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2006年12月12日 (火)

映画「武士の一分」

3a4bad45s  話題作「武士の一分」を見ました。新座シネプレックスの上映館が、平日の昼間なのに70人程の観客の入りで、嬉しくなりました。いつも数人か、多くても10数人の観客で映画を見ていた時と違い、久しぶりに映画館らしいざわめきを感じる事ができたからです。それだけでも、この映画を見に行った甲斐がありました。
映画「武士の一分」は、山田洋次監督による「たそがれ清兵衛」(’02)「隠し剣 鬼の爪」(’04)に続く藤沢周平原作時代劇の第3弾です。前2作が見ごたえのある作品だったので、前評判がどうあれ、見ようと思っていた映画です。作品の評価が分かれているようですが、僕は料金を払い、映画館で見て良かったという感想です。
  蛇足ですが、見たければDVDで充分だったという、近年の日本映画作品は「寝ずの番」「燃ゆる時」「有頂天ホテル」等があります。
 さて、この作品ですが、しいて言えば、3作とも同じ閉塞感のある幕末の小藩(海坂藩)に生きた下級武士の物語ですが、真田広之、宮沢りえが夫婦を演じた「たそがれ清兵衛」、永瀬正敏と松たか子が愛し合う身分違いの男女を演じた「隠し剣鬼の爪」の前2作と較べるとやや密度が低い感じはしました。それは物語のあらすじが、10行位で書けてしまう事が一番ですが、そのまま舞台劇として上演できるほど屋内の場面が多く、物語りの背景になる小藩の様子や、周りの風景などが描かれていないからだと思われます。
 主演の三村新之丞役の木村拓哉は、存在感ある盲目の武士を毅然と演じていて、とくに盲目になってからが良いしすごい。いろいろ言われていますが、僕は見込んで抜擢した山田監督の期待に応えていると思います。夫を深く愛する三村の妻、加世役の檀れいの気品ある美しさ、武士の父の代からの中間、徳兵役の笹野高史の持味を出した自然な演技、この2人も作品の質を高めています。その他、剣術指南役の緒形拳、切腹させられる毒見の上役、小林稔侍、武士の妻を罠にはめる敵役の、坂東三津五郎など皆良かった。特におしゃべりで、でしゃばりな叔母を演じた桃井かおりが秀逸でした。
  星★★★★四つとします。

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