« ジョニ黒 | トップページ | 元旦 »

2007年12月28日 (金)

沖縄集団自決ー教科書検定〈調査官、審議委員名簿)

Okinawa  沖縄戦の集団自決を巡る教科書の記述問題は、新聞、テレビで大きく取り上げられていますので、ここで書くまでもないのですが、歴史認識に議論の隔たりがある問題を、文部科学省の諮問機関である「教科用図書検定調査審議会」と教科書会社の両社で、沖縄の県民感情に譲歩した玉虫色の決着をしたと報道されています。
これで2008年度の高校歴史教科書については、いちおう幕引きとなったのですが、この問題は今後も議論され続けるでしょう。
根本的問題として、教科書検定制度があり、それに伴う審議会委員、教科書調査官の仕組みを抜本的に改革する必要があると思います。
そもそも今回の検定問題は、それまでも厳しい指導のもとで発行されてきた歴史教科書に、より強硬な検定意見を付して来た事に端を発します。
性急に教育基本法や憲法の改正を進めてきた安倍内閣の姿勢に力を得た文部科学省の教科書調査官が事を急ぎすぎた結果が、沖縄住民の感情を逆なでする結果を生んだのです。
審議会の日本史小委員会が、わずか2回の会議を開いただけで、教科書調査官の強い意向で記述変更を求めたことに表されているように、いまや審議会は形骸化し調査官の力が増大して指導方針が決まる状況です。
今回は教科書会社からの訂正申請を受けて、7回も審議会を開いたそうですが、結局、結論は調査官の意向に沿った形でまとめられてしまったようです。

  公表されているようですが、あまり報道されない「教科用図書検定調査審議会・日本史小委員会」の4人の名簿です

   広瀬順晧      (駿河台大学教授)
   有馬学        (九州大学大学院教授)
   上山和雄       (国学院大学教授)
   波多野澄雄    (筑波大学副学長)   波多野氏は、前回のブログにも書きましたが、審議委員の中にあっては、視野の広さ、思考の深さ、人に対するやさしさを持つ貴重な人材です。(こんな当たり前の心が持てない、偏向して他人の意見に耳をかさない伊藤隆氏などの隠然たる勢力が、調査官選考に影響を及ぼしています。愁うべき事態です。)
伊藤氏は審議委員から外されるだろうと書きましたが、日本史小委員会に残っていてくれたことは素直に喜べます。

 次ぎは、とても公正に選任されているとは思えない日本史を担当する「教科書調査官」4人の名簿です。
   
   照沼康孝主任調査官 (東京大学大学院)     昭和58年採用
    村瀬信一調査官         ( 東京大学大学院)    平成12年採用
   高橋秀樹調査官    (学習院大学大学院)  平成12年採用
   三谷芳幸調査官    (東京大学大学院)     平成14年採用

上記、審議委員、調査官の半数以上が「新しい歴史教科書をつくる会」が発行した教科書を監修・執筆した伊藤隆東京大名誉教授の門下生だったり、共同研究や共著の実績がある関係者です。非常に片寄った選任がされていることは誰の目から見ても明らかでしょう。
  (写真は、沖縄に上陸した米軍部隊)

|

« ジョニ黒 | トップページ | 元旦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/170544/17499542

この記事へのトラックバック一覧です: 沖縄集団自決ー教科書検定〈調査官、審議委員名簿):

« ジョニ黒 | トップページ | 元旦 »