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2006年11月28日 (火)

トップダウンではなく、独裁

 東京都の石原慎太郎知事が、氏の四男で、画家の石原延啓(のぶひろ)氏がかかわっている都の現代芸術振興事業「トーキョーワンダーサイト」の予算が、他の福祉、文化、芸術、図書館関連の予算が軒並み大幅減額されているのに、この4年間で8倍以上に膨れ上がっていることが判明し、共産党都議団から「都政の私物化」として追求されています。11月25日の毎日新聞夕刊でも大きく取り上げられました。この件、芸術関係でもあり、ワンダーサイトの設計や、建築家なる人物も登場してきて、多少関心があるので書いてみました。
 ワンダーサイトは、新進・若手芸術家の育成を図る目的で、石原都政下の平成14年に文京区本郷の御茶ノ水庁舎を改修して始まり、現在は、渋谷や青山にも施設が増設されています。この問題を追及された石原都知事は次のように語っています。(ごちゃごちゃと、長たらしく言い訳していますので、主要なところのみ抜粋)
 「共産党は何を思っているか知らないけど、あれはまさにトップダウンです。トップダウンですよ、私が考えついたんだからね。大したお金はかからないし、廃物利用でね、お茶の水のあそこの建物(トーキョーワンダーサイト)だってね、それから渋谷のあそこ(トーキョーワンダーサイト2(渋谷))だって、ほとんど使ったものを活用した訳ですからね。
これは私の発案で、1人だけじゃないけど、いろんな意見聞いてやろうということでやった訳で、お役人からそういうアイディアは絶対出てこないよ。だから私がやったんだ。小さなプロジェクトかもしれないけど。
もちろん、だけどね、都の中にいろんな発案ありますよ。部長、局長になっちゃうと頭がぼけてくるからね、かたくなってろくな案が出てこないけどね、要するに、アイディア賞みたいなのは毎年出してるし、東京スピリット賞とか、やっぱり下の連中の発案というのはものすごくおもしろいものがあるしね、物によったらノーベル賞クラスのものだってありますよ。」

石原都知事は、自分に批判的な意見や報道には、聞く耳もたずで徹底的に反論したり、時には恫喝的な言動をとりますが、この件に関しての反論は、的を得ていないし間違っています。はぐらかしています。
指摘、追及されているのは、現代芸術振興に前向きに取り組んだ事ではなく、税金を使用して運営している東京都の事業に、自分の息子を参加させて、明かに優遇し、なおかつその息子の友人夫婦を事業の役職につけるなどした事を問題視されているのです。また、その事業のみに、破格の優遇予算をつけている事なのです。息子の友人夫婦というのが、建築家と称する今村有策で、都知事により都参与選任とワンダーサイト館長に任命され、今村氏の妻である家村佳代子氏も、同じくワンダーサイト副館長、 青山館長に採用しています。今村氏は周囲に対し、都知事や延啓氏との親密な関係だけでなく、都知事の長男である石原伸晃幹事長代理とも家族ぐるみの付き合いなどと話しているとの事です。
トップダウンも良いでしょうが、それが東京都交響楽団に資金援助とか、都立図書館の司書を増員などであればこんな批判文は書きませんが、自分の息子の援助となると、一言いいたくなるのです。これはトップダウンと言わず、独裁と言います。それと、気に入らないのは今村有策氏、自分はともかく、同じ事業のふたつの重要ポストを妻にもと、強請るなど、建築家の風上に置けぬ男です。
石原都知事は、来春の都知事選挙に3選出馬の意向との事ですが、都政の私物化、税金豪遊、執務時間の曖昧さ、無責任発言、大胆?発言、恫喝的言動などこのところ批判が吹きだしてきた感があります。年齢的(74歳)にも、3選されて退職するつもりでしょうが、これが最後とばかり、その専横、独裁ぶりの拡大が目にみえるようです。

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