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2006年6月18日 (日)

仮面の女神

Posuta_320 訪ねてみたい博物館のひとつに尖石縄文考古館があります。日本三大遺跡のひとつと云われる、長野県茅野市にある尖石遺跡に隣接して建てられています。
尖石遺跡は縄文中期(4000年~5000年前)の、我が国における代表的な遺跡です。ちなみに日本三大遺跡とはこの尖石遺跡の他に、平出遺跡(長野県塩尻市)と登呂遺跡(静岡県静岡市)だそうですが、中世になると別の三大遺跡があるようで、尖石は古代三大遺跡のひとつだと思います。ただ新たな発掘が続けられていますから、近年注目された三内丸山遺跡(青森県・青森市)、吉野ケ里遺跡(佐賀県)などの大物遺跡が出てくると、日本三大遺跡とは云われなくなるかも知れません。尖石遺跡や尖石縄文考古館は、紹介するHPが沢山ありますので、ここで書くまでもないでしょう。
この遺跡を訪ねたのは、もう30数年前で、誰もいない道端に車を止め、そこから少し斜面を登ったところに、尖石の由来になった縄文時代に石器を砥いだといわれる三角錐状の岩がぽつんとあり、復元住居がいくつかあるまだ発掘中の淋しい遺跡でした。近くに木造の小さな資料館があって、発掘品の展示が行なわれていましたが、資料館の規模の割に、素晴らしい火炎式土器が多数、無造作に並べられているのに驚いた覚えがあります。近年この遺跡も立派に整備され、平成12年には、資料館が尖石縄文考古館として新築されました。来月からこの考古館の陳列品のなかの「仮面の女神」と呼ばれる土偶が、国の重要文化財に指定されたことを記念する特別展示があるのです。いろいろなイベントもあるようで、この機会に、もうひとつの超大物、国宝に指定されている土偶「縄文のヴィーナス」にもお目にかかるチャンスだと思いました。「縄文のヴィーナス」と呼ばれるこの土偶は、縄文時代の資料として、始めて国宝に指定された貴重なものです。縄文時代の資料で国宝指定は非常に少ないのです。整備された遺跡や、このユニークな女神達の感想は、訪ねたその時にまた書きます。
ところで、縄文のヴィーナスと呼ばれている土偶は、もうひとつあります。こちらも国指定重要文化財の土偶で、山形県立博物館に陳列されています。(レプリカが出土した船形町の歴史民族資料館にもあります)山形県船形町の西の前遺跡から出土された、約4,500年前から4,000年前のものといわれる、高さが45cm、重さが2.8kgの 日本最大の土偶です。発見や縄文のヴィーナスと呼ばれたのも、この8頭身美人土偶のほうが先輩のようですが、あちらは、いまや国宝、やや歩が悪いようで損しています。でも写真で見る限りこの船形町の土偶の方がヴィーナスと呼ぶにふさわしいと思います。尖石のほうは、かりそめにも国宝、縄文のお母さんでは納得されないでしょうから、仮面の女王と並んで「縄文の女神」と呼称統一した方が良いかと思います。インターネット検索でも、ヴィーナス、ビーナス、女神と混乱していますので。
Togave (尖石縄文考古館蔵)

Hunave (山形県立博物館蔵)
 (船形町歴史民族資料館蔵ーレプリカ)

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