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2006年9月21日 (木)

ああ、難関一級建築士試験

 今月(9月)の12日に、2006年の一級建築士試験の学科試験の結果が発表されました。受験者数は4万950人で、合格者数は4099人でした。最近の一級建築士試験が難しくなったとの話しを聞いてはいましたが、学科だけの合格率が10.0%とは驚きました。1984年に同センターが建築士試験を実施するようになってからの最低記録を更新したとの事です。姉歯氏などによる耐震強度偽装事件以後の、一級建築士制度や、建築行政の執行体制等の見直しが論議され始めている事と、無関係ではないのでしょう。見直しの方向付けは、まだ決まっていませんが、ともかく資格試験は難しくとの意向が働き、試験問題の難度が高かったことで、今年の受験生が割をくったという事になります。
学科試験の合格率は、年度によってかなり差があり、10~15%前後のこともあるし、昨年のように25%の合格などという年もあります。受験生にとってかなり運、不運が付きまといます。学科試験合格者は、この後製図課題の試験があり、そこで3人に1人しか合格しないのですから。この厳しい難関を突破しないと晴れて一級建築士の免許が得られないわけです。(断言は出来ませんが、昔は今ほど試験勉強に身を入れないでも受かったような気がします。それに今のような受験指導の学校などありませんでしたから、お金も不用でした)
学科試験に受かっても、製図試験に受からないと、勿論合格しないのですが、製図試験の不合格者には、学科試験が免除されて、来年製図の再試験を受ける権利が出来ます。但し来年も製図試験に落ちると、もう一度学科試験からやり直さなくてはならなくなります。その受験年度が、今年のような難度の高い年に当たると、もう泣き面に蜂の心境になります。何年も受験勉強に頑張ってきた、今年の受験生には、悪い先輩や、悪徳コンサルタント、業者の悪行の影響を諸に受けてなんとも気の毒でしたが、今一級建築士制度が大きく変わろうとしています。
意匠設計、構造、設備、インテリア、研究、施工、行政など各分野に別れて、仕事をする技術者にとって、現在の一級建築士制度に問題が多い事は、以前から指摘されており、それが今回の耐震強度偽装事件により、制度の見直し論が一気に表面化したわけです。建築士制度の見直し論議に付いては、問題が難しすぎて不勉強の僕には、今書く事が出来ませんので、後日まとめてみたいと思います。しかし、現行制度が不備とは言え、現在一級建築士に登録しないと、設計、施工分野で仕事にならない現実があります。意匠設計、構造設計、設備設計、施工分野などを分けて考える試験制度の見直しを考えるなら、現に受験中の若者の事も考慮して、あまり早急な建築士制度の変更は問題です。
明日は、現一級建築士の人数や、専門分野のことなどを書いてみたいと思います。現などと書いたのは、マスコミなどに、かって聞いた事も無かった元一級建築士などという変な肩書きが現れたからです。元プロ野球選手、元歌手などというのはわかりますが、元一級建築士とはね。
ところで一級建築士の平均年齢を知っていますか。僕も驚いたのですが、かなりの高齢です。まもなく皆引退してしまいますよ。これは明日書きます。資格試験は早く受かった方が、後々絶対有利。10月8日の製図試験が近づいています。受験生諸君、死ぬ気でがんばれ。学科試験合格の権利を、逃がすなよ。

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