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2006年9月25日 (月)

一級建築士その2-高齢化?

 9月21日に「ああ、難関一級建築士試験」を書き、合格者の人数の事などを書きましたので、その続きとして現一級建築士の人数を調べてみました。
国土交通大臣の諮問機関である、「社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会」--(長いね!)より、7月に「建築物の安全確保のための建築行政のあり方について」の報告書(案)が発表されていますので、そこから引用させてもらいます。
一級建築士の人数ですが、昭和26年(1951)からの登録者は平成17年度末で32、2248名となっています。
 20歳代  約  2、000人
 30歳代  約 47、000人
 40歳代  約 66、000人
 50歳代  約101、000人
 60歳以上 約106、000人
 これで驚いた事がふたつあります。ひとつは50歳以上の人数が、全体の64%を占めていることです。報告書でも、平均年齢が56.2歳となっています。実際には、昭和26年からの統計で、もう死亡している方も含まれているため、正確な事はわかりませんが、どちらにしろかなりの高齢化です。この5年ほどは、毎年4、500人程度の増加ですから、あと10年もすると、現役の一級建築士の数は半減するかもしれません。
50歳代の人数が多いのは、昭和50年代に毎年10、000人ずつ増加した影響と思われます。
もうひとつは、20歳代の人数が約2、000人しかいない事です。これは何かの間違いかと思ったほどです。原因はまだ調べていません。
 生存している建築士の数が正確には不明なのは、一級建築士の再登録制度なり、報告制度が無い事に原因があり、建築士側の所属団体も加入が任意であり、建築士全体の把握は出来ない状況です。このへんは、建築士制度のあり方以前に、なにか対策が必要かもしれません。
 一級建築士の登録をしていても、設計以外の仕事に従事している人数が多いのですが、この報告書では設計分野の人数は書かれていませんが、構造設計に従事する者は約4%(約10、000人)、設備設計に従事する者は1.1%(約2、500人)としています。ちなみに他で調べてみると、実際の建築設計者は、一級建築士のうちの25~30%(約80、000人)程度です。 その他の70~75%の方々は、 少なくとも設計とは違った構造や設備、 施工、 あるいは行政、 メーカー、 商社など、 違う分野で携わっているとみられます。

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