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2007年7月 1日 (日)

ヒオウギアヤメー厚岸町と櫛形山

Ayame006  数日前、NHKの朝のTV番組で、北海道厚岸町にある原生花園に咲くアヤメの花を中継していました。ヒオウギアヤメ。本来なら高地の湿地に咲くこの花が、ここ寒冷地の厚岸町では、海岸沿いの広大な原に30万株も群生していると解説していました。
 関東圏では、このヒオウギアヤメで知られているのは、花のP_1082100名山としても有名な櫛形山です。標高2000mの山頂付近には、数十万株ともいわれる大群落があります。僕は6年ほど前の7月中旬に登りましたが、それは見事な景色に出遭えました。
 話はここから大分横道に逸れます。実は、その時の登山で、面白い体験をしました。県民の森から北尾根コースをとって、最盛期のアヤメの花が見事なアヤメ平、裸山などを経て、櫛形山山頂に向って登っていた時の事です。
山頂方向から降りてきた、グループ登山の一行から、「もう、お帰りですか?」と聞かれたのです。一瞬、なんのことか分からず、これから頂上に行く旨を伝えました。すると、それは大変ですね、我々は、山頂の反対側から登ってきました。頂上まで、1時間もかかりませんでしたよ。これからアヤメを見るために、下って行く途中で、また山頂に戻ってくると言うのです。
 僕は山の西側に伸びていた池ノ森林道が、車で山頂近くまで登れるようになった事を全く知りませんでした。本来の登山口である県民の森から、山頂までは4時間強かかります。それが1時間とは、この山は、そんなに簡単に登れるようになっていたのです。聞けば、ツアー登山のグループで、林道途中のバスが上がれる所から先は、チャーターした数台のタクシーでピストン輸送されたようでした。そんな、登り方もあるのか、ちょっと登山の本道?からは外れているなと複雑な心境になりました。
 しかし、現在この池ノ森林道からのルートが、櫛形山登山のメインルートになったように、各地の山でこれと似た状況が起こっています。景色や行程を楽しむ事より、最短距離から頂上に登り、なるべく楽に下山しようとする登山者が増えているからです。関東圏では奥秩父の国師ガ゙岳や、金峰山をはじめ、平が岳、塩見岳、帝釈山、皇海山、女峰山などの山で、山奥まで開発された林道を利用して、マイカーやタクシーの利用で、最短時間での登山が可能になりました。100名山ブームでタクシー会社がだいぶ潤ったとの話も聞きます。その一方、従来の登山口では、登山者激減で、登山道が荒廃したり、バスの運行が中止になり、山小屋が廃業したりするところも出ているようです。近年、尾瀬や北アルプスの登山者は減少気味です。昨年度の尾瀬の登山者数は、10年ほど前の最盛期の半分になっています。実際に山では、50歳,60歳代の登山者は多く見かけますが、若者はもちろん後続する年齢層がいません。しばらくすると、現在の40歳代が山に行くようになって、登山者数は現状維持されるのか、それとも激減して、山小屋経営者に厳しい現実が訪れるのか、ここ数年である程度見極められると思っています。
 先日、苦しい登山を経験した、大無間山の登山口の民宿では、かってはほとんど登山する人を見なかったが、ここ2,3年で、急に登山者が増え、宿泊してもらえるようになったと喜んでいました。民宿の経営者は、多分100名山を終わらせた登山者が200名山を目指しているからだろうと分析し、この状態が長くは続かないだろうと苦笑いしていました。
 (写真上、北海道厚岸町のアヤメの群落)
 (写真下、櫛形山の裸山付近のアヤメ群生地)

(余禄)
ここ数日、日本の新聞、TVから従軍慰安婦問題が全く消えました。この問題のアメリカ議会の決議に対して、頭を低くして静観するが得策と判断した政府から、マスコミに報道自粛の協力要請があったのかと疑っています。

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