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2007年8月 4日 (土)

借金時計で、国民に責任を押し付けるなー財務省の借金時計に異議あり

財務省は、8月1日から同省のホームページに、国と地方の長期債務残高が一目で分かる「日本の借金時計」を掲載したが、この「借金時計」にアクセスが集中し、通信回線に負荷がかかり過ぎたため、わずか2時間半で掲載を停止するに至ったとして、次ぎのようなお知らせを掲載しています。

                                     平成19年8月2日
  「借金時計の掲載の一時停止について」   財務省

 8月1日、財務省ホームページの「日本の財政を考える」に掲載しました「借金時計」は、アクセスにより負荷がかかるため、公告等の掲載情報の円滑な閲覧を確保するため、一時掲載を取りやめております。
不都合をおかけしている点をお詫び申し上げるとともに、掲載の準備が出来次第、再度掲載いたしますのでご了承ください。
      連絡先:電話(代表)03-3581-4111
      財務省大臣官房文書課広報企画係(内線5946)
      財務省主計局調査課(内線2328)


http://www.mof.go.jp/ 財務省ホームページ

本当にアクセスが集中して、負荷がかかったために中止したのか、最近の隠蔽、嘘の報告がまかり通る世の中では、某筋からの圧力があったのではなどと、素直に信じられない悪い性格になっていますが、いちおう事実としておきましょう。
 問題は、一時停止の事などではなく、財政破綻の国民への押し付けについてです。

7月25日のブログで、日本の借金時計について書いたのは、1100兆円とも1600兆円ともいわれる日本全体の借金が、全く返済する当ての無いまま、少なく見積もっても1時間で6億円ずつ膨らんでいる現状について、財政破綻した夕張市の現状とあまりに似ているからでした。借金時計は膨らみ続ける借金の現状を、デジタル表示の数字がリアルに示してくれます。http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock/ 借金時計ー1
      http://www.kh-web.org/fin/       借金時計ー2
 返す目処が無いという事でいえば、来年小渕内閣時代に借りまくった40兆円(80兆円だったかもしれません)の返済の償還期限がくるのですが、勿論返せるはずも無く、また、借金の返済のために国債を発行して借金を積み上げることが決まっています。
財務省の借金時計は、僕が紹介した政府の責任を問う民間チームの作った借金時計と違い、多額の借金をしている国の広報です。
 国債の利払い費などが刻々と増え続けている、国と地方の借金が増え続ける現実をビジュアルに表現して、国民に財政再建の重要性を訴える狙いだそうですが、これは、国民に訴えるというより脅しに近いものです
 総額を国民1人あたりの借金にすると、あなたがたは、1人800万円も借りてしまっています。3人家族だと2000万円以上ですね。先行き不安でしょう。みんなで考えなくてはいけない問題ですね。この論法です。夕張市の財政破綻について書いたとき、「背に腹は変えられない」理論、すなわちこうなってしまったのだから、しょうがないじゃないかと同じやり方です。
 日本の4800万世帯のなかで、生活保護水準以下の世帯が500万世帯ちかくもあり、毎年増加しているそうです。世帯年収200万円以下でしょう。ワーキングプアと呼ばれる、啄木の歌と同じ、働いても、働いても暮らしが楽にならず、将来への展望がない多くの人々に、あなたがたは、年収10年分の借金がありますと政府が広報する神経はどうなっているのでしょう。
 一部の大企業や都会に暮らす裕福な人達だけに恩恵がある政策を長く続け、行き詰まってくると遠慮会釈の無い切り捨て政策を実施してきた政府です。このままでは破綻しかないと脅し、財政再建は消費税の大幅値上げと、自立政策と称する弱者切り捨て、福祉削減の道しかないとの選択肢しか示せない事を恥じて、財務省ホームページの借金時計の再掲載は止めましょう
 それと、ここが攻め口だとばかり「増税せずにどこから財源を持ってくるかビジョンを示せ」などと民主党にやつ当たりせず、
消費税大幅値上げの議論の前に、日本の借金が何故こんなに膨大な金額になlり、またそれを見過ごして増やし続けた責任はどこにあるのか。その議論なくしての増税はないと思います。
 すぐ「反省すべきは反省し」などというくせに、真剣に反省したことなど無い政府が借金は国民が国民からしているわけだから、こうなってしまった以上しょうがない、最終的には外国からの借金ではないのだから、破綻する前に国内で「ご破算で願いましては」に持ちこめるとなどと考えていたら、大変なことになります。
これからも、借金の利払いだけで、国家予算が消えるような状況がくるまえに、それを防ぐ唯一の道である大増税に、どうやったら国民を啓蒙できるか、財務官僚のあの手、この手の作戦が出てくるでしょう。
小出しに発表してくる財政ひっ迫状況や、こんどの財務省ホームページの借金時計などもそのひとつです
 しかし、最近の若い官僚の作る世論誘導の手口は、レベルも引く小粒になりました。論理も発想もお粗末です。人生を真摯にとらえ、物事の善悪や、協調と対立などを考えたり議論する場を持たずに生きてきた人達ばかりだからでしょう。
昔は、悔しいけれど、このやり方は憎いが上手いと思わせる世論誘導をみせる
官僚がいました。今の総理大臣以下、弱将達のもとには良き部下は集まらなかったようです。

 

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