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2007年1月25日 (木)

氷川丸とスカンジナビア号

Hikawa1_320 横浜マリンタワーとともに、営業を終了した氷川丸は、元の船主である日本郵船に売却されました。日本郵船からは今後の船の利用などについてはまだ発表されていません。マリンタワーは、横浜市が購入し公募する運営会社に委託して、2年後くらいに再オープンするようですが、氷川丸はどうなるのだろう。
氷川丸を語る時、僕にとって忘れられないのは氷川丸と同時期にスウェーデンで建造され、船の大きさは氷川丸の3分の1ですが、優雅な姿から「七つの海の白い女王」とよばれ世界中を航海した客船「スカンジナビア号」(旧船名はステラ・ポラリス)です。数奇な運命をたどり、最後に日本に売却されて、静岡県沼津港で、「フローティングホテル・スカンジナビア」として、数多くの宿泊客や利用客に親しまれ、伊豆のリゾート地としての人気も高かった船です。僕などは、若い時に宿泊したくてもホテルのグレードが高くて諦めたくらいでした。それでも営業の最後の時期に、見学を兼ねて、家族とレストランで食事をした思い出があります。第二次大戦中に、ドイツ軍に接収され、将校のサロンとして使用された際の、若い将校達の歓談の写真なども資料として展示されていて、船の歴史を伺わせました。この船も氷川丸と同じく、経営的に不採算となり、閉鎖されましたが、その後も海洋文化財として残すよう保存運動が行なわれました。しかし結局スウェーデンの企業に売却され、昨年9月、スウェーデンに戻るべく曳航されて沼津港を出航しましたが、まもなく沈没して、太平洋に沈んでしまいました。36年間も係留したままの船を、外洋に出す事など所詮無茶であり、売却先の不動産会社の悪評、船の処理疑惑、什器の隠匿などや、保険金にまつわる悪い噂なども出て、この優雅な客船の最後を汚す事態となりました。
氷川丸もかっては「北太平洋の女王」と呼ばれ、海洋国日本の誇る栄光ある客船でした。外国に売却の話もあるようですが、日本の船舶史を語る上で欠かせない海洋文化財です。横浜市指定有形文化財でもあります。日本郵船が、元の船主として、折角長い時間を経た今、再度入手できた、この由緒ある船を上手に保存、活用してくれると良いのですが。
Skandi1_320写真上 氷川丸)
(写真下 修理の為の寄港地である上海に向けて曳航中のスカンジナビア号、なんとも美しい船ですね。この後浸水し、水平に沈没しました。)
 写真の出典は フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
氷川丸資料HP

http://www.arch-hiroshima.net/a-map/kanagawa/hikawamaru.html

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