や評論家などがいいかげんなことを言ったり書いたりするから、変に勘ぐられますよ。」
上司「パキスタンの海上阻止活動の参加は、フリゲート艦一隻だと政府答弁もしているのに、海軍の4割が動かないだとか、中小艦船はディーゼルエンジンで、上質の油がいるとか、訳がわからなくなっている。」
部下「これでは、パキスタン海軍全部の燃料を日本の給油で賄っていると取られてしまいかねません。」
上司「こちらの内部でも、あれは給油支援ではなく、パキスタンに対する経済援助だという奴もいるからね。あながち笑えない話だよ。」
上司「あの、フリゲート艦はイギリスのお下がりだったね。」
部下「パキスタン海軍のタリク級駆逐艦は,元イギリス海軍のタイプ21フリゲート(アマゾン級)の払い下げ艦です。イギリスで1974年に進水して20数年使用されてパキスタン海軍に譲渡されました。現在7隻保有しています。
 機関はロールスロイス社製ガスタービンです.
 巡航用にタインRM1C×2基,ブースト用にオリンパスTM3B×2基というCOGOG方式です.
 RM1C,TM3Bともに川崎重工がライセンス生産しています。
 燃料が問題になっていますが、機関構成は海上自衛隊の「はつゆき」級護衛艦と同じだと思います。国会答弁で燃料の質や、燃料フィルターの怪しげな話しが出ると、ボロが出ないかとドキドキしてしまいます。つまり、F-76でOK、特別な燃料は、あの181号フリゲートには必要無いはずです。」
上司「よく、調べているね。これからも教えてくれたまえ。」
部下「恐縮です。軍事力いえばパキスタン海軍だけでなく、敵対しているインド海軍もたいした事はありません。ともかく海上自衛隊はアジアでは図抜けた戦力をもっているわけで、イージス艦などどこも持っていません。アジア最強の海軍と言われても否定できません。いや、専守防衛で空母と原子力潜水艦が無いだけで、軍事力では世界でも5指に入る。対潜水艦戦闘能力では世界ーーー。」
上司「おいおい、鼻息荒いよ。ともかく、イスラム圏のパキスタンが海上阻止活動に参加しているという話しだけでも、ありがたいわけだから。日本政府としてはアメリカの意向も汲んで全面的に応援せざるを得ないよ。今年の課題のひとつに、パキスタンの政情不安があるね。これが心配だよ。」
部下「しかし、新テロ特措法では、補給支援活動は、テロ対策海上阻止活動の円滑かつ効果的な実施に資するため、テロ対策海上阻止活動に係わる任務に従事する諸外国の軍隊等の艦船に対して実施するとうたっています。従来より範囲を狭めて明確にしていますね。」
上司「定義第三条だね。アメリカのイラク攻撃に、給油の80%が使用されたという指摘を今後避ける姿勢と、いくらアメリカの要請だと言ってもテロ対策支援が不明解なパキスタン海軍全部の面倒は見れないよと言うことかな。」
部下「この新法に国会承認条項が付けば、もう少し明快になったと思うのですが。」
上司「インド洋での油と水の補給活動に限定しているから、問題無いと考えたんだ。しかし本音のところ、国会承認は今の参議院の状況では無理だし、次ぎの選挙で衆議院でも危うくなったりする恐れがあるのだよ。それと、ともかく1年間の時限立法で、次ぎは恒久法の成立に持っていきたい、国会承認の議決も曖昧にしておいたほうが得策と考えたんだろう。頭の良いやつだ。」
部下「ともかく、出航準備ですね。」
上司「急がなくとも良いと伝えよう。しっかり準備してくれと。それとくれぐれも最初の給油艦はフランスに頼むぞ。」
部下「わかりました。英国艦でもよいですよね。」
上司「フランスが駄目なら、英国でも米国でもしょうがないよ。しかし米国は補給艦だろ、こちらの補給艦よりでかい艦に給油するのは、ガソリンスタンドに運ぶタンクローリーみたいで、士気がそがれるとの話しも聞いたな。出きれば最初だけでも避けたいな。パキスタンだけは絶対駄目!。頼むよ!」
  (写真は、補給艦「ましゅう」)

 

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